連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 5クール目

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271うう
「フラメンコ先生のこと...1」

フラメンコ先生が職員室の窓から校庭で遊んでいる子供たちを眺めています。

(あら、またカンコ君がニホンちゃんをいじめてるわね。仲良くするように、いつも
いっているのに。)
(でも、私もあのくらいの年頃のころは...メヒコ君のお父さん、アステカ君って
いったかしら...いじめまくっていたわね。)
(グーパンチで殴ったり、給食のパンをよこどりしたり。ああ、トペ・レベルサなんか
で反撃してきたときは、あのころはやっていたヒーロー物の影響で、コルテスキック
なんていう技を顔面モロにいれたこともあったわ。)
普段はニホンちゃんたちを情熱的な指導で導くフラメンコ先生ですが、若いころは
だいぶん無茶をやって暴れていたようです。

(メヒコ君は知っているのかしら、私が前におとうさんをいじめていたこと。
メヒコ君のおとうさんだけじゃなかったわ、あのあたりのご近所ひととおり暴れて、
いい気になって...ああ、なんだか滅入るわね、こんなこと考えていると。)

「先生、どうしたの?具合、悪いの?」
職員室の入り口にキューバちゃんが立っています。
272うう:2001/08/19(日) 19:54 ID:BbPUqp66
「フラメンコ先生のこと...2」

(そういえば、キューバちゃんの家にも、昔いって暴れた事があるのよね...
キューバちゃんは知らないかもしれないけど)

「え?ああ、キューバちゃん、考え事、そうね、ちょっと昔の事をね思い出していた
の」
「ほんと?具合悪いんだったら保健室でお薬もらってくるよ」
「大丈夫、本当になんでもないんだから」
「なーんだ、良かった。あのね、ちょっと教科書のここの部分教えて欲しいんだけど」

(まぁ、あんまり昔の事ばかり考えていてもしかたがないわね。さて仕事、仕事)
キューバちゃんの質問に答えてあげるフラメンコ先生でした。

終わり

ひさしぶりにニホンちゃん書いてみましたが、ちょっと反則ですか、これは。
スペイン植民地ネタですけど、ニホンちゃんのクラスメートで他にもいましたっけ?