952 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/16 19:27 ID:oFmGz/pf
その時、政教一致@大阪は行方不明中の小4女児・吉川友梨ちゃんと見られる女の子を難波の商店街で不審な男と連れ歩いているのを見かけた。
女の子の表情はどことなくおびえている。
それを見た政教一致@大阪は思わずこういいました。
「通報しますた!!」・・・と。
953 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/16 21:15 ID:AoRd2sd6
だが、それは若干後日談に含まれる話なので話を工場に戻そう。
セックスに飢えていた工作員たちと秋山がにらみ合っているまさにその瞬間…
954 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/16 21:33 ID:AoRd2sd6
政教一致@大阪の中に信じられないような勇気と力が湧きあがった。
「おら〜! 」
手錠がプラスチックの玩具のようにブッちぎれて吹き飛んだ。
工作員たちは手に手に武器を持って振り返ったがその目つきには恐怖と絶望があった。
そのうちの一人は、女との手錠プレイの時にカギを壊してしまい、ダイソーで買ってきた百円の手錠が
こんな形でバレルとはと後悔していたのだが…
「やっちまいな! 」秋山は絶叫した。
955 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/16 21:54 ID:AoRd2sd6
銃声が起こった。不ぞろいな一斉射撃だった。驚いた事には政教一致@大阪には命中しなかった。
あまりのことに呆然とする男たちに向かって、彼は中指を立てて挑発した。
「氏ね !!!」 工作員のリーダーがロシア製の手榴弾を叩きつけた。それは自爆覚悟の捨て身の攻撃だった。
とっさに政教一致@大阪は空中で手榴弾をキャッチするとそのまま窓の外に放り投げた。 鈍い音とともに水柱が上がったのは一瞬後だった。
「おい、あれをみたか 」
「おう、本部に報告や! 」
民青が組織しているジャリンコパトロールが、ドラエホンで共産党のパトロール本部に通報した。
「いま、工場から爆弾が淀川に! 」
「くそーまた中核派の新空港テロか・・・」
理解はまったく間違いだったが、共産党の武装チームが出動した。ぶつくさいいながらだが…
956 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/17 21:39 ID:pOrUai5o
工場では、銃撃戦が続いていた。
数の上では圧倒的な優位にある創価学会の要員も、無敵状態の政教一致@大阪には歯が立たず逃亡者が
続出していた。
逃亡した工作員の拳銃を奪った政教一致@大阪は、コンテナを背にしているという優位を生かして互角に
戦っていた。
957 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/17 21:43 ID:pOrUai5o
「うおー」工作員リーダーが拳銃を手に走り出した。
政教一致@大阪は虫を殺すような冷静さで彼を射殺した。それがきっかけだった。
工作員たちは性欲を我慢して持ちこたえた工場を捨てて、逃げ始めた。
「お、おい、まてっ! 」
秋山の罵声はむなしく工場内に響いた。
だが、工作員達は戻ってきた。
959 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/19 20:08 ID:fGbHmAPM
もちろん、忘れ物を取りに戻ってきたわけでもなければ、工場を出たとたんに勇気が湧いたわけでもない…
共産党の武装チームが到着したのだ。それも一気に片をつけついでに甲子園に行こうと、百人近くが…
「もうだめぽ!!!!」
「おしまいぽ」
960 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/20 19:23 ID:5ZQyPVGP
スキンヘッドでしんぶんあかはたの法被を着た大男が、ハンドマイクで工場に呼びかけた
「マルクス・レーニン主義の名において、降参せよ! 」
「ああ、俺たちはシベリア送りだ! 」工作員たちは絶望にうちひしがれた。
961 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/20 21:12 ID:5ZQyPVGP
「おまえらばかかっ! 今時シベリア送りになる事なんかないぞ」
秋山が叱咤激励する。
「出て来ませんな…」
「しゃあない、やれ! 」
共産党の部隊はGPUが解散するときに形見わけのように安価で譲ってくれた重機関銃を組み立て始めた。
