ある学会員の半生

このエントリーをはてなブックマークに追加
11 ◆cAvVyGa.
小説です。

タイトル通り、ある一人の学会員の半生を、
誕生から追っていきたいと思います。
固有名詞だけは仮名にしますが、ほかはノンフィクションです。

初めのうちはダラダラしててツマラナイと思いますが、
しばらくしたら面白くなると思うので、
優しく見守ってやってください。
21 ◆cAvVyGa. :02/07/05 00:00 ID:???
ある病院の分娩室で、女が出産の瞬間を待ち構えていた。
女の名前は夏子。夏子にとってこの出産は、実に4度目。
既に出産にも慣れていて良い経験数ではあったが、
夏子の場合、体質上の問題もあり、それまでの3回において
全て帝王切開による出産であった。
そして、やはり今回も例を外れる事は無かった。
しかし、夏子は、今度生まれてくる子供には特別な期待があった。
実は、3人の子供は3人ともが男であった。
前々から女の子が欲しかった夏子にとっては、
体力的なこともあって今回がラストチャンスと言えた。
だからこそ、出産予定日をずらし、この雛祭り当日に子供を生むことにしたのだ。
何の根拠も無かったが、女の子の日に産めばきっと女の子が産まれると思ったのだ。
31 ◆cAvVyGa. :02/07/05 00:07 ID:???
丁度その頃。
夏子の住む家の近くで、大勢の人間が集まっていた。

南無妙法蓮華経
南無妙法蓮華経

経が聴こえる。人々は学会員であった。
人々は、4度目の帝王切開を行なう夏子の無事を祈っていた。
それだけでない、実は夏子は第一子を出産してまもなく亡くしていた。
そのため、戸籍上は第二子が長男となっていた。
第二子以降は、何の問題も無く成長を続けてはいたものの、
本人とその周りの人々は心配でならなかった。
だから、人々も、夏子も心の中で経をあげ続けた。
やはり、夏子も学会員であった。
41 ◆cAvVyGa. :02/07/05 00:16 ID:???
そして、赤ん坊の泣き声が聴こえた。
出産は無事に成功したのだ。
看護婦が夏子に告げる。
「夏子さん! よく頑張ったわね! 元気な男の子よ!」
「え!? また!?」
夏子は思わず声に出してしまった。

夏子、男子出生の報が、祈りを上げ続ける人々に伝わった時も、
彼らは口を揃えて言った。
「え!? また男!?」
それだけ女子に対する期待が大きかったのか、
ゆえに男子に対する落胆が大きかったのか…
ある意味で、産まれて来た子は、望むべくして生まれて来たのではないのかもしれない。
広和と名付けられるその子――
「広宣流布」と「平和」から一語ずつとって名付けられるその子こそ、
この物語の主人公である。
5名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/05 00:44 ID:???
>>1
楽しそう。がんバレー。
6名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/05 01:48 ID:???
>>1

それ、お前か?べたすぎ
7名誉 ◆oi8ARVqQ :02/07/05 01:51 ID:OAfMrf5C
新興宗教がよくやる営業トークじゃ(藁
飽きた(藁
もっとエロチックなヤツを頼む。
ナニしておるときの恍惚感を仏教的に表現するとか・・・
一工夫が必要じゃな(藁藁
8名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/05 04:36 ID:???
まだ話し始まってないじゃん。しばし静観を。
91@休憩中:02/07/05 23:27 ID:???
>>6はい、この小説は私自身の事です。
>>7すみません、エロに走る気はないです。
それと、予め言っておきますが、これはいわゆる体験発表などとは全く違います。
一応、それなりの伏線は張ってあるつもりですが、なにぶん文才に乏しいため、
ご了承ください。
>>8ありがたいお言葉ですが、想像以上にちんたらやって行く予定です。
宜しかったら、スレがしばらく進んでからご覧ください。
>>5楽しくやらせていただきます。では、今日も少し進めたいと思います。
101 ◆cAvVyGa. :02/07/05 23:28 ID:???
父親、母親、共に健在。
子供は、元気な男の子が3人。
ただそれだけの、至って普通の、数ある家庭の一つ――海野家。
それが広和の生まれた家庭である。
広和も、ごくごく普通に育っていった。
少々変わった点といえば、
母親の夏子が女の子を諦め切れなかったが為に、
少々男らしくなく、むしろ外見的には少女のように育てられた事くらいだ。
もっとも、それは次男の時にも言えた事で、
可愛らしい服装をさせられた次男は、シャイな性格になった。
広和の場合は、末っ子と言う事も関係しての事であろう、
甘やかされ、好きなように育った結果、天真爛漫、元気いっぱいな子になった。
夏子に連れられ、学会の会合に参加した時も、
会の最中こそは大人しく過ごしていたが、終わるや否や持ち前の元気を全開し、
会に参加した人々の前に立ち、歌を歌い出すなどのこともしょっちゅうであった。
そんな事を繰り返すうち、広和の名前はあっという間に広がり、
学会の幹部の耳にまで届いていた。
111 ◆cAvVyGa. :02/07/05 23:30 ID:???
しかし、広和3歳の春。
3度目の誕生日をひと月前に迎えたばかりだと言うのに、事件は起きた。
広和が病に倒れたのだ。
病名は、ネフローゼ。腎臓病の一種である。
無論、不治の病とかいった類のものではないが、寝てれば治るものでもない。
即刻、近くの市民病院に入院する事となった。
広和本人は勿論、兄弟も、母親も心配で心配でならなかった。
海野家にとって、出産以外で入院する者など初めてのことだったのだ。
広和は入院して、しばらくは水を飲むことが出来なかった。
治療の一環として、必要最低限以上の水分を摂ることは厳しく禁じられた。
そのため広和は、ボクサーの減量さながら、辛い食生活を強いられた。
「そこにお水があるじゃない! チョウダイよ!」
「あれは消毒用のお水だから、飲んだら毒なのよ」
「それでもいいからチョウダイ!」
病院という施設である以上、水を得られる場所は至る所にあった。
その分、水を断ち切るという事は必要以上に大変な事だったであろう。
日に日に広和の顔は痩せこけ、あの元気な姿はどこにも見られなくなった。
焦燥しきった子の寝顔を見て、夏子は思った。
「私はもう数十年も生きてきたけれど、この子はまだ3年しか生きていない。
 お願いです御本尊様、私の命と引き換えにでもこの子を助けてください…!」
夏子は、眠る広和の横で経をあげ続けた。
121 ◆cAvVyGa. :02/07/05 23:31 ID:???
言うまでも無く、唱題は海野家のみならず、
近所の学会員達で幾度となく会合が開かれ、広和の回復が祈られた。
時には学会幹部が見舞いに来ることもあった。
その甲斐あってか、広和は異例のスピードで回復を遂げた。
1ヶ月もすれば、元気いっぱい、元通りの姿を取り戻した。
一つ、以前と違う点といえば、すっかり肥満体になった事だ。
そういう副作用がある薬を投与していた事を考慮しても、
病人とは思えないほどの食欲を見せ、見る間に太っていった。
「あれだけ疲れきってたのが、嘘みたいね」
夏子も隣で笑っていた。
そして、入院から3ヵ月後。
広和は、膨れ上がった体と共に、無事退院した。
131 ◆cAvVyGa. :02/07/07 01:29 ID:???
広和は幼稚園に上がった。
その地域では名門と名高い幼稚園で、兄達も同じ所に通っていた。
しかしそんな事は広和には興味も無いし、知る由も無い。
が、名門とは言え問題が無いわけではなかった。
夏子は、幼稚園の名前にこだわるばかりに、場所に関しては気を使わなかったのだろう。
車で30分かかる距離は、園児には辛い。
当然、送迎は幼稚園バスを利用していたが、バスは幼稚園と海野家だけを行き来する訳ではない。
他の子供達を送迎する時間を考えると、1時間ほどの道のりであった。
それは、広和が夢にまで見てしまうほどだ。
毎日1時間かけて幼稚園に通う子は他には無く、海野家の近隣では広和一人であった。
けれど、甘えて育った広和は元気だけは有り余っていた。
幼稚園のクラスの中でも、リーダー的存在とまではいかずとも、
周囲を明るくさせるムードメーカーとして人気だった。

2年後、卒園。
そして、小学校に入学。
小学校は、近所の、ごく普通の公立校だ。
だが、名門幼稚園に通ったことはここにも影響した。
小学校には近隣の子達しか来ない為、同じ幼稚園に通っていた子がいなかったのだ。
他の子達は幼稚園からの知り合い同士ばかりであったのに、
広和は孤独であった。
仲良く大勢が遊んでいる中に、一人で入っていく勇気は無く、
持ち前の元気も発揮できず、しばらくは友達もつくれなかった。
「ただいま―…」
「あ、お帰り広和。丁度お客さんが来てるのよ」
「え?」
「お帰り、広和君。はじめまして、吉田といいます」
「はじめまして…」
吉田は、学会の人間だった。
141 ◆cAvVyGa. :02/07/07 01:30 ID:???
広和は、小学校にあがると同時に、学会においては少年部になっていた。
その、少年部員会が行なわれるので、吉田はその旨を知らせに来たのだ。
「じゃあ、日曜日にまた会おうね」
広和は良く分からなかったが、特に用事があるわけでもない。
そのブインカイとやらに行くことになった。
部員会の会場は、海野家の近くの民家だった。
ただ、広和には民家だという意識はあってもそこに人が住んでいると言う意識は無かった。
会場には、広和と同じくらいの歳の子や、何歳か年上の子、大きく歳の離れた青年が
和気藹々とした雰囲気で笑いあっていた。
「やぁ、広和君、ようこそ!」
アットホームなムードに、すぐに広和も惹かれた。
会合は、まず唱題で始まった。広和も、家で家族と経をあげてはいたが、
他人とするのは初めてだった。

なんみょーほーれんげきょー…

相変わらず何の意味だかも分からない、正しく呪文をあげ終わると、
ゴショや、イケダセンセイに関するお勉強があった。
やっぱり何の事だか分からなかったけれど、
その後に始まったレクリエーションで広和の心はもうトリコになった。
特別変わった事ではなかったが、大人数で遊ぶ事に広和は飢えていた。
それが出来る場を見つけたのだ。
広和はすっかりショウネンブインカイが好きになった。
15名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/09 06:46 ID:???
それからどーした。
161@休憩中:02/07/09 22:08 ID:???
稚拙な文章を読んでいただきありがとうございます。
なんかPCの不調でネットに繋げられませんでした。
復活したので、続けます。
171@休憩中:02/07/09 22:09 ID:???
ある時、広和のちょっとした事件がおきた。
手の、指という指にイボが出来たのだ。
あまりにも醜悪であったため、学校でいじめられるのではないかと
心配した夏子は、病院にも連れて行ったが、
周囲の人間は勿論、広和本人にも原因が全く思いあたらず、
適当な治療が施せなかった。
「まぁ、別段身体に不自由が出るわけでもないでしょうし…
 しばらくすれば治りますよ」
医者はそう言った。
しかし夏子は、どうにも落ち着かなかった。
そして、広和とともに御本尊に真剣に祈る事を決意した。
「いい、広和。御本尊様って言うのは本当に素晴らしいのよ。
 真剣にお願いすれば、何だって叶えてくれるの。
 アナタの病気も、皆で御本尊様にお祈りしたから治ったのよ。
 だからまた、あなたのイボが治るようにお祈りしましょう」
無垢な広和は、言われた通り、何も疑わずに祈った。
真剣に、本当に真剣に経を上げ続けた。
そして数日…
気付いた時には、イボは綺麗に取れていた。
そんなものがあったなど想像できないほど、跡形も無く。
「良かったわね、広和…御本尊様は凄いでしょう?」
広和には、ごほんぞんさまの凄さは分からなかったが、
とにかく醜いイボが取れたことには感謝した。
181 ◆cAvVyGa. :02/07/09 22:10 ID:???
小学校4年にあがった春――
いつもの様に、学会男子部の吉田が広和のもとに訪れた。
「こんにちは、広和君。今日はちょっとお知らせがあるんだ」
学会には、その内部にも様々な組織が存在する。
会合を進行するもの、会場を管理するもの、
勉学を究めるもの、弘教を強く勧めていくもの……など。
その中には楽団も存在する。
吉田が知らせに来たのは、楽団への誘いだった。
「少年部の中の合唱団でね…小学校4年生から6年生。
 毎週日曜に集まって皆で歌を歌ったりしてるんだ。」
「歌?」
「そう。勿論みんな初めてだから、一生懸命練習して、会合で発表したりもするよ。
 他にも、少しだけ勉強とかもするけど…。」
広和は、学校での成績は良かった。むしろ勉強は好きと言えた。
しかし、いつからか、あの天真爛漫な性格は身を潜め、
人見知りになっていた広和にとって、またも
新しい集団の中に飛び込む事は躊躇された。
もっともそう考えるのは、多少大人になったと解釈できなくも無かったが…。
「どうかな、広和君。やってみないかい?」
「う…ン…」
「どうするの、広和。これ、今入らなかったら今度は
 5年生に上がるまで入れないのよ?」
夏子にそう促された広和は、何故か入らなければならないという気になった。
「…じゃ、分かりました」
「そうかい! じゃあ今度、簡単な面接があるからね………」
そのとき広和は、まさか自分がその合唱団で活躍しようとは思ってもいなかった。
191 ◆cAvVyGa. :02/07/09 22:11 ID:???
面接と言っても、試験のようなものではない。
既に入団は決定していて、顔合わせのようなものだ。
入団してみれば、知ってる顔もいくつかあったが、
総勢30人の中の一割ほどだった。
広和は不安だったが、付き合っていくうちに自然打ち解けていった。
そのうち、小さなものではあるが歌の才能も開き始め、
5年生が終わる頃には、団の幹部に選ばれた。
「幹部? 幹部って何するんですか、吉田さん?」
「君の先輩がやっていたじゃないか。練習に集まった時、
 その進行をやったりするやつだよ。
 幹部と言っても、正確には広和君には副幹事をやってもらおうと思ってる。
 副幹事は君以外にも二人いて、幹事を中心に頑張っていくんだ」
広和は、合唱団は歌を歌うだけで満足していたので、
正直言って幹事なんてやりたくはなかった。
しかし、やりたくないという気持ちだけで、
期待してくれている吉田の気持ちを裏切るのは心苦しく感じられた。
「じゃあ、分かりました。…やります」
「そうか、ありがとう。そしたら、今度の入卒団式で………」
任命式があって、広和は正式に合唱団の副幹事となった。

幹部の仕事は、広和が思っていたよりは多かった。
団員が練習に集まった時、まず練習前の打ち合わせがある。
その時の司会進行、その後の唱題の導師。
大勢の前で、一人御本尊の前に座り、唱題をするのは苦手だった。
練習が始まると、皆をまとめなければならない。
そして、終わりの打ち合わせで、やはり司会進行と導師。
この程度は広和にも予想できた事だ。
しかし、幹部には、月に一度、幹部会というものがあった。
201 ◆cAvVyGa. :02/07/09 22:12 ID:???
この合唱団は、広和の住む市のほか、近隣の市のメンバーから出来ていた。
そして、他の市にも同じような合唱団があったのだ。
五つくらいの合唱団から、幹部達が集う。それが幹部会だ。
内容は、大人を中心に、ゴショの勉強をしたり、自分達の合唱団を交代で紹介しあったり、
それぞれで「研究」してきた事を発表しあったり…。
それで互いの団の友好を深めようというわけでもない、
要は、合唱団の幹部会という名目ではあるが、また別の組織だ。
幹部会で、広和は初めて「人間革命」というものを知った。
分かりやすく言えば、学会の歴史が描かれた小説で、
幹部会では、毎回、一冊ずつ読んできて、感想を発表しなければならなかった。
子供用に改訂されたものではあったが、とても面白いとは思えず、
いつも少しだけ読んで適当な感想を作っていた。
もっとも、そういう子は広和だけではなかったようだが。

幹部になってはじめて訪れた場所があった。
東京にある、学会本部。
合唱団の発表会があるので、学会の名誉会長にそれの招待状を贈るためだ。
せっかく東京まで出てきたので、他にも見て回った。
途中、ある公園にも赴いた。
勿論学会関係のものだが、そこで署名をすると永久に保存してくれるという所だ。
それが本当ならば今も、海野広和の名が保存されているはずだ。
その公園でしばらく腰を落ち着かせていると、不意に公園がライトアップされた。
まだ時間的には早かったが、管理人が粋な計らいをしてくれたのだ。
「わぁ…キレイ」
「すげー…」
「素敵…」
「へぇ…こうなるんだ」
一緒に来た幹事や、他の副幹事の女の子たちが感動を口にする中で
広和は一人そう言った。
「お前、冷静だな〜」
「『こうなるんだ』って…もう少し無いの〜?」
皆は笑いながら揶揄したが、広和は一人で納得していた。
ああ、俺って冷静なんだ…そうだ、落ち着いているなんて良く言われるしな。
ひょっとしたら俺は、他の人より感情が欠けているのかも知れない。
そう、思った。
21退転者(w:02/07/10 16:22 ID:???
すばらしい。
これぐらい若いころはまだ良かったんだよなぁ…。
221 ◆cAvVyGa. :02/07/11 00:47 ID:???
合唱団で頑張る一方、学校でこんな宿題が出た。
「皆にはどうして自分の名前がつけられたのか、
 お母さんたちに訊いて調べてきて下さい」
名前の由来…小学校ではよくある事だろう。
家に帰った広和は、さっそく夏子に訊いた。
「ねぇお母さん、僕の名前は何で『広和』に決まったの?」
「え…? そうね、それは『広』く、平『和』な心を持つ子に
 育ってくれるようにって言う願いを込めたからよ」
『和』が『平和』から来ているのは正しかったが、
『広』は、本当は『広宣流布』から来ているはずだった。
しかしまだ子供の広和にそんな事を理解できるとも思えなかったし、
学校の宿題で広宣流布などという単語を出す必要も無いと思ったのだ。
「ふ〜ん…。じゃあ、誰が付けてくれたの?」
「お祖父ちゃんよ」
祖父――広和は、父方の祖父には一度も会ったことが無かった。
その理由は、ただ遠くに住んでいるから、だけでは無いような気もしていたが、広和に分かる由も無かった。
だから、海野家でお祖父ちゃんお祖母ちゃんといえば、母方の祖父母を指した。
広和は祖父の事が嫌いではなかった。いや、好きと言っても良かったかもしれないが、
自分の名前が両親に付けられたものではないという事実は衝撃的であった。
231 ◆cAvVyGa. :02/07/11 00:49 ID:???
「そうなんだ…。じゃあさ、お兄ちゃんたちの名前は?
 やっぱりお祖父ちゃんが付けたの?」
「いいえ」
「じゃあ、お母さんたち?」
「二番目の啓祐はそうだけどね…上のお兄ちゃん、康博は、
 池田先生に名付けていただいたのよ」
イケダセンセイ――それはまだ広和には慣れない名前だった。
少年部員会や合唱団で幾度も聞く名ではあったが、
具体的にどんな人物かさっぱり分からなかったし、
少なくとも自分の家族ではないはずだ。
そんな赤の他人に、自分の子の名前をつけさせる両親のことは理解できなかったが、
夏子が、イケダセンセイに並々ならぬ信頼のようなものをもっていることは
子供ながらに分かっていた。
だから、『康博は両親の最も信頼できる人間に、啓祐は両親自身に
名付けられている。広和はただの親戚に名付けられている』という風に
解釈した広和は、自分は兄弟の中で一番愛されていないのかもしれないと考えた。
だから、学校で
「広く平和な心か…良い名前だね」
と友人や教師に誉められても、全く嬉しくなかった。

その町で、海野の三兄弟といえば知らないものは居なかった。
みんな仲が良くて、明るくて、可愛くて、良い子ばかりだ、という評判である。
241 ◆cAvVyGa. :02/07/11 00:50 ID:???
三兄弟の年齢は、3歳毎離れていた。
つまり、広和が小学校6年生になった時は、
次兄の啓祐は中学3年生。受験生だ。
広和は、長兄の康博とは6歳も離れている。
そのため一緒に遊ぶような事も少なかったし、
それに活動時間帯が異なっていたので顔をあわせるのも少なくなっていた。
だからこの日の朝も、広和は啓祐と一緒に仏間にいた。
朝の勤行の時間である。
しかし啓祐は唱題を全くしなかった。
仏間に入ると、戸をきっちりと閉め、中で漫画を読み出す。
そして10分ほどで、さも唱題を終わらせたような顔つきをして出て来る。
そんな啓祐に、広和はじっとついていくしかなかった。
唱題はしなくてはならないような気がしていたが、
啓祐に怒られるような気もしたので、声には出さず、心の中で唱題をあげた事もあった。
広和は、評判ほど良い兄弟ではないよな…そう思った事もあった。

広和が啓祐の言いなりになっている事は他にもあった。
受験を控える啓祐は、中学3年になってから塾に通わされていた。
だが、よほど気に食わないものがあるのか、ここしばらくは全く塾に行っていなかった。
そのことが夏子にばれるのは勿論面白くないので、
塾のある日は、出かけたフリをして自分の部屋に戻っていた。
ところがそうすると、塾から電話がかかってくるので、夏子に出られるとすぐに分かってしまう。
だからその日だけは、電話の前に広和が張り付き、誰よりも早く受話器を取り、
塾からの電話が夏子にばれないようにしていた。
朝の勤行の時間も、この塾の時間も、子供だましの小細工である。
夏子にはもとよりお見通しだったかもしれないが、
しかし広和には、啓祐の言いなりになっているという意識だけが強まり、
不満だけが募っていった。
251 ◆cAvVyGa. :02/07/14 00:38 ID:???
ともあれ、その年の冬を越えれば、広和も小学校を卒業する時期になってきた。
思い出深い合唱団の卒団式では、今までの練習の成果を存分に発揮した。
学会の少年部の有志により作曲された曲の数々や、
少年部歌、合唱団歌、それ以上に
アンパンマンのテーマソングを歌ったのは忘れ難い。

少年部員会でも卒業を祝う会が行なわれた。
いつも通りの会合に加え、普段より多目のレクリエーションや、
ちょっとした食事などが出て、最後に6年生から、
後輩への贈る言葉、これからの抱負を言う時が来た。
残念ながら、この会に参加していた6年生は広和を含め
僅か2人だったので、少々寂しくはあったが、
まず広和が言う事になった。
特別感動するような凄い事を言うでもなく、無難に終えた後、
もう一人の言葉を聴いて、広和は少し後悔した。
「………皆さんありがとうございました。………
 これからも毎日の御題目を欠かさず、
 池田先生と共に頑張っていきたいと思います。………」
これを聞いて、自分は学会に関係ある事を何一つ言っていないことに気付いた。
そうだ、毎朝勤行をちゃんとやるとか、一言でいいから気を利かせるべきだったな…
そう思ったが、この頃広和は勤行などほとんどやっていなかったので
言ったところで嘘になるだけではあった。

勿論、小学校の卒業式も行なわれた。
広和は学校では、品行方正、真面目で優秀な児童でとおっていた。
とくに働く事が好きで、掃除や委員会の仕事を積極的に行なった。
それが評価されて、委員会活動の代表として表彰されたりもした。
また、実はPTAに少し参加していた夏子も、
卒業生の親として言葉を贈った。
広和の名前は出さなかったが、
自分の子供が幼少時に病気にかかって入院した事を頭に、今日卒業の日まで
親子共々頑張ってきた事を涙ながらに語り、周囲に感動を呼んだ。

