連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 4クール目

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544ウリナラロボット
今日も教室でニホンちゃんとタイワンちゃんがおしゃべりをしていると、ニダニダと
カンコ君がやってきました。カンコ君はブキミにニヤけています。
「おはよう、カンコ君。」
「ニダァー!良く聞くニダ!とうとうウリナラの技術はニホンを抜いたニダ!!
 これがウリナラ製のロボットの”アイコマ”と”アントル”ニダ!!」
カンコ君はウリナラ鞄から、二つのロボットを取り出しました。カンコ君は
自信満々でふんぞり返っています。
「・・・ふ、ふーん、良くできているね・・・・・」
本当は、ニホンちゃんが十年以上前につくった玩具用のロボットと、いい勝負のデキなん
ですが、カンコ君を傷つけまいと、精一杯の笑顔でほめてあげました。
「とーぜんニダ!これでウリナラの優秀さが証明されたニダ!ニホンのつくった”アシモ”
 なんかもう古いニダ!!おっと、これからニホンが朴らないように気をつけなければ
 いけないニダ!!!」
あやうくキレそうになるニホンちゃん、すかさずタイワンちゃんがフォローにまわります。
「なにいってんのよ!あんたのそのブサイクなロボットと、ニホンちゃんの”アシモ”を
 比べるのはニホンちゃんに失礼ってものよ!」
「ニダー!タイワンはロボットも作れないのに余計なことを言うなニダ!!ウリナラロボットが
 世界一ィなのが悔しいニダか?ウリナラロボットは”アシモ”よりもとーぜん優秀だし、
 チューゴ君の”先行者”なんかおかしくてしょうがないニダ!!!」
カンコ君勝ち誇っています。
「ほう、僕の作ったロボットがそんなにおかしいのかい・・・・」
カンコ君の背後から、怒りに震えた声がしました。もちろんチューゴ君です。
「まだまだ、おもてなしが必要のようだな・・・」
「アーーイーーゴーーーーー!!!」
チューゴ君にムリヤリ、チューゴ家に行かれるカンコ君でした。