創価学会は大仏教学者梶山雄一に認められた2

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あら?このスレッドまだ続いていたのだね。

電波男さんから具体的な平川説に対する批判はなかったので、私の側から捕捉して
おく。
大乗在家起源説である平川説を批判する視座は、大乗がやはり、部派(出家)から
発展した見る大乗出家起源説です。
元々これは大衆部起源説としてあったのが平川説によって崩された。
その再批判の先陣を切ったのがグレゴリー・ショペン。続いて、
ジョナサン・シルク、ポール・ハリソン、袴田憲昭、下田正弘、佐々木閑など。
杉本卓洲なども「仏教学セミナー63号」で、「仏塔の生成とその信仰の展開」で、
仏塔信仰が在家というより部派で盛んに行われてたことを実証的に論じている。
下田正弘の「涅槃経の研究−大乗経典の研究方法論」は、平川説に対する研究史を
網羅紹介しているらしい。(私は未読。29,000円もするから手が届かない)
佐々木閑「インド仏教変移論」は、アショーカ王碑文の論考から、仏教の破僧定義
に変更が加えられ多様化の契機となり、その多様化の流れの中で大乗が産み出された
と考察する。
しかし平川批判の諸論はどれもまだ、局地戦の域を出てないと私は思う。
まあ、電波男さんの趣旨である若手・中堅研究者が平川説批判を共通基盤として
もっていて、(しかしながら共通定説を産みに至っていない)というのは、
90年頃あるいは90年半ばから動きではあるのであろう。