そして、小学校を卒業した。
261 ◆cAvVyGa. :02/07/15 23:47 ID:???
中学校に上がると、広和の学会に関する活動は一変した。
まず合唱団にいかなくなったので、週一度の会合がなくなり、
数少ない勤行をする機会がなくなった。
また、少年部から中等部に上がったわけだが、
中等部は少年部に比べ、活動が消極的であった。
部員である中学生は、大体が小学校時代に比べ忙しいからだ。
部活に打ち込む者もいるし、塾に通うものも増える。
更には、反抗期を迎え、特別意味もなく学会を離れていたものもいる。
広和も塾に通うようにはなったが、そこまで忙しくなるものでもなかったので
毎回の中等部員会には一応参加していた。
学会活動と言えば、それだけだ。

あるとき、中学での歴史の授業中。
「みんなの中で、宗教に入っているご家庭はあるかな?」
授業の流れで普通に出てきた、教師からの質問だった。
「おい海野、お前ンち仏教なんだろ? 手ぇ挙げろよ」
隣で広和の友人が、冗談半分で催促した。
広和は、友人を家に連れてきても、家にある仏壇を隠したりはしていなかった。
自分を含め、家族が宗教に入っているということに
何の不思議も持っていなかったのだから、当然と言えば当然ではあるが。
だから、広和の知り合いの何人かは「広和は仏教をやっている」と知っていた。
催促されて、少し照れながら手を挙げた広和に、教師が反応した。
「あ、海野君ちは何か宗教やってるんだ?」
「先生、こいつンち仏教ですよ」
「仏教? ああ、じゃあ創価学会かな? 今日本で一番大きい宗教団体だからね」
広和は、この時初めてソウカガッカイと言う単語を聞いた。
だから、その教師の質問には答えられなかった。
それより広和に気になった事は、自分以外の生徒が、誰一人手を上げなかったことだ。
それまでは、漠然と皆も何かしらの宗教をやっているんだろうと思っていたのに、
誰もいなかったのだ。
そのことはショックだったし、一人で手を挙げた事は何か恥ずかしかったし、
けれど、どこか誇らしいような、複雑な気分だった。
271 ◆cAvVyGa. :02/07/15 23:47 ID:???
「あ、広和。今度、大きな会合があるんだけど、
 あんた塾のない日だし行けるわよね」
夏子が広和にそう伝えた。
言われた日は、確かに何の予定も入っていなかった。
だから、その会合には、行きたいとも生きたくないとも思わずに
行く事が決定した。
会場は、車で数十分かかるところにある、学会の文化会館。
合唱団時代によく使用したところだ。
確かに合唱団時代にはよく使用したが、「会合」で
広和がここに来るのは珍しい。
「会合」と言えば、近所のおばさんちでやる「座談会」か、
中等部員会しか無かった。
その大きな会合は、「大きな会合」としか認識しなかったから、
具体的に何のための会合かは考えもしなかった。
実際その会合は、普段の会合と比べ、会場がやたらに広い事、
参加人数がやたらに多い事くらいしか、違いが分からなかった。
ところがその会合で、一つ発見があった。
どこかで見た事がある顔。
中学校の、クラスの違う知り合いだ。
「あれ…? 桜井?」
「あ? おお、海野じゃん」
「あれ…? お前…あれぇ?」
思わぬ所で思わぬ顔に出会い、お互い言う事が無かった。
落ち着いてから話し合ってみれば、
やはり桜井も学会員だったと言うことが分かった。
「そうだったんだ…でもお前、中等部員会出てないじゃん」
「部活で忙しいからさ。俺、バスケ頑張ってんだぜ」
「へぇ」
「海野は? お前部活何やってんの?」
「え? 俺?」
広和は科学部に入っていた。
理科が好きだったからこそ入った部ではあるが、
ろくな活動もしていなかったので、オタク的な印象が強く、
広和は自ら進んで言うことは苦手だった。
「いや…科学部…」
「科学部か。なんか、それっぽいよな、お前」
それっぽい。
広和は、小学校の時から地味を貫き通してきたような感じで、
それに加え、未だに肥満体型は治っていなかった。
自分でもこの姿はオタクそのものだなと自覚もしていたので、
科学部に入っていることは出来たら秘密にしたかったというのもある。
「ま、いいや。じゃあ、またな」
「ああ、またな」
ともあれ、同じ学校に同じ学会員がいた事を知った広和は、
嬉しくてたまらなかった。
281 ◆cAvVyGa. :02/07/19 00:05 ID:???
中学2年に上がった時。
中等部を担当していた男子部員が、広和を訪れた。
「実はね、中学2年生対象の、ちょっとした企画があるんだ」
「企画?」
「まぁ、企画って言うか…聖教新聞あるじゃない?
 それに、小説・新人間革命が連載されているの知ってる?
 それを読んでいこうって言うんだけど」
「はぁ」
「何で中学2年生対象かって言うと、1年生は中学に上がったばかりで
 不慣れだから大変でしょ? でも3年生は3年生で受験とかで忙しい。
 てことで、2年生なんだ。半年間やろうと思ってるから」
「他に誰がやるんですか?」
「まだ決まってはいないんだけど…桜井君にも声はかけてる」
「じゃあ、桜井がやるなら俺もやります」
「うん、実はね、桜井君もそういってたんだ。海野君がやるならやるって」
広和は、ずるいな、と思った。
他人任せにした桜井ではない、目の前にいる男子部でもない。
とにかく、何かに対して狡さを覚えた。
正直、人間革命とか言う小説なんて読みたくもなかったから断りたかった。
しかし、この頃になると、広和はすっかり「良い子」としてのイメージが
周りには染み付いていて、自覚もしていた。
そのイメージを壊す事が怖く、この依頼を断れなかった。
「…分かりました」
「ああ、ありがとう。じゃあ、桜井君にも伝えておくね」
291 ◆cAvVyGa. :02/07/19 00:06 ID:???
聖教新聞。
実は、広和の母、夏子は、広和を生んで間もない頃から
新聞配達員として活動していた。
その手伝いとして、広和も夏子の後ろをついて回ったことがある。
が、新聞を読んだ事はない。
と言っても、普通の小学生であったら新聞など滅多に読むものではないだろう。
ことに、創価学会に関する事ばかり載っている新聞など、
広和の目には到底面白くは映らなかった。
で、どんな新聞にも毎日連載されている小説。それが新人間革命だ。
既に何巻かは単行本化されていたが、まだまだ終わらない物語だ。
それをスクラップして集め、ひと月ごとに集まって読み合おうというのがこの企画。
つまるところ、合唱団の幹部時代のものと同じような事だが、
違う点は、参加人数。
合唱団の時は十数人が集って、和気藹々と話し合ったが、
今回は、広和と、桜井と、後は男子部員一人。
桜井がどう思っていたかは広和には分かりかねたが、
少なくとも広和自身は退屈でたまらなかった。
けれど、やはり広和には途中で辞めるなど考える事すら出来なかった。
30名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/20 02:23 ID:???
読ませていただいてます。
311@休憩中:02/07/21 03:03 ID:???
>>30ありがとうございます。
相変わらず鈍亀進行ですが、どうぞ、こりずにお付き合いください。

で、今続きを書いていたのですが、しばらくは学会から外れてしまいます。
書いてて面白くなってしまいまして…
これまで以上に自己満足な事を書いてしまいますが、勘弁してください。
321 ◆cAvVyGa. :02/07/21 03:05 ID:???
ある学会での会合に参加した時、合唱団による合唱の発表があった。
それは中学生が集まった合唱団であり、実は広和も、
少年部の合唱団を卒団する時、入団しないかと誘われていた。
合唱団での体験はつまらないものではなかった。
むしろ、楽しかったから、中等部でも入ろうか悩んだ。
しかし、中学生になったら勉強や部活で忙しいだろうと考え、丁重に断っていた。
ただ、誘いに来たのは初対面の人間だった。
顔見知りに誘われていたら断れていたかは自身がない。
ところが、時には、中等部でも合唱団に入っていれば良かったと後悔する時もあった。
なぜなら、少年部の合唱団で、広和はすっかり音楽が好きになっていた。
歌を歌いたかった。合唱がしたかった。
なのに、学校での音楽の授業では、何故か周りのクラスメイトは
真面目に歌う事を恥ずかしがり、いやむしろ、真面目=悪であるかのようで、
一人で真剣に取り組む事は虐めに繋がるような雰囲気すらあった。
だから、きっと合唱団ではそんなことはないだろう、
入っていれば楽しく歌えたのに…そう思っていた。
が、この会合での発表を聴いて、入らなくて良かったと心底思った。
レベルが低い。
かつて合唱団で幹部を務めていた広和にはそう思えた。
あるいは、思い出の中で自分たちは高レベルだったという記憶が捏造されていたのかもしれない。
だが、客観的に見ても、中等部の奴等は広和達より声が小さかったし、
声も合っていなかった。
第一、彼らは楽しそうに見えなかった。
これはレベル云々以前の話だ。
少なくとも、広和達は皆のびのびと楽しくやっていたはずだ。
はっきり言って、中等部のやつらは嫌々やらされている様にしか見えなく、
お世辞にも上手には聴こえなかった。
これは、思春期、反抗期という難しい時期を迎えた中学生独特の特徴だったかもしれないが、
こんな奴等といっしょに歌う事にならなくてよかった。
それが広和の感想だ。
331 ◆cAvVyGa. :02/07/21 03:06 ID:???
広和にとって、中学時代の前半2年間は長かった。
しかし振り返ると短かった。
それはつまり、一日一日はダラダラとしていて、
振り返るほどの価値がある思い出はなかったのだ。
別に、友達がいなかったから遊べなかったと言うわけでもない。
塾にだって通っていたから、それなりに大変な日々だったはずだ。
部活動は大した事なかったが、そこにも友達はいた。
学会関係のことなんて、面倒だったと言う覚えしかない。
ところが、3年生になると色々と変わった。
学校の新しいクラスは、これまででダントツ面白い。
今まで一度も話した事もなかったのに、気軽に話せる。
そんな人間は、1年生2年生のときはいなかったのに、
3年生になって、急に出てきたのだ。
それに、みんな音楽の授業にも真面目に取り組んだ。
だから広和も気兼ねなく合唱を楽しめた。
塾でもクラス換えがあって、これもやはりこれまでにない楽しさだった。

広和は、当時は高い水準だと有名な塾に1年の頃から通っていた。
これは夏子が、広和の学力を考え、選んだ結果だ。
それは間違っていなくて、入塾した時は中間のクラスだったが、
しばらくして一番上のクラスになった。
年に何度か行なわれるクラス換えの時も、広和はランク落ちすることなく
上位に居続け、そして、3年生になった時のクラスは完璧だった。
それは、筆舌し難いほどの楽しさ。
クラスの名前は、下から「3E」「3S」「3K」という名前だったのだが、
どうして自分たちは「3K」なんだろうと言うと、
「『くさい・きたない・こうばしい』の頭文字だよ」
と言う事で、みんな納得していたくらいだ。
そのクラスには、塾内の試験で全国1位を何度もとるような男もいたが、
そんな男ですら、臭い汚い香ばしいを認めていた。
尤も、彼だからこそ認めていたというのもあるかもしれないが。
341 ◆cAvVyGa. :02/07/21 03:06 ID:???
その全国1位を何度もとるような男の名は、葛城と言ったが、
彼のその異様な存在感は他を圧倒していた。
まずもって、全国1位をとる頭脳。
また、その塾の教室では、たまに耳鳴りのような音が鳴り出すときがあるのだが、
それが聴こえると、強化人間よろしく頭痛を訴える癖。
また、その塾の教員に、スポーツ選手の江藤に似ている人がいるというだけで、
練習問題の答えに「『え』と『お』」というのがあっただけで、
10分間は腹を抱えて笑い続ける癖。
また、授業で使用する下敷きは、ときめきメモリアルの絵柄が入ったものを愛用し、
かつ、全く同じ物を保存用に持っている。そんな趣味。
また、塾の夏季合宿に行けば、その夜には、周りが付いていけないほど
卑猥な単語を並び立てた。
こんな異様な性格ばかりでも語りきれない、あまりにも異彩な雰囲気を放つ葛城。
もしかしたら、彼がいただけで、広和の塾の生活は面白くて堪らなかったかも知れない。
35名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/22 14:55 ID:???
いいねぇ、葛城君。(w
俺もいちお学会員なんで共感できるなぁ。
果たして弘和はこれからどうなっていくのか?
361@休憩中:02/07/22 23:29 ID:???
>>35
やー、本当に葛城(仮)は面白い奴でしたw
彼の話だけでも色々できるんですが、この程度で止めておきます。

さて、だんだん広和の年代が特定できる単語が出てきたと思いますが…
現在における広和の年齢が想定できますでしょうか。
371@休憩中:02/07/22 23:30 ID:???
夏休みが終わり、学校も2学期が始まると色々な行事が待っている。
文化祭は、広和の属する科学部が最も活動する時だ。
しかも、今年は広和は副部長を務めている。
そして、中学最後の文化祭だ。張り切らないわけがない。
大掛かりのものでは、掃除機を利用したホバークラフトや、
人がちゃんと中に入れるプラネタリウムをつくった。
他にも、手作り花火や、固形アルコール燃料の製作。
一番、人の目をひいたのは、綿あめやヨーグルトなどの食べ物だった。
どんな物だって、ちょっとした実験を絡ませれば研究として了承された。
広和の、最後の文化祭は好評のうちに終わった。

文化祭が終わると、次に待っているのは合唱祭だ。
1,2年の頃は嫌々だった合唱祭だが、今年は違う。
クラス一丸となって練習に取り組んだ。
そして出た結果は、最優秀賞。
クラスの女子は泣いて喜び、男子は狂ったように叫び、喜んだ。
さらに、県の合唱大会への参加権のオマケ付きだ。
今まで以上に懸命な練習が繰り返された。
その練習の中、広和が倒れた。
381 ◆cAvVyGa. :02/07/22 23:31 ID:???
広和は、かつて合唱団に入っていた為か、
クラスでも歌唱力は秀でていて、少人数で構成される特殊なパートもこなしていた。
それで、自分が皆を引っ張っていかなくてはならないという
責任感に振り回され、練習の中で結局、限界を超えてしまったのだ。
だから、熱を出して寝込んでしまった。
それまで皆勤賞だった広和にしてみれば、大事件である。
熱が引いた後も、大事をとって、練習には参加せず、
しばらくはみんなの練習する様子を見ているだけだった。
だがそのお陰で、一つ大きな発見があった。
学校の合唱祭からこの時まで、
このクラスは自分で持っている等とと思い上がっていた事に気付いた。
確かに広和の歌唱力は誰もが認めるところではあったが、
合唱と言うジャンルでは、一人が如何に優れていても賞を取れはしないのだ。
つまり、広和以外のクラスメイト全員も、素晴らしい力をもっている。
初めて客観的にクラスの合唱を聴いた広和は、そのことに気付いた。
自分だけが頑張ってるんじゃない、皆だって頑張ってるんだ。
言い様の無い感動を覚えた広和は、そのとき何かが変わった気がした。
結局、県の合唱大会までに、広和の風邪は完治せず、
100%の力は出し切れなかった。
その為かどうかは分からないが、芳しい結果も出なかった。
しかし、後悔した者など誰もいなかったし、
広和も団結することの楽しさを実感しただけで十分だった。
391 ◆cAvVyGa. :02/07/22 23:35 ID:???
一通りの行事が終わると、中学最大にして最後のイベント、高校受験が待っている。
学校内でもかなりの好成績の広和だったが、一番の志望校は、とにかく近い高校である。
親との相談の結果、自宅から徒歩20分の、キリスト教系の学校を第一志望とした。
「創価学会員のくせして、キリスト教かよ」
と、兄達には揶揄されたが、広和は全く気にしなかったし、
夏子も、本人の意志に任せるのが一番だろうとした。が。
「本音を言えば、誰か一人くらい創価高校に行って欲しかったけどねぇ…」
広和の兄、康博と啓祐、二人とも別の高校を出ていた。
二人は、広和に比べれば、決して良い成績ではなかった。
康博など、受験の前の晩にも、ロマンシングサガを徹夜でやっていたと自慢するくらいだ。
だから、高校を好きに選べるほどではなかった。
そこで、夏子としては、広和に願いを託したかったのだが、
中学校の教師との三者面談でも、
「あの高校なら、確かに近くていいんじゃないですか?
 成績にも見合ってますし、大学までエスカレーターですしね…。
 それに、指定校推薦もできるし、最高じゃないですか」
「え? 指定校推薦て?」
「要するに推薦なんだけど。うん、広和君の成績なら上手く行くでしょう」
「推薦てことは、試験は…?」
「無いですね。面接だけで」
と言う事で、夏子が口をはさむ余地は無かった。
そして、見事に高校合格。
残る中学生活を満喫した。
3月頃には中等部員会の卒業会もあったが、
中学校での最後の1年間の密度がありすぎて、
中等部員会での思い出はろくに無かった。
401 ◆cAvVyGa. :02/07/25 14:36 ID:???
高校に入って、まず広和がやろうとしていたことは、
アルバイトであった。
何の自慢にもならないが、海野家は決して裕福な家庭ではなかった。
そのため、広和には小遣いらしい小遣いが与えられず、
欲しいものを買ったり、友達と遊んだりするのに
寂しい思いをしていた。
その上、進学には、金のかかる私立を選んだのである。
流石に授業料を広和が払うわけには行かなかったが、
せめて自分の小遣いくらいは自分で稼ごうと思い立ったのだ。
しかし、心には固く決めていたはずなのだが
いざ実行しようとすると、なかなか腰が上がらなかった。
「新しい世界へ飛び込む」ことを拒否してしまう性格がでたのか、
それとも単に面倒だったからか。
どちらにしろ、結局広和は面接すらせず、
ついにそのままバイトはしなくなってしまった。

バイトをしない広和にとって、数少ない収入の一つは、家業手伝いであった。
広和の父、八郎は、建設業を自営していた。
つまりは、会社の社長を務めていると言う事で、
「僕のお父さんは社長さんなんだ!」
と、かつては自慢していた事もあったが、その実態はたいしたものではない。
まず、社長の八郎、事務関係を任されているのが、妻の夏子。
あとは、社員が二人いるだけであった。
二人の社員のうち、一人は定年退職を待つ身で、
一人は広和の兄、康博である。
康博は、高校卒業後は一般企業に就職していた。
が、
「新しく入ってきた上司が気に喰わねぇんだよ」
といって、僅か数年で退職。
次の職は、身内で楽ができる、家業を選択したと言うわけで、
間違っても、上司と折が合うから、という理由ではない。
八郎の、家庭における威厳は無いに等しかった。
411 ◆cAvVyGa. :02/07/25 14:38 ID:???
まだ、康博が小さかった頃は、威厳を持って子供を躾けていた。
けれど、いつからか、どこかすっとぼけたような、
のらりくらりとした性格ばかりが先行していた。
だから、広和には、父親に叱られる、という思い出が無い。
それだけではない、広和には父親と遊んだ思い出すらない。
康博や啓祐が子供の頃は、八郎も一緒に遊んでいたが、
広和が生まれてからは、仕事に付きっ切りになってしまい、
少ない休日は寝て過ごすようになった。
仕事はきっちりとこなしてくれ、そう金に深刻になる事はない。
しかし、家では趣味があるでもなく、ダラダラとしている。
そんな姿を見続けた広和にとって、父親とは、
単に金を稼いでくれるだけの存在として認識された。

そんな父親が好きだ、という人間はもはや海野家にはいなかった。
だから、その夜にはこんな事件が起きた。
八郎、家出事件。
海野家では、夕食は揃って食べる。
男たちが仕事から帰ってきて、すぐに食事は始まる。
食事が始まると同時に、八郎は焼酎のふたを開ける。
八郎は、酒を良く飲んだ。
おそらくは、自分が嫌われている事は分かっているので、
家庭の重苦しさからアルコールに逃げるのだろう。
だが、スケジュールを考えると、夏子と八郎が
落ち着いて顔を合わせられるのはこの時だけである。
事務員の夏子は、しっかり酔っ払っている社長を相手に
仕事の話をしなければならない。
421 ◆cAvVyGa. :02/07/25 14:38 ID:???
「鈴木建設さんから、見積もり依頼来てるから、お願いね」
「この間の伊藤造園さんの仕事の件なんだけど…」
普段はこの程度で終わるのだが、この日はそうは行かなかった。
「ねぇ、この見積もり何なの? 全然利益が無いじゃない」
「和田工業は、ひどい仕事押し付けるから、もうやめようって言ったじゃない!」
話の流れから、つい八郎を責める形になっていく。
実際、誰の目からみても八郎が悪いので、弁解の余地もないのだが、
八郎は黙って、「ああ」「うん」とかしか言わない。
それでも話が一段落着いて、みんながばらけた時であった。
家族の目を盗んで、八郎は外に出た。
家の中に八郎がいないことに気付いても、
タバコでも買いに行ったんだろうと思われたが、
1時間も帰ってこない事から、家出したんじゃないかとなった。
八郎は酒は良く飲むが、決して外では飲まない。
理由は知らないが、絶対に飲み屋とかに行くような人間ではない。
「ねぇ、お願い、捜して来て」
夏子も、言い過ぎたと自覚していたのか、心配そうにいった。
兄弟3人がそれぞれ捜索に出たが、全く手がかりは無いのだ。
ひたすら夜の街を歩く広和に、夏子の姿が思い浮かんだ。
夏子は、御本尊に向かって真剣に祈っていた。
八郎とて、熱心な創価学会員だということも思い出した。
創価学会の活動とは、全世界が幸福になるためのものではないのか?
夫婦二人ですら幸福にならないのが、何のための法華経だ?
本尊に祈ったところで何の役に立つって言うんだ?
そんな事を反復しながら、ただ歩き続けた。
結局、数時間しても八郎を見つけることはできなかったので、
朝になっても帰ってこないようなら警察に捜索願を出そう、ということになった。
だが、朝になってみれば、いつの間にかいなくなっていたのと同じように、
いつの間にか帰って来ていて、いつも通り仕事に出ていた。
43名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/25 23:50 ID:???
お、おとうしゃぁぁああん!
441 ◆cAvVyGa. :02/07/28 01:58 ID:???
高校に進学した広和は、
当然ながら学会内では高等部に進んでいたのだが、
会合に対する気持ちが以前までとは大きく違ってきていた。
それまで、広和にとって少年部員会だとか中等部員会というものは、
参加する事が当然で、出たい出たくないと言う事は考えてもいなかった。
しかし、八郎の事件があったときに、
自分の感情をまとめてみた事が原因となったのであろう。
まとめたと言っても、知る限りの単語を繋げたに過ぎなかったが、
それでも学会に対する嫌悪感を作り出すには十分だった。
その為、月例の高等部員会に参加する時も、
嫌で嫌で堪らない、と思うようになった。
但し、未だに他人に言われた事を断る事ができず、
2年生に上がってまでも結局、欠席した事は無かった。
451 ◆cAvVyGa. :02/07/28 01:59 ID:???
部員会を欠席する理由を作るのに、
今度こそバイトでもやり出すか、と考えていた頃だった。
ふと、学校の洗面所で声をかけられた。
「お、海野君じゃん」
「ああ、江川君」
「たしかさー、海野君、部活とかやってないよね?
 暇だったらさ、うちの部活手伝ってくんない?」
江川と言う男子生徒は、1年生の時のクラスメイトだ。
生徒番号が近かったから話したことがある程度で、仲の良い友達ではない。
それでも気さくに話し掛けてきた江川は、自分が演劇部に入っている事を話した。
その部活が、近々、発表大会を控えているにもかかわらず、
人手不足で非常に困っている事。
「ま、もしよかったらさ、今度声かけてよ。
 うちのメンバー紹介するからさ。じゃね」
去っていく江川の後姿を見ながら、部活に打ち込むのも悪くは無いな、と思った。
しかし、今は夏休みも終えたばかりの秋だ。
1人で中途入部するのは躊躇われた広和は、一緒に入ってくれそうな友人を誘う事にした。
「てことでさ、宇野、ちょっと演劇部行ってみない?」
「ああ、僕もね、江川君に誘われてたんだよ」
宇野というのは、江川と同じくクラスメイトだった男だが、
広和にとっては最も気の知れた、いわば親友だった。
「じゃぁ、とりあえず行ってみねぇ?」
「うん、そうだね」
そうして、江川に連れられていった演劇部の部室には、
10人に満たない、個性的な部員が揃っていた。
しばらく仮入部として部活に通い、部活の雰囲気にもなれた頃
広和と宇野は、正式に入部し、晴れて演劇部の正規メンバーとなった。
日曜日にも積極的に活動する部活な為、高等部員会には欠席する事が多くなった。
461@休憩中:02/08/01 03:15 ID:???
書き忘れていましたが…広和が入学した高校は男子校です。
よって当然、演劇部も男だけで構成されております。
他の高校の演劇部と、合コンとかはやりましたが。
471 ◆cAvVyGa. :02/08/01 03:16 ID:???
それまで、学校と自宅を行き来していただけの高校生活で、
部活と言うものを手にした広和は、熱心に打ち込んだ。
演劇部では、共に入った宇野と一緒に、スタッフサイドを務めた。
部は、3年生が引退したばかりで、下級生だけで構成されているという現状だった。
さらに、演劇部と言っても、下級生では、ただの芝居好きと言う感じで、
スタッフ関係、とくに大道具作りにおいて人手不足が顕著になっていた。
そこに、突然の広和の参加である。
父親の仕事の手伝いをしていた広和は、そういった大工仕事が上手だった。
本人に自覚は無いが、少なくとも他の部員よりは比べるまでもない。
広和は入部当初から、まさに即戦力として活躍し、
間近に控えていた大会は、無事に終わらせられた。
あだ名が、工場長だとか、大工の頭だとかになるのも遅くは無かった。

