連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 5クール目

このエントリーをはてなブックマークに追加
225たこ
ニホンちゃんはアメリー君の別荘のワイハの池でお気に入りの『えひめ』という船を浮かべて遊んでいました。
「そろそろジッシュウを終わらせて帰ろっと」
そうニホンちゃんが思った瞬間
ドカーーン
「ああ!!」
アメリー君のお気に入りの玩具『ゲンセン・グリーン』が『えひめ』にぶつかって来たのです。
『えひめ』は瞬く間に池の底に沈んでしまいました。
「アメリー君、酷いよぉ」
いつもは大人しいニホンちゃんもこれには怒りました。
「OH!!ニホンちゃんすまないね、でもこれは事故なんだからしょうがなかったんだよ」
実は事故というよりアメリー君が余所見をしていたのが原因なのですが、アメリー君は全然悪びれた様子を見せません
「酷いよ、アメリー君『えひめ』を取ってきてよ!」
「OH!!ニホンちゃんそんなこといったって『えひめ』はもう壊れちゃってるから、取ってきてもしょうがないよ」
ニホンちゃんの家には壊れてしまったものも大切にするという風習があるのです。
それなのにアメリー君の反省していない態度にとうとうニホンちゃんは泣き出してしまいました。
「そんな……ヒック、ヒック……酷いよアメリーくん、ヒック」
「ニホンちゃん………」
ニッテイお爺さんがアメリーくんのお爺さんとの喧嘩に負けた後、ニホンちゃん一家はアメリー君のうちにお世話になったのでニホンちゃんはアメリー君には普段から遠慮をしているのですがこの時は違いました。
流石のアメリー君もタジタジです。
226たこ:2001/08/17(金) 12:06 ID:Sij8ube.
「………ニホンちゃん判ったよ『えひめ』を取ってくるよ、だから泣かないで……」
「ヒック、ヒック、ほんとうに?」
(ドキン)
涙ぐんだ目を向けられてアメリー君の動悸は早くなりました。
「ハッハッハ!!任せておいてよニホンちゃん、じゃあちょっと用意して来るから待っててね」
とアメリー君は張り切ってえひめを引き上げる用意を始めました。
どうやらアメリー君は既に『えひめ』を沈めてしまった事など忘れてしまったような勢いですが……
「よーしこれで『えひめ』を拾ってくるぞ!!!」
クイクイ
ニホンちゃんは張り切っているアメリー君の腕をそっと引っ張りました。
「どうしたんだい?ニホンちゃん」
「アメリー君、頑張ってね」
「うん!!頑張ってくるよニホンちゃん!!」
さてさてアメリー君は無事『えひめ』を拾ってくる事ができるのでしょうか?

ニホンちゃんの本命はアメリー君だという持論の話です。
タイトル入れ忘れました『えひめとゲンセン』でお願いします