この物語はフィクションです。実際の人物や名称とは何の関係もありません。・・・たぶん。
折れの名前は○○。地区部長の息子として育った由緒正しい層化三世のエリートだ。
カリスマ学会員の折れは高校時代から成績優秀であり
去年から某大学を蹴って層化大学に通いはじめた。
どこを取っても欠けるところなど何もない折れ。
創価学会では池田先生の次に教学に詳しくて、
道端に咲く花を見て池田先生を思い浮かべる位の信心。
折れ最高。最高折れ。池田先生最高。層化学会最高。
法友も層大で数多く出来たし折伏も順調にこなしている。
折れの人生は幸せと自信に満ちていた。
ある日、我が家にもネット環境が整う事になった。
エリートに相応しいFTTH。カリスマで輝かしい光接続だ。
もちろん折れに相応しいのはもちろん公明ブラウザ。
sleipnirやoperaなんて糞だぜ。仏罰だぜ。
そんな事を思いながら未来への希望と公明党への感謝でいっぱいになった。
はじめは気ままにネットサーフィンをしていたが、
そんな折れも日蓮大聖人に選ばれた人間として折伏やF取りといった
輝かしい時間に追われる様になった。しかし情報は重要だ。
エリートの折れは時間を最大限に有効に使う。情報は賢くブログを通じて集めるのさ。
ブログのリンク先を見ていると2ちゃんねるというページの名が目に付く。
世間ではイメージの良くないページらしいが、
最先端のナウなヤング部としては流行は一度見て来なければなるまい。
掲示板の項目を見てみる。色々あるな。何でも揃ってる。
我が偉大な学会の名前を探してみる。案の定、層化公明板というものを発見した。
ステキな折れも期待に胸が弾む。学会の事を扱っているのか?
どれだけ世界中からの賞賛に満ちた掲示板なのか。
リンクにカーソルを合わせた途端、目に入ったのは恐ろしい文字だった。
本尊焼いて仏罰落ちない
本尊焼いて仏罰落ちない・・・何だこのタイトル?
他にも目を疑うようなものばかりが並んでいる。
池田大作が糖尿なのは仏罰、フランスでカルト指定された創価学会etc・・・。
混乱する折れの脳裏には朝顔の花に包まれた池田先生の優しい笑顔と
近所の信濃町の皆さんの笑顔が浮かんでいた・・・。
その日から折れはそこに書き込みをはじめた。
273:○○○○○○ :03/10/12 19:19 ID:Lx9ylv7k
・・・・・
その後、折れは様々にHNを変え、考えられる全ての方法で
仏罰がある事を証明しようとした。何度も何度も何度も何度も・・・
多くは学会員として。一時は学会員では無い側として。
嘘ばかり言ってごめんなさい。泣きながらご本尊に謝った。
眠れない夜。ご本尊を拝みながらひたすらゲキョった。
でも結果はいつも同じだった。気がつくとアンチの奴らの
言っている事に何も言い返せなくなっていた。
同じ場所に、そこの住人が忘れた頃にまた戻ってみた。
奴らは忘れていなかった。折れの発言を一字一句保存していたのだ。
なんて粘着質で卑怯な連中なんだ。
だが、折れの発言はいつも完璧だ。折れの毛髪力はジーニアス!
そうだ、もう誰も折れを止められない。折れの脳髄はインセクト!
○ティックなんて言わせない。電磁スパークだ。
たしかそうだった。間違いないはずだった。
そうだろう?ロスアンゼルス。折れの相棒というか折れ自身よ。
そんな中、アンチに反論する為に知ったウィキペディア。
そのウィキペディアの創価学会の項目も折れ好みにステキ変換し
折れの正しく素晴らしさは美しさの意見を反映させつつ削除だった。
その時の折れの名は○○○○○。おれれがすだた正しfohi・・
そして、今。
空白レスを書き込む度に折れはほくそえむ。
あnちどもに仏罰を下すこの俺は日蓮だ聖人の生まれ変わりであり、
池田んせいをl;*03N'・・・
だが折れは自分が何の為にこんな行動をしているのか、
それが本当に世の中の為や自分の為になるのかどうかを
理解出来ないでいた。
アンチが憎かった。ただひたすら憎かった。
自分は正義の為の行動をしていたはずだった。
創価学会を信じていたかった。最後まで正義に酔っていたかった。
「どうしてバレたのだろう?」自作自演。剥がれ落ちていく嘘。
アンチ達の反論によりプライドはずたずたに引き裂かれた。
今まで折れが生きてきた証とも言える創価学会は間違った存在だった。
もはや生きる上での拠り所を無くした折れは・・・
別のHNでアサーリとフカーツ。他スレで余生を過ごしている。
短編小説 本尊焼いてうpしました第一部 -○○編-
完