入部からしばらくして知った事だが、実はここの演劇部はなかなか有名だった。
2年前の発表大会において、関東大会出場を果たしていたのだ。
所詮は関東止まりだが、しかしそれなりの実力がある証拠ではある。
その全ては、脚本を創作した男のお陰だった。
高校生離れした力の持ち主で、脚本賞もいくつか貰っていた。
そして、広和が3年生に上がり、その男が卒業してしまった今、部の目標は
残った自分達の力だけで再び関東大会へ出場する事だった。
そして、関東大会への第一歩となる、市内発表大会が始まった。
481 ◆cAvVyGa. :02/08/01 03:17 ID:???
まずは、演じる脚本を選ばなければならない。
どんな劇をやるかで、各人の意気も変わるから、慎重に決めなければいけない。
10人足らずの小さな部だからこそ、全員が思い思いの意見をいい、存分に話し合わされた。
1人が脚本を書いてくれば、ここは良いがここが悪いからと却下され、
1人が脚本を書いてくれば、ここは面白いがここがツマラナイからと却下され。
更には、最終的に決定したものすら、顧問からは
「これでは関東大会などいけるわけが無い」
と辛辣な事を言われた。
広和は、ほとんど口は出さず、横で話し合いを見ているだけだったが、
非常に興味深い事だった。
それまで、熱心な自分の考えを、真剣にぶつけ合うという事を、
広和は、したことはおろか、見た事も無かったからだ。
「自分の言いたい事を言う」という事をしてこなかった広和にとって、
新鮮と言うよりむしろ衝撃的な出来事だった。

顧問には辛辣な評価を受けた脚本だったが、やってみれば大成功であった。
市内大会では、ほぼダントツと言っていい評価で、県大会への出場権を得た。
更には、県大会においても、脚本賞と言うオマケ付きで、関東大会への出場権を手に入れてしまった。
しかし、ここで事件がおきてしまった。
491 ◆cAvVyGa. :02/08/01 03:18 ID:???
広和の退部。
それまで、多少の辛い事はあっても、乗り越えて懸命に頑張ってきていた広和だったが、
関東大会を目前にして退部表明を出したのだ。
「まぁまぁ、いきなり退部と言われても…
 『せめて理由くらい話してくれたっていいじゃねぇか』ってことで。」
それは、劇中の台詞だ。
「…えっと、ですね…。前にも話したと思うんだけど、
 俺は、演劇なんて好きじゃない、演劇なんて嫌いだ、っていう。
 で、何でじゃあ演劇部やってたのかっていうと、
 スタッフの仕事は凄い好きだったって言うのと、
 あと、この部活が、部活のみんなが好きだったっていうことで。
 だけど、今回、県大会まで頑張った事で、なんつうか、疲れてしまったんですね
 それで、もう、疲れの方が、好きっていう気持ちを上回ってしまいまして」
県大会で、広和は舞台監督という役職についていた。
舞台監督というのは、分かりやすく言えば監督そのもので、
部の活動全てを仕切る権利と義務をもった地位であり、
スタッフ専門の人間がやることは当然なものだ。
仕切る事が苦手な広和は、それまでは頑なに拒んでいたのだが、
この時ばかりは必要に迫られ、仕方なく舞台監督になってしまった。
舞台監督にかかるプレッシャーとストレスは相当なもので、
詮ずる所、広和の発言は、そこから逃げた事を認めるものだった。
だが、広和の退部の理由はそれだけではなかった。
顧問が嫌な奴であり、もう堪えられなくなった。それが一番の理由だ。
それを明言するのは抑えたが、とにかく退部は承認された。
だがこのことは、広和の成長を表しているものでもあった。
広和自身気付いてはいなかったが、広和は「NO!」と言えたのだ。
自分の気持ちをすべて言ったわけではないが、
やめたくなったからやめる、とそう言えたのだ。
演劇部での活動は、広和に変化を与えてくれていた。
50名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/01 13:47 ID:VHH7vCSy
あげ
51名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/01 16:16 ID:/9qcfthS
盛り上がってまいりました
52名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/01 16:32 ID:/0ZJrrSP
わくわくわくわく。
53和広:02/08/01 17:03 ID:l6w4LtKM
いやあ、俺の名前とは違うんだけどさあ、なんかいやだな、その名前。
54名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/03 00:33 ID:bWQCEKw9
>>1
イイ!(・∀・)イイ!
55ムーミン:02/08/03 00:40 ID:???
広和は悩んでいた・・・
広和は重度の真性包茎だったからだ!
広和はある時、雑誌の広告に目をやりながら決意した!
「手術しよう!そして完璧な男になろう!」
その決断が、とんでもない過ちだったとは今の時点では
気がつかない広和であった・・・
561 ◆jlIlWmpc :02/08/03 01:10 ID:???
ageられてる…なんかビックリ。
やっぱり、あげるとレスも良く付きますね…
でも、まだ未完なのでsage。

>>53
広和ってのは、本名です。海野って苗字は仮名ですが、
広和だけは俺の本当の名前です。
だから、いやでも付き合ってください。
571 ◆jlIlWmpc :02/08/03 01:11 ID:???
世間の高校3年生は、大学受験だ、就職だと忙しい頃、
エスカレーターで大学行きが決まっていた広和は
毎日を満喫していた。
そんな日、高等部員会の知らせがあった。
部活でのプレッシャーも無くなり、余裕があった広和は
久しぶりに行ってみるか、と言う気持ちになった。
ところが、連絡をよくよく聞いていると何やら様子がおかしかった。
「……今度の部員会は、ちょっと規模が大きくて他のグループと一緒にやるんだけど、
 グループごとに簡単な出し物をする事になってるんだ」
「…出し物?」
「出し物って言ってもさ、あれだよ、体験発表とかあるじゃない?
 それを、広和君にやってもらえたらなぁ、って。
 前にやった時の原稿があれば、そのままでいいんだけど」
実は、広和は体験発表と言うものをこれまで2回やった事があった。
一度は、小学校の合唱団時代に、もう一度は、中等部時代に。
内容はどちらも、幼少時の闘病について(>>11-12)だった。
2度の発表をしたとは言え、大した規模ではなかったので
それ程多くの人が直接聞いたはずではないのだが、
学会のネットワークは凄いもので、親兄弟を通じて、
広和の知らない人間にまで広がっていた。
今、広和と話している男子部員も、広和の兄・康博の知り合いだ。
「出し物ってのは、俺の体験発表で決まっちゃってるんですか?」
「いや、まだ決まってはいないよ」
「あ、じゃあ、前の原稿、もう無くしてしまいましたし…
 学校の方も忙しい時期ですんで、改めて原稿書くってのも…。
 出し物の候補、他にあるんですよね」
「え、他の候補? あるけど…。そっか、体験発表は駄目か…」
体験発表をする事が嫌だったわけではないが、
原稿が既に無いのは事実で、書くのが一番面倒なのも事実だった。
だから、広和は、初めて積極的に依頼を断った。
581@休憩中 ◆cAvVyGa. :02/08/03 01:12 ID:???
しまったぁ!
トリップ変えてしまった。
>>56>>57も、俺本人です。すみません…。
591 ◆cAvVyGa. :02/08/03 01:13 ID:???
体験発表が無くなって、高等部員会での出し物は、
学会員と非学会員の対話の様子を、ちょっとした芝居調で朗読すると言うものになった。
朗読するのは、広和と、もう1人の高等部員だった。
演劇部を辞めておいて、芝居を読むと言うのも何かの因果だったかもしれない。
だから、広和は出来る限り、芝居らしく読んでやった。
「へぇ! 信心っていう物は、そんなに素晴らしいものなんですね!!」
「うん…そうなんだ…。だから、君も、一緒にやってみないかい…?」
もう一人の読み手は、やる気無さ気に読んでいたので、
広和は空回りしていたかもしれない。
その部員会は、他のグループと一緒にやる大規模なもののはずだった。
確かに、4,5グループが一緒になっていたが、一グループにつき二人ではたかが知れていた。
他のグループでは体験発表をするところもあったが、1分もしないで終わるようなものばかりだった。
きっと、自分がやっていたら長時間のものを作ってしまっていたところだろう…
浮く事にならなくて良かったと広和は思っていた。
601 ◆cAvVyGa. :02/08/03 01:14 ID:???
高校生活も卒業を控えるだけになった頃。
高等部員会でも卒業部員会が行なわれようとしていた。
その連絡をしに、2年生の部員がやってきた。
その男は、先の部員会で広和と一緒に朗読をした男だ。
「お久しぶりです、海野先輩。今度、卒業部員会があることは知ってると思うんですが、
 実は、その企画・運営を僕ら2年生がやるんです。
 そこで、是非、先輩に体験発表をやっていただきたくて」
驚いた。前にあった時はいかにも弱気な奴だったはずなのに、
どうして今日はこんなに積極的なんだ?
わずか数ヶ月の間に、彼に何が起きたかなど広和には想像もつかなかった。
「え、体験発表? 体験っても、俺、大した体験してないよ?」
「何言ってるんですか、有名な奴があるじゃないですか」
恐らく、彼は闘病体験の事を言ってるのだろう。
顔を合わせたことすら僅かでしかない人間にまで広まっている事に、若干恐怖も覚えた。
前回の部員会では断った体験発表だが、今回は断りづらかった。
なぜなら、今回は部員会の企画を後輩達がやるというのだ。
広和の学年は、大人に言われるがままにしていただけだった。
広和も、それに疑問を抱かなかった訳ではない。
そこに、後輩たちが変化を起こそうとしているのだ、出来るなら協力してやりたかった。
「体験発表したっていいけど、ほんと、大したものできないと思うよ」
「いえ、もう、やってくれるだけで万々歳ですから」
「じゃ、わかった。やるよ」
611 ◆cAvVyGa. :02/08/03 01:15 ID:???
そして引き受けて、気を入れて原稿を書き始めた。
筆は順調に進んだが、気になる事があった。
「闘病って……俺、信仰して無いじゃん」
広和が病気で入院していたのは、物心ついて間もない頃だ。
まだ唱題など、ろくにあげた事も無い。
唱題を懸命にあげていたのは、夏子ら、周りの学会員達だ。
今まで、こんな根本的なことになぜ気付かなかったのだと思うと同時に、
これで、よく今まで体験発表として通っていたものだと思った。
だから、それ以降の、自分の体験も付け加えたが、
闘病記に比べると、蛇足にしか思えなかった。
それもそのはず、広和は中学以来、ろくに信心していないのだから、
そうなるのも仕方なかった。
「素晴らしい体験ですね! 本当にありがとうございました」
体験発表を聞いたその後輩は、こう言ってくれたが、
自分では納得できないままだった。

高等部の卒業部員会を終えると、次は高校の卒業式だ。
広和は、部活が関東大会まで進んだ事を讃えられた賞と、
皆勤賞で、学年でも珍しいダブル受賞をした。
「音楽の成績さえ良ければ、成績優秀賞も加わってトリプル受賞だったのに…」
合唱を期待した音楽の授業は、期待を裏切られ、ソロの楽器演奏がメインだった。
それさえ無ければ…
これだけが、高校生活での唯一の後悔だ。
621@休憩中 ◆cAvVyGa. :02/08/03 01:19 ID:???
次回からは、「激動の学生部編」をお送りする予定です〜。
あまり期待しないで待っててください。
63ムーミン:02/08/03 01:28 ID:???
広和はさっそく雑誌に載っていた整形外科病院に電話をした・・・
看護婦「はい。2チャンネルクリニックです!」
和広「もしもし〜あの〜ボク包茎なんですが・・・」
看護婦「あ〜はいはい〜じゃ〜早速ですが、ご予算は?」
和広「えっ!あ〜15万でぐらいで・・・」
看護婦「15万円ですか〜当クリニックではそのご予算ではちょっと〜」
和広「いっ幾らかかるんですか?!」
看護婦「150万円は最低かかりますね〜」
和広「・・・・判りました!お金出来たらまた連絡します。」
和広は心の中で、ある決心をした・・・
64名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/03 01:34 ID:bWQCEKw9
―――――――――
 早く続き読みたいな〜
               / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |  あまり期待しないでください>>1
 日 M [] 0 U U レ―――――――
======〃∧_∧=
 U ∩    %(´∀` )
__ ∧ ∧__∧_∧__.)_  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (   ,,)日(    )∇  < いや、結構おもろいかも…
― /   |―-(    )――  \_____
 (___ノ   ━┳━)
 ━┳━   └┃―・゙
 ̄ ┻ ̄ ̄ ̄ ┻ ̄ ̄ ̄ ̄
65ムーミン:02/08/03 01:39 ID:???
病院に電話をした日から数日後、和広は新宿2丁目に程近い公園に
座っていた・・・時間は夜の10時半過ぎぐらいだろうか、あたりは
怪しい雰囲気になっていた、その周辺にはオカマバーやゲイクラブと
いった店が乱立する異様な空間の真中に位置していたからだ。
和広は思った。
「お金なんか体売れば幾らでも稼げる。男になる為だったら・・・」
そんな事を頭で思い描いて時、一人の中年男性が和広の隣に座った!
66名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/03 02:05 ID:bWQCEKw9
―――――――――
 >>65じゃないのにな〜
               / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |   出て来い和広〜
 日 M [] 0 U U レ―――――――
======〃∧_∧=
 U ∩    %(´∀` )
__ ∧ ∧__∧_∧__.)_  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (   ,,)日(    )∇  < 茶化すな、ゴルァ!!
― /   |―-(    )――  \_____
 (___ノ   ━┳━)
 ━┳━   └┃―・゙
 ̄ ┻ ̄ ̄ ̄ ┻ ̄ ̄ ̄ ̄
67ムーミン:02/08/03 02:08 ID:???
荒らしじゃないから、辞めろと言われたら即やめるけど
68名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/03 02:42 ID:SFffnDA6
辞めろ
69名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/03 02:47 ID:???
いいんじゃないの。
小説なんだろ。
70ムーミン:02/08/03 02:52 ID:???
もう少し書きたかったけど、辞めるよ。
71名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/03 03:01 ID:Q7Hf2BVb
別に何の問題もないように思うが。
そもそも、掲示板に書く以上、何人が付け足すかわからんというのが前提だろう。
面白かろうとつまらなかろうと評価をするのも自由だが、やめろって言うのは
如何なものか?
72名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/03 03:05 ID:bWQCEKw9
>>71
まぁ、自由だけどちょっと流れみてよ。
以下のとおり。

67 名前:ムーミン :02/08/03 02:08 ID:???
荒らしじゃないから、辞めろと言われたら即やめるけど
73名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/03 03:17 ID:h7/mPa5B
俺もヤメロと書こうとしたけど、ムーミン さんが
「もう少し書きたかった」
と言ってるので気が変わった。
好きにすればイイと思う、自由な掲示板なのだから。
74名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/03 03:18 ID:Q7Hf2BVb
>>72
いや一応それも見ていますよ。
ただ私は、好きにさせておけばいいと思うだけです。
内容的に許されないようなことを書いているなら別でしょうが。
7572:02/08/03 03:20 ID:bWQCEKw9
逝って来るからあとムーミンさんに任せるね…
76名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/03 04:08 ID:???
ムーミンは失せろ!!!!!
書きたかったら自分でスレを建てろや!!!!
771 ◆cAvVyGa. :02/08/05 00:00 ID:???
「おはようございます、澤田さん」
「おはよーっす、おかしら!」
「だから、なんなんですか、おかしらって」
順調に大学入学を果たした広和は、順当に学生部にあがっていた。
しかし、実際には学生部との付き合いは、もっと前からあった。高校3年の冬頃だったろうか、
受験なり就職なりを控える高校生を励ますために、学生部は行動をしていた。
だから、大学の入学式は数日前にあったばかりだが、
この澤田と言う学生部員との付き合いは4ヶ月ほどになる。
「だって、おかしら自分で言ってたじゃん。
 演劇部で大工のおかしらって呼ばれてたんでしょ?
 それとも、おかしらって呼ばれるの嫌?」
「嫌じゃないですけどね」
「それにしても、いよいよ大学生だね! おめでとう!
 これから学生部として一緒に頑張っていくのか〜」
「これから一緒に、って言っても、今更って感じですけどね」
本来は、励ますために受験生達に会っていた学生部だったが、
当時、既に進学が決定していた広和は、少しずつだが学生部の活動に参加していた。
「そうだね、選挙も、おかしら頑張ってるからね」
広和が澤田と出会ってまもなく、選挙活動がはじまった。
学会が公明党を応援するのは、周知の事実だ。
無論、広和は未成年であったので、投票を促すような事はできなかったが、
あるアンケート活動に協力していた。学生部が特に支持する、ある立候補者がいたのだが、
彼は学生の事を重視していて、政治に学生の意見を反映させるための
アンケートを行なっていた。それに広和も協力していたのだ。
「あのアンケートで、結構、学会宣言もしてますしね」
学生部の活動は、第一に折伏である。口を開けば、折伏だ、折伏だとしか言わないような男もいる。
その第一段階として、まず自分が学会員である事を宣言する。
広和は、アンケートをとるために大勢の知り合いに協力を仰いだ。
高校の友達、演劇をやってできた仲間、中学の同級生。
だが、そのほとんどは広和が学会員である事などに興味を持ちもしなかった。
「ま、これからもっともっと頑張っていこう」
この日は、毎週恒例、学生部・朝の勤行会の日だ。
78名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/05 09:37 ID:???
つーか
ムーミンのは内容が無いから他でやってほしい
79名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/05 23:01 ID:Nu2OsmRl
あげええ
801 ◆cAvVyGa. :02/08/06 00:37 ID:???
 この日の勤行会は、新1年生が入学式を迎えて初めての物だったが、
そういった事を正式に祝うのはまた別の時で、
この勤行会では、いつも通りに唱題から始まり、
皆の近況報告、あとは軽い勉強が行なわれた。
「さて、それじゃ今日は新入生歓迎ってことで会合はそろそろ終えて、
 みんなでメシでも食いに行きましょうか!」
「おーっ! おごりか?」
「新入生はおごり。お前らは自腹」
そろそろ昼食時だったので、10人程度の人数でファミレスへ行く事になった。
新入生はおごりと言っても、この日は広和しか新入生はいなかった。
「何か、俺だけタダって言うのも気が引けますね」
「気にすんなって。その代わり、おかしらが先輩になって
 新入生が入ってきたら、おごってやるんだぞ」
「そうですね」
「ねぇねぇ、その『おかしら』って何なの?」
由来を知らないメンバーが、横から口を出す。
「高校で演劇やってたときのあだ名ですよ。舞台監督とかやってたんで」
「へぇ、芝居やってたんだ! 舞台監督ってなにすんの?」
「練習を仕切ったり、本番の進行したり…言っちゃえば、仕切り役ですよ」
「みんなを引っ張ってたんだ? じゃ、リーダーの資格はバッチリだね」
「リーダーなんてとんでもない! 舞台監督やったのは最後の1回だけだったんですけど、
 全然仕事ができなくて、ボロボロだったんですよ。
 それに、俺はリーダーの補助役のほうが良いんです。
 小学校の合唱団でも副幹事でしたし、中学の部活でも副部長でしたし。
 演劇部でだって、舞台監督補助やってたときは上手く行ってたんです」
「リーダーが駄目? そりゃまずいよ、学生部ってリーダーを育てて行く所だからね」
話を聞いていた別のメンバーがつっこんで来る。
広和は演劇以外でもリーダー的な仕事をやったことはあったが、やはり失敗ばかりしていた。
自分にはリーダーの資格などないと考えていたので、ちょっと辛いかなと思った。
811 ◆cAvVyGa. :02/08/06 00:38 ID:???
 食事をしながら話が盛り上がってくると、いつの間にか自分達の祖父母の話になっていった。
「うちのじいさんばあさん、九州のほう住んでるからなかなか会えなくてなぁ。
 おかしらのとこは?」
「うちは、祖父母とは一緒に暮らしてます。祖父さんは去年の12月に他界しましたけど」
「去年て、ほんの4ヶ月前じゃん」
海野家では、しばらく前から、母方の祖父母と同居していた。
 実は、広和が小学校にあがってばかりの時から一緒に暮らしていたのだが、
祖母が体調を崩し、静養の為に田舎に住む親戚の家に引き取られていた。
体調が治り、再び海野家に戻ってきたのが、広和が高校1年の頃だ。
もっとも、実際には親戚の家を追い出されたと言った方が正しいかもしれない。
特に祖父の痴呆が酷くなり、面倒を見切れなくなったと言うのが実情である。
痴呆と言っても寝たきりだったり、言葉を話せなくなるほど酷いわけではない。
もっと温かく見守ってやればいいのに、と広和も初めは思っていた。
いざ暮らし始めてみると、祖父は家の中を無闇に徘徊し、
人の部屋を覗き見たり、勝手に他人の物を取って来たりした。
祖母は祖母で、そんな祖父をヒステリックに怒りつけたり、家族に愚痴ったりをした。
その愚痴も、一度に同じことを何回も繰り返すのだ。
こんな事が毎日続けば、家族も耐え切れなくなり、1年もすれば
家族全員から嫌われるような状況になった。
そんな祖父母でも学会員である、たまに会合に出れば、
「あら、お久しぶりです。海野さんのおばあさんは本当いつもお元気そうねぇ。
 仲の良い家族で、羨ましいわ」
「ええ、もう、みんなのお陰でねぇ。ほんと子供達も皆いい子で、ありがたいもんです」
今更、世間体を保ったところで何になるのかと思うが、
相変わらず周りの学会員は、海野家は家族全員仲の良い、素晴らしい家族だと思っていた。
「会長先生も言ってるじゃないか、家族は大切にしなさいと」
それが祖母の口癖だ。
家族を大切にしていないのは、おまえ自身だろう、と皆が心の中で言っていた。
821 ◆cAvVyGa. :02/08/06 00:38 ID:???
 祖父が亡くなったのは、広和も高校が冬休みに入り、家で休んでいた時だ。
ある朝、トイレの辺りでどさっと言う音がした。
広和は気にも留めなかったのだが、しばらくすると、夏子や、祖母がざわめきだした。
広和も行ってみると、祖父が倒れていた。まるで、死んでいるように。
「あ、広和、いいところに来てくれたわ。ちょっとそっち持って、
 お祖父さん、居間の方に運ぶから」
腕力にはそれなりの自信があった広和だ。やせ細った老人など軽く運べるだろうと思ったが、
持ってみると、意識の無い人間というものがどれだけ重いものかを知った。
「とりあえず、救急車を…」
夏子たちは慌てふためいていたが、祖父を運び終えた広和は、
もはや自分の仕事は終わったとばかりに自室へ戻った。
『広宣流布』と『平和』から一字ずつとって『広和』と名付けてくれた祖父だったが、
そのときの広和にとっては邪魔な存在に過ぎず、そのまま死ぬならそれでいいと思っていた。
想像通り、病院に運ばれた祖父はまもなくして死亡が確認された。
831 ◆cAvVyGa. :02/08/06 00:39 ID:???