一方ではRPG7を用意する兵員もいる。
「こんなもん、使わんとスマートに行きたかったんやがな」スキンヘッドが言った。
「せやけど急がんとナイターに間に合いませんし…」
「おお、ええアイディア浮かんだで 組み立てたらばらさんと、隠し持って行って祝砲代わりに曳光弾、空にばら撒くか! 」
「いや、それはちょっと…甲子園は周り住宅地やし」
962 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/21 12:57 ID:bbA6mCcl
一方その頃、黒澤は。。。
963 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/21 19:53 ID:CVLXNUGd
東京から大阪へと急いでいた。
名古屋でも山田はネコとアーバンライナーに飛び乗っていた。
ただ…黒澤はさやかを、東京に残した。
964 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/23 20:25 ID:aYREws1Z
さやかは涙を流したが、黒澤は振り返らなかった。
965 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/23 20:32 ID:aYREws1Z
政教一致@大阪は、静かになった工場内で二丁の拳銃を手に仁王立ちしていた。
秋山以下、創価学会の男たちは彼を見やり、表の共産党の部隊を見て青白い顔に脂汗を浮かべていた。
政教一致@大阪は低い声で彼らに言った。
「創価学会に虐げられた全ての人の名に置いて、降参せよ! 」
がちゃがちゃと、金属音が響いた、男たちは銃を捨てたのだ。
「これが最後通告だ…」スキンヘッドの声がハンドマイクにのって駄目押しのように響いた。
966 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/23 20:37 ID:aYREws1Z
「頼みがある、どうせオレは処刑だろう? 最後に題目三唱させて欲しい」
秋山が言った。手には銃ではなく数珠が握られていた。
「まあ、死刑囚も最後の望みはできるだけかなえて貰えるのが普通らしいからな…」
「感謝する…南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」
967 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/23 20:46 ID:aYREws1Z
コンテなんからピーと電子音がした。
「爆破コード、確認! 二時間の間に爆破範囲外に避難して下さい」
「秋山、貴様! 」
「ぬはは…切り札は最後まで取っておくものさ 声紋認識は今ではそんなに難しいテクノロジーではないのだ」
共産党の突撃隊が、一発も銃を発射せず沈黙した工場に突入してきたのは数秒後だった。そしてたった一人の男が工場を制圧しているのを見て、
びっくりした 「あんたは? 」
「政教一致@大阪の名を聞いたことがあるか? オレが本人や」
「ええっ? 」
かれは実情を報告した。
「な、なんやと…爆発物処理班を呼べ」
東大阪の工場から、エンジニアが大挙してやってきたのは三十分後だった。
「こんなにエンジニアをどうやって集めたんや」
「労働者を組織するんが仕事の奴らを、あんたはなんと呼ぶ?」スキンヘッドが謎をかけた
「『流石は日本共産党やな!』」
「ピンポン」
「どうや、解除できそうか」
「いえ、それが…ドリルも入りまへん、こいつはカーボンファイバーと
特殊合金でガチガチで金庫以上の難物ですわ…あと1時間半では開けられるかどうか」
「なにい? 」スキンヘッドの大男は叫んだ。「発破をかけろっ」
「駄目よ、剛性センサーが内部には仕掛けられているの」みゆきが言う。
970 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/24 22:53 ID:1bXe2PdR
「しかたがないだろう、こいつは海に捨てよう。津波で被害は出るだろうが、ここでこのまま爆発するよりは
はるかにましだろう」政教一致@大阪は言った。
「うむ、だがどうする? コンテナではセスナに載せるわけには行かないぞ」スキンヘッドの共産党が問い返した。
「私たちが乗ってきた、学会expressが関空に…」みゆきが言った。
「しかしそれは旅客機だろ」
「後部は先生専用のベンツ用のカーゴ区画なの…いわゆる先生は自分の乗る車のブレーキとか、いろいろに仕掛けをされることに恐怖心を
抱いていたらしいわ」
「コンテナが入れられれば、誰にも財政的負担をかけずに済むな」
