○広島2−1阪神●(甲子園球場=延長十回)
広島が延長戦を制した。1点を追う八回2死満塁から栗原が押し出し四球を選んで同点。
十回に栗原が阪神・藤川から決勝の適時二塁打を放った。「粘り強く投げられた」という先
発・斉藤は6回1失点の投球。無失点でつないだ救援陣の好投も光った。阪神は打線がつながらなかった。
▽阪神・真弓監督 (藤川は)二つ三振を取ったまっすぐは腕が振れていたかな。なかな
かうまく、逃げさせてくれないね。
▽広島・ブラウン監督 打撃の状態の悪さが他にも少しずつ影響している。勝てるチャンス
を作ってくれた投手陣に感謝したい。
○…広島先発・斉藤が粘りの投球を見せた。直球、スライダー、チェンジアップを巧みに組み
立て、再三走者を背負うものの要所を締め、五回まで無失点。六回には、前回(4月8日)対戦
時に2本塁打を浴びた金本から3球三振を奪った。しかし、唯一悔やまれた場面はその直後。初
球、新井に先制ソロを運ばれた。「各打者の入り方に気をつけたが、(本塁打は)チェンジアッ
プが甘くなってしまった」。6回1失点と先発の役目は果たしたが、反省も残した。
◇チーム通算最多セーブタイ=138 広島の永川勝浩投手(28)が13日の阪神戦(甲子園
)で、1点リードの延長十回1イニングを無失点で抑え、今季11セーブ目をマークして達成。大
野豊が持つ球団記録に並んだ。