「うちのじいさんばあさん、九州のほう住んでるからなかなか会えなくてなぁ。
 おかしらのとこは?」
「うちは、祖父母とは一緒に暮らしてます。祖父さんは去年の12月に他界しましたけど」
「去年て、ほんの4ヶ月前じゃん」
「ええ、ほんと唐突に亡くなりましたからね。あ、俺、あのときが初めての葬式でしたね。
 年末だったんで、色々大変だったんですよ」
広和は、澤田らには詳しいことは話さなかった。
あの時は、死んでしまえば良いとすら考えていたのだが、
今思い出すと、何も出来なかった母たちに代わって、自分が心臓マッサージくらいしてやれば
命は生き延びられていたかもしれない、などと後悔の念にかられるのだ。
そんな風に考えが変わったのも、ここ数ヶ月、学生部で活動をしてきていたからだろう。
以前の高等部などでは、月一で仕方なく会合が行なわれていた程度だった。
だが、学生部では週一で会合が行なわれ、しかも、大人に言われてやるのではなく、
自分らで企画運営をするのだ。
それまで学会の活動に退屈ばかり感じていた広和も、学生部により魅力を感じだし、
毎朝の勤行も自発的にするようになっていった。
すると、自然と命の尊さを学ぶようになり、祖父の事も残念に思うようになったのだ。
学生部のお陰で自分は変わってきている、と自覚もしていた。
84名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/07 22:26 ID:kj2qPPzC
            (::::::::::::   ヽ
    , ⌒ヽ    (::::::::::::::::::::::  )
   (:::::::::::: '   (:::::::::::::::::::::::::::  ヽ⌒ヽ 、
    ゝ:::::::::::: `ヽ(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::    )       (⌒ 、
   (::::::::::::::::::   ::::::::::::::: 、⌒  ::::::::::::::::  ヽ     (:::::::  ヽ
  (::::::::::::(⌒::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::  )    (:::::::::::::::::
::(::: ::::::::::::::::::::::::::: `)::::::::::::::::::::::::::::: ノ:::::::::::::::::: Y⌒ ヽ::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 〜〜~ 〜〜   ~〜〜〜  〜~~ 〜〜  〜〜~  〜~~ 〜〜~
 ~ 〜〜  ~~  〜〜   ~~ 〜〜~~~    ~~ 〜〜〜  ~~ 〜
〜 ~~~〜〜 ~~ 〜〜~~   〜〜  ~ 〜〜  〜〜 ~~~~ 〜〜〜
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ....     ....   ....    ..  ...  ...  ...       ...   ....
  ....           ..           ...            ...
      ....   .....  ..   .......       ......   ..   ....      ...
   Λ_Λ      ..  :........:    :........:   ..       Λ∞Λ
  ( `∀´)      ..     :: ::      ..     (`∀´ )  ....
  (ι二二二)   ....  ..           ..     (二二二ι)
  | | |        ..  ..................  ..    ...  | | | ....
  (__)_)  ....     ..  ..............  ..   ...    (_(__)
age
851 ◆cAvVyGa. :02/08/08 00:33 ID:???
「とりあえず、目下の目標はバイトだな、おかしら」
「そうですね、澤田さん」
春になってから、広和はバイトを探していた。
高校の時のように口先だけでなく、実際に店に行っていた。
何件か面接もしたのだが、不採用に終わっていたのだ。
「今まで落ちちゃってたのは無理もないよ。学校の授業もわかんなかったしさ、
 店としても採用しづらかったんだろ? 
 でも今度はさ、もう授業の時間割も分かるし、バッチリだろ」
「ええ」
「それと、お題目を忘れないようにな」
広和は、ここ数年、毎日の題目などほとんどしたことがなかった。
しかし学生部に付き合うようになって、毎週の会合に参加していたため
少なくとも週に一度は必ずするようになっていた。
さらに、何となくではあるが、題目はしなくちゃいけないんだと言う気持ちが芽生え、
自発的に毎日するようになってきていた。
「題目を欠かさなければ、バイトなんて必ず見つかるから!」
そう言われて、題目をやる回数、時間はさらに増えていった。
数日後、電話で連絡をとり、面接をしに店へと出かけた。
すると、今まで不採用されていたのが嘘のように、あっさりと採用決定した。
仕事は、スーパーマーケットでの品出し作業。
特別やりたい仕事ではなかったが、しかしその店は海野家から徒歩10分。
広和の大好きな、「家から近い」店だった。
バイトを始めた事で、毎日の題目をする時は減っていったが、
会合への参加は、より積極的なものへとなっていった。
861 ◆cAvVyGa. :02/08/08 00:33 ID:???
 広和がバイトを始めた頃、父・八郎の仕事に変化があった。
数少ない従業員の一人が退職すると、その代わりになるように、広和の兄・啓祐が働き出したのだ。
啓祐は、長兄・康博と同じように高卒で就職していた。
ところが、やはり康博と同じように、僅か数年で退職していた。
その後、しばらくは遊び呆けていた。
蓄えていた金を派手に使うならまだ理解できたが、まるで引きこもったかのように
家から出ずに、日がなゲームや何やらをやっていた。
そんな啓祐のもとに、男子部員が足繁く通うようになった。
啓祐は元々学会活動に消極的だったので、男子部の会合に参加した事はなかった。
今になって、その姿を見かねたのか、それとも活動をさせるのにいい機会だとで思ったのか、
男子部員は指導するために来ていたのだろう。
そして、気がついた時には康博と同じように家業を手伝うようになり、
康博と一緒に会合に参加するようになった。
康博も、学生時代にはろくに学会活動はしていなかったはずだが、
いつの間にやら学会の内部組織でまで活動するようになっていたのだ。
かつてのように積極的に学会活動をするようになった海野兄弟を、地域の人々は改めて認識するようになった。
海野家の兄弟は、みんな良い子だ、と。
 その地区で、月に一度開かれる座談会。
座談会の中には、男子部タイムと言うものが設けられていた。
その月にまつわる、学会の歴史上重要な何かを研究発表する、ちょっとした勉強コーナーだ。
男子部タイムは、大概が海野兄弟に任せられていた。
まだ男子部でない広和も、手伝いをする事は少なくなかった。
兄たちの手伝いをする中、広和はよく疑問に思う事があった。
どうして、兄貴達は学会活動するようになったんだろう?
少なくとも高校のときの高等部員会とかにはろくに参加してなかったのに、
今になって積極的に活動するようになった理由はなんだ?
まぁ、きっと知らないところで「発心」という奴をしていたんだろうな。
何にしても、考えても何にもならない事かな。
広和は適当にまとめた。
広和が「発心」を羨ましいと思うようになるのは、まだしばらく先の事だ。
87名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/09 23:29 ID:a5xGhB1J
続きまだ〜?
881@休憩中 ◆cAvVyGa. :02/08/10 00:22 ID:???
お待たせしました。

今回、物語上、一部の政党が登場します。
人名は仮名にしましたが、政党名は実名にしました。
伏せたら意味ないかなと思ったので。
891 ◆cAvVyGa. :02/08/10 00:22 ID:???
大学生活1年目も、夏を迎える事になった。
夏休みも始まり、少々浮かれていた広和だが、
冬から準備を始めていた選挙活動も、8月の投票日に向け本格的になる。
「おかしらたちも、何年後かには選挙活動するんだからな。
 今のうちに、雰囲気くらい掴んどいた方が良い」
澤田はそういって、広和と桜井を連れて、立会演説などを見て回った。
高等部員会にはなかなか参加できなかった桜井だが、
大学生になって融通がきくようになり、会合にもよく出てくるようになった。
車で街中を動き回っていると、いたる所で選挙カーに出会う。
「…かとう、かとうはるあき。公明党の、かとうはるあきです。
 皆様、どうか、よろしくお願いいたします…」
「おっ! 公明党だ、おかしら手振れ! 窓から手出して!」
言われて、広和と桜井は慌てて手を振る。
「…ご声援、ありがとうございます、ありがとうございます。皆様の熱い応援を受けまして、…」
マイクで大々的に返事がかえってきて、こそばゆくなる。
「いやー、手を振ってもらうとね、やってる方としては嬉しくなるんだよ。
 同志が頑張ってくれてるんだなぁって」
「澤田さんも、ああいうのやったことあるんですか?」
「あるよ。俺は運転手だったけどね。あれね、喋ってる人いるじゃん? 大変なんだぜ。
 ちゃんと練習するんだけどさ、その時、たとえば
 『うみの、うみのひろかずでございます』とかいうと、
 『ういのに聴こえる、やり直し』とか、『うみろに聴こえる、やり直し』とか
 厳しくてな。しっかり出来るようになるまで相当頑張るんだよ」
話を聴きながら、広和は何となく、選挙活動に憧れを感じていた。
精一杯頑張ると言う事に懐かしさを覚えたのかもしれない。
901 ◆cAvVyGa. :02/08/10 00:23 ID:???
別の日には、別の人の車に乗って選挙の様子を見て回った。
今日は、広和の地域の、部長を務める人の車だ。
「いいよねー選挙って。みんな頑張ってるって感じするもんねー」
ご機嫌な部長だったが、ある選挙ポスターを見て、
「うわっ! 共産党だ! まったくねー、共産党なんて駄目な党にいる人は
 顔からして駄目だよねー。党首からして気持ち悪い顔してねー」
酷い悪態だと思った。
広和は、それまで政治などには全く興味がなかったので、共産党がどんな党なのかなど、
ほとんど知識がなかった。
それでも、公明党と共産党は仲がよくないらしいということは知っていた。
それにしたって、人間を顔で判断をしてしまうなんて酷いと思った。
しかし、それを部長に言及する事はしない。
共産党とは本当に仲が悪いのか、どの程度悪いのかなどはさっぱり分からなかったから、
自分の想像も出来ないほどの確執がある可能性も否定できなかったからだ。
「…日本共産党の、ながいよしかず、ながいよしかずでございます…」
「うわーっ! 共産党の車に出会っちゃったよ。
 知ってる、海野君? 共産党てね、うそつきの集団なんだよねー。
 全く、適当な公約ばっか並べてさ、全然やるつもりはないんだろうにねー。
 あっ、今、ほら『たくさんのご声援ありがとうございます』って言ったよね?
 あれも嘘だよ、誰も共産党になんか、手も振らないって」
公明党と共産党の関係は分からなかったが、
部長が共産党を嫌っていると言う事だけは分かった広和だった。

そうして毎日のように選挙活動を見て回り、迎えた投票日当日。
今までは選挙の結果など全く興味のなかった広和だったが、
今回ばかりは、ニュースを注意深く見ていた。
結果、公明党は全体としては大勝利を収めた。

この年は、「一千万」が学会内部では合言葉の年だった。
911 ◆cAvVyGa. :02/08/12 00:31 ID:???
 残暑厳しい頃の、ある日曜日。
「おかしら! 今日、バイト休めない!?」
「え!? 何ですか、突然。今日いきなり休むのはちょっと無理だと思いますけど…」
「そこを何とかなんないかな…今日しかないんだよ」
この日は、学会の非常に大規模な会合がある。
球場を丸ごと貸し切り、県内の学会員が大結集する、年に一度あるかどうかという規模のものだ。
流石に名誉会長は来ないが、幹部クラスの人間も大勢参加する。
球場を貸し切っているとは言え、県内の人間全てが対象なため、参加できる人間は限られる。
地域ごとに人数が決められ、その地域の責任者が参加すべき人を選出する。
その中で、広和も参加を許されたのだ。
「もうとにかくさ、すごいんだよ! 今度ここの県で行なわれるのは数十年後になるから、
 今回行けるんなら是非行ってもらいたいんだ!」
「あ、じゃあとりあえず、バイト先に電話してみます」
何がそんなに凄いものなのかは分からなかったが、
目の前の男、澤田がこんなにも興奮しているのだ、広和も行く気になった。
 この頃になると、広和はすっかり澤田に信頼を寄せていた。
それまでは学会関係の人間に信頼を寄せた事などはなかった。が、もっとも
月一度会うか会わないか程度の付き合いしかしない人間を信頼しろと言う方が無理だろう。
しかし、学生部に上がり、半年間、週に2、3度も顔を会わせていけば、相手がどんな人間かもわかる。
澤田は、広和がこれまで会った事がないほど、よく出来た男だった。
誰に対しても気後れしない、気さくな性格は、打ち解けるのに時間を要さなかった。
また、周囲によく気が利き、特に後輩思いでもある。
それに、何事にも一生懸命取り組み、様々な知識を持っていて、惚れるに十分な要素を持っていた。
広和が学生部で活動するようになったのも、澤田と言う男がいたからこそだ。
921 ◆cAvVyGa. :02/08/12 00:31 ID:???
「あ〜…、電話してみましたけど、今、チーフはミーティング中みたいです」
「仕方ない、直談判と行くか」
ミーティングが終わるのも待ち遠しく、直接店に向かう事になった。
「あ、すみません、チーフどこにいるか分かりますか?」
「え? 丁度ミーティング終わって、来たところじゃない?」
「あ、チーフ!」
「お? どうした海野、こんな時間に?」
「すみません、今日のバイト、急用が出来たんで休みにしてもらえませんか?」
「え、何、急用って」
一瞬、どう言おうか躊躇ったが、上手い嘘も思い浮かばなかったし、何より広和は嘘を言う事が嫌いだった。
「あの、俺、創価学会入ってるんですけど、それで大規模な会合があって、どうしても…」
「へぇ…お前、創価学会なんだ。創価学会は良いよね、葬式安くやってくれてさ」
「はぁ…」
「ま、いいよ。いつも頑張ってるから、一回くらい休んでも」
「いいんですか!?」
「お前いっつも休まないでやってくれるし、結構無理聞いてもらう時もあるからな。いってこいよ」
「ありがとうございます!」
想像以上に簡単にいって、広和は驚いた。
「マジで!? 休んでも良いって、おかしら?」
「はい、いつも頑張ってるから、特別にって」
「やったじゃん! 功徳だな! で、なんて言って休み貰ったの?」
「え、いや、俺学会員で、今日は会合があるからって」
「マジで!? 学会員って正直に言ったの!? 凄いな、それについてチーフは何か言ってた?」
「学会は、葬式安くやってくれるから良いって」
「うおーっ、すげぇ! 俺だったらこういう時、適当な嘘ついちゃうんだけどな…
 おかしらが毎日頑張ってるからこそだよな。偉いよ、流石だね」
べた褒めされて、恥ずかしくは思ったが、悪い気はしなかった。
「じゃ、心置きなく行くとしようか!」
931 ◆cAvVyGa. :02/08/12 00:33 ID:???
陽が傾き、綺麗な夕日に照らされる中、入場がようやく終わった。
会合は、楽隊やゲストの音楽家の素晴らしい演奏から始まり、
幹部による激励、指導、
さらには学会員の芸能人によるパフォーマンス等、
会場は沸きに沸きあがり、燃えに燃え上がり、最高のテンションのまま終わりを迎えた。
運良く、最前席に座っていた広和も、勢いに飲まれ、感動の余韻を味わっていた。
「どうだった? おかしら」
「感動しました。いや、本当に…言い様がないですね」
「来て良かったか」
「ええもう、バイト休んだ甲斐もありましたよ。本当に良かったです」
広和の地域の学生部からは、10人程度が参加していたが、皆が満足しきった顔を見せ、口々に感動を言い合っていた。
本当に、バイト休ませて貰った甲斐があったな…
広和も、しばらくの間、同じことを心の中で繰り返していた。
94名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/12 01:18 ID:???
わくわく
95いつも楽しみにしてます。:02/08/12 01:40 ID:???
がんがれ!
96名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/12 15:38 ID:i/tEvMOg
age
97名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/12 16:31 ID:FrRMIra2
是非出版してくれないか?この書き手さんは文才があるよ。

題名は「新人間革命」なんてどうかな?
98層化せんべい:02/08/12 18:03 ID:JGi+ISqo
>97
新人間革命は池田代作センセの著書のタイトル名ですから無理ですよ。(笑)
99聖教分離名無しさん:02/08/12 22:31 ID:amZ8JJ36
無関心2世から活動家への成長記録だぽ。
ボイスに投稿すれば。
100名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/12 22:43 ID:FrRMIra2
手塚治虫の「アドルフに告ぐ」

これは「ダイサクに告ぐ」
1011@休憩中 ◆cAvVyGa. :02/08/14 00:36 ID:???
>>97
読み苦しい文章で、分かってもらえてるか不安だったんですが、
こう言ってもらえると安心します。
ただここまで誉められると裏を疑いたくなってしまいますが…
素直に受け取っておきます。
皆さんありがとー。



題名は「真・人間革命」で(ぇ
1021 ◆cAvVyGa. :02/08/14 00:37 ID:???
 長かった夏休みも終わり、大学でも後期が始まっていた。
秋の学校と言えば、大学祭だ。
多くのクラブ、サークルがここぞとばかりに張り切って動き出す。
広和も、一つのサークルに所属していた。
東洋哲学研究会。
活動している人数は4,5人と少ないサークルで、
表向きには、東洋の宗教、主に仏教について研究するサークルとなっているが、
その実体は、学会の、大学内組織である。
この東洋哲学研究会は、毎年、世界の平和や戦争に関することを研究し、それを大学祭で発表していた。
今年は、ある政治家を呼び、世界のそういう情勢について話してもらう事になっていた。
その政治家とは、もちろん公明党の、この夏に議員になったばかりの男である。
広和がしたアンケート活動の、対象者である。
「その議員さんは、遠井さんて言うんだけど知ってるよね?
 遠井さんをお呼び出来るのは初日だけだから、他の日には遠井さんの紹介をしたいんだ」
「紹介って、何するんですか、河田さん?」
河田と言うのは、東洋哲学研究会の責任者だ。
「大した事はしないんだけどさ、簡単なプロフィールを模造紙にでも書いて、会場に貼っとこうかなって。
 それで、一応書く事を4つに分けたんで、とりあえず海野君にはここを調べて欲しいんだ」
「『遠井の学歴・政治家になるまで』?」
「遠井さんてさ、相当若くして議員になられたわけだけど、実は平和学の博士号も若い頃にとってるんだよ。
 調べてもらうのは、平和学とは何かってことと、遠井さんはこれまで平和のためにどんな活動をしてきたかってこと」
「はい、分かりました」
 広和は、意気揚々と仕事を開始した。
普段読まないような本や新聞、アンケートで使った資料、インターネットも活用して調査しまくった。
ある程度下書きが完成し、それを河田に連絡すると、模造紙に清書しろとの指示が出た。
少ない人員のため、それぞれが忙しいのだろう、まとまって打ち合わす事もなく、広和は単独で完成させた。
そして、完成したことを河田に連絡するため、電話を取った。
1031 ◆cAvVyGa. :02/08/14 00:39 ID:???
「あっ、ごめん海野君、それ使わなくなったんだよ。言ってなかったっけ?」
「…は?」
「やっぱりね、4,5人で出来るものなんてたかが知れてるから、みすぼらしいだけだと思って。
 結局、遠井さんの話だけになったって。連絡行かなかった?」
またか…。この人はいつもそうなんだよな、ったく…。
この河田という男は、一見すると真面目な好青年に見えるのだが、
付き合ってみれば、周りの事を全く見ない、ひどく自己中心的な男と言う事がすぐに分かる。
出会って間もない頃はともかく、慣れてしまった今では怒る気にもなれず、ただ広和は肩を落とした。
同じ学会員だからって、いい人ばかりではないんだよな…。そう、実感した。

 大学祭当日。
準備のため、早めに会場に来てみると見慣れぬ人影を見つけた。
開場していない事に気付かない客だと思った広和は、帰ってもらうよう声をかけた。
「すみません、ここまだ開いてないんですよ。開場は昼から…」
「あ、ここの大学の方ですか?」
返事になっていない返事に、一瞬意味が分からず困惑していると、河田もやってきた。
「おはようございます、皆さん。今日はわざわざお手伝いに、すみません」
ますます訳が分からず、河田に聞いてみると、
「あ、他の大学からお手伝いにきてもらった方々だよ。あれ、言ってなかったっけ?」
要するに、サークルの人間だけでは足らないので、学生部の人間を呼んだということらしかった。
ほとんどの大学に、学会の学校内組織は存在する。
「さて、まずは遠井さんと中田さんを迎える用意をしなくちゃな」
「中田?」
今日来る人間は、遠井だけでなく、中田と言うジャーナリストも来るのだという。
その二人の対談が、今回のイベントそのものだったのだ。
当日になって初めて知る事の多さに、テンションが下がっていく事を自覚した広和は、
いつの間にか会場入り口の受付係になっていた。
1041 ◆cAvVyGa. :02/08/14 00:39 ID:???
「はい、こちらパンフになってます、アンケートも同封されてますので、宜しかったらどうぞ」
自分の知らない人たちが懸命に客寄せするのを見ながら、事務的な仕事だけをこなしていた。
対談が始まり、客がいなくなった時も。
「えぇっ!? 海野君、ずっと会場の外にいたの? 中に入っちゃえば良かったのに…」
「いえ…受付が仕事でしたから…」
こんなに低いテンションでは、どんな話を聞いても興味を持っていられる自信はなかった。