971 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/25 18:48 ID:0Twy1AaS
「そんな事言ってる場合じゃないだろ! 」
政教一致@大阪は言った。
972 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/25 19:14 ID:0Twy1AaS
「学会EXPRESSを、抑えられるか」
「関空の細胞に手配してみよう」
「それと、輸送手段は」
「トラックで運ぶかな」
「EXPRESSを離陸させるパイロットは確保してくれ。後はパラシュートさえあれば俺一人で十分だ」
「ええ、そんな…」
政教一致@大阪は、不安そうな顔のみゆきに安心させるように言った。
「ま、こうやって解決するならば、大阪は安泰だ たとえそのためにオレが命を落す事になってもな」
973 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/25 19:18 ID:0Twy1AaS
みゆきは、政教一致@大阪に言った。
「なぜそこまで掲示板小説にこだわりを持つの」
「それが、生きがいだ…ただ、一つだけあんたには言っておきたい。過去に掲示板小説で実際経験した事だ。カキコしたことが現実になった、
その時オレは非常に後悔した。だから…」
トラックが到着した。工場のクレーンが回った。その音にまぎれてみゆきには政教一致@大阪がなんと言ったかは聞き取れなかった。
「出発しろ」
「はぁい」
974 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/25 19:27 ID:0Twy1AaS
「お、おまいは…667で出てきたレズの運転手! 」
「いやーちょっとアルバイトでトラックもやってるもんで」
「どうでもいいけど急いでくれ 関空に一分でも早く着かないとならんのだ」
975 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/25 19:32 ID:0Twy1AaS
その頃、真正本堂では…
「リモートは切れてるんだな」
「ははっ、あちらで秋山様が操作なされたようで」
佐藤は秋谷を見た。秋谷は頷いた。
「常勝関西に連絡しろ、工場に踏み込めとな」
数分後、彼らは驚愕の事実を知った。
「コンテナが、共産党の手に渡った? 」
「ははっ、トラックで搬出されたようでして」
976 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/26 21:26 ID:R0oohBXV
疾走するトラックは順調に神崎川を渡った。そこで共産党の新容共挺身隊の六台のバイク部隊と合流した。彼らは護衛であるとともに前路の偵察に
あたる露払いでもある。
977 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/26 22:02 ID:R0oohBXV
真正本堂では全員がパニック状態に陥っていた
彼らは自分たちの尺度で大阪のアンチ勢力を見ていた。
すなわち、大阪は信濃町を破壊すると…
「小泉指令、大阪ではアンチも常勝のようですな・・」
麻生隊員は皮肉混じりに言った。「起動は掛かったんだからいいじゃないか?」
小泉指令も言い返した。「どこで爆発しようと安全なところはある、慎重に
探したい」と意味深なコメントも付け加えた、冬柴参謀も大きく頷いている
そのころ「赤旗」と書かれたトラックは湾岸線を南に向かっていた
今までは普通の運送業者を装ってカムフラージュしていたが、事ここに来て、赤いスプレーで急遽
大書きしたのだ、このご時世にいい度胸と言わざるを得ない
「ふん!このトラック見て逃げ出すやつが事情を知っている香具師らだ」
一般市民は何も知らないからな。ボディに大書きしたのはわざとそうしたのであった
980 :
初代スレの1:03/11/27 06:48 ID:I36hJ1jB
政教一致@大阪さんへ
こんばんわ。私は初代スレの
>>1です。
かれこれこのスレが始まってから1年と半年近くになりますね。
当初は創価を煽るつもりで楽しんでいたのですが、無責任にも長期にわたり放置してしまいました。
久々にきてみた所、政教一致@大阪さんにここまでスレを育てていただき、誠に感謝感激に思います。
毎日、政教一致@大阪さんの小説を楽しみにしています。
ぜひ貴方の力をこれからもお貸し願いたいと思います。
981 :
初代スレの1:03/11/27 06:53 ID:I36hJ1jB
言い忘れていましたが、私もキロンさんのサイトにはよく伺わせていただいております。
政教一致@大阪さんとは好みが同じようですね!
