連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 4クール目

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280ネームレス
「ウヨ君ご乱心!?」

今日も今日とて無意味にルサンチマン大爆発の、我らが人気者カンコ君。
あーあ、ニホンちゃんてば、またカンコ君に虐められて謝っております。

「あーもう、意味もなくムカムカ(ムラムラ)するニダ!!
これも全てニホンの発するニッテイ毒電波が原因ニダ!!
謝罪しるニダ!保証しるニダ!!賠償しるニダ!!反省しるニダ!!!
喰らえ!!ウリナラ拳銃、デーウー(大宇)DP−52!!」

「あーん!ごめんなさい…ごめんなさい…!!」

おやおや?穏やかではありませんね。
カンコ君てば、エアガンでニホンちゃんを標的にBB弾をぶつけております。
ああ、可哀想にニホンちゃん、目をしっかりつぶってカンコ君の猛攻に耐えてます。

「うひひ、許して欲しくば、このパンチュをウリの物と認めるニダ!!」

カンコ君が頭に被っているそれは、元々書かれていた「竹島」の文字が消され、
ミミズの這った様な小汚いハングル文字で「とんへ」と新たに書き加えられてます。

「や、やめてよう…わ、わかっ…」

…と、おや?

「ウァイグォォォォォォォォォォオオオオ!!??」
281ネームレス:2001/08/02(木) 17:13 ID:eGUZAqtw
突如の悲鳴。驚いて恐る恐る目を開けると、
なんと、カンコ君の頭にグッサリと長い刃物が刺さっているではありませんか!!
あら大変。

まあ、
「たとえゴキブリとてウリの生命力の前ではひざまづかざるを得んニダ!!
もっとも膝があればの話ニダがな〜(BYアドン)」
と、常々自慢しているカンコ君の事、
この程度で涅槃へ赴く事にはならないでしょうが。

…と、良く見ると、刺さっている刃物は95式軍刀(アルミ製の日本刀型曹長刀)。
こんな物を愛用する人間と言えば…まさか…。

「ゴルァ!!セクハラチョンコォ!!
犯罪を犯す惨酷塵はァ、地球町からァ、出―てー行―けー!!!」

拡声器を通して、近所迷惑も顧みず鼓膜を破かんばかりの大音声で叫ぶその人物。
マスクを被って拡声器付き自転車に乗った、その特攻服姿の男は
おもむろに軍刀を引き抜き、懐紙で刃についたキムチ色の血液を軽く拭う。
やっぱりこれって…。
282ネームレス:2001/08/02(木) 17:14 ID:eGUZAqtw
「俺の名は…尊☆極右(そんごくう)!!
我が敬愛する英霊ニッテイの名において、貴様の如き劣等民族を、
義によって駆除、消毒する為に参上した!!
覚悟せよ、肥溜めの底に蠢く汚らしい蛆虫め!!」

「アイゴッ!?…アイゴ…アイゴ…アイゴ・・・」

哀れカンコ君、混乱してしまい、先の威勢もどこへやら。
それもその筈、こういった差別発言は常に、彼自身がニホンちゃんに対して
言う事はあっても、彼自身が言われた事など皆無でした。
(カンコアボジがニッテイさんにさんざ言われた、と聞いた事はある様ですけど。)
ウヨ君も、普段はここまでボロクソに言いません。
カンコ君が普段、ニッテイニッテイ軍国主義ニダとわめき立てるのも、
ほんの少し、自分の正当性とカンコ君の落ち度を指摘する冷静な態度に対してでした。
混乱するのも無理はありません。

「ウ、ウヨ、お前、芸風変えたニダか!?」

可哀想なカンコ君、恐ろしくてたまりません。
普段のウヨ君に対する恨が、とっとと謝罪賠償を要求しる!と急き立て、
反面、彼のDNAに染み付いた属国根性が、靴の裏を舐めろと急き立てます。
しかし…。
283ネームレス:2001/08/02(木) 17:14 ID:eGUZAqtw
「問答無用!!喰らえ!!殺虫剤「赤一号」!!」

男が突然、ドクロマークのラベルが貼られた小瓶を投げつけてきた所で、
ようやく、混乱した彼の頭の中に一つ、別の選択肢が浮かびました。

「とんずらニダー!!」
「待てー!!ニッテイ時代の恩を仇で返す奸賊がァッ!!」

そんなやり取りをしながら、猛スピードで去っていく二人。
ぽつねんと、ニホンちゃん一人だけが取り残されてしまいました。

「今の…ホントにウヨ君…?
確かに、どこかで聞き覚えのある声だったけど…。」


この後、騒音迷惑で地球町の皆から怒鳴られ、無実を主張するウヨ君の姿と、
何故か返り血まみれのザイニー君が目撃されたそうな。

(終わり)