AP通信によると、米ニューヨークの金融街であるウォールストリート界隈の投資銀行や証券会社は、
業績好調で今年は史上最高のボーナスの大盤振る舞いで賑わいを見せている。
喜んでいるのは金融会社の社員だけでない。
大金を手にしたサラリーマンがボーナスで高額の商品を買うことはまちがいないと
不動産業者や欧州車ディーラーから高級ワイン、スーツの販売業者までが色めきたっているのだ。
ウォールストリートの金融会社の中でも、周囲が目をむくような高額ボーナスを支払っているのが世界最大の投資銀行ゴールドマン・サックス・グループだ。
同社は先週、発表した今年の決算で、94億ドル(約1兆1100億円)の最終利益を計上、
今年は165億ドル(約1兆9500億円)を社員の給料やボーナス、諸手当に振り向ける方針を明らかにした。
これは社員1人当たり平均62万2000ドル(約7400万円)に相当する。
また、ゴールドマンの社員のうち、「ゴールデン25」と呼ばれるラッキーな25人は何と1人当たり少なくとも2500万ドル(約29億6000万円)のボーナスを手にするという。
そのほかの社員でも最低10万ドル(約1200万円)のボーナスは当たり前とされる。
また、同じ有力投資銀行のレーマン・ブラザーズ・ホールディングスとベア・スターンズもそれぞれ、
給料やボーナスに120億ドル(約1兆4200億円)を支出するとしており、
これは社員1人当たり30万ドル(約3600万円)を超える金額だ。
これまでウォールストリートの最高のボーナス年は2005年で総額215億ドル(約2兆5000億円)が支払われたが、
今年はこれを上回る新記録になることは間違いない。
役員報酬や従業員給料の調査会社ジョンソン・アソシエーツ(本社ニューヨーク)のアラン・ジョンソン社長によると、
今年の大型ボーナスは金融業界が中心で、それは利益が急増しているためという。
また、大型ボーナスが消費に回ることで、他の業界への波及効果も大きいと見られる。
ニュースソース
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2892592/detail