「MORE」2010年10月号(集英社)
■「MORE」=大野智という新方程式
「MORE」が400号かけてたどり着いた結論「突出しない・尖らない」生き方というのを
どんなモデルや女性タレントよりも体現しているのが、嵐なのかもしれません。
他のジャニタレにはほとんど興味を示さない「MORE」が、男性でありながら「MORE世代の代弁者」として崇める嵐。
嫌みのなさ、屈託のなさ、仲の良さ、横並び感…その全てが「MORE」が求めるポピュリズムです。
「MORE」が嵐に欲するものは"フツー"な格好よさなんですねぇ。
そんな「欲のない(とされている)」5人に、「More(もっと)」というテーマでインタビューしています。
松潤は「More Performance」、ニノは「More Pleasure」、相葉ちゃんは「More Sensitivity」、翔クンは「More Action」と
それぞれに何だか分からないキャッチが付けられているのですが、なぜか大ちゃんだけ「More Far away」…。
5人まとめてのインタビューでも、大ちゃんこと「ミソニィ(三十路の兄さんの意。メンバーからこう呼ばれているらしい)」のFar awayがさく裂。
ニノの「リーダーはまだオレとふたりでご飯食べにいってくれないよね。百万回誘い続けてるのに、一度も!」という言葉に
「行きたいよね…」「タイミングがねぇ」とどこ吹く風のミソニィ。
さらに「でも、その前に相葉ちゃんとふたりで行かなきゃ。先に約束してるから」。
結局、「それなら5人で行こう」と最終的には伝家の宝刀「仲良し」でフィニッシュ。
しかし、ミソニィのFar away力こそ、「普通だけどちょっと違うと思われたい」MORE娘たちの目指すベクトルなのかも。
「MORE」が、KAT-TUNでもなくNEWSでもなく、嵐でなくてはならない理由はミソニィなのか。