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「共に高め合う人間関係を」と式辞 教え子に復縁迫った校長:
「共に高め合う人間関係を」と式辞 教え子に復縁迫った校長
3月9日19時50分配信 産経新聞
埼玉県川口市立川口高校の校長、市川和夫容疑者(56)が、交際していた元教え子の20歳代の女性に脅迫メールを送ったとして逮捕された事件で、県警捜査1課や行田署は9日、同校と市川容疑者の自宅を家宅捜索し、
同校校長室にあった2台の公用パソコンなど関係資料を押収した。
家宅捜索を受け川口市教委は同日午後、市役所で記者会見。神山則幸教育長が
「学校を管理する立場の校長がこのような事件を引き起こしたことは誠に遺憾。生徒や保護者に申し訳ない」
と謝罪。
市川容疑者を厳正に処分する方針を示した。
同席した秋葉亘教頭は
「校長は教育改革に熱心で、来年度から始まる『特待制度導入』などに向け、先頭に立って準備を進めていた。8日に行われた卒業式では『共に認め合い高め合う人間関係をつくっていこう』などと式辞を述べ、
式後はアルバムに寄せ書きを頼まれるなど、生徒や保護者からの信頼も厚かった」
と困惑した様子で話した。同校は10日朝に全校集会を開き、生徒に説明を行う予定。
調べでは、市川容疑者は平成19年11〜12月に元教え子の女性に校長室の公用パソコンから
「何があっても知らないよ。人を殺すことは平気だよ」
と脅すメールなどを送り、交際を迫った疑い。
市川容疑者は14年1月ごろから、当時教頭として勤務していた県立行田女子高(現進修館高校)の生徒だった女性と交際。
女性に恋人ができたため19年3月に別れたが、今年3月までに数十回以上、メールや手紙を一方的に送り続け、復縁を迫ったという。