連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 4クール目

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369パーティー☆ナイト2
今日もキョウトでお日様SunSun。日が暮れたって熱帯夜。

そんな夜にはパーティー☆ナイト。どうせ眠れないのなら、朝まで歌って踊りましょう。
オープニングはアイドル・オン・ステージ。ベトナちゃんが純白のアオザイで、清楚な
魅力爆発。その歌声はまるで小鳥のよう。
♪南よりの風 Heartは See You See You
アメリー君は拳を突き上げ、マカロニーノ君は前かがみ。

フラメンコ先生がカスタネットを持って乱入するなど、ハプニングもあってパーティー
は盛況。次はいよいよ、エリザベスちゃんの登場だ。
♪I am an Anti-Christ! I am an Anarchist!
いつものエリザベスちゃんのイメージとは違う過激なステージに、観衆のボルテージは
最高潮。それを舞台の袖で見ていたカンコ君は焦り気味です。
「あんなに盛り上がって…ウリのパンクバンドが二番煎じになってしまうニダ!」
そう…デビューステージ(第227話)で『乳バンド』の汚名を着せられた『ニダーズ』はイ
メージチェンジをはかるため、過激なパンクバンドになっていたのです。…しかし今宵の
カンコ君には秘策あり。不敵な笑みを浮かべると、ザイちゃん、ザイニー君を従えてステ
ージに駆け上りました。

観衆の視線が充分に自分たちに集まるのを待って、カンコ君はおもむろにポケットから
赤白ストライプの布を取り出しました。
「そ、それ、私のパンツ…」
目が点になるニホンちゃんと観衆。しかしカンコ君はお構い無しで突っ走ります。
「ニダァァァァァァァァァア!!」
カンコ君はパンツを口にくわえると、ビリビリと引き裂きました。実に過激で反体制です。

今夜は『ニダーズ』がパンツロックという新ジャンルを開拓した、伝説の夜となりました。