<インフルエンザ>患者数急増、流行の兆し 感染研調査
12月2日12時49分配信 毎日新聞
国立感染症研究所(感染研)が全国約4700カ所の医療機関を対象に実施しているインフルエンザ
の定点調査で、患者数が11月17〜23日の週に急増し、流行の兆しを見せていることが2日、
分かった。今週中にも全国的な流行開始の指標「1医療機関当たり1人」に達するとみられ、感染研は
予防接種などの対策を呼びかけている。
患者報告数は10月上旬から増加。11月17〜23日に患者数2632人(1医療機関当たり0.56人)
となり、前週の患者数1459人(同0.31人)を大きく上回った。この時期としては、過去10年間で
流行開始が最も早かった昨冬に次いで多い。
都道府県別では、山梨が1医療機関当たり5.3人で突出。ほかは、島根2.5人、和歌山1.6人、
兵庫、大阪1.5人−−の順で関西地方中心に広がっている。年齢別では9歳までが約6割を占め、
若年層が目立つ。
ウイルスの型はA香港型が約42%と最も多く、B型は約37%、昨シーズン流行したAソ連型は
約20%にとどまっている。
岡部信彦・感染研感染症情報センター長は「報告から発表まで約2週間かかるので、すでに全国で
流行が始まっている可能性が高い。ワクチン接種に加え、うがい、手洗いなど本格的な予防対策を
心がけてほしい」と話している。【関東晋慈】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081202-00000037-mai-soci