連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 4クール目

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514しょちくれ
ウリナラ世界一

「ウリナラは世界一ニダ!!」
教室に入ってくるなり、カンコ君は大声で叫びました
そして、ニホンちゃんの机の前に走っていき、
「ニホン!もうウリナラはニホンに勝ったニダ」と、ガッツポーズをしました。
「そう、よかったわね」と、ニホンちゃんはいうとすぐに次の授業の準備を始めました。
バカンコは無視が一番、と言うタイワンちゃんの助言を聞いてのことでした。
しかし、
「いたた、いたい、なにするの、もう、」カンコ君は日本ちゃんの耳をつねりあげます。
「コラ、ニホン、ウリナラの話を聞け!!」
「聞くから、もう、やめてよ」

話を聞いてみると、カンコ家のが今度チュウゴ君の土地に工場を
作る予定で、チュウカアパートの人を大勢雇うらしいのです。
そこでカンコ君の頭の中では
世界の中心は中華>その中華の人を雇う>中華より偉い>ウリナラ世界一
と言う方程式が出来上がっていたようです。
中華アパートの近くには巨大なアメリー君の穀物工場や
日ノ本家の大きな自動車製造などもあるのですが、
カンコ君は気づいていないようです。
515しょちくれ:2001/08/06(月) 00:32 ID:rjn5Jf9I
ウリナラ世界一 その2

「というわけで、もうチュウゴなんか怖くないニダ」
「そんなこと言って、チュウゴ君に聞かれたらどうするつもり?」
「チュウゴに聞かれたってぜーんぜん怖くないニダァ〜」
と、余裕をぶちこいているカンコ君の後ろから、
「カンコ君、ぼくを怖くないとは、どういう意味かな」
と、声が聞こえます。もちろんチュウゴ君です。
「な、な、な、なんだチューゴ、お、俺はおまえなんか怖くないぞ」
チュウゴ君は無表情のままカンコ君をじっと見つめています。
「ウ、ウリナラはお前のところに工場を建ててやったんだぞ」
「お、俺のことは、きょ、今日からニム(様)付けで呼びやがれ!!」
カンコ君は強気には出ていましたが足はがくがく、手はぶるぶるです。
しばらくの沈黙のあと、
「分かりました、カンコニム、私はあなたの忠実な部下です」
と言ってチュウゴ君は深々と頭をたれました。
周りのクラスメートたちはどよめきます。
あのカンコにチューゴが跪いた、これかはほんとにカンコの時代か?
クラスの勢力地図が変わる、と、さやき合います。
516しょちくれ:2001/08/06(月) 00:34 ID:rjn5Jf9I
ウリナラ世界一 その3

「カンコノム、今晩我が家にきて頂けますか?おもてなしをしたいのです」
「いいニダ、もてなされてやるニダ」
カンコ君、はっきり言って、調子に乗っています。
「今夜我が家に招待いたしますのは」
「我がチュウゴ家の恐ろしさも知っていただこうかと思いまして」
チュウゴ君は満願の笑みです。しかし、目は全く笑っていません。
カンコ君の顔色が見る見る青くなっていきます。
「ちょっとウリも言い過ぎたニダ。次からは、、」
と言いながら逃げようとしたカンコ君の肩をチュウゴ君はがっしりと掴みます。
「いた!いたたた!!放すニダ、な、な、何するニダ!!」
肩を握り潰さんばかりの力でカンコ君を押さえつけると、チューゴ家特有の
恐ろしい笑みを浮かべます。
「何をするか?カンコ君には「自己反省」をしていただきましょう」
「チュウゴ家伝統のおもてなしでございます」
「い、いやだーーー、アイゴーーー」

数日後
教室のすみっこで、壁に向かって、
「チュウカ、セカイイチ、チュウゴクン、ヤサシイ」と、壊れたラジオのように
つぶやき続けるカンコ君が発見されました。

そんなカンコ君を見て、ニホンちゃんはつぶやきました。
「レスが五つもつけば、元に戻ってるんだろうなぁ」

追記
その後、チュウゴ君はアムネスティ先生にこってり絞られたようですが、
ぜんぜん堪えていないそうです。