連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 4クール目

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278こみゅパ
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キッチョム君のブースです。
どうやら全然売れていないようです。ウリナラ本が山と積まれています。
タイトルは『白頭山』。わずか4ページのコピー本です。
「ウリが千里馬精神で描き上げたニダ。金バッジもあるニダよ」
だれもキッチョム君のブースには立ち止まりません。
そんなところにカンコ君がやってきました。
「まいブラじゃーキッチョム。マンガ見せるニダ」
食い入るようにコピー本を見るカンコ君。
「これは凄いニダ。ウリナラマンセー!」
「カンコ、今なら安くしとくニダよ」
「いくらナリか?」
「1200ウォンニダがカンコ、お前の為に半額にしとくニダ」
「ブラじゃー!!」
カンコ君感激しています。
「牛肉1kgも付けるニダよ。とっといてくれキッチョム!」
そんな光景をみてニホンちゃんは頭がいたくなりました。ほんのりとキムチ
臭が漂ってくるような気がします。
279こみゅパ:2001/08/02(木) 16:19 ID:iXMUyDcc
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こみゅパも終わって、帰り支度をはじめたニホンちゃん。
ちょっと憂鬱です。
《つぎのこみゅパはもう無理かな〜。パパもママもやめろっていうし、ウヨ
君も嫌がるし。でも続けた方がいいのかなぁ》
こみゅパに出展するごとに人気が落ちていくニホンちゃんの同人誌。
でもニホンちゃん、応援してくれる人がひとりでもいるからと自分を励ます
のでした。


210話作者