もしそちらのサイトでお会いしましたら、その時はよろしくお願いします。
そろそろ次スレですね。次回は何かサブタイトルをつけると面白いと思います。
982 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/27 20:25 ID:dSdW2Xqt
走る赤旗印のトラック
「これを見て顔色を変えて逃げるやつらがいてもそれはそれでいい 今は一刻も早く関空へ」
関空へ 関空へ 走るトラック
「そうか、わかったぞ 移動してるトラックを足止めすれば、東京は助かる! 」佐藤は叫んだ
「一体誰がそんな事をするのかね? 自爆せよというのに等しいんだぞ そんな命令は聞くものはおらんだろう」
秋谷が珍しいぐらい冷静に言った。
「例の関西SGI外道スクールに残している実働部隊を使えば何とか…彼らは実情を知りません」森田が言う
「いや、だがしかし…主力はまだ高校生だぞ それにさっき校長が逃げ出したと教頭が連絡してきたぐらいだ」
「やるしかありません」
983 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/27 20:37 ID:dSdW2Xqt
関西SGI外語スクールでは教頭のゴンザレス恩田が全校放送で命令した
「スチューデントに武器を配るDEATH これから校外学習に出動するますDEATH 」
どやどやとスクールバスに乗り込む高校生たち 彼らには地下の兵器庫から持ち出した
ライフルやバズーカが配られた。
「共産党を殺しに行くDEATH 校歌を斉唱するDEATH」
全員がいやそうな顔をしたが、教頭の手にはいつのまにかルガーP08キャバレリーモデル握られていた
これまで数え知れないほどの生徒や教員の血を吸ってきたルガーは夏の陽光でギラギラと光った。
984 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/27 20:59 ID:dSdW2Xqt
ブレイク ブレイク あなたの街の 聖教 聖教 一部買いたい
総体革命過ぎてゆく 池田の権威が落ちてゆく
創価の正義をはばむやつらさ Break Out !
関西SGI外語 ブレザー部隊 Da Da Da
関西SGI外語 不在者投票選挙を揺らし!!
仏壇壊すぜ! 神棚壊すぜ! 十字架燃やすぜ! 東へ西へ
走る! 走る! 関西SGI外語
ブレイク ブレイク 立正公正 日顕 顕彰 共産党を
死体処理などおてのもの 協力サポートいたします
正義のハンマー ハジキをかざせ!! Break Out !
関西SGI外語 女子部の大軍 Da Da Da
関西SGI外語 勝利の題目大地に響け!!
仏壇壊すぜ! 神棚壊すぜ! 十字架燃やすぜ! 東へ西へ
走る! 走る! 関西SGI外語
関西SGI外語 摸刻本尊 Da Da Da
関西SGI外語 言論弾圧 Da Da Da
関西SGI外語 婦人部動員 Da Da Da
関西SGI外語 勝利の題目大地に響け!!
仏壇壊すぜ! 神棚壊すぜ! 十字架燃やすぜ! 東へ西へ
走る! 走る! 関西SGI外語
Break Out !!
985 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/27 21:46 ID:dSdW2Xqt
ゴンザレス恩田は愛車の迷彩色のPAOに飛び乗った。どう聞いても「パオー」としか聞こえない、気の抜けた
エンジン音がグラウンドに響き渡った
「出発するますDEATH」
「ああ、こちらはもうじき、橋を渡りきって堺市に出るところです、今まで学会の攻撃はない」
政教一致@大阪は貸与された携帯で共産のシンパである大阪府警の交通警察と連絡をとっていた。
「注意してください、大阪市内で唯一、関西SGI外語スクールの部隊が出動したらしいとの報告が入っています」
「他の部隊はどうですか、たとえば関空付近で大部隊の待ち伏せにあったらこんな護衛部隊ではひとたまりもない」
「そこのところはだいじょうぶのようです。関西空港においては現在、反創価学会を旗印にすべてのアンチ勢力が鉄壁の
守りを固めています。例のツポレフも確保しています。学会も関西の幹部は現在、最上層部から奈良や京都などに逃げ始めていて
連絡が取り合えない状態です」
「関西SGI外語スクール…む、空耳かな?」
「どうしました? 」レズのドライバーが言う
「日本ブレイク工業の社歌のパロディの、関西SGI外語スクールの校歌が聞こえたような」
