元社員らによると、毎朝行われる従業員の朝礼は、聖教新聞の読みあわせからはじまります。
月に1回の割合で、全員参加による「座談会」が開かれます。社長の音頭で、その日社にいる
人間は「全員集合」がかけられ、「人間主義」などのテーマで、議論させられるといいます。
4月末には公明党の参院候補だった山口那津男議員(東京選挙区選出)が座談会に訪れ、支持を
訴えたといいます。これらがすべて残業代が支払われない「サービス残業」だったと組合は訴えています。
新入社員研修は4回。しかしそこで行われるのは技術や経理の研修などではありません。
社長自らが聖教新聞の切り抜きなどをテキストに「人間主義経済革命五大要素」「妙法の山分け」などと
いう世界観を中心に講義。「資本主義に変わる新しい秩序」のために、「公明党支持の組織の構築」
「創価学会支援組織の構築」が必要などとしています。
入社2年目の柴崎弘さん=仮名=はいいます。「社長は、学会への入会や公明党の支持をしない者は
仲間ではないと、半ば強制的です。ふつうは断れません」
4回の講習を終えると、幹部が聖教新聞の定期購読の申込用紙を出して購読をせまり、経理担当者が
毎月集金するといいます。