 イベントは、そこそこの客入りで、そこそこの成功をおさめた
対談の主な内容は、この秋に起きたばかりの米国同時多発テロ事件についてだった。

 初日の大学祭が終わると、東洋哲学研究会の仕事はなくなった。
しかし、サークル・グローバルネットワークの出し物はまだやっている。
東洋哲学研究会が男子の学校内組織であるのに対し、
グローバルネットワークは女子の、同じく学会の学校内組織である。
仕事が無くなった男子達は、女子達を手伝う事になった。
女子もやはり、テロ事件をきっかけに、平和活動について研究をしていて、それを発表すると言うものだった。
人数も男子の倍いるだけあり、量も種類も多く、上手にまとめられていた。
それを、一人の係員が一人の客ごとに、順を追って説明していく。
全く勉強していなかった広和に、いきなり係員役をやれというのも無茶なものだと思ったが、
受付係よりは余程やりがいがある仕事だった。
と言っても、結局広和がやったのは2,3の客だけだったが、
それでも大学祭の面白さに触れるには十分だった。
来年は、男子の方でも充実したものが出来るよう、自分で頑張ろう。
あんな男に頼ってたら良い物が出来るわけ、ないもんな。
絶対良いのをやってやるぞ。
105名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:47 ID:???
けっこう最近の事になってきたね
1061 ◆cAvVyGa. :02/08/16 01:08 ID:???
「おーっす、おかしら! この間の学祭はどうだった?」
「あ、澤田さん。実は、一人知り合いに来てもらえまして、
 それでなんか興味持ってもらえたみたいなんですよ」
「え、マジマジ? 詳しく聞かせてよ」
広和は、先日の大学祭に知り合いを呼んでいた。
何人か呼んではいたのだが、内容が堅苦しかったためか結局来たのは一人きり。
しかし、その一人は、遠井の対談と、グローバルネットワークの出し物の両方に来てくれていた。
当然、グローバルネットワークでの解説は、広和が担当した。
研究解説の最後では、創価学会が平和のために活動している事を紹介し、
さらに、実は自分達が創価学会員である事も明かした。
「解説が終わった後に感想聞いてみたんですけど、やっぱり米国同時多発テロ事件には
 興味があるみたいで、それで、もしよかったら、学会の先輩で詳しい事知ってる人がいるから、
 今度一緒に話、聞いてみないかって訊いてみたんです」
「それでそれで?」
「事件の事についてだったら、是非聞いてみたいって」
「うおーっ! すげぇ! やったなおかしら! えと、その子はなんて言ったっけ?」
「あ、本山さんです。バイトの先輩なんですけど」
「本山君ね。じゃ、都合良い日が決まったら教えてよ。俺も、頼りになる人連れて行くからさ」
本山との連絡も取れ、詳しい日時、場所が決定する。
折伏連れ出しが決まった。
もっとも、連れ出す広和と、連れ出される本山自身は、折伏などという意識はなかった。
純粋に事件の事について話を聞くつもりだったが、周りの学会員はそうとは思わず、
折伏する絶好のチャンスと考えていたのだ。
1071 ◆cAvVyGa. :02/08/16 01:09 ID:???
「はじめまして、本山君。澤田と言います」
「同じく、はじめまして本山君。原田です」
「あ、はじめまして。本山、です」
話をする場所は、本山の希望でファミレスとなっていた。
澤田は、学会の会合を薦めたのだが、宗教というものに抵抗を覚えたのだろう、
本山は自分の行きなれている場所を指定していた。
「えーっと、今日はネ、テロ事件について話を聞きたいってことでネ。
 なんだっけ、海野君の大学祭でネ、どのくらい話したのかな?」
独特の話し方をする原田という男は、地区ではかなり上位の幹部だった。
澤田が、頼りになる、といっただけあって、相当な知識量を誇り、本山の疑問に次々と答えていった。
「つまりネ、平和の為に世界中が色々な活動をしてるんだけどネ、
 僕らネ、創価学会も、そのために色々とネ、がんばってるんだよネ」
「あ…はぁ」
「あ〜、本山君知ってる? 学会員て、日本だけで一千万人いるんだぜ」
「え…そうなんですか?」
「そうそう。…つっても、この店の客でどれだけいるかって話だけどな」
「学会って、普段は何してるんですか?」
「いや、特別な事は別に。普通に趣味持って、車とかいじってる奴だっているし、
 そうそう、音楽やっててスカウトされた奴もいるし」
「ほんとですか?」
「あ、本山さんも音楽やってるんですよね?」
「そうなんだ? じゃ、今度、そいつ連れてくるから、何か話させるよ」
「ああ、もう是非」
「あーのネ、それでネ、そうなんだけど、やっぱり僕ら学会員としてはネ、
 その行動の根幹ってやつにはネ、やはりネ、世界のためにっていうのがあってネ」
「あ…はぁ」
事件について、澤田が簡単な説明をすると、原田が深く話をし、学会の話につなげる。
本山は嫌な顔になる。
それに気付くと、澤田が話を脱線させ、事件の話に戻す。すると、原田が学会の話につなげ、
本山は嫌な顔に…。
この日はそれの繰り返しだった。
1081 ◆cAvVyGa. :02/08/16 01:15 ID:???
話が終わると、広和は本山と一緒に帰った。その帰り道。
「本山さん、どうでした? 今日の話」
「ああ、もうテロ事件については本当に色々話も聞けて、凄い良かったです。ありがとうございました」
本山は、広和より2歳年上にも関わらず、敬語で話していた。
「ただね…僕はテロ事件についてだけ聞きたかったんですよ。あの、原田さんでしたっけ?
 何かすぐ学会の話を持ち出して…。だって、別に僕を勧誘しようってんじゃないんでしょ?」
「そんなつもりは無いですよ。ただまぁ、あの人は凄い熱心な学会員だから、焦って話し過ぎたかもしれないです」
「海野さんもそう言うしねぇ…。ほら、澤田さんて方も、そーゆー話が無くって、良い人でしたね。
 あ、でも、罠なのかな。飴と鞭を使い分けるっていう…」
「やだなぁ、何ですか飴って。んな深いことは考えてないですよ」
広和も、本山に学会についてどうこう等とは考えてもいなかったので、正直に答えた。
だから、話を急ぎすぎる原田には、少なからず嫌悪感を抱いたことも事実だ。
もし、真剣に折伏をする機会が来たとしたら、ちゃんと考えなきゃいけないことがたくさんあるな…
広和は、自分ではそんな反省をした。
しかし、学会内での折伏報告においては、折連ポイント1として記録されていた。
1091 ◆cAvVyGa. :02/08/18 23:34 ID:???
 ある朝の会合。
広和がいつものように会場に向かうと、普段は見かけない姿があった。
「あれーっ、原田さん。おはようございます」
「あ〜、どもども、海野君」
地区が違うので、いつもは参加しない原田だが、今日は幹部指導に呼ばれていた。
「先日はありがとうございました。本山さんとの」
「ああ、本山君ネ。どうだったかな、何か言ってたかな? 僕ネ、ほら、話、長いからネ、退屈だったんじゃないかな?」
「いや、色々な事が聞けてよかったって言ってましたよ。まぁ、話が長かったともいってましたけど」
「あっはっはっは、そうかぁ。
 それにしてもネ、スゴイよネ、海野君は。面接の時の約束を本当に果たしちゃってね」
「ハハハ、いや、約束しましたから」
大学祭が始まるほんの数日前、広和はヴィクトリーリーダーという役職に就く為の面接を受けていた。

「どもども、お待たせしました。面接官の原田です」
「あ、第18部の澤田グループ、海野広和です。よろしくお願いします」
「まぁネ、今日は面接ということだけれどもネ、そんなに緊張してくれなくていいからネ」
ヴィクトリーリーダー、略してVLと呼ばれるその役職は、学生部独自のものだ。
対象者は、1年生から4年生まで、学生であれば年齢的な制限は無く、
求められるのは「唱題を欠かさずすること」、「御書等の勉学に励む事」、
そして「折伏をする意気があること」である。
役職といっても、それで何か特別な権力が与えられるわけでもない。
むしろ、周りからの期待とプレッシャーが高まり、自己の意識改革をする為の物といった所だ。
原田はそんな話を続け、さらにするようになるであろう仕事、そして学会全体の話にまで広がっていった。
この人の話、長いんだよなぁ…。
1101 ◆cAvVyGa. :02/08/18 23:35 ID:???
相手に意見を言う暇も与えないマシンガントークがやっと終わると、
ようやく面接らしく広和に質問が投げかけられた。
「というわけでネ、やっぱりネ、VLになった所でいきなり何かが変わるわけじゃない、
 自分から変えていかなきゃいけないんだよネ。で、そういうのはダラダラやって出来るもんじゃないと思うんだよネ。
 そこでネ、具体的に目標を作って欲しいんだ。今日VLになってから、そうだネ、
 2週間後までに折伏をする。出来たらネ、先輩とでも一緒に、友人と話をする。どうかな、海野君?」
話を聞いていると、この面接は、VLになるかどうかではなく、
既にVLになることは決まっていて、その確認というか、意思の表明のためのように思えた。
「わかりました、やります」
「そうかぁ。じゃ、なんかネ、目星って言うのも変だけど、そういうのは決まってるのかな?」
「はい、今度、学祭があるので、学内のイベントに友人を呼んでキッカケを作りたいと思います」
「うんうん、学祭の日付はいつかな? もし、友人と話す機会が出来たらネ、僕でよかったら呼んでください。
 もうネ、どこまででも飛んでいきますから」

そして、広和はその約束を見事に果たしたのだ。
VLの面接をしたのは広和以外にも何人もいて、同じような約束をしていたはずだが、
原田の喜びようからすれば、約束を果たせたのは広和だけのようにも思えた。
澤田も、広和の事を、トップガンだ、と言っていた。
この地区を引っ張っていくリーダーになって欲しい、そのためにまず自分から行動していくんだ。
それを出来る力が広和にはある。リーダーになれる力があるんだ。
澤田は、広和に並々ならぬ期待を寄せていた。
そして、広和もその期待に応えようと、懸命に行動していた。
1111 ◆cAvVyGa. :02/08/21 01:27 ID:???
 冬。
広和の通う大学でも、後期期末試験が全て終了し、春休みが訪れた頃だった。
「おかしら、今度のグループ座談会、どう?」
「ばっちり、出れますよ」
週に一度、グループと呼ばれる小さな規模で行なわれる、いつもの会合。
澤田は一つのグループの長で、広和はそのメンバーだった。
会場は、いつも、メンバーの一人の実家を借りて行なわれる。
時間通りに行ってみると、いつものメンバー以外に普段はあまり来ない幹部も来ていたが、
幹部指導としてくる事は良くある事だから、今日もそうなんだろうと思った。
会合は、当然のように唱題から始まり、近況報告、新聞の読み合わせと、いつも通りに進行した。
そして、普段と変わらず、幹部指導が始まった。
そう、ここまでは、この1年間やってきた会合となんら変わりなかった。
幹部の口から思いがけない言葉を聞くまでは。
「……と、いうわけだ。
 さて、ところで、今年度もそろそろ終わろうとしている。
 広和君も、学生部にきてようやく1年間経とうとしてるね。
 そう、もう春が来ようとしてるわけだけど…」
これ以上は、話を聴かなくても、広和にも分かった。
1121 ◆cAvVyGa. :02/08/21 01:28 ID:???
ふと、目を横にすると、声も出さず、涙でぐしゃぐしゃになった澤田の顔があった。
確かに、感動に弱く涙もろそうな一面はあったが、実際に泣く澤田を見た事は無かった。
「…世代交代ってことだ。
 これまで、グループ長として、この澤田グループを懸命に引っ張ってきてくれた澤田君だけど、
 来年からは男子部で活躍してもらう事になった」
澤田は、学生部は卒業しても、学校まで卒業したわけではない。
実は、澤田という男は、一度は大学を卒業しておきながら、通信教育生として再び学生をやり直していたのだ。
そのことは広和も知っていたが、未だに学生部にいるのだから、通信教育を終えるまでは
学生部に居続けるのだろうと思っていたから、意外としか思えなかった。
 ようやく嗚咽が収まってきた澤田が、静かに口を開いた。
「…皆には、長い間、お世話になりました。色んな事を、勉強させてもらいました。
 もう、なかなか会えなくなってしまうと思うけど…
 特に、広和が、頑張って、成長していくのをこの目で見納められないのは残念だけど、
 これからも、絶対頑張ってください…」
言いながら感極まってしまったのだろう、再び目には涙が溜まってきた為、澤田は早々に話を切り上げた。
広和はずっと黙っていたが、澤田の言葉を誰よりも重く受け止めていた。
きっと期待に応えられるよう、精一杯、懸命に頑張ろう…!

しかし、その決意が叶う事は無い。
1131 ◆cAvVyGa. :02/08/21 01:28 ID:???
 冬が終わる前から、既に学生部は新体制で活動していた。
地区の部長も変わり、様々なところが一新されていた。
その意気は、以前に劣る事は無かったが、その部長が、何故か社会人であったこと、
また、広和の所属するグループの長が、澤田に比べ多忙であったことなどから、
開かれる会合の数が減り、自然と広和の参加する会合も減った。
ある時には、文化会館で会合が行なわれたのにも関わらず、参加したのは広和ただ一人という時もあった。
「…あと30分待って誰も来なかったら、始めるか…」
題目をあげ、待っていたが、やはり来なかった。
広和は、なかなか上手く活動できていない新体制が、上手く動き始めてくれるよう、
一人で2時間の間、唱題を続けた。
数十畳もある、広い広い会場の中、一人きりで。

後になって分かった事だが、その会合に来るはずだった新部長は事故に遭っていたとのことだった。
本人は片腕骨折程度で済んだが、愛車のスクーターは全壊したという。
1141 ◆cAvVyGa. :02/08/21 01:29 ID:???
「えっ! 田元麻美の折伏セミナーがあるんですか!」
「うん、今度の日曜日に。もし良かったら、えーと、本山君だっけ?
 海野君が折伏を続けてる友人でも連れてみてさ」
田元麻美というのは、テレビにも良く出ていて、好感度もかなり上位の芸人だ。
何年か前からはドラマなどにも出るようになっていて、CMなどにも出ている、
知名度の高い芸能人で、そして学会員である事も良く知られていた。
「どうですか、本山さん? 田元麻美のセミナーがあるんですけど、いきませんか?」
「え、田元麻美? うん、行く行く!
 この前、行ったのはよく知らない人だったから、有名人なら行くよ」
実は、数ヶ月前にも、本山を連れ折伏セミナーに行った事があった。
その時の話し手は、その世界では有名らしい格闘家だった。
セミナーはそれなりに気に入ったようだったが、今度来るならもっと有名な人が良いと言っていたのだ。
「ア…あの、海野さんのほかに行く人っています?」
「え? いや、僕と本山さんの二人で行くつもりですけど」
「それなら良かった。ほら、澤田さんでしたっけ? あの人、ちょっと苦手で…
 凄い良い人だって言うのは分かるんですけど、よく喋るじゃないですか。それがちょっと…」
「そうだったんですか、すみませんでした。今度は、大丈夫ですよ」
格闘家のセミナーには、広和・本山に加え、澤田も参加していた。
しかし、今はもう澤田はいない。広和は、もとより二人で行く気だった。
そして、セミナー当日、二人で会場まで足を運んだのだが…
1151 ◆cAvVyGa. :02/08/21 01:30 ID:???
「え? 入場券が必要?」
「はい。すみません、今日は、絶対に入場券が不可欠なんです」
初耳だった。
見れば、会場の周りには同じく券が無くて頓挫している人が大勢いた。
元々、他人に情報を貰っただけで、自分でしっかり調べようとも思わなかったのがいけなかったのだが、
澤田だったらちゃんとこういうことまで教えてくれていただろうとも思ってしまう。
意気消沈しているところに、見慣れた人たちが近づいてきた。
「あれ…部長…?」
「おっはよー海野君! どうしたのこんな所で? なか入んないの?」
「いえ…それが…」
広和が折伏をすると聞き、新部長を筆頭に4人が応援に駆けつけていたのだ。
「うわー…入場券が必要だったのかぁ…知らなかったなぁ…。今日はこれからどうすんの?」
「ええ、だから今、それをどうしようかって本山さんと話してたんですけど…」
「あ、こちらが本山さん?」
「え? あ、はじめまして」
「はじめまして。そうだ、じゃ、立ち話もなんだから、とりあえずどっかでメシでもどう?」
多少強引な流れではあったが、何もしないで帰るよりもマシだろうと皆が賛同した。
喫茶店に行くと、話は簡単な自己紹介から始まり、さっそく学会の話になった。
本山も、ここぞとばかりに色々な質問をして、疑問を解決しているようだった。
その様子は、少なくとも広和には、満足しているように見えていた。
1161 ◆cAvVyGa. :02/08/21 01:41 ID:???
数日後のグループ座談会で、当然のように、広和はその時の話をすることになった。
「どうだった、海野君。折伏セミナーいったんだよね?」
「それが、実はですね…」
「会場には入れなかった? それは残念だったね。
 で、みんなと話をして、どうだった? 本山君はどんなだった?」
「それが、実はですね…」

セミナーが遭った日の夜、広和は改めて本山とメールで連絡をとった。
『今日はこっちの不手際で本当にスミマセンでした。
 もし良かったら、田元麻美が出てる学会のビデオがあるので、今度渡したいと思います』
皆と話をしてる中でビデオの話題も出て、本山も肯定的だったので、そういう連絡をしたのだ。
ところが。
『今日は、はっきり言って不愉快でした。
 海野さんのミスはそんなに気にしていません。普段、色々お世話になってますから』
広和は、急いで何が不愉快だったのかを丁重に訊き直し、ちゃんと会って直接謝る機会を設けた。
話をしていた時は満足そうに見えたのにどうして…?
焦ってる場合ではない、広和は落ち着いて、会った時に何を言えばいいかを頭の中で考えていた。
1171 ◆cAvVyGa. :02/08/21 01:42 ID:???
「あの、今日は、俺がおごりますからね。少しでもお詫びの気持ちってことで」
本山が指定したのは、近所のファミレスだった。
「で、この間の話ですけど、何が不愉快だったんですか?」
「あいつですよ、何か入会して間もないとか言ってた奴。
 何か、偉そうに学会は凄い凄い言ってましたけど、学会の前に自分をどうにかしろっていいたいですよ」
「え…彼が何かしました?」
「態度悪すぎ! 初対面の時とか、別れの時とか、人の顔ぜんぜん見ないんですよ!
 それで、自分の意見を言う時だけは言いたいだけ言うっていうその姿勢がむかつきます!」
本山の考えがわかって、広和は多少安心していた。
話を聴いていてみれば、どうやら学会自体に嫌悪感を抱いた訳ではなさそうだったからだ。
そうと分かれば、不愉快に思われた事を改めて謝っておけば良いことだ。
問題は、この事実を話していいものかどうかということだった。

「…今日は、来てくれた人たちがいないから正直に話しますけど…」
会合の中で、広和は打ち開けた。この事を部長らに伝えるべきかどうか相談したかったからだ。
澤田であれば、当然部長らにも伝えるべきだとアドバイスをもらえたと思うが、
そういってくれる人間はいなかった。
もっとも、その時来てくれた部長らには、それ以後会うことは無かった。
1181 ◆cAvVyGa. :02/08/21 01:43 ID:???
 春になる前、広和は学会内部の組織にはいる面接を控えていた。
その組織の名前は、伸一会。
池田名誉会長の著作、人間革命の中の主人公・山本伸一の名前を借りたものだが、
山本伸一というのは池田名誉会長自身のことである。
この伸一会というのは、池田名誉会長の名前を冠することで、名誉会長の直弟子だということを意味する。
直弟子であるという事を強く意識する事で、折伏を強く強くやっていこうというものだ。
それに入らないか、という誘いを原田から受けていた。
正直なところ、広和は学会から心が離れてきているという事を自覚していた。
未だに上手く機能していない新体制だけでなく、
学校生活も学年が上がりさらに忙しいものになり、またバイトも人員が減り前より多く出勤するようになっていた。
新体制にうんざりしたものを感じるに加え、忙しさに甘えて学会活動が出来ていなかった事……
そしてさらに、広和自身が学会について知るようになったことがあった。
 これまで広和は、学会の良い面しか知らなかった。
それもそのはず、学会についての知識を得る機会といえば、聖教新聞や人間革命など、
学会関係のものからだけだったのだ。
しかし、最近になって別メディアからも勉強しなければならないと考えていた。
以前、本山と話をしたとき、広和が想像していた以上に本山が勉強していた事実に驚いた事があった。
法学部の学生というのも伊達ではなく、広和には、自分よりずっと大人であるように思えた。
だから、まずは手軽に大量の情報が仕入れられるネットで、学会のことを調べようと思ったのだ。
そして、現実を知った。
学会からひどい被害を受けた事などが、調べれば調べるだけ出てきた。
それが事実かどうかは分かりかねるが、それはたいした問題ではない。
要は、学会がこれだけ世間から嫌われているということだった。
このことについて先輩と相談もしたかったが、相談できるほどの人間と会う機会が無かった。
学会に対する黒い疑問だけが募り、広和はパンク寸前だった。
 そんな時、名誉会長の直弟子を称する組織に参加できるかもしれない機会を得たのである。
学会を信じ続けるならこれが最後の機会だろうと思い、同時に広和は、遠まわしに学会を試してみようと思った。
1191 ◆cAvVyGa. :02/08/21 01:43 ID:???
面接会場には、大勢の学生部員が居合わせていた。
面接が始まる前の、伸一会委員長の言である。
「これから面接を始めますが、やる気の無い方は帰ってもらって結構です。
 そういう方は、嘘をついても顔を見れば分かります。いいですか?
 この伸一会という組織は、誰かに言われてやるものではありません。
 自ら、自分自身が池田先生の直弟子だという事を自覚し、学会活動をしてもらうものです。
 その事を肝に銘じて、面接に取り組んでください」
そして、面接が始まり、広和の番まで回ってきた。
「第18部、ヴィクトリーリーダーの海野広和です。
 この面接を控えて、毎日一時間の唱題を欠かさず、また、御書や人間革命の研鑚にも取り組んできました。
 今後の決意としましては、来週、折伏セミナーがあり、既に確約が取れているのですが、
 友人を連れ出し、入決を目標に、先輩と共に対話をしてまいります」
全くの嘘である。
この頃の広和は、毎日の唱題はおろか、週に一度、御本尊の前に座る事も無かった。
折伏セミナーの話なども、当然、方便である。
だが、伸一会委員長は、顔を見れば分かると言った。それが真実で、広和も言い咎められるようならば、
学会も捨てたものではないと思ったのだ。しかし、実際はそんなものではなかった。
「うん、いい瞳をしていますね。その調子なら何も問題ないでしょう。
 今度の折伏、結果を出せるよう頑張ってください」
他の希望者は、長々と指導されたのだが、広和の嘘で固められた完璧なPRは好評に終わった。
これじゃ、アカデミー賞取れちゃうな…
広和は、伸一会委員長を、学会を、自分を嘲笑った。
結局、伸一会には見事に合格したが、バイトや学校の用事を理由に、会合には参加していない。
そして、それと同時に地域の会合にも全く参加しなくなった。
1201 ◆cAvVyGa. :02/08/21 01:44 ID:???
全て偶然だったのだろうと思う。
折伏をしたのが、本山という想像以上に勉強していた人間だった事も、
新しくなった部長達が、多忙を極めていてなかなか会合をひらけない事も、
自分の部屋でインターネットに自由につなげるようになった事も、
伸一会に誘われた事も、
澤田が学生部を辞めてしまった事も、
全てが短い期間に、偶然にも同時に起きてしまっただけだと思う。
特に、ネットで仕入れた情報などはほとんど鵜呑みにしてしまったところがあり、
一方的なものだとも思うが、しかしその影響力は大きい。
自身、思い返せば色々な事が思い当たる。
両親が不仲である事もそうだ、
祖母が嫌われている事もそうだ、
父親の仕事が上手く行ってない事もそうだ、
無職の長兄が、学会の後輩にだけは慕われる事もそうだ…。
小さな事を考えてしまえばキリがない。
そう言えばこんな事もあった。
学生部の会合で、新人間革命を読み合わせていたとき、
池田会長が風邪を引いているにも関わらず、部活を頑張る学生を訪れるというシーンだったが、
広和は、風邪が学生に伝染ったらどうするのだろうと冗談めかしていったが、誰一人として微笑みもしなかった。
今になってみれば、学会が池田教と呼ばれる所以だろうかと思う。
とにもかくにも、今や広和はすっかり未活動家となった。
自分も、兄たちのように、活動を始めるに当って、強い発心があれば惑わされる事も無かったのだろうかと考える時もある。
自分の周囲の学会員に、昔はワルだったという人が多いのもその辺に理由があるに違いない。
自分は惰性で活動し始めたばかりに、ちょっとした学会批判に耐えられなかったのだろう…
しかし、もはやそう易々と以前のようにはなれない。
澤田さんの期待に添えなかった事は、未だに申し訳なく思うが、今後、余程の事が無い限り、学会に惹かれることは無いと思う。
そもそも、これだけ学会に被害を受けたという届が出ているのに、惹かれる方が不思議だと思う。
やはり、発心というものはそれだけ重要なものだったのだろうか?
そうだ、俺の人生を多くの人に知ってもらえれば、それも分かるかもしれない。
そう閃いたのが、2002年の7月だった。
1211@休憩中 ◆cAvVyGa. :02/08/21 02:07 ID:???
あ〜長かった…
今回の新規追加分は、>>111からです。
1221@休憩中 ◆cAvVyGa. :02/08/21 02:08 ID:???
とりあえず、完結いたしました。
最後は急いでまとめてしまったので、読み苦しい箇所が多々だと思います。
訳わかんねぇよ! ってとこは遠慮なく突っ込んでください。
その他にも、ご意見、ご感想を是非お願いします。
あ、まだ読んでない方は、ゆっくりで良いんで最初から最後まで読んでみてください。
読んでくださった方は、お付き合いありがとうございました。
123名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 02:49 ID:edICmIG5
1さん、感動しますた。ありがと。
ハッピーエンドでよかったです。

