連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 4クール目

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687ニホン技術とウリナラ技術
なかよしのニホンちゃんとタイワンちゃん、今日も一緒におしゃべりしています。
「ねー、ニホンちゃんの家って世界的に売れてるものってあるよね。」
「うん、代表的なものは家電製品や自動車、それにゲームやアニメかな。」
「ふーん、すごいね。」
「タイワンちゃんの家もパソコンたくさん作っているじゃない。」
ニホンちゃんとタイワンちゃん、自分の家の事業に興味をもってきたようです。

「ニホンはもう競争力を失ったニダ!優秀なウリナラがもうニホンを追い抜くニダ!
 鉄鋼や造船はもうウリナラがニホンを抜いたニダ!もうすぐ、サム○ンもソ○ーを抜くニダ!」
呼んでもいないのに、カンコ君が話に入ってきました。
「本当?ニホンちゃん。」
「うん、鉄鋼や造船はカンコ家に抜かれたってパパが言ってた。サム○ンはどうだか
 知らないけど・・・」
「当然ニダ!世界一優秀なウリがニホンなんかに負けるわけないニダ!」
カンコ君、ニホンちゃんより優位に立ったのがとてもうれしそうです。
「でも、わたしのパパやママがカンコ家に技術提供をしたって言っていたけど・・・」
カンコ君、みるみる顔をキムチ色になります。
「ゴルァ!!ニホン!!また歪曲しているニダ!!鉄鋼はウリナラ技術でニホンを抜いたニダ!!
 ウリが見たウリナラ鉄鋼プロジェクトのビデオには、ニホンなんか映っていなかったニダ!!
 謝罪と賠償を・・(以下略)」
688ニホン技術とウリナラ技術2:2001/08/09(木) 19:31 ID:07Me5ruk
ニホンちゃんは、カンコ君に怒鳴られながら、
(そういえば、パパがカンコ家の鉄鋼プロジェクトビデオを見ながら、『技術提供を
 感謝しろとは言わないが、少しぐらいは評価してくれてもいいのに・・・』と、
 悲しそうな顔で言ってたっけ・・・)
ニホンちゃんはパパが全然映っていなかったビデオを思い出しましたが、弱気な性格の
せいで、カンコ君に言い返せません。
「ほーら、ニホンは何も言い返せないニダ!!ウリが正しいニダ!!」
カンコ君は勝ち誇りました。
「造船もウリナラの独壇場ニダ!!ニホンの時代は終わったニダ!!
 これからはウリナラ製の船が世界に浮かぶニダ!!」
カンコ君はニダニダと高笑いです。
「ちょっと、よろしくて」
意外にも、エリザベスちゃんが話に入ってきました。
「カンコ君。カンコ君自慢のウリナラ製の船の重要な機械や部品はニホン製ですのよ」
淡々と話すエリザベスちゃん。
「ニ、ニダ!!なんでそんなことエリザベスが知っているニダ!!歪曲ニダ!エリザベスと
 ついでにニホンに謝罪と賠償を・・・(以下略)」
689ニホン技術とウリナラ技術3:2001/08/09(木) 19:31 ID:07Me5ruk
謝罪を求めるカンコ君ですが、さすがにニホンちゃんとちがって、エリザベスちゃんは
顔色一つ変えることなく、
「クスッ、なぜ、知っているのかですって。知っていて当然ですわ。わたくしの家は世界一の
 保険業を営んでいますのよ。」
エリザベス家は世界一の”ろいず”保険会社を営んでいます。
「当然、船舶も保険の対象としていますわ。でもカンコ家の船には、保険をかけることは
 できませんの。ただ、カンコ家の造る船の重要な部品がニホン製であるならば、保険を認める
 ことにしていますわ。」
「ニ、ニダーー」
「100%カンコ製の船にはとても保険はかけれませんわ。こちらも商売ですし、いつ沈むか
 わからないですしね・・・・カンコ家の造船も信用も、ニホンちゃんあってのことですわね。
 つまり、カンコ君が船を造れば造るほど、重要な部品を造るニホンちゃんも儲かるって
 ことになるわね。」
「ア、アイゴーー、うるさいニダーーー!!」
ウリナラ脳がパニクッたカンコ君、ニホンちゃんとエリザベスちゃんのスカートを
めくって走り去っていきました。

次の日、怒りおさまらないエリザベスちゃんは、カンコ君にムリヤリ生命保険に加入させました。
「いいですこと!今度くだらないことしましたら、保険で慰謝料払ってもらうわよ・・」
「アーーーイーーーゴ!!!」
泣き叫ぶカンコ君。もちろん、誰も止めてくれる人はいませんでした。