由緒ある家には一族が叩き起こされて大集合、もやしコヒを制裁する会議してるみたいw
ほぅらね。なんとかしてあげたよw
面白いことにしてあげたよw
一族は「由緒ある血統を、賭けてきたお金を、必至で取り繕ってきた体裁を、こいつの怠惰の心のせいで台無しにした!せめてコヒでもいいから奇跡を起こしてきてほしかった!」と怒り狂ってるw
軍隊は「良家の紳士として実力を期待していたのに、みんなが命を預けた戦場でコヒの正体がわかるなんて許さん!」と、裁判にかける用意をしているw
僧侶が聞いた。「お情け深い姫様、どう助けてくださるのでしょうか?」
な〜んも♪
「なんも?」な〜んもしない♪
由緒あるおうちと軍隊以外、行くとこなかったんでしょ?
どうにかしてもらえばぁ?
さぁ帰った帰った〜w
かんっけーいないからっ♪かんけーないからっ♪
関係ないけど見もの見ものw
ワイド仕様魔法の鏡の向こうで、良家の一族たちと軍隊が叫ぶ。
「騙したな!心が弱かったくせに!」「騙したな!コヒだったくせに!」
「騙したな!心が弱かったくせに!」「騙したな!コヒだったくせに!」
「騙したな!心が弱かったくせに!」「騙したな!コヒだったくせに!」
「騙したな!心が弱かったくせに!」「騙したな!コヒだったくせに!」
僧侶は目を点にして黙ってしまった。
わたしコヒが助かればいいななんて全然思ってないよ?
裁かれる瞬間のライブが楽しいんじゃん。
それだけ。
軍隊の捜索隊がわたしの小屋へ令状を持ってきた。
わたしはもやしコヒを縛り上げてサービスにお口に魔法のテープ貼って、自分はバッチメイク、にこにこ笑顔で
「軍人さ〜ん♪お探しのコヒちゃんはこれですかぁ?お役目ご苦労様ですぅ♪どうぞどうぞ♪」と差し出した。
街の人、特に強くてたくましい男の人に取り入っていい顔するのはだい好きよ♪
手を出したらチャリン♪報奨金の金貨も一枚もらっちゃったw
もやしコヒちゃん、僧侶さんありがとう。
仕事をなくして口に魔法のテープも貼られた街のコヒ達が森へ来た。
仲間になりに来たというよりは文句を言いに来たかもしれないとニュータイプが言う。
面白い。
ニュータイプの何人かにウサギのコスチウムを着せて時計を持たせた。
コヒを連れ回して翻弄しておいで!
一番楽しませてくれたやつに……なんもやらない。
わたしはお菓子片手に魔法の鏡前で観覧♪
ウサギ同士は携帯で連絡取り合い意味ありげな笑いをしながら逃げる。
不審な顔をしながらコヒはずっと追いかけてくる。
口にテープを貼ったまま、手足は傷だらけ。
映画やゲームの画面はすいすい走っているように見えるけど、ほんもんのコヒは木の根っこにつまづくしぜーぜーゆうし、ムカつくくらい下向いてるっ。
ニュータイプもそう思ってた。携帯で毒づく毒づく。
「うつむくなや暗れーんだよ」「コヒのくせに」
「根気強そうな自分に酔ってるのかしらね。泣いてあえいでフリーズとかしないと姫が喜ばないでしょ」
「フリーズしたコヒはどうやって回収するの?」「無視無視」
「夜露で風邪ひいてもらってから熊にでもあげましょうか」「いやだ熊がコヒの味覚えちゃう」
「困ったときの湖頼み?」「湖にほりこんでお魚ちゃんの餌だね〜」「ついでにどっかのロリコヒもセットでな」
どこまでも仲よく働けない子たちだよ!
みんなを軽蔑しながらみんなにイゾーンするニュータイプw
他人の意見は全部恫喝のネタ。そうする気はないよ〜って言いながらね。
てめえなんて潰れてしまえ〜って潰してからえ〜あたしのせいじゃないよ〜かなし〜って同情集めるのとかもだい好き。
全員が才能でやってるんじゃないかしら。
なんたってコヒのサバイバルの生き残りですから。
コヒの中には、ニュータイプをスルーして古いコヒの小屋を探しているのもいた。
楽をしようとすんじゃないよ!
新しいコヒがいじめられないで森に住めるとでも思ってんのかい!?
それにあいつら使えないのに、知らないのね。
困ったことにたいして『困ったね』だけゆって話続かない連中だから。
話どころかコミュ力がもう退化しちゃってきてる。
小屋は見えても他コヒがよく見えないらしい。小屋と畑の他は見なくても暮らせるからだとゆう噂。
食べ物なんて、景色なんてコヒナカーマなんて、見えても楽しくないし〜。
口なんて利けても利けなくてもどーでもいいし。目なんて〜。口なんて〜。耳なんて〜。
コミュなんて意味ないし〜?
「あらあら、なに投げやりなことゆってるの?ど〜してそんな寂しいことゆうのかなぁ〜」と、わざわざそばでゆって、冷やかしてきちゃった♪
それにやつらの収益見込み?ったらない。
わたしが来る前のコヒは全員で毎日畑を耕して山菜や魚も取って生活していたのに、コヒの半分はベッドにもぐったまま出て来なくなった。
洞窟で独りで籠ってるのもいる。座ったまま寝てるから尻がでっかいでっかい。
そしてもう半分のコヒのさらに半分が、暴れるコヒの面倒を毎日見ている。
ベッドに籠ったコヒも息をしてるかどうか見回ってるw
その残った半分のコヒで畑を耕しているのだ。北も、東も西も。
畑の耕し方は前となんも変わっていない。
コヒだからなんか研究とかできるわけない!頭もコヒだからなんかいいこと思いつくわけもない!
だれか教えてくれそうな人を見つけるわけも、コヒに合ういい道具を買ってくるわけでもない!
いい加減にしてちょうだい!
いつもだけど腹たってくる!
暴れるコヒを新しく見つけてきて放りこむ楽しみが味わえないでしょ!
もう、未開発の南の小屋の隣に別荘でも建てようかしら。