>「これから面接を始めますが、やる気の無い方は帰ってもらって結構です。
 そういう方は、嘘をついても顔を見れば分かります。いいですか? 」
↑こういう単純なトリックに騙されるのが滝山。
124滝山 鷹乃 ◆ozoLVp46 :02/08/21 02:51 ID:???
おいおい。なんで滝山がそこで出てくるの?
125名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 02:52 ID:???
ネクタイの件だよ。
126滝山 鷹乃 ◆ozoLVp46 :02/08/21 02:54 ID:???
ネクタイの話は滝山は知らないって言ったやん。
名誉会長が自分のこと憶えてたって話をした人のこととりあげただけです。
127名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 03:09 ID:edICmIG5
>>126
>名誉会長が自分のこと憶えてた。
>名誉会長が自分のネクタイのこと憶えてた。
同じでしょ? 同じトリックだからです。

きっと名誉会長は、会員が嘘をついても相を見ればお見通しだろうね(w
もし、滝山さんが先生にお会いして話す機会があれば、
あなたの入信動機とか、退転しそうになった時に心の支えとなった
指針の言葉も、先生はご存じだと思いますよ(藁
128:02/08/21 04:37 ID:xqvtOion
本当に、面白かったです。
かなりの長文で疲れたでしょう。。。ほんと、お疲れ様。
毎日楽しみにしてたので、
もう完結と思うと、ちょっと寂しいです。
129名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 06:53 ID:???
今日初めてこの板にきて、いきなりここを読ませていただいた者です。
面白かったですよ。
話の前後で大体理解しましたが、素人にもわかるように
「折伏」と「発心」の意味を教えてもらえると有難いです。
それが学会内で、どれだけ重要なことなのか・・・
130名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 07:59 ID:AYKrWcgu
1さんはまだ学会員なの?
131名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 10:51 ID:???
>130
もれもそれが気になります。
全部読ませていただきました。>1さんは文章の構成がうまいですね。
それから自分をかなり客観的にみてるのが凄いな、と思いました。
以前からなんで学会なんてやるのかと思ってましたが、
子供のころから学会ベースの生き方がプログラムとして存在するってのに
ちょっとびっくり。
疑問を持ったあなたがこれからどう身を振るのか、
仮に学会から足を洗うとなるとどうなるのかが失礼ながら
興味深いです。
132聖教分離名無しさん:02/08/21 15:57 ID:cFCnr2WA
「くだらない連中に紛動されて退転した。」

ただ、それだけのこと。正和には顕正会や妙観講が待ってるぞ。


133Σミ ̄□ ̄;ミ@はにわ ◆2UdgniEw :02/08/21 16:01 ID:QQqugn9h
>>132
その前に、やっぱりこういうことを生み出すので入会は本人の意思に
よらないものは最初からするべきではないのでは?
自分の意志で入ったわけではないのに「くだらない連中に紛動されて退転した。」
なんていわれたらどのくらい腹立つんでしょうかね?
134名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 16:33 ID:???
>133
でも>1さんの書き込みをみてるとなんかオウムやなんかの
わかりやすいマインドコントロールと違って子供のころから
そこに宗教があって、知らない間にそこに取り込まれるようにして
成長していく、なんていうかちょっとづつ染込んでくる
マインドコントロールって怖いね。
長期計画で都合のいい人間を育てる団体。宗教ってこえーな。
135名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 20:37 ID:VL1JnQKf
予想通りの結末で安心しました。
しかしネットの力ってスゴイですね。どうりで学会員が「インチキ」とか
「あんなもの信じる奴はいない」とほざくわけか。

ところで完全に学会から足を洗ったんでしょうか?
136政教一致@大阪 ◆rO1jFx.M :02/08/21 20:57 ID:g0jM16mR
1さんは正規の作家を目指されたらいいですよ
137名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 21:37 ID:???
ずっと読んでたので終るのは残念づら…ヽ(`Д´)ノ ウワアアン!!
138名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 21:44 ID:???
でもハッピーエンドでよかったづら…。
139名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 21:47 ID:VL1JnQKf
たいへんおもしろかったけど、書き手さんご本人が言っているように
主人公が学会に疑問を思うようになって学会の活動から離れていくところがやや
性急すぎた感じ。ここの部分がもうすこしくわしく書かれていたらパーフェクト
だったのにね。

でもとても面白かったです。
140ヴォイス”管理”人:02/08/21 22:02 ID:???
ボイスへの投稿キボンヌ。
141名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 22:04 ID:TusOoCNU
私は学会員ですが大変興味深く読ませていただきましたし、
ほぼ事実なんだろうと思います。
ただ、中学生になって初めて創価学会という名称を聞いたというのは
びっくりですが。。。

いずれにしてもあなたを思って唱題を重ねてくれた
地区のおじちゃんや、おばちゃんの素直な気持ちだけは
いつまでも忘れずにこれからの人生をがんばってください。
142:02/08/21 22:09 ID:???
タイド、ハキーリシナクテ、カコワルイ(ププ
143名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 22:12 ID:???
ただ、21世紀伸一会→「誓城会」へ入る→本流1→ブロックで「グループ長」昇格→
学内で「学祭実行委員長」→本流1→学内で「大学委員長」→ブロックで推薦され
「本部職員登用試験」受験→会長面接経て「職員登用けてーい」→ブロックで「部長」
→卒業近くに職員ということもあり、学生部残留。→「学生部区副書記長」
→「学生部区書記長」→「学生部区学生部長」→職員なので「学生部方面学生部長」
144名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 22:14 ID:???
ボイスだと、後半は全て上記のように幹部への道に書き換えられること必死。
145:02/08/21 22:14 ID:???
(゚Д゚)ハァ?
で!?
146名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 22:17 ID:???
>>114
ソレナラ、ナトーク。
1471@停止中 ◆cAvVyGa. :02/08/22 01:06 ID:???
おお…皆さんレスありがとうございます。

>>129
専門用語?に関して、解説を入れるべきか悩んだんですけど、
俺自身、正確な知識があるわけでもないんで、具体的な描写は意識的に避けました。
しかし、リクエストとあらば。
●折伏
一言で言えば、学会に勧誘する事。
学会宣言から本尊流布(≒入会)までランク分けされてるらしい。
熱心な信者に言わせれば、折伏こそが学会員の究極目標とか。
現代のような乱れきった世界では折伏をしなければ救われる事が出来ない。
折伏をするということは、相手の生命を救う事であり、かつ
自分の生命を救うための唯一の手段だ、と聞きました。
ちなみに、相手が入会するしないに関わらず、とにかく折伏しとけばその効果は顕れるそうです。

●発心
学会活動をはじめようと決意する事。
聞いた話では、池田会長の話を聞いたり、本を読んだりして感動し、
発心したという人が多いみたいです。
俺は知りませんが、発心をする前とした後では同じ人でも顔つきが全く変わるそうです。
ちなみに、役職の面接書類に発心動機を書く欄がありました(適当な事書いて受かりましたがw)。
1481@停止中 ◆cAvVyGa. :02/08/22 01:07 ID:???

>>130
結構気にしてくださる方多いみたいですが、俺はまだ学会員です。
学会を一番強く嫌悪してた頃は脱会したくて堪らなかったんですが、
親のスネをかじってないと生きてられないって言う現実に負けました。
まぁ、以前は周りの学会員がしょっちゅう訪問してたりしてたんですが、
最近は、ただの未活動家の一人として認識されてるようです。
家族も、元々ガミガミ言うタイプではないので、活動してない事に文句を言ったりはしません。
……学会どころじゃない問題がでてきたって言う事もあるんですが…。

>>139
予定ではもう少しゆっくり進めるつもりでした
(名前が登場してるのに大した出番が無い人物なんかはその名残w)。
ですが、オチが物語としてはインパクトに欠けるかなと思ったので、
そこまで引っ張る事も無いだろうと、こういう形にしました。

>>123>>138
これ、ハッピーエンドだったんですかね?
その辺も確かめたいんですが、活動中の学会員さんとかいないでしょうか?
是非意見をいただきたいのですが。
149Sb ◆euHcFBHE :02/08/22 12:17 ID:PFEp686e
脱会するなら、これからの家族との葛藤や、
学会員の嫌がらせなどをタイムリーに
書いて、どうせなら、HPで小説化してしまえ
150名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 14:22 ID:???
>147

楽しく全部読ませていただきましたが?

●発心
学会活動をはじめようと決意する事。
聞いた話では、池田会長の話を聞いたり、本を読んだりして感動し、
発心したという人が多いみたいです。

は池田仏法のと注釈いれたほうがいいですね?
普通の仏法だと信心の心が表れることを言ったような気がしますが?
151T.R ◆OB0.UQBo :02/08/22 15:26 ID:ZDvC5ddB
>>147

>●折伏
      (中略)
>ちなみに、相手が入会するしないに関わらず、とにかく折伏しとけばその効果は顕れるそうです。

マジですか?
じゃあ、俺は断り続けることで、間接的に会員の幸福に奉仕しているのでしょうか?
ちょっと、これ読んで、本気で鳥肌立ててます (T T)
152名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 16:32 ID:???
俺も! 折連ポイント 1ポイントつけられたんだなぁ 屈辱  
今日はやけ酒だな  
153名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 17:11 ID:???
>>151
毒鼓の縁というやつだよ。
反対するやつは、それが因で地獄に落ちて、
また生まれ変わって今度は信心するだろうってやつ。
結果的に入会ってわけだ。どんどん反対しな。
154T.R ◆OB0.UQBo :02/08/22 20:03 ID:6wIzet4P
>>153

毒鼓の縁ですか...。
それはそうと、創価学会の教義の中に、「輪廻転生」ってあるんですか?

生まれ変わりねぇ...。結果的に入会ですか...。

どうぞ、迷信をお信じください。「事実」と主張なさるなら、生まれ変わって学会に
入信した方の具体例をお示しください。
あ、池田「名誉会長」の与太話は、オチまで知っておりますので証明にはならない、
とご承知おきください。
155 :02/08/22 20:20 ID:???
現世で勝利したら終わり!!
156T.R ◆OB0.UQBo :02/08/22 20:23 ID:6wIzet4P
>>155

何をもって、「現世での勝利」を主張なさるのでしょうか?
157 :02/08/23 06:55 ID:???
↑ 自己満足で
んじゃ負けた奴ってどんな奴?
まけてっつて差別すんのか?ガカーイは?
常不軽菩薩のたとえはどうすんだろうね?
あ!法華経よまんか?ガカーインは
158名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/23 13:02 ID:???
どんな大病で、苦しんで苦しんで苦しみ抜いて死んでも、死んだら成仏の相になっている。
これが、「現世での勝利」ですな!
159 :02/08/23 13:12 ID:???
>158
さっぱりわかんないなぁ
死んだときの顔なんか死んだ奴にわかるかい!!
んじゃぁ生きてるうちには自分には現世の勝利はわかんないってことじゃん?
んじゃ自分にとっての「現世の勝利」じゃないだろう?
ちがうかなぁ?
160名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/23 13:38 ID:???
>>159
ジョークだから、気にせずにね!
あっ! 学会員の方にとっては、真実ですよ!

だいたいが、癌や脳病は、日蓮の教えでは、邪宗の害毒の結果といわれているので
他宗を信仰しない学会員が、癌にかかるということは、学会の信仰が間違っていたことの証明なんだよ。
それを、「成仏の相」によって、「癌にかかったけど成仏した」と他の学会員を納得させるために
使われるロジックの一つを紹介したまでです。
あしからず。
161 :02/08/23 14:04 ID:???
>>158
あ!そうだったんだ
てっきりガカーインがマジの反論してきたのかとおもってしまった
わり、気分害してたらごめん!
でもさぁ本当に死んでからの顔なんかわかんないよね?
先日、ガカーインとメールのやり取りしたんだけどそいつぁ自分の現世利益をかなえる絶対幸福の為に学会活動がんばるんだなんてほざいたけど仏法って自利利他の考えじゃない?
どうおもう?
162名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/23 14:20 ID:???
「成仏の相」は、死んだ本人に対してではなく、「その顔を見ている学会員」に対しての理由付け。

絶対幸福と言えば、十界論で言うところの”仏界の境地”、現世利益は、あくまでもそれに付随するモノでしかない。
たとえば、病気が治るとか、事業が好転するとか、売れない芸人が有名になれる・・・
これは、学会の信仰を貫いて、人間革命(イヤな言葉だねぇ)した結果、の副産物のはず。
昔から学会では口酸っぱく教えられてきたはず。
かつては、信仰して、病気が治ったから、金持ちになったからという理由で退転8やめる)人が多かった。
(現に、西欧では、そうした傾向が今でも根強い、成功したら卒業みたいに)
それというのも、2ちゃんでも散々、言われてきたとおり、第二代戸田会長が
  「御本尊は、幸福製造機、病気は必ず治る!貧乏人はみんな金持ちになる!」
なんていう戦前のアカデミックな創価教育学会では考えられなかった折伏の方法を採ったことの副産物です。
現世利益をかなえる絶対幸福?
その友人の現世利益とは一体なんぞや?、それによって、回答は異なるけどね。
163 :02/08/23 14:34 ID:???
んー具体的には聞いてないけど?
そいつが何に現世利益感じてるかは聞いていないなぁ、わり!
でもほんとにガカーイの(池田?の)センスには疑問だな?
人間革命って何だって思うね?
普通の人間が聞くとなんだ!?どういうことだっておもうなぁ?
でもそいつ10年くらいみてるけど劇的に変わったとはおもわんなぁ?
人間的にできてきたわけじゃないし、立派になったわけでもないし。
しいていえば池田教の病気がすすんだくらいかな?
でもそれはガカーインとしては正常進化だな?

164名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/23 15:23 ID:m4S5Diog
「現世での勝利」や「絶対的幸福」は人が決める物ではなくて
自分自身が生きている時に感じるかどうかだと思います。
死んでから成仏するのではなくて
生きている時に心の底から幸せだと感じられる生き方ができるかどうかが大切なのではないでしょうか。
法華経にはそう説かれています。
(諸法実相;法華経方便品第二・一念三千;法華経如来寿量品第十六)
自己満足ではなく周りの人までも幸せにしていくことができる人ってすごい人だと思います。
恨みや嫉みを持っている心理状態の人はきっと何らかの感情を第三者や物にぶつけたいのだなと感じました。
165 :02/08/23 15:49 ID:???
>164

そのとおりでしょう!
でなきゃこんな板に書き込みしたりしないっすよ。
まともな人みたいだからもうこの板には来ないほうがいいっすよ?
もし法華経よんで書き込みしている人なら自分の中に地獄が発生しているのはわかって書いているんだろうし。

ただ勘違いしないでほしいのはどっちが謗法なのかは考えて書き込みしてください。
池田さんが進めてる仏法は法華経や日蓮聖人の教えそのものをちゃんと伝えているのか?
それを判断してみてください?
お聞きしますが、ほんとに勝利ってなに?負けた人ってどんな人ですか?
負けた人を指摘できるってことは自分がその人より上の人間だと勘違いしてませんか?
法華経には常不軽菩薩のたとえがあります。
その比喩が理解できているなら勝敗などの考えはでないとおもれますが?

”法華経にはそう説かれています。(諸法実相;法華経方便品第二・一念三千;法華経如来寿量品第十六)”

ガカーイで言葉を覚え始めたばかりなのでしょうか?
この四つの言葉にはその意味はかかれていませんよ?(まして一念三千は智ギがいったことだし)
法華経全体に仏法のすべてがかかれています。
おぼえたててあればそんな言葉ならべて反論しないほうがいいっすよ?
ここにはまだまだ上の人たちがいますからね?
やけどしないうちに足洗ったほうがいいすよ?

166 :02/08/23 15:57 ID:???
↑その比喩が理解できているなら勝敗などの考えはでないとおもれますが?

”その比喩が理解できているなら勝敗などの考えはでないとおもわれますが?”
が正解だな?
やっぱ日本語へただな?チョン
by 165 
1671@停止中 ◆cAvVyGa. :02/08/24 00:37 ID:???
今日も、我が父や兄は会合に出かけていたようです。
働かないもんだから元気が有り余っているんじゃないでしょうか。

>>149
期待に添えたら良いんですけどねぇ。
今現在は至って平穏な暮らしをしてますし、このままなら
一悶着起こしてまで脱会しなくてもいいかなとも思ってます。

>>150
>池田仏法のと注釈いれたほうがいいですね?
そうですね。そちらの方がより正しいでしょう。
俺の知る学会の方は、皆、池田会長の為に活動しているようですし。

>>154
教義としてあるかどうかは知りませんが、「輪廻転生」の話を
海と波にたとえて話してくれた人がいました。お話としては面白かったですが。

それにしても、やっぱりここには俺なんかよりも知識もった人がたくさんいますね。
>>「現世での勝利」
とにかく自分の信念を貫き通せたら、それが勝利だと俺の先輩は言ってました。
で、話が展開していくうちに、それを聞いた非学会員の友人が、
「正義とはなんだ?」とか言い出したんですが、
その問いには答えられないようでした。
168名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/24 13:29 ID:???
1様
一度お会いしてお話ししたいと思います。
日時・場所を連絡ください。
169名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/24 16:04 ID:EomJR2zP
かわいい頭の軽い学会のお姉さま
一度お会いしてお話ししたいと思います。
日時・場所を連絡ください。
170名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/24 18:05 ID:???
1へ
既に学生部中央では1の身元について特定した。
速やかにこれまでの非を反省し、ラインのビクトリーリーダーの
責務を真っ当されたし。今回の事件については、学生部長宛の
謝罪文を提出のこと。
171名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/24 18:57 ID:???
>170 はじまったよ(藁
これもう脅迫に入らない?
1さんがんばってねぇ

おおこわぃ学会って?やっぱり8○3みたいだねぇ(8○3さんに失礼か?)
172予想屋 ◆ITGdkEc6 :02/08/24 20:53 ID:???
1の処分について

・VLの役職剥奪
・21世紀伸一会からのメンバー除名

まぁ、頭丸めて「本流」するしか無い罠
173予想屋 ◆ITGdkEc6 :02/08/24 20:59 ID:???
大学辞めて、男子部へ逝くのも方法の一つかもね。ププッ
ただ、この件はご両親の耳に入れるよ。
全部、ROMしてあるから、ご両親宛に郵送しましょうか。
自分の家族のこと晒すなんて最低なことしたと反省しましょ。
活動家のご家族がこの件がきっかけで、キビシイ地区へ派遣かもよ。わら
もしくは、役職降格ね。




174名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/24 21:22 ID:CojBEcYc
1さんへ
学会の仕打ちをリアルタイムでルポルタージュしませんか?

恫喝とか脅迫とか
175名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/24 21:25 ID:???
これはしょうせつやろ?
176名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/24 21:29 ID:???
はじまったなぁ?
こういうこといい始まるから宗教団体じゃないっていわれんだ!
これじゃ8○3かフーゾクの見張りとかわんないじゃん!
1771@停止中 ◆cAvVyGa. :02/08/25 00:56 ID:???
まぁ、なんつうか、実際のところ、
書き込んだ人間の内、本物の学会員がどれだけいるかっつうと
全然いなそうですけど。
俺の経験だと、一番本物っぽいのは>>168 さんかな。
でも直接会うってのは無理でしょう。
掲示板上で話し合うのでは駄目ですか?
他人に聞かれるとマズイ話でもあるんですか?

>>173
>ご両親宛に郵送
してもらっても構いませんよ。
正直、俺喋りは苦手なんで、文章を読んで貰えば
俺の考えを良く分かってもらえるかもしれません。

>>174
>学会の仕打ちをリアルタイムでルポルタージュしませんか?
もし、本当にされたら是非やりたいとは思いますけど、
今のところ、そういう事はないので。

というか、やっぱり恫喝とか脅迫とかって行なわれているんでしょうか。
俺の周囲にはそんなことしそうな人はいなかったですけど…
紛れも無い事実であるなら、>>176 のように言われるのは当然です。
考え直していただきたいものですが。

>>175
今更逃げるような事は言いません。これはノンフィクションストーリーです。
178168 ◆9qoWuqvA :02/08/25 15:55 ID:???
メアド教えて下さい。
日時と場所追って連絡します。

良識ある学会員
179名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/25 19:14 ID:???
>>173

>活動家のご家族がこの件がきっかけで、キビシイ地区へ派遣かもよ。わら
>もしくは、役職降格ね。

 なるほど、創価学会ってそういう団体だったわけだ。

 それと、賄賂とかの現金がらみがなければ、別段役職降格もどうという事はない。
むしろ、自分の時間を確保できて望むところだ。と思うんだがな?(核爆

180名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/25 21:00 ID:???
>>179
悪いケド、所詮部外者の想像の範疇を越えたものなんだよ。
別に、「派遣」がどうのという訳では無いが、気心の知れた人達同士の方が当然
活動し易いでしょ。派遣だと同じガカイン同士と言っても全然知らない人同士な
訳だから、人間関係の構築からスタート。その差を言いたい訳。
別に自分の時間を確保したいのなら、最初から活動しなければいいわけでしょ。
ガカインにとって、活動は戦いだから大変なのは当然なの。
わかった?
あと、役職云々だけど、普通の地区幹部やら支部幹部くらいじゃ、別にお金もらって
る訳でもなし、それほど拘ってる人いるのかな?
基本的に降格は無いね。ただ、忙しくなって活動できなくなった人の多くは副役職
に就くね。

181名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/26 00:42 ID:???
>>180

>別に、「派遣」がどうのという訳では無いが、気心の知れた人達同士の方が当然
>活動し易いでしょ。派遣だと同じガカイン同士と言っても全然知らない人同士な
>訳だから、人間関係の構築からスタート。その差を言いたい訳。
>別に自分の時間を確保したいのなら、最初から活動しなければいいわけでしょ。
>ガカインにとって、活動は戦いだから大変なのは当然なの。
>わかった?

 まったくもってわからん。(笑
 そもそも、その戦いの活動とやらがおかしい。ことで >>1 は言ってるんだろ。

 わざわざ「地雷原とわかってながら地雷原につっこんで吹っ飛んだから。」って
「俺たちは大変なんだ。」ってほざいてるようなもの。

 そんなものの何を理解しろと?


