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そうその通りだ。
本が出版されたら、常識的には原稿料なり印税を受け取った、あるいは
受け取る契約を交わしたと見なして良い、と私も思う。
なぜなら、原稿を無償で提供するというのは例外的な行為だからだ。
ということは、「本が出版されたらハキリは第二類になる。」これでいいのだな?
宇都御魂よ。
では本が出版されるまでは、絶対に第二類にならないのだろうか?
これは少し違うと思う。
出版される前でも、対価の支払いが確認されれば、第二類になると考えて
よい筈だ。
実は出版社には前借りという制度があって、本の印税を前払いすることが
結構あるのだ。
特に書き下ろしの場合、執筆中の作家の生活を保障するために、この前借り
はよく行われている。
某週間誌に、浪費生活告白エッセイ「ショッピングの女王」を連載中の人気
女流作家中村うさぎは、ブランド品の買い漁りとホストクラブ遊びに金を使
いまくったあげく、K川書店から、既に2003年度分の印税まで前借りして
いると、エッセイの中で告白している。
つまり2年先に出す本の印税を前払いすることが実際にあるのだ。
すなわち、本がまだ出版されていなくても、原稿が完成していなくても、
対価の支払いが先に行われることがあるということだ。
さてこうなると、本が実際にはまだ影も形もなくても、ハキリが二類に該当
する場合も、論理的にはありうる、ということになる。
もちろん、本人が本を出すと宣言しただけでは、これに該当しないことは
言うまでもない。
宇都御魂よ、ここまでは良いかな?