名古屋市職員専用スレッドPart49

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【第116話:姦狂局湖州譜零二】
文書研修は波乱なく終了した。草子は入事課の約束どおり研修を受けた。
他の職員が帰るころ、草子は栗戸に呼ばれて別室に来ていた。
栗戸は草子に今日のスパイの様子を伝えた。
「研修中満項さんをちらちら見ていた職員が15名よ」草子は驚いた。
「その15名が下ネタ厨でしょうか」草子は言った。
「全員が書き込んだとは思われないわ。見ているだけの職員もいるでしょう」
草子は15名のリストを見つめた。そして栗戸は続けた。
「書き込みするかしないかは大差ないわ。2ちゃんねるを見ただけで全員同罪よ」
栗戸は冷たく言い放った。リストは全研修生を4段階に分けていた。
Aが頻繁に草子を見る、Bが時々見る、Cが一回見る、それ以外は見なかったという意味だった。
中には話しかけるという項目があった。これにも数名該当があった。
「これも裏入事録に載るの」草子は栗戸に聞いた。栗戸は驚いた。
「どうして裏入事録を知っているの」栗戸は草子を問い詰めた。草子は正直に言った。
「そう、胴提さんが言ったの」栗戸は寂しそうに言った。しばらく沈黙した。
「今日の集まりに来るリストはないわ。湖州譜零二がチェックするから満項さんはいつもどおりしなさい」
ちょうどそのとき巣歌都郎から連絡が入った。集まりの場所を教えてきたのだった。
栗戸はその場所もチェックした。
「あとは湖州譜零二に任せたわ。湖州は怪しい会話を全て記憶しなさい。
これがうまく行けば、湖州も本庁のエリートコースに乗れるわ」