 
182名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/26 00:57 ID:???
>>181

所詮学会員にしか分からないってこと。
非学会員の厨房180はあの世に逝ってよし。
183名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/26 09:10 ID:???
私も現在の1さんと似たような境遇のものですが、
最近このスレッドの存在を知りました。
1さんの問題提起が私自身の問題とも関連することでもあるので、
この先1さんがどの様な結論に行き着くのかを興味を持っています。
色々な雑音がうるさいでしょうが、なんとか頑張って欲ください。
184なしななし:02/08/27 13:07 ID:sOpZuo7s
大体退転した人みると人間関係とかなんだよね。
教義やご本尊自体を否定じゃなくて。
澤田さんて人に一回相談してみたら、信用できる先輩なら。

>両親が不仲である事もそうだ、
>祖母が嫌われている事もそうだ、
>父親の仕事が上手く行ってない事もそうだ、
>無職の長兄が、学会の後輩にだけは慕われる事もそうだ…。

正直、これ本人達の問題だよ、学会関係なく。
でも君ぐらいの年齢の時は同じようなこと思ってたかもな(w
185名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/27 14:07 ID:???
創価新報に掲載されている「花の三丁目地区」って漫画面白いよ。
186なっし:02/08/27 22:04 ID:HORH0eYw
ぎゃははは
1871@停止中 ◆cAvVyGa. :02/08/27 22:04 ID:???
>>184
>正直、これ本人達の問題だよ、学会関係なく。

それはわかってるつもりです。
そして、恐らくは当人達にも分かっている事でしょう。
それなのに、そんな身近な事は無視して、
学会の活動にばかり熱心な訳です。
世界平和を訴える活動ならば、自分の身の回りも当然
平和にあろうとするべきではないのですか。
とすると、学会の教義や何やらがおかしいと思うのは
自然ではないでしょうか。

単純な考えですけど、変な事言ってますか?
188葉庭:02/08/28 11:27 ID:u/8JWgIu
>>187

>それなのに、そんな身近な事は無視して、
>学会の活動にばかり熱心な訳です。
>世界平和を訴える活動ならば、自分の身の回りも当然
>平和にあろうとするべきではないのですか。

身近な問題を解決したいからこそ、学会活動に励むんじゃないの。
みんな悩んで苦しんでいるから、折伏するんでしょ。
ところで、1さんは、「人間革命」読んだのかな?
現在聖教に連載中の「新人間革命」の奄美の話しも、あれだけ大変な思いをしても
自身の宿命転換と幸せになりたいと願っているから、信心を貫こうとしている訳で
しょ。2chに来ても誰もそんなこと教えてくれないからね。
189名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/28 11:57 ID:u/8JWgIu

よろしくおねがいします

私は身体障害者です。
足に障害をもってます。杖をつかいますが、ある程度の場所なら、
行動できます。風俗店に行ってストレス解消をしたいのですが、
経済事情があるので出来ませんので童貞です。
そこで下品とは思いますが、セックスボランティアをしていただける
女性の方募集します。 
年齢は10代〜30代。 東京都内で会える方。 
経済事情がありますので出来る限り安く(無料だとうれしい)。
返事を待っています。以上よろしくおねがいします。


190名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/28 12:06 ID:???
ずっと読んでました。
自分は学生部でグループ長、大学で学部委員長、あと牙城会もやりましたが、
去年の牙城会卒業と同時に活動も卒業して未活になりました。
なぜって、学会活動に時間を取られ過ぎて自分の時間が全くないから。
GV会、部員回り、日曜の朝勤、いろんな会合…
一体、週に何回学会に拘束されなきゃならんのか。
夜勤バイトにゼミも忙しく寝る間もないのに、いろんな打ち出しを押し付けてくる。
過労死するような会社にいるとこんな気分になるんだろうなと思えるほど、
こっちのことなんて構ってくれない。
親父は借金残して死ぬし、それで自分は学費稼ぐ為に働かなにゃならんし。
こんなのちっとも幸せじゃない。
むしろ学会から距離を置いた今の方がよっぽど幸せです。

学会関係なく本人達の問題ってのは正しくその通りで、
人生をどう生きるかってことは本人達の問題であって学会は全く関係無い。
世間で実証を示す(いろんな地位に就いたり、人の嫌がることを進んでしたりして、
学会に入ればこうなれる、学会員は人格者だと思わせる)とはよく言うけど
そのために努力しろって、宗教とは全く関係無いじゃないか。
成功したのはその人の努力あってなのに、それを功徳と摩り替える。
結局現実を生きるのは努力しなきゃいかんわけだから、そこに創価が
あろうとなかろうと関係無い。あると余計なものを押し付けられて邪魔される
だけだと思います。
191187:02/08/28 12:16 ID:NPwZ+5Fk
>世界平和を訴える活動ならば、自分の身の回りも当然
>平和にあろうとするべきではないのですか。

そのとおりだよ。
君が言ってることは変じゃないよ。

ただ、学会では地域貢献や一家和楽の信心てよく言うよね。

学会の指導では信心即生活、生活即信心だから、
生活と切り離した所に信心はない。
生活から遊離したところに宗教はないと言っている。
親もそれは十分わかってると思う。
ただなかなかそれがなかな出来ないのは本人達の信心の問題。
単純にいうと学会の教義どおり実践できてないということだよ。

自分もあまり好きではない先輩がいたり、信心してるのに親はなんでこうなんだろうって
思ったりしたときもあるけど、結局それはその人の問題なんだよ。
周りの人の信心や生活態度に翻弄されて自分がやめたら自分が損だと思ったからさ。
192名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/28 12:28 ID:37wrNgP5
>大体退転した人みると人間関係とかなんだよね。
>教義やご本尊自体を否定じゃなくて。
>澤田さんて人に一回相談してみたら、信用できる先輩なら
そうやってあなた方は人間関係に矮小化してしまうんだからね。あきれるよ、全く。
どちらが正しいかは別として、学会の体質、宗教の体質と相容れないから辞める人間
なんて沢山いるし、2ちゃん読んでればそう言う人間の方が圧倒的に主流派だよ
良し悪しは別としてそういう連中が存在していると言う事実からどうして目をそらすのかな?
世の中にはさまざまな価値観の人間が存在している。したがって、いったん入会したとしても
価値観の違いが浮き彫りになり、結果として退会する人間が出てくるのは避けられない。
もちろん、あなた方から見れば間違っていると思うのは信者である以上は当然だろう。
しかし、それはそれとしてそういった行動も尊重し、受けとめる姿勢がないと、いつまでたっても
世間の学会に対する見方は変わらないよ。
それと>13の言わんとすることは、信心しているいようがいまいが幸不幸の因果関係とは全く
関係ないという趣旨なのだと思う。我々から見れば、所詮あなた方も数ある宗派の1つ、価値観に
過ぎない。その事を良く肝に命じてほしい。
193名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/28 12:31 ID:37wrNgP5
それと>13の言わんとすることは、×
それと>1さんの言わんとすることは ○
194184:02/08/28 13:00 ID:wj3FUmJQ
191の発言自分だ。番号間違えた。
195名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/28 15:02 ID:???
1さん凄いですね。いつも楽しみに読ませてもらってます。
内側の議論も建設的で興味深いです。
1961@完全停止 ◆cAvVyGa. :02/08/31 00:08 ID:???
先日、このスレッドが俺の知り合い(学会員)の目に止まる事になりました。
 で、そのことについて話す為に我が家を訪れてくれました。
このスレが知人の知る所になるのは、想定していた事なので、
別に、バレタどうしよう、とか、そんなつまらないことは考えませんでした。
 で、我が兄を交えて語る事になりました。
それは良かったのですが、残念だったのは、この小説が学会批判の為に
書き込んだと思われていたことでした
(これは俺の書き方がまずかったのかもしれませんが、俺は飽くまで
 学会に対する疑問を解消したいために掲示板を利用させてもらったに過ぎません)。
 で、話をしていく内にある程度解消できた疑問もあったので、
今回の事を小説の続きとして書こうかなとも思いました。
しかし、もうこの場に何を書き込んだところで、
俺の意思とは違うように受け取られてしまうだろうと言われました。
確かに、既にレスをくださった方の中に、俺が言いたかった事とは違う捉え方をしている方が
いるのも事実だったので、その通りだろうと考え、書くのは辞めました。

 で、取り敢えずの現状ですが、その知り合いと一緒に、
もう一度やり直そう、ということになっています。
せっかくなので、今ある疑問も全てぶつけて、スッキリしたいと思っています。

 で、突然なのですが、このスレに対する俺の書き込みはこれで最後にしようと思います。
理由は、前述の、誤解されている事がある、ということです。
 俺の小説を楽しみにしていてくれたり、疑問に答えようとしてくれた方には、
中途半端な形になってしまい本当に申し訳ありません。
まぁ、書き込み数も減ってきてたスレなんで、放っとけば勝手に落ちただろうとも思いましたが
けじめのつもりで、最後の書き込みをする事に決めました。

俺の小説を読んでくれた方、またレスをつけてくださった全ての方、特に疑問に答える形で書き込んでくださった方、
本当にありがとうございました。
197名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/31 14:49 ID:AbySqyr5
>俺の意思とは違うように受け取られてしまうだろう
100人が100人とも同じ意見を持つとでも思ったのでしょうか
ここ(2ch)に書き込んだ以上、想定されて当然の事ではなくて?

なにより、あなたの発言に真剣に耳を傾けていた人に対しては
その後の経過を報告する責任があるのではないですか?
突然、もう一度やり直す、もう書き込みはしない・・・?
これでは、こちらは学会に疑惑を深めただけです
198名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/31 15:08 ID:???
>>197
学会員?
人に対してあれやこれやと要求するところが、学会員っぽい。
199名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/31 16:29 ID:euwG2c3d
せっかくの優良スレなのに
もったいないなあ〜
200名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/31 17:01 ID:abSi0BtI
>で、話をしていく内にある程度解消できた疑問もあったので

どのように解消されたわけ?
「2ちゃんねるなんかデマや嘘だから見ないように」とか言われたわけ?
自分でスレを上げた以上、そこのところ報告する義務があると思うが。
201Sb ◆euHcFBHE :02/08/31 17:15 ID:NoFHAgVO
>>190
小説の感想など読む人にゆだねられるとわかって書いていたのではないのですか?
学校の国語のテストではないのです。
ただ、あなたがもう書かないというのであればそれもあなたの自由でしょう
それをあなたが決めたのであれば
202名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/31 18:35 ID:5P9/gUNK
「ある学会員のハンナマ」
203名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/31 19:26 ID:ZMiuUPrX
>>196
なんだかなあって感じだな。結局のところ、この人は学会なしでは生きていけない
のだろう。解消された疑問もあると述べているが、学会に頼らず生きていく自信が
ないから、なんだかんだ理由つけて強引に納得した形を取ったのが本音なんじゃない
かな? 本人がそれに気づいているかどうかはわからないがそんな気がするね。


204名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/31 19:33 ID:???
鳥人間コンテストに創価大学出てたぞ
真下に落ちて測定不能だってw
205名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/31 21:19 ID:WYdwd7H2
          措  置  入  院  決  定  の  お  知  ら  せ


         広和  殿
                               平成14年 8 月 31 日

                                 佼成労働省

1.あなたは、精神保健指定医の診察の結果、入院診療が必要であると認めたの
 で通知します。
2.あなたの入院は【 @精神保険法第29条の規定による措置入院  A精神保
 健法第29条の2の規定による緊急措置入院 】です。
3.あなたの入院中、手紙やはがきなどの発信や受信は制限されません。ただし、
 封書に異物が同封されていると判断される場合、病院の職員の立会いのもとで、
 あなたに開封してもらい、その異物は病院であずかることがあります。
4.あなたの入院中、人権を擁護する行政機関の職員、あなたの代理人である弁
 護士との電話・面会や、あなた又は保護者の依頼によりあなたの代理人になろう
 とする弁護士との面会は、制限されませんが、それら以外の人との電話・面接に
 ついては、あなたの病状に応じて医師の指示で一時的に制限することがあります。
5.あなたは、治療上の必要上から、行動制限を受けることがあります。
6.もしもあなたに不明な点、納得のいかない点がありましたら、遠慮なく病院の職
 員に申し出てください。
 それでもなお、あなたの入院や処遇に納得のいかない場合には、あなた又は保
 護者は、退院や病院の処遇の改善を指示するよう、都道府県知事に請求すること
 ができます。この点について、詳しくお知りになりたいときは、病院の職員にお尋
 ねになるか又は下記にお問い合わせください。
7.病院の治療方針に従って療養に専念してください
206政教一致@大阪 ◆rO1jFx.M :02/08/31 21:46 ID:Zek9vuE6
惜しいと思います

作品と作者は別の存在です
2071@停止中 ◆cAvVyGa. :02/09/01 00:50 ID:???
最後の書き込みにするといったのに、さっそく書き込んでしまいますが、許してください。

>>197
>なにより、あなたの発言に真剣に耳を傾けていた人に対しては
>その後の経過を報告する責任があるのではないですか?
>これでは、こちらは学会に疑惑を深めただけです

大変失礼致しました。
このスレを通じて、学会批判に繋がってしまうのは俺としても望むところではないので、
>>196の発言を補足すると共に訂正させていただきます。
>俺が言いたかった事とは違う捉え方をしている
これに関する考えは、皆さんが仰るように、俺の間違いでした。
甘えというかそういったものがあったのだと思います。

>その知り合いと一緒に、もう一度やり直そう、ということになっています。
これは、今ある疑問を解決して、かつてのように活動が出来るように
また一から始めて行こう、という誘いに、俺が乗った、ということです。
 正直言って、今も学会に対する疑問はたくさんあります。
今回、話し合ったことで解決した疑問もありましたが、むしろ学会に対する疑惑自体は増えました。
それを疑惑のままにして学会から離れてしまうのも無責任な事だと思ったので、
この際だからそれを全てぶつけてやろうと思ったわけです
(恐らく、その知り合いも今、このスレを見ていると思いますので、期待に応えてくれることと思います)。

>俺の書き込みはこれで最後にしようと思います。
この発言は、許していただけるものなら全面的に撤回いたします。
このままこのスレから離れてしまう事も、この上なく無責任な事でした。
ただ、先日の話し合いの内容を説明するのは、しばらく遠慮させてください。
話し合いがもっと進んで、ひとつの結論に辿り着いた時にまとめてまた小説として書きたいと思います。
それがいつのことになってしまうかは分かりませんが、その方が書きたいことも一貫できて、
分かりやすい文章が書けると思うのです。

これで、納得していただけますでしょうか。
208名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/01 13:28 ID:???
時間の無駄だぜ。
ガカーインやってたって。
どうせ「一つのことをやりとおしてないじゃないか」とか言われたんでしょ。
キリがありません。
209名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/01 14:16 ID:50KP7D9L
結局、学会内の「痴話喧嘩」に付き合わされてたって訳ね。

アフォくさ・・・
210名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/01 21:02 ID:???
あ!結局そういう落ち?
こないだの折連ポイント1 にひきづつきムカ!ってかんじ
2111@停止中 ◆cAvVyGa. :02/09/02 23:16 ID:vD30ipd0
今度の木曜日に件の方と会う約束があるのですが、
その時こんな質問をしようと考えています。
(以前の話し合いを踏まえた物なので、説明不足な点は見逃してください)

●同じ灰皿でも、見る人(喫煙者と嫌煙者)によって感じ方が違うように、
御本尊を絶対だと信じるか信じないかも人それぞれの価値観によるものなら、
御本尊が絶対であるかどうかも人それぞれの価値観によるものではないのか。
絶対だと言い切れるのは、既に信じきっている立場にいるためではないか。

●学会活動をしなくなった人間(俺の事)が悪い方向に向かっているように見えたのは、
学会が良い悪いの問題ではなく、単に学会員の目的とは違う方向に向かってしまったから
相対的にそう見えていただけではないのか。

●2chなど、ネット上で学会批判がされていることを知っているのに、破折しないのは何故か。
それがどんなにつまらない、くだらないものだったとしても、放置していては
話が膨らむだけで改善するわけはないのだから、破折するべきではないのか。

3番目の質問で、破折する気は勿論ある、という答えを頂戴したら、
この板の「創価学会員が一言も反論できないこと」というスレの質問をしてみようと思ってます。
212名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/03 00:19 ID:???
てゆうかね、全部ムダ、なんだよ。
もうMCなんだもん。貴方自身も小さいころから学会で育ってるからさ、
「もしかしたら、ホントは正しいんじゃないか?」って思いを捨てきれないはずなんだよね。

でもね、中途半端な気持ちじゃなくてもう、全否定してごらん。
楽になるから。呪縛から解かれたようなカンジ!?
よくさぁ、外部の人がいうじゃない?
「オマエが信じるのは自由だが、俺はやらない」って。
そんな気持ちになってごらんよ。充分、人生生きていけるぜ。

何をいっても、ヤツラは正しい、って信じてるところから始まっているから
マジ、話し合うだけムダだよ。人種が違うから。

でもね、事実を冷静に見てごらん。
誰が一番、得してる?
そう考えるとおかしくない?
昔、「日本人から一円ずつ集められたら一億になる」って思わなかった?
実現したのがヤツラだよ。
出発は違ったかもしれないよ。でも成れの果てはもうそうだって。
2131@停止中 ◆cAvVyGa. :02/09/03 01:03 ID:YfNyfvb5
ああ、もう。面倒だからぶっちゃけてしまえ。

前から言ってる、知り合いの学会員さんに見られてる事を意識してたので、
出来るだけ遠まわしに、さり気なく言ってたんですが、
さり気なさ過ぎて誰にも気付いてもらえないみたいなんで言ってしまいます。
既に、俺は学会を批判するつもりにあります。
今度、質問をするというのも、絶対に答えることが出来ないであろうという自信に裏づくものです。

俺が、>>207
>このスレを通じて、学会批判に繋がってしまうのは俺としても望むところではないので
と書いたのは、大した根拠もなく学会批判に回ってしまっては、
その人にとって良い事ではないだろうから、そう考えているんです。
批判するなら、勉強するなりしてからにして欲しいわけです。

>>210>あ!結局そういう落ち?
どういう落ち?
>話し合いがもっと進んで、ひとつの結論に辿り着いた時(>>207
=学会を信じきる時が出来た時、と考えてらっしゃいますか?
誰もそんなことは書いてませんよ、俺の考えでは、
学会に対する疑惑が確信に変わり、学会を論破する事も不可能でなくなった時、です。

>>212>「もしかしたら、ホントは正しいんじゃないか?」って思いを捨てきれないはずなんだよね。
いやいやいやいや。まさか。
ただし、当初はそんなような考えも確かにありました。いや、違いはするのですが、
今、俺が学会に囲まれているという現状からは、今後将来逃れられないだろう。
ならば、その学会で活動しなければならないのなら、せめて疑惑くらいは拭い去っておきたい。
そう思って皆さんに疑問を打ち明けたのも事実です。
しかし、先日(>>196)の話し合いにおいて、その考えは捨て去りました
(その大きな原因は、知り合いではなく、兄にあるのですが)。

これで納得してもらえますか? まだ駄目?
214名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/03 01:12 ID:???
ええぞ、ええぞ。
ただね、論破するのはどうかと。
アイツら逆上するからね〜(w

関わらないのが一番だけどけじめつけたい気持ちを尊重して応援するYO!
215名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/03 13:23 ID:LQzo9eIR
>>213
なるほどね。現実は貴方の疑問通りだよ。寸分違わず・・・
あと1つ、これも是非聞いて欲しいな。
よく、宗門を始めとする反学会関係者が不慮の事故でなくなったりすると、
罰があたったかのようなニュアンスをほのめかしたりするけど、学会員だって
同様のケースは多々ある。これって逆にいえば、宗門から見れば、罰があたった
と取られる訳だよね。でも学会的には当然言いがかりととらえると思う。
じゃあ、学会の場合はそうではないのに、宗門が同じ目に遭うとどうして罰論で
解釈するの? 一般的に見ればどちらも運が悪いとしか捉えようが無い。
この疑問をどう説明してくれるか聞いてみてくれないかな?
結局、貴方が最初に述べた通り解釈の違い、価値観の違いでしかないんだよね。
まあ>211で述べた疑問を突き詰めて考えてみた方がいいよ。
あいまいにごまかさずにさ。でもここまで思いつめてるところを見るともう、
学会に戻る事は無いと思うな。貴方の疑問の内容を突き詰めて考えてしまったら
どうしようもないと思うよ。
216名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/08 23:39 ID:???
>>1
そろそろ報告くれよ。
ガカーイ辞めるためのアドバイスしたくて、
みんなワクワクしてるぜ(w
217名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/20 02:43 ID:xl9FlOAi
お〜い>>1さんよ〜いきなりこなくなっちゃったなぁ。
どこいったんだ〜

・・・まさか
(((((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
218名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/20 11:05 ID:???
オレが聞いた話しじゃ辞めるっていってもなかなか辞めさせて
もらえなかったので、それじゃもう死にたいって言ったら
包丁突きつけられた、っていう人がいる。
喪家じゃ、脅迫や脅しは日常的に行われてるのかな?

しかし1さんはどうしたんだ……?
219変態人間オマンコくん:02/09/20 21:04 ID:D9XZiXHu
処刑されたかもしれませんね
220変態人間オマンコくん:02/09/20 21:11 ID:D9XZiXHu
「会合が遠くの会館である。そこは非常に活発なところで、君にも見て欲しいから」
などといってワゴン車へポン、ついた所は富士の樹海。グサっとやって遺体を風穴に投げ込んで
ハイ一丁上がり あとは「会合へきたけど、一人だけで途中で帰った」ぐらいの説明で全員口裏を合わせれば
OK 完全犯罪ですね
221名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/20 21:13 ID:dd/aWYAB
お前だろ。俺をこんなにしたのは・・・

         / ̄\_                        _/ ̄\
          |.. (●)  ̄ ̄ ̄ ̄\         / ̄ ̄ ̄ ̄  (●):;;|
         \....  .. .: . : . :. : ...:;;\      /.. :;; :. : .. :: . .:. ....::;;/
           \/ ̄ ̄ ̄ ̄\...::;;\   /. ...:;/ ̄ ̄ ̄ ̄\/
                     \....::;;\/....::;/
                      \...  ..::;;/
                        )  ..::;;(
                      /.   ..:;\
                     /..     ...::;;\
                    (... ( ,-、 ,:‐、 ....::;;)
                     \....   .....:::;;;/
                      )...  ......:::;;;(
                     /...    ....::;;\
                    (....__,-'ニニニヽ...::;;)
                     \ヾ二二二ン;/
                      \ ...::;;; /
                        ) . .:;;(
                      /..  ..::;;\
                     /....    ....::::;;;;\
                   /...   ........::::::::;;;;;;;;\
                   / `ー-::、_       ,,..'|ヽ.
                 :人      `ー――'''''  / ヽ
             _/  `ー-、          ,.-'"   \ー-、
           ,.-'"  \:      \      .,.-''"     |
         /.     \        ~>、,.-''"      |
    ,,..-‐'''""        ヾ    ,.-''"|    /――――、/
222学会三世:02/09/20 22:20 ID:DUgd8Ynv
レス読んでくれるのでしょうか?
全部読みました。
物凄い共感しました。言葉にできない気持ちが手に取るようにわかります。
このスレを見た知り合い(学会員ですよね)が学会批判のために書いたと理解したときには「またか…」と思いませんでした?
誰もあなたの気持ちを汲み取らない。
ここに来る学会員やアンチ全ての人が。
そんな光景何度も見てます!
僕もそんな中に三年くらいいました。
人間不信になりますたよ(藁
自分を人間不信だと診断するのに五年費やしました。
自分をこんなにした学会員を恨みました。

今でも距離を開けながらほんの少〜し活動しています。
でも僕の勝ちはもうすぐそこなんです。
そこはあなたと違いますよね?
僕は創価学会員を捨てて自分のケツを蹴り上げながら題目を上げました。

言ってしまえば当たり前ですが言います。

創価学会員全てがあなたを善導してくれるという幻想は打ち破るべきです。
学会員を憎悪しても法は捨てないで下さい。そうすれば御書が初めて現実になります。
信仰とは一人で戦う部分があるはずです。
必ず勝ってください。
223名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/20 22:30 ID:KkqzK51i
>221
>222
おまいら、おもろいな。
224名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/21 00:25 ID:vq6ue/7F
>>222 は基地外です。
225名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/21 05:10 ID:???
ここんとこしばらく学会版見てて思ったこと。
一般の学会員を差別したり責めたりしても何にもならない。
学会を潰すため真に効果がある方法っていったい何なのか?
犬作が死ぬまで待つしかないのか?
バッシングを強めれば強めるほど、カルトは団結する……
226C_sugar:02/09/21 09:08 ID:4B++hFdk
創価学会は真か偽か?

