連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 4クール目

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628うう
「お墓まいり1」

そろそろお盆なのでニホンちゃん一家はお墓まいりにいく予定です。
でも、チューゴ君とカンコ君はそれがなぜか気に入りません。休み時間に二人は
ニホンちゃんのところにやってきました。
「ニホンちゃん、墓参りに行くのはやめなさい、チューゴ家ではニホンちゃんの
所が墓参りに行くのは不愉快なんだ」
「そーだニダ、やめるニダ」
「え、お墓参りに行っちゃいけないの?」
とつぜん言われておどろくニホンちゃんです。

「ニホン家の墓には、以前町内でおおあばれしたニッテイも入っている。ニッテイ
がやったことを正当化するつもりなのか」
「反省しるニダ、謝罪しるニダ」
「でも、わたし、家のみんなでお墓まいりにいきたいの」
チューゴ君とカンコ君にせめられて困っているニホンちゃんです。

「墓参りはやめるんだ、ODAもまだ足りない、なのになぜ墓参りにいくのか」
「賠償しるニダ、墓参りなんてもっての他ニダ」
「えと、でも、シシローおじさんも今年は行くっていってるし」
「ボクはニホンちゃんの家とは仲良くしたいんだ、なのになぜ、そうまでして墓参り
に行こうとするのか分からない」
「チョッパリはいい気になってるニダ、ウリナラマンセーニダ」
「あの、チューゴ君、ODAの話はお父さんにも話しておくから...」
629うう:2001/08/07(火) 21:20 ID:1bPAmmZI
「お墓まいり2」

「ニホンなんか劣等民族ニダ、ウリナラ半万年の歴史に比べたら駆け出しもいいとこ
ろニダ。墓参りなんて許さないニダ。ヤスクニなんてぶっつぶしてやるニダ。今度
いってニッテイの墓を暴いて晒しものにしてやるニダ。ついでにそこらじゅうに痰ツバ
はきちらしてくるニダ」

「なによ...なによ。だって、わたし、お墓参りしたいだけなのに、なんでカンコ君
そんなにひどいこというの...うぇ、うぇっ、うぇぇぇん」

立ち上がりかけるアーリアちゃんを制してゲルマッハ君がカンコ君に向かって歩いて
行きました。
「もうよせ、カンコ」
「うるさいニダ、このさい徹底的に...」
「もうよせと言っている」

「な、なんだニダ、ゲルマッハ、お前なんか怖くないニダ、ねっ、チューゴく...」
チューゴ君の後ろに隠れようとしたカンコ君でしたが、チューゴ君はODAの話がすん
だ後は、机に戻って次の授業の教科書の準備をしていました。

クラスのみんなからの冷たい視線をあびて「アイゴゥ...」なカンコ君と、半泣きのニホン
ちゃんの肩に手をおいてあげるゲルマッハ君でした。