この修羅場なに?
わくわく、ど〜んな事件?ど〜んな悲劇?w
ここ来るまでにど〜なっちゃってんの?w
ま、わかったとしてもなんもしないけど。
あ、『料理店』に動きがあった!
コヒたちが開けたドアの向こうは青のじゅうたんが待っていた。
のっぺらぼうのマネキンがメモを持っていた。
『店内は狭いのでお手荷物は他のお客様の通行の妨げになります。会計は最後にまとめて出来ますので貴重品はここに。』
ここに。
置いていけとか書いてないからねwあんたらが勝手に勘違いしたからww
コヒたちはにこにこ話し合ってる。
「きっと伝票とか持たされて最後にここにきて会計なんだね」
「玄関は大きいのにそんなに中は込み合うのかなあ」
「きっと美味しい名店なんだね」「いいとこあってよかったね」
ハンドバックの中から携帯だけ出して、あとは全部マネキンの足元に置いていった。
親切な店員がバックを必ず預かってくれるという空想だけをしながら!
そしてじゅうたんの向こうにはまたドアがあったw
手元の『妄想スコープ』でニュータイプを一人ロックオンしてみる。
何秒かごとにFマークが出る。
どういうことだ。なにを妄想しているんだ。いや違う。
これはフラッシュBらしい。
そこから画像が砂嵐になり…なにか違う画像に切り替わった。
大勢のコヒが出てきた。「ごめんね!」「そんなつらい思いしてるなんて思わなかった!」
「気付かなかったあたしを許して!」「心から反省してる!友のつらい思いに気づかなかったなんて〜」
「これからは朝起きてから夜寝るまでずうっとあなたのことを心配してあなたの幸せを願い続けてあげるからね!」
「ごめんね!あなたが大事だから!あなたのこといつも考えたいのよ」
「ごめんねだい好きだからね!他の友だち裏切ってもあなたと遊びたいからね!」
「ごめんなさいね!あなたとしゃべるの楽しいの!他のコヒがクズだからあなたの性格が凄く良く見える!」
何十人も、延々と謝り続けてる。
そしてデカイ図体が出てきた。カメラ引かないと見えない!もっと引いて、もっと!
おい、これ、わたし!?
「あなたのことニュータイプの中で一番可愛いと思ってるからね!一番凄いと思ってるし一番愛してるから!こんな家族以上の愛情感じるコヒはあなたしかいないわよ!」
げえええ〜っw妄想妄想wでも腹メタボ!脚太っ!ムカつくw
後でお仕置きしてやるw
妄想の中のわたしのメタボ腹がプルンプルン、と揺れた後、画像いっぱいに七色の光がうるさいくらいに回転し出した。
なんだ、イルミネーションか!?てんかん誘発する画像か!?
しばらくしてわかった。これ、いわゆる躁ハッピィ状態で脳内に快感物質が出ているのかもしれない。
妄想の中で快感に浸ってるよこいつww
このスコープ使うとなにを望んでるのかカナーリわかる。
こんなにナカーマを謝らせた後、やっと虚栄心が満足して快感を感じる変態。
謝罪フェチw