これについて考えるのは無駄なことだ。
科学的な根拠は無いが、創価学会という宗教には完璧な理論体系がある。
従って、良く勉強している創価学会員を論破するのは不可能だ。
深入りするのは危険である。

創価学会員は損か得か?

学会員になれば、その活動に多くの時間を費やす事になる。
また、財務や選挙活動、新聞の購読は義務と言っても良い。
物理的な面から判断すれば、創価学会員は損をしているだろう。

創価学会は勝ちか負けか

学会員は増えているが、世間一般ではやはり良いイメージは無い。
政界では公明党がある程度の地位を保っている。
創価学会が勝ち組みか負け組みかは、現名誉会長の死後に決まりそうだ。

創価学会は善か悪か?

現名誉会長はある程度の外交的な役割を果たしてきた。
また、文化・教育面でも少なからず社会に影響を与えているだろう。
しかし、強引な折伏・選挙活動が問題になることもある。
善悪の基準には主観的な部分も多いため、私には判断できない。

創価学会は美か醜か?

醜い(完全主観)。
227C_sugar:02/09/21 09:14 ID:4B++hFdk
俺は池田(俺の名前付けた人らしい)氏の死後に、
創価学会がどのように変化して行くのかを見守った後で、自分の身の振り方を考えるよ。

228政教一致@大阪 ◆rO1jFx.M :02/09/21 22:41 ID:IGWm8FxO
1はやっぱり戻ってきません。
229政教一致@大阪 ◆rO1jFx.M :02/09/21 22:47 ID:IGWm8FxO
最終の書き込みは3日 
(((((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
230名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/21 22:49 ID:7OTxKjLW
つかもうぜ
ノーベル平和賞!!
池田は一生取れない奇跡
手に入れろ
ノーベル平和賞!!
池田が取れたら絶対奇跡
この世はでっかい受賞島
創価今こそアドベンチャー

金さえ積めば勲章ギッシリ
使い古しの女はドッサリ
池田の眼が光ってる〜
そいつ見つけに行こうぜ、信者
日共議員もぶっつぶし
だました金で今日も行くのさ〜

Let's Get Get Get 栄誉賞
脅しを掛けて 金を積み
Let's Get Get Get 博士号
池田の野望が始まるぜ〜

手に入れろ
ノーベル平和賞!!
池田は一生取れない奇跡
追いかけろ
ノーベル平和賞!!
池田が取れたら絶対奇跡
この世はでっかい受賞島
創価今こそアドベンチャー
231>>226:02/09/21 23:31 ID:RBrz2t5J
>>科学的な根拠は無いが、創価学会という宗教には完璧な理論体系がある
ねぇよ。そんなもの。理論体系に出している前提が釈迦と無縁な後世に作られた
文書だよ。教学試験なんぞ、一発で終わりだよ。釈迦の作で成り立っている法華経は釈迦の作では無い。
末法思想は後世の流行を取り入れたもので、しかも、日蓮は像法時代の生まれだから、末法の本仏には
なり得ない。釈迦の説いたとする経典の順番は釈迦の説いてない経典が入っている楽しさ。
こんな矛盾だらけで完璧とは言えんな。
232名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/30 04:33 ID:RwT6zLjm
保守age

なおこのスレッドは
「ある学会員の半生」から
「ある学会員の一生」に変わりました。
233Sb ◆Sb/51pvQ :02/09/30 12:20 ID:???
>>231
学会論の回答としては80点以上の点数が取れますね
素晴らしい
234名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/06 05:41 ID:???
1さん、無事なら返事をし・て・く・れ・・・・
235名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/11 16:12 ID:tGVw8dZS
ag
236名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/11 21:56 ID:???
age
237政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :02/10/18 21:09 ID:???
1さん イ`
238名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/19 09:26 ID:???
真面目な話、これだけ時間が経っても返事の一つもないってことは、ガカーインに恐喝、脅しを受けてるんだろうな。
1さん イ`
239名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/26 20:30 ID:???
AGE

その後どうなったのか、カキコしてくれ 1さん
240名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/26 23:07 ID:???
大丈夫なんかな……。
それとももうMCかけ直されてソウカ体質に戻ってしまったんだろうか……。
241 :02/10/27 13:11 ID:o7cKh0Ww
合掌。
242名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/11 14:57 ID:???
保守あげ
243名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/12 21:39 ID:???
>>1さんどうしたんだろね、ほんと。
元気ならいいんだけど……。
244名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/12 22:01 ID:bBTOiv5F
>240
彼の最後のレスから考えてももとのさやに戻ったんだろうね。
245いちご白書をもう一度・・・:02/11/13 06:09 ID:LraTkz8V
なあ 1よ 聞いてくれよ おたがい派手なけんかをやったもんだよな
おれたちは おたがいをライバル視してたけど
もうあのころに戻れないんだ
放課後 マネージャーが見てる中で 野球に汗を流したもんだ
だけど 1よ もう あのころのように お互い ライバルなんて
言えないんだ
そのころ お前が 彼女に夢見ていた マネージャーは 今の 俺の夢で
婦人部だよ 活動 活動と うるさくてね。
最初は 学会なんて 大嫌いなんて ほざいてたのに
今じゃ 活動しろ て うるさいんだよ
で 今 お前の姿を見て 時の流れを感じるんだよ
財務? ああ 今年も 数百万円したよ? いや はした金だよ(苦笑)
そういえば マルクスだの なんだのとお互い派手な対論をしたよな・・・
日蓮は坊主で マルクスは哲学者だ と 息巻いていたお前の髪型も
高校球児らしく 坊主狩り だったよな・・・
そういえば なんか元気がないように 見えるな?
今 日本も不景気だからな・・・ 前みたいに バブルで金まわりも悪いし
カップラーメンばかりじゃ
(以下省略)
246政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :02/11/15 12:45 ID:CezFA5WF
本当に、樹海で眠っているのか?

それともどこかの海底か?

1さん イ`
247tigris ◆HEToraV8kg :02/11/18 19:11 ID:Ixf3UfOg

           ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           ( ´Д` ) <  さるべーじしますた 
          /,  /   \
         (ぃ9  |       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          /    /、
         /   ∧_二つ
         /   /
        /    \
       /  /~\ \
       /  /   >  )
     / ノ    / /
    / /   .  / ./     (゚Д゚) <2!!
    / ./     ( ヽ、     @( )>
   (  _)      \__つ    / > 
248T.R ◆t4OB0.UQBo :02/11/19 14:34 ID:hiaLEB61
これも保存。
249名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/24 23:27 ID:???
良スレage
250ギャグ係 ◆WMhl/ZkObw :02/11/24 23:57 ID:???
良スレに失礼だが言わして。
”創価さんと焼肉食いに行ったら、よく焼かないんだよな。
あれじゃ半生(はんなま)だよ” ナンチテ。
251名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/25 00:26 ID:vWaLByJ3
>>250
かぁぁぁあああっつ!!喝だなこりゃあ(By親分)
252池田大作:02/11/25 04:26 ID:???
いやーごめんごめん1は死にました。 実をいうと学会員は、みんなー拉致してんだよー。
情報与えずに、無理やり会合で忙しくさせ国内でいう北朝鮮なんだなーこれが。
邪魔な人間はすぐにでも殺しますよー。警察にも工作員たくさん入れてますから
こんなとこに来ている全ての人をきちっと処分しますからねー。
大作をなめてもらったら困りますねー。この体験読むな。
貴方だまってついてきなっさい。
幹部として働きなさい。出ないと増元さんや市川さんのようにキムちゃんに預かってもらう事になるよ本当に
学会の情報網なめてもらったらこまりますよーーー。みんな学会葬で葬るよー。
253名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/01 23:33 ID:???
保守しま。
254政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :02/12/15 21:23 ID:UfJPzG/O
保守AGE

これが過去ログ倉庫に行くのはまだ早いと判断
255名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/16 10:35 ID:xwjlNdms
同じく保守上げ!これまでいろいろな板見てきたがこれほどリアルで共感できる
スレはなかった。よってあげ!
 ちなみに当方2世!
256政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :02/12/21 12:16 ID:z116rdQY
保守 
257政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :02/12/21 23:06 ID:z116rdQY
保守
258名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/23 11:36 ID:j+C2Y91H
在日の星!犬作先生
早く選挙権を下さい

259救われます:02/12/23 11:39 ID:cws4UnN2
あと10年もすれば 日本にも本格的に構造改革が進み
その時は、 池田先生を始め 学会が 政 管 民を
指導していくでしょう。 最初に救われる国民は学会で
真面目に信仰している 我々のみなのだ。 誹謗中傷なんて
している暇は無いと思いますが。
260名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/23 11:43 ID:???
ははははは。バカ丸出し。
261名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/28 22:19 ID:tChxnIQ8
保守あげ。
262名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/28 23:09 ID:???
>>259
貴方は間違っていらっしゃる。
あと数年で天変地異が起き、人類の大半は死んでしまうでしょう!
私達「エホバの商人」だけが生き残るのです!
263名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/02 14:21 ID:xXA871I8
保守します。
264名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/14 14:03 ID:???
           | |     __ ∧_   | |
           |  |_,,-─´  | | `ヽ─| |
          /|  |     |  |    | |
         /  |  |     |  |    |  |\
       /    |  |     |  |    |  | \
       /     |  |    |  ||   |  |  ヽ
      /      |  \__/ /  \__/  |   |
      /       l      /   |    |    |
      |        |      |    |  /    |
      |        \__  \ / /ヽ     |
     |       /     \  | / ⌒ \   |
     |      /  ____ \ / _   \ \
     |    / __/     ―‐_ /  ヽ_  | |
     _|...  / /"    __        ___ヽ \\
    /.   //    - '----'   /::\ '---' |::::::\\
   /  _/    ______/::::::: ゙ヽ__ |:::::::::::ヽ\
   /  ./ヽ    /        ( ,-、 ,:‐、    |::::::::::::::::>
  / /::::::::\_/.                  |:::::::::::::::/
 //::::::::::::::::::\_ヽ.       __,-'ニニニヽ.  |::::::::::/
 <:::::::::::::::::::::::::::::: ヽ.        ヾニ二ン"  /::::::::/
  \::::::::::::::::::::::::::::::ヽ\             /:::::/
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l  `ー-::、_       ,,..'|  ̄
            :人      `ー――''''' ,/ヽ
            |\`ー-―――――――- ノ |


  まったく、逝けだには負けたよ・・・
265名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/06 15:01 ID:???
保守
266名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/13 22:25 ID:???
犬作の息は臭い

267政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/05/25 10:18 ID:vuzN6liF
1さん どうしているんだろうか 生きているのか? 
とりあえず保守します
268未活動三世 ◆oWouGftk5w :03/05/25 13:53 ID:???
今更なんですけど、>>1氏の作品を
ざっとよまさせていただきました。

私は、未活動家になってから
二年以上経つ者です。
親兄弟・親戚一同ほぼ全てが
学会員という環境の中で生まれ育ちました。

で、とりあえず、作品についての感想だけ。

>>1氏のお気持ち、非常によく分かります。
私の半生と比べ、共通する部分もかなり
あると感じたので。
私も、ミッション系の大学に行ってました。
(学内組織に不信を抱き、人間関係悪化で中退
 →その後地方の学校に逃げたw)

学会に不信感を持ち始めたのも、学生部に
上がってからでしたし、その理由も>>1氏が
言われていることとすごく似ています。



私は未活動家になる前あたりから、
かなり学会のことで悩み苦しみ
始め、未活動家になってから心療内科で
診てもらっています。
お陰で、大分今は、落ち着いてきました。

今はまだ私は脱会できそうにないですが、
両親が死んだら、脱会したいと思っております。
(両親、特に母親が激しい活動家なので、今はダメポそう)
269名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 03:52 ID:RzppqssQ
age
270名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/17 01:49 ID:???
1さん…。
271名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/17 03:51 ID:???
断片的だけど、久々に読み返した。
結局・・末端ガカーインの悲しい結末って気がしてならない(いろんな意味で)
最終カキコから10ヶ月、君は間違いなく組織に戻ってしまったんだね・・
272名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/17 20:02 ID:rHx+9WfO
こんにちは、歌舞伎町のカジノAに勤務してる38歳の男です。
ギャンブル好きな人は多いようで、百万単位で負けていく人もたくさんいます。
しかし、この前恐喝で逮捕された中川という人はホント凄まじかったですよ。
負けた金額が何千万ですからね〜。
武○士の社員だったみたいだけど、ギャンブルで負けた金額を埋め合わせ
するために会社のお金を横領したり、相当な悪事を働いたらしいです。
たまに大きく勝つと、キャバクラへ直行。
一度、一緒に行きましたが女性を5人も従え、かなりの金額を費やしていました。
かなり金遣いが荒く、生きるか、死ぬかというカンジ。
「生きるためには手段を選ばず、何でもする!」という殺気に満ちた
危険な人でした。
しばらく見かけないと思ったら、逮捕されたとの事なので、
「あ〜、やっぱり、やっちゃったんだな」というカンジで
・・・・・・・・・・・・・・
半生=半分生きてて、半分氏んでる=植物でつか?
犬作  逝ってよ〜し
274お山の大将 犬作!!:03/07/18 20:22 ID:???
sage sage
275名無しさん@お腹いっぱい。:03/08/04 11:40 ID:???
振り返れば創価学会やってきてロクなことなかった
法のために自分の人生があるようなそんな感じであった
276政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/08/05 19:04 ID:ayxQ3o3A
AGE

っていうのか 1さん 生きているのか?
277名無しさん@お腹いっぱい。:03/08/10 23:51 ID:???
組織には疑問を持ってる人
多いですよね。自分もそうです。祈れば病気は
治るといわれるけど、自分は現代医学では治らない病気
なものですから・・・。幹部に真顔で「祈れば(ry」と言われれば
このヤローと思います。
278名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/06 00:50 ID:???
そうだね〜。
矛盾だらけの教義・組織・家族・・・・・
279名無しさん@お腹いっぱい:03/10/16 22:08 ID:doteq1is
いえてる。態度のおかしい幹部。横柄で嫌がらせの毎日。家族との不協和音。
そして疲れた精神。
280名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/16 23:40 ID:lDfBzwab
age
281名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/20 23:02 ID:sXP61Oeu
?
282名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/21 09:33 ID:???
推薦あげ。

学会の中を知らない「友人が入ってる、友人に勧誘されてる」系の
人はこの小説(現実)で大体のかなり正確な内部事情がわかるし、
二世三世の人はこの小説で改めて自分の周りを客観的に見直せるし、
特に若い二世はこれから自分がどういう仕事を負うかもわかる。
一見平凡だが、超リアル。ぜひぜひ全文読んでみてくれ!

漏れ二十代前半の三世だが...今日あがってきたので
読んだら(今更でスマソ)...
1さん、境遇似すぎ...。激しく共感。

しょっぱなから本名を使ってしまった勇気(無謀さ)に脱帽!!
最期知り合いの瓦解陰にこのスレ気付かれても疑問を書き続けた勇気
(無謀さ)に乾杯!!
間違いなく神。頼むから生きて、もう一度レスを...(詩んだと思うが)



283名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/21 10:05 ID:sfIbdaUd
創価仏法研鑚掲示板「なんで?」スレッドより
http://jbbs.shitaraba.com/study/168/soka.html
----------------------------------------------------------------------
9 名前: 小野不一 (O/f1ooNo) 投稿日: 2003/10/20(月) 23:18

>>6

 貴殿は審判員か? 線が細過ぎる。

 そもそも、牧口先生は、折伏されて信心しない人間は「高等精神病である」とまで
仰せになっている。敵と戦う時に妙なところで神経質になってはいけません。
----------------------------------------------------------------------

1さんは今 精神病院に軟禁中?
284名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/21 10:28 ID:Y2Ea637P
頼むから、創価批判をしてくれ。
宗教批判は意味が違うだろ?
恣意教批判は個人的には権利の剥奪で、時代への逆行だよ。
と言うか、”無宗教”教による弾圧みたいな物だよな。

この辺をわきまえて”創価批判”をしてくれ。
創価批判は良いが、宗教否定論は認めれるわけないんだから。
(宗教一般への特異性を鑑みた規制を否定してるのではないのであしからず)
285名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/21 07:26 ID:???
ある会員は現在マルチポストサルとして潜伏中
286名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/23 10:23 ID:???
 
287名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/23 10:43 ID:???
>>284
知るか!宗教は撲滅せよ!宗教は民衆のアヘンである!

宗教は民衆をマインドコントロールし狂気の世界へいざなう。
288名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/23 10:45 ID:???
創価学会、宗門、週刊誌との関係が明らかに「創価学会ちゃんねる」
http://web.thn.jp/welcome/sokagakkai_ch_hp/sokagakkai_ch_index.html
289一通り読んだが:03/11/23 15:32 ID:q9aOLnak
>>201,>>203,>>205,>>215,>>252あたりが
アホすぎ!
だまって>>1にそのまま書き続けてもらえばいいものを・・・
290名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/23 15:57 ID:???
>>289 
同意!
しかし彼は去っていきました。 
291名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/24 03:09 ID:qHYeVRpg
たちばなかず○仏師オロシテ平気なやつ
292政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :03/12/13 20:02 ID:7PcLiCzt
AGE

1さん、来年は復帰できるか?
293名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/19 13:56 ID:???
1さんは.....
294名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/23 06:15 ID:???
それから..........
295名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/20 04:14 ID:???
1さん、最近はどうですか?
296名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/29 02:37 ID:???

595 名前:創価学会のストーカー 鈴村あゆみ 投稿日:04/03/24 23:19 ID:L8f9b1Hm
創価の女性はストーカー癖があるのですぐに分かる。
社会に貢献できない無能な人ばかりだから、ストーカーやる事でしか
優越感持てないんだな。
297名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/08 11:54 ID:3lvhTehb
なぁ、>>1よ、突然だが聴いてくれ。
昔は、よく一緒に馬鹿なことをしたもんだよな。
そんな俺にも、好きな女ができたんだよ。
いてもたってもいられず、思わず告白しちまった。
結果は、だめだったよ。玉砕した。
けどな、到底そんなんじゃ俺には諦め切れなかったんだ。
だからずっとアプローチは続けていた。
そして、告白してから半年後。
ついこの間の話だよ。
驚くべきことに、彼女のほうから告白してきたんだ。
これ以上ない、最高の喜びさ。
だがな、そのとき俺は最低な態度をとったんだ。
何も言わなかった。
いや、言えなかったのさ。
嬉しさと喜び以上に、驚きが心の中を占めてしまい、
それは困惑に変わっちまったんだ。
>>1だったら、俺の気持ちも理解してくれるかもしれない。
お前は俺なんだからな。
だが俺は自分で自分を見損なっちまったよ。
まったく最低な野郎だと思うよ。
それでも、彼女はまだこんな男のことを好きでいてくれているはずだ。
だから、俺は取り返してくるよ、俺自身を。
>>1よ、お前の力を貸してくれとはいわない。
ただ俺のことを見張っていてくれ。
俺がまた最低なことをしようとした時、
目一杯しかってくれればいい。
俺から>>1への、最後の頼みだ。

じゃあ、行ってくるぜ。
298名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/23 04:51 ID:b6UzUPZE
保守あげ
299名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/23 06:17 ID:???
へえ〜、創価公明版にもこんな伝説的スレがあったのか。
↑保守あげサンクス。面白かった。
300名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 17:56 ID:jmLzxCKI
あげ
301名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/07 19:12 ID:???
>>1さん 今頃どうしてるのかなぁ〜
302政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :04/07/30 19:42 ID:UD2iKmuq
保守
303名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/30 19:53 ID:???
何かもう必死でしょう

葬禍
304名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/11 21:34 ID:???
1さんいなくなっちゃって、だいぶ経つし、あたし続き、というか未活動女子部編
書いちゃだめかなぁー。
もしくは1さんの近況、ほんとに知りたいなぁ…。
305名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/11 23:42 ID:???
>>304
どうぞ、書いてくださいな。
306政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :04/08/28 22:06 ID:9bi2D4Be
保守

1さんは今頃どこでなにを?
307名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/08 23:50:10 ID:???
お薦めあげ
308名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/09 16:32:05 ID:+pHJdF8q
age
309題目を100万遍あげるスレ:04/11/09 17:02:06 ID:T8mN8kUG
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経
310題目を100万遍あげるスレ:04/11/09 17:03:36 ID:T8mN8kUG
このスレイケそうだな。サーバダウソ狙いで
311キンマンカー ◆ScZV2j8W4o :04/11/10 17:59:38 ID:???
>>304
あなたがうまく書き、内情をわかる人が増えれば、>>1さんも本望でしょう。
書いてみてはいかがです?
312名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/10 18:07:57 ID:EXlwb210
>1 さんは殺されました。
313名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/16 02:20:19 ID:gnYx3iMm
俺も学会員ですが、このスレの>>1とほぼ同じような半生を今まで送ってきて、
同じように小学校のころは合唱団に入り、
同じように地域では有名な一家であり、
同じように学生部で充実してて、VLにまでなって、
同じように連れ出しもやって(しかもファミレスで)、さらに先輩の話に友人がキれたし、
同じようにネット等や外部の友人との話の中から信仰でなく、学会に対して分からなくなり、
同じように未活動家になっているので、正直この>>1が自分に思えてなりません。
さらに言えば時期まで同じなわけで。
・・・今からもう二年も前になるけど、>>1さん、まだ見てたら続きがしりたいです。
314名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/16 02:28:55 ID:???
学会の指導が全国に行き届いて、ロボットを増産していたということでしょうね
315名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/16 05:18:41 ID:NoDpAKvg
初めてこのスレを読んだが、なかなかおもしろい。
最後の1さんの書き込みから2年が過ぎているが、彼のその後が本当に気になるな・・・
316マサヤ:04/11/20 13:44:15 ID:???
おれ 高校のとき、母親がパートで出ているときに、家で彼女と初めてしました<H
そのときの彼女は上智大の理系。

俺は一浪してここ。トホホ。。。
317名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/13 06:14:21 ID:???
コピペです。スマソ。
181 名前:朝まで名無しさん[] 投稿日:04/12/13(月) 01:08:40 ID:D4fOIKre
俺の友達のリアル層化ガカーインから聞いた話。
その1

とある会合(時期は前々回の選挙時と思われる)
池田「青年部のみなさん!(公明に)投票してくれたかい?」
ガカーイン「はい!!(全員挙手)」
池田「おや?(池田、一人だけ手を上げない男子部員に気づく)
    君はなんで、返事が無いの?選挙をしてないのかい?」
手を上げない男子部員「(立ち上がり)選挙には、行っておりません!!」
池田「どうして?」
手を上げない男子部員「それは、私が、在日韓国人だからです!」
池田「(同席中の冬柴議員に向かって)フユシバ!どうなっている!!」
冬柴「はっ!!申し訳ありません!早急に対応いたします!!」
182 名前:朝まで名無しさん[] 投稿日:04/12/13(月) 01:09:28 ID:D4fOIKre
その2

リアル層化ガカーイン曰く、
この話は、前回の選挙2週間程前の会合で、大幹部が美談として、
選挙戦の指導の為に話した。
戦後の歴史に疎いガカーインなら、
在日外国人→可哀想→公明の応援しよう
になるのは自然。
池田先生が、戦後の日朝間の歴史について無知であるとは考えられない。
それは、公明が提出した外国人地方参政権案の、文章の内容で判断できる。
つまり、日本国籍の創価学会員は、5年も前から裏切られていたってことだ。
こんなものは、信仰とは言えない。
ってマジギレしてた。
318???:05/01/21 00:39:29 ID:???
age
319名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/21(月) 15:20:12 ID:???
>>315 
俺は気にならないね。保守。
320名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/01(日) 11:04:38 ID:???
あの人は今・・・
321名無しさん@お腹いっぱい。
どうしているんでしょうね・・・