986 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/27 21:59 ID:dSdW2Xqt
ぱおー まったく気の抜けたエンジン音を響かせながらゴンザレス恩田はPAOを走らせる。
「見えてきたます ヤルdeath」
彼自身はハンドルを握っているので発砲できない。助手席に座っている先生は泣きそうな顔でAKM突撃銃を窓から突き出した
ババババ…銃弾はあさっての方向へ流れた。不自然な姿勢で前を狙っているのであたらないのだった。
スクールバスはというとはるか後方で必死に走っていた。
「来たぞ、それ」
護衛のバイクの一台がトラックの後ろについた。そのままピストルの片手撃ちでPAOを撃つ
この弾丸もそれた。だがゴンザレスはほんの少し減速した。
987 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/28 19:06 ID:Gwou8M7y
その瞬間の隙をついて、護衛隊は全車トラックとPAOの間に入った。
ピピッと無線の音がした、政教一致@大阪はバイク部隊との双方向通信用のパーソナル無線を耳に押し当てた。
「後方は確保したで、行ってくれや」
「え…し、しかし…」
「行くんや、ここは俺たちに任すんや、あんたが一センチでも関空へ近づくためにわしらはおるんやから」
「おお、おおきに…ほんまに頼んだで! 」
トラックは加速していった。
関空へ 関空へ 走るトラック 後方では激しい銃声が響いた。
「イクDEATH 」
穴だらけのPAOはやっぱり気の抜けたエンジン音で疾走する。これもあちこちに弾痕の残った関西SGI外語のスクールバスたちも、必死で追いすがる
高校生たちの目の前で虫のように、ゴミのように殺され始末されたバイク部隊が、後方で燃え上がっていた。
若い彼らも目の前での流血の虐殺劇に、自分たちも命令されて一部参加したとはいえ恐怖を感じていた。
そして、バイクの男たちはどうして無謀な戦いを挑んだのかと疑問を抱いていた。
988 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/28 19:32 ID:Gwou8M7y
その答えはすぐに彼らにも分かった。
高速湾岸線から空港連絡橋の手元わずか百メートルの地点で、関西SGI外語の部隊はトラックを捕捉した。
「ファイヤー、ファイヤー キル、ヒム」
蜂の巣になったトラックはバーストしたタイヤにふらつきながら不本意に高速を降り、りんくう公園の方向に走り出した。
二人のドライバーは渾身の力を振り絞ってハンドルを操作したが、りんくう公園前のちょっとした空き地で、トラックは停止した。
「殺すdeath」
高校生たちはおっかなびっくりでトラックを包囲した。
「撃つな、撃たないでくれ」
しょぼい中年の男がトラックから降り立った。
「そいつは創価学会の敵です、ヤルッチェブラッキン!」
高校生たちは躊躇し、お互いの顔を見やった。敵だと?
あきらかに非武装の中年男は、無言で荷台を指差した。
先生の一人が、意を決して後部のドアを開いた。
「空だ!!!」
「ヌワニィ!!! ARE YOU A フリークス? 」
「NO I AM seikyou icchi @ osaka I AM A FREE WRITER 」
ズドン 銃声がした。
989 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/28 19:44 ID:Gwou8M7y
そのころ…神崎川から高速はしけで運ばれてきたコンテナは学会EXPRESSの後部に納まっていた。
ジェットが咆哮し始める パイロットはパラシュートで脱出する手はずで、回収の漁船も沖で待機中だった。
みゆきは、それを見届けると関空のタクシー乗り場に走った。不吉な胸騒ぎがしていた。
見かけない三輪タクシーに飛び乗ったのも、そのせいだった。
「湾岸線まで」
「OK」
何もかもが政教一致@大阪の作戦だった これ見よがしに走れば敵が食らいつくだろうという事も、一番安全なのは
はしけによる輸送だろうという事も…その全てが成功した事がみゆきの心に暗い影を落していた。
連絡橋をわたりきったところで、銃声がした。彼女は運転手に湾岸線には乗らずにりんくうタウンのほうに降りるよう命じた。手には
サイレンサーつきのベレッタを握り締めていた。
990 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/28 19:53 ID:Gwou8M7y
