ポイント・3
【記事の6割が匿名のコメント】
問題の新潮の記事は、まさな「デマの見本」である。「ある地主」「地上げされた土地の隣の住人」「ある学会関係者」等々、実に記事の六割以上が「匿名コメント」で埋め尽されている。
存在すら疑わしい人物を使って「地上げ、地上げ」と騒ぎ立て、最後に、ようやく実名で登場するのは「自称ジャーナリスト」乙骨のみ。こんなものが、まともな報道記事と呼べるだろうか。
【法廷で捏造体質が明らかに】
裁判では、記事中の「地上げされた隣の住人」なる匿名コメントが争点になった。
判決は「(コメント主の)実在及びその説明の真実性を認めることはできない」と糾弾。つまり「コメントは記者のねつ造」と断じたわけである。
さらに判決は「新潮記者による取材が極めて不十分」とも認定。ろくな取材もできず、怪しげなコメントを並べてデマを騒ぐ新潮の「ねつ造体質」そのものが厳しく断罪された判決といえよう。
ポイント・4
【25行のコメントに100万円の賠償命令】
この「ねつ造記事」に、唯一の実名で出てくるのが「自称ジャーナリスト」の乙骨である。
「地上げにダミー企業を使うケースが増えている」「議員や幹部が関係」「新しい学会村づくりの手口」等、幼稚なデマ話を並べ立てている。
判決は乙骨に対し「地上げの事実を真実と信ずるについて相当の理由があると認めることはできない」「乙骨の故意又は過失は否定されない」と断罪。たった「ニ十五行」のコメントで百万円の賠償命令がくだされたのづある。
【法廷でも次々とウソが破綻】
乙骨は、創価学会が「ダミー企業」を使っている例として、「学会本部周辺にあった『喫茶みかど』の土地を東西哲学書院が買った」などと主張。
ところが裁判の過程で「喫茶みかど」なるものは、そば屋の「ミカド」の間違いであることが判明。しかも当時、東西哲学書院は、「ミカド」から移転を受けた土地など一切、所有していなかったことが明らかになった。
原告側弁護士から事実を突きつけられ、途端に黙り込む乙骨。しまいには自分で作ったと称する資料をもとに書いた陳述書について「ちょっと錯誤があったり思い込みがあった」とデタラメぶりをさらすハメに。
さんざん法廷で醜態を演じた挙げ句、判決では「(創価学会が)地上げをしていると軽々に誤信したものに過ぎず」「乙骨のかかる誤信につき相当の理由があったとは認められない」と断じられた。