●個人情報をさらした奴は許さん●

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563非公開@個人情報保護のため
日本南北受験の旅
 私は大の旅行好きである。もし、十分なお金と暇ができたら、今 すぐにでも旅に
出かけたいと思っている次第である。
私が一番印象に残った旅と言えば、なんといっても受験である。 なんせ,僅か一ヶ
月で、北は北海道、南は九州までいったのは、生まれて初めてであったし、センター
試験の点数も大きくボーダーを割っていたので、私は玉砕ついでに楽しんでこよう
と、半ばヤケに、半ばはしゃいで旅に出た。
 まず最初に、私は福岡市内にある某国立大学を受けにいった。福 岡の街も、私の
小さいころに見たそれとは随分変わってしまっていた。昔「よかとピア」が開かれて
いた百道浜には、福岡タワーが立っていた。私は合格祈願のために登ってみた。眼下
には、福岡ドームや、志賀島がはっきりみえた。私は記念スタンプを全身全霊を傾け
て押した。その出来映えは、近くにいた姉ちゃんの感動する所であった。私はその
後、太宰府にもお参りにいった。前期後期どちらか一校でも入れますように、と。試
験当日私は過激派の歓迎にたじろいだ。
   前期は玉砕した。

   気を取り直して、というよりは、浪人前に楽しんでこようと、私 は、北海道に
飛んだ。
「旅行気分で楽しんできい。」
とは、私の母の弁である。そのつもりだ。
 十数年ぶりに飛行機に乗るにあたって、私はカメラを買った。空 からの景色を撮
るためである。それから、愛用の道路地図、図書館でコピーした札幌市街図も忘れず
に持っていった。私の旅に地図は必携だからね。機内放送ではウルフルズの「それが
答えだ!」が流ていた。元気出るねえ。やっぱり人生の節目には音楽が欠かせないも
んですよ。小論じゃあ、自分の答えに自信もつしかないからね。
 札幌に着いた私は、ホテルに荷物を置くと、すぐに会場の下見に 出かけた。新歓
の人たちが封筒を配っていたので、私はそれを受け取り、下見を済ませると、私は夜
のススキノに繰り出した。ラーメン横町でラーメンを食べるためである。
 ラーメン横町につくと、私は他の客のいない、とある店にはいっ た。 「らっしゃ
い!」の声に迎えられ、私は席に座った。なんと、至る所にピンクチラシがはってあ
る。私は内心ビクビクしながらバターラーメンをすすった。そして会計を済ませた。
「ありがとうございましたー。」 ホッ、普通の店だった。もしアレだったらどげん
しましょう。
 その夜、私は、明日の試験に備え、新歓の人たちにもらった封筒をみて楽しむこと
にした。
「もうとことんリラックスしてやらあ。」
 そして私は爆睡した。夜景が奇麗だったし。
 次の朝、身支度を整えた私は、サービスのチケットで朝食をとることにした。選べ
るレストランは3つ。最上階にある洋食、和食の2つのレストラン、そして、1階に
あるバイキング方式のレストラン。私は、景色の良さにつられて、最上階の洋食レス
トランで食べることにした。
「いらっしゃいませ。」
 いきなり馬鹿丁寧に応対され、多少びびってしまったが、窓際の席に座った私は、
外の景色に感動してしまった。
「うおお、これが冬の札幌かあ!少し建物の高さが低くてこざっぱりしてるけど、さ
すが180万の大都会!」
 そう思っているうちに料理が運ばれてきた。うお、さすがホテル、上品な盛り付け
だ。そして私は、まず最初にスクランブル・エッグを口にした。
「うげっ。」
 なんじゃこりゃあ?どろどろだ。焼けてねえんじゃねえか。そう思いながらもお代
わりしてしまった。何故。
 食事を終えて、いよいよ試験会場に向かった私は、もうイベント気分であった。ど
うせセンターのボーダーは割ってるんだ、こうなりゃもうたまげることでも書いたれ
い。そして私は世の中のすべての価値観を否定してしまうようなことを書きなぐって
北大をあとにした。

続きは近日更新しておきます。