ストイックって言葉を使われる度にまたかって思ってた。他に褒めるとこないのかって。
最年長の彼や同級生の彼は監督や共演者から心からの賛辞を贈られる。
ああ、本当に素晴らしい仕事の仕方を見て感銘されたのだろうなと。
そんなテキストを読むと正直羨ましかった。
彼のことは、実は長いスバンで見れば一番成長し実力をつけて素晴らしい役者になると
確信していて一度もそれがゆらいだことはない。
でもまだその途中、外からわかりやすいカンのよさや瞬発力はない。
だから演じるという点で絶賛されることはなかったね。
ひたむきさ、一途さ、真面目さ、ストイックさ。
そう、いつも仕事に対する姿勢を褒められる。
でもね、今回の舞台で何が一番大切だったかって、その取り組み方だったんじゃないかな。
春からボクサーの身体造ってく、短期に痩せりゃいいってわけじゃない。
少しづつ、身体も心もボクサーになっていく、地道な努力がすごく効いたと思う。