◇「茨木市水道部職員不正」に反響 「腐敗の根は深い」
茨木市水道部の料金徴収担当の職員(55)が同市内の自宅の水道メーターを
細工し、3年半で約11万円の水道料金を免れていた、との18日付本欄記事に
「金を返せばいいという問題ではない」「腐敗の根は深い。(市長は)謝罪すべ
きだ」などの反響をいただいた。
高石市の男性は「まず驚き、次に『毎度のことか』と冷笑した。保身に甘える
公務員に、つばしたい」と切り捨てた。さらに山本末男市長が「金を返したから
告訴までは考えていない」とコメントしたことについて「市民レベルでは不正。
市民に謝罪すべき」と指摘している。
また、他の読者も「金を返せばいいというものではない。本当に反省している
という印象がない。告訴しないなら、懲戒免職にすべき」と怒っている。
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茨木市は20日、この職員を懲戒免職処分にした。さらに水道事業管理者や水
道部長ら現在の上司5人も「監督責任を怠っていた」などとして、減給10分の
1(3〜6カ月)の懲戒処分とした。また、不正があった当時の上司で、退職者
を除く5人を厳重注意とした。
今回の不正について、市は一昨年秋に外部委託の検針員からメーター細工につ
いて報告を受けていたが調査せず、さらに調査を始めた際にも職員ではなく、外
部検針員に任せきりだった。
山本市長は17日に、「市民の信頼を裏切り、遺憾に思う」とし、大量処分の
結果についても「厳しい処分をした」としているが、市民への謝罪の言葉は最後
までなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030121-00000001-mai-l27