三輪タクシーが、瀕死の政教一致@大阪の前に滑り込んだのはほんのわずかな、夕暮れ時の残照の時間帯だった。美しい夕焼けが広がっていた。
「血が…」
「おお、あんたか…飛行機は出たかね」「ええ、間違いなく」
「そうか、おれのしたことは…」言葉が途絶えた。
関西SGI外語の軍団は引き上げを始めた。奇妙な事にそれは敗走だった。関空のアンチ部隊が襲い掛かってくれば
かれらとて到底無事ではすまないはずなので、誰も政教一致@大阪にあえて止めを刺そうと言う者はいなかった。
みゆきは、政教一致@大阪を近くの病院に運び込んだ。
991 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/28 20:02 ID:Gwou8M7y
彼が再び意識を取り戻したのは夜明け前だった。病室には山田と黒澤とみゆきがいた。
「爆発は、防げたか」
「ええ、どうやら不発だったようで…」黒澤は言った。
「深海に投棄したんで、水圧で起爆装置がいかれたのではないですかね」山田は言った。
「そりゃ、良かった 全員が無事で、なおよかった」明るい声で作家はつぶやいた。
「先生も、気がついてよかったですよ これからもバンバン創価学会をこけにしつづけるんですよね」黒澤もあえて陽気に言った
「…うん、だが、なんだか疲れたよ、一人に、いや二人にしてくれるかな、次回作の構想を、練りたい」
黒澤と山田は、みゆきに目配せをして出て行った。
「あんたが、あの時サイレンサーつきのハジキでオレと渡り合った女スナイパーだな」
ええ、とみゆきは言った
「なぜオレを殺さない? 」
「殺す理由がないから」
「は?」
992 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/28 20:10 ID:Gwou8M7y
「私は、創価学会が憎かった、父親は財務で全財産を学会に寄進。母も幹部に手篭めに去れた挙句に…
だから、芸者でも女スナイパーでも何でも。学会に敵対するためならなんにだってなれた」
「ほう、だけどそれも終わりだ。もう、こんな狂った世の中は終わって新しい時代がくる。いわゆる先生は死んで、学会も
核兵器を失った。すべてが…もう、朝だね」
「え、ええ…」
「カーテンを開けてくれないか、夜明けが見たい…」
みゆきは窓のカーテンを開けた。
白々と夜が明けていくところだった。真夏の朝日の中で、みゆきは背後のベットを振り返った。
「ありがとう、そして…さよなら」
993 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/28 20:33 ID:Gwou8M7y
政教一致@大阪の母校である高校の文化祭で、きわめて異例な劇が上演されたのは2ヶ月ほど後の事だった。
タイトルは、「政教一致の闇から(AT=@)大阪を救った男」
その内容は、政教一致@大阪がホームレスの浮浪者という設定になった以外は530ぐらいから以降の
おい、おまいら。 みんなで小説を作るぞ PART2 そのものの内容だった。
そして、上演直後からある噂が大阪のホームレスや日雇いの間でささやかれ始めたのだった。
創価を馬鹿にして殺された作家の霊が、大阪でももっとも惨めな輩を守護してくれていると
悪賢いホームレスが、「その作家の銅像を作ろう」と帽子をドヤにまわした
銅貨が集まってきた、それは聖書の一節を見るかのようだった
「よくききなさい、あの貧しい人は賽銭箱に投げ入れている人たちの中で誰よりもたくさん入れたのだ、みなのものは有り余る中から投げ入れたが
あの貧しい人は乏しい中からあらゆる持ち物、全財産を入れたからである」
それをみて悪賢いホームレスですら考えを変え、硬貨を鋳潰して銅像を作った。伝説どおりに
中年の男が武器も持たず両手には手錠をかけられて、それでも精一杯胸を張って叫んでいる姿を…
994 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/11/28 20:54 ID:Gwou8M7y
池田大作の死&三つのコンテナ編 完結!!!
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.Mさん
お疲れ様です。
997
998
999
1000
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。