連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 4クール目

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344雲国済
エフツー登場その2

ちょうどそのとき、ニホンちゃんの家の庭先をチューゴ君が通りかかりました。
「お、チューゴ、どこ行くんだ?ん、その手にもっている『物』は確か・・・。」
その時どこからともなく不思議な声がし、その『物』の目が光りました。


      しぇんしぇんぶい

「キャー!!!」
「あ!工作の先行者!!」
「やめてー!」
先行者が勝手に動き出し、エフツーに襲い掛かります。
「先行者、これはR-AIBじゃないのよ!お願い静まって!」
ニホンちゃんは気が動転して訳の分からないことをいっています。
微妙に某アニメヒロインの影響が入っていますが本人は気づいてません。
エフツーも負けていません。
先行者に飛び掛っています。
チューゴ君は最初は突然の事に慌ててましたが、今は冷静に見守っています。
「こら、なにやってんだ、チューゴ!!早く止めないと俺の家から支援攻撃・・じゃなくて花火打つぞ!!」
アメリー君も動転して怖いことを言っています。
それを聞いたチューゴ君も慌てて止めに入ります。
屈伸運動をする前になんとか3人がかりで止めることができました。

アメリー君がつめよります。
「さてどーゆーことなんだ、チューゴ。」
本当は先行者を捨てようとしていたが、偶然ニホンちゃんの番犬ロボの始動試験を見てしまい、そしたら先行者がかってに攻撃を始めてしまい、最初はびっくりしたけど、どさくさにまぎれて新型番犬ロボを破壊してくれたらラッキーかなー、なんて口が裂けても言えません。そこはクールな策士を自認しているチューゴ君です。自分の評価と他人の評価が違っていることはよくあることですが。
「ニーハオ」
「は?」
「ニーハオ、ニーハオ、ニーハオ、ニーハオ。」
チューゴ君は先行者を抱えるとあくまでクールを装いながら秒速二歩のスピードで去っていきました。
ニホンちゃんとアメリー君はあっけにとられてぽかんとしたまま見送っていました。

その後ニホンちゃんとアメリー君はしばらくチューゴ君に近づきませんでした。
チューゴ君は先行者を捨てるのをやめて研究しています。実戦配備はいつですかね。
あ、そうそう、このときイーグルはママと散歩にいっていませんでした。