★世界の大学・学術機関での記念講演★

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208沙羅 ◆F0BYkat00s
>>207
バリバリのアンチになった友人と10年間バトルを繰り返してきたよ。
彼は大の親友だった・・・。

ある日、健康診断で胸に影が発見され病院を紹介され即入院。
僅か半月で退院。三ヶ月後再診、転移が発見される。
入院した彼は療養中、腸が破裂し手術、話によると抗がん剤で髪の毛はなくなったと言っていた。
そして、坊主になった自分の顔をみて「意外と坊主が似合うんだ、武田信玄のようだぜ、こんど来てみ」と。

それまで、幾度となく電話でやり取りしていて彼は身体の状況を私に報告してくれていた。
ある日、「声が小さくて聞こえねーよ」とかれが言った。
後で聞いたことだが、脳にも転移していたのだ。
いまの、医療技術では脳に移転した場合100%助からないと・・・。

癌に冒された彼は、まだ独身で食事も外食が中心だった。
右手にも不自由を感じてきた彼は「最近、メシ食うのも恥ずかしい思いをしているよ。
口が思うように動かなくなってメシがこぼれるんだ」とも。

彼は死を感じ尚且つ死を目前にしても平静な心を保とうと努力していた。

数日たって再入院。
何度か来るように言われていたが忙しかったのと遠いということでついにいけなかった。

ある日、彼の家族から亡くなったという電話があった。
時間を見つけて新幹線に乗った。葬式には間に合わなかったが、彼の骨壷と遺影の前に座って
写真を見たとき、溢れる涙を押さえることができなかった・・・