創価学会公明党はファシズム団体なのか?その2

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566日章丸之助
民主党の管直人代表が自公連立の是非や公明党の正当性を批判した
のは、政権交代を目指す上で理にかなった戦略であって、これを
「感情論」と断定する公明党側こそが感情的に反発しているのは誰
の目にも明らかだ。また、衆院本会議場では議長から見て右から所
属議員の多い会派順に並ぶ慣例があるにもかかわらず、公明党は民
主党と共産党の間に挟まれた座席を嫌い、自民党の隣に移して欲し
いという幼稚な提案をしている。こうした、反対意見・反対勢力に
対する公明党の幼児的な非寛容は嘲笑されて当然だが、実は民主主
義にとって本質的な脅威であり、笑ってばかりもいられない。

民主政治を実現するには多数決原理を採用しさえすればよいという
訳ではない。単に選挙や議決を行うだけなら、金正日政権下の北朝
鮮でもやっている。では、民主主義の特徴は何かというと、多数派
である政府・与党に対して少数派が反対意見を表明する機会が制度
的に十分に保障される点にある。これによって、反対勢力が多数派
に対するチェック機能や代替的な選択肢の提示といった役割を果た
し、政権交代も現実的に可能になる。つまり、政府・与党に対する
反対意見・反対勢力の存在が健全な民主政治にとって不可欠なのだ。
ちなみに、近代憲法では、表現の自由など基本的人権の保障がその
目的であり、民主主義は統治権力を抑制し人権を保障するための手
段として位置付けられている。