【第113話:貞操帯】
入事課の栗戸は研修に2ちゃんねる閲覧者がいることを危惧した。
草子は研修当日も反省なく露出の多い服装で来ていた。
それを事前に知った栗戸は草子を研修に行く前に呼び止めた。
「その服装は何?満項さんは立場をわきまえなさい」栗戸は言った。草子は何も言えなかった。
「満項さん、裸になってほしいの」栗戸は命令した。
「研修は露出のないこの服で受けるように」栗戸は草子に命令した。
草子もそれに従い、厚手のスーツを受け取った。さらに栗戸は続けた。
「満項さんを信じないわけではないわ、仕事上やむをえないの」
箱からパンツを取り出した。それは鉄製でできていた。
鍵穴と大と小の用をたすためだけの穴がついたパンツだった。
「何ですか、このパンツ」草子は嫌な予感がした。
「貞操帯、明日の朝までこれをつけていなさい」栗戸は命令した。
「嫌です。そんなの不愉快です。あたしは何もしません」
栗戸は研修の後に草子がだれかとS◎Xすると思っていた。
草子もそれを感じた。それに怒りがわいた。研修後何をやるのも自由だと思った。
草子の抵抗に栗戸ははっきり言った。
「異動したくないの」草子はその言葉を聞き、こらえた。
草子は従った。鉄製の貞操帯は冷たく重かった。サイズは完全だった。
【あたしのスリーサイズが入事課に知られているわ】草子は思った。
その上から草子は入事課の用意したスーツを着た。
それでも胸のふくらみは隠せなかった。