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埼玉県北部の民間児童養護施設で、女性保育士(29)が入所少年と性的関係を
持ったり、別の職員が入所児童に暴力を振るったりしたとして、県は施設を運営する
社会福祉法人に改善勧告をした。施設側は女性保育士と、女性保育士との関係を
知りながら、施設から少年を連れ出した職員の男女2人を7月、懲戒解雇した。
県によると、女性保育士は04年から、少年を自宅に呼び出し、性的関係を続けた。
後輩の職員が少年を女性保育士の自宅まで車で送ることもあったという。
今年6月、少年が別の職員に相談し、発覚した。少年は「要求に従わなかった時は、
施設でけられたり、かまれたりした」と話しているという。施設長が女性保育士や
後輩の職員らに事情を聴いたところ、3人とも事実を認めたという。
県や施設が他の入所児童に被害がないか調べた結果、複数の職員が入所児童に対し、
布団に突き飛ばすなどの暴力を振るっていたこともわかった。県は7月末、改善計画を
今月28日までに提出するよう指示。施設側は、複数の職員を懲戒処分し、施設長を
減給3カ月とした。
施設には3歳から18歳未満の子どもが入所している。