連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 4クール目

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197ウィンザー家の執事
クリスマスツリー1

「♪独島の岩場の陰に 立つ影は ニダーマ〜ン 」
今日も絶好調?のカンコ君は、朴ッた歌を口ずさみながら教室に入ってきました。
「今だっ! キムチを使えっ! ニダッ! って何話してるニダ?」

ニホンちゃんとマレシア君の話に割り込んでくるのは、もうお約束です。
「……今度、特大クリスマスツリーを立てるから、ニホンちゃんに飾り付けを頼んでるんだ」
と、完全に諦めたマレシア君が白状しました。
「ニホンに頼む必要は無いニダ。 ウリが飾り付けてやるニダ。」
「でも、定評のあるニホンちゃんにお願いしたいんだけど……」
「ウリのご先祖様が未開のチョッパリ達に文化を教えたニダ! 当然、ウリの方が飾り付けは巧いニダ!
 偉大なウリナラ文化を破壊したヒデヨシ300年とニッテイ36年に真摯な謝罪と(以下略)」
「ぁ〜 あのね、マレシア君のツリーは2本だから、1本づつ担当しようよ」
頬を引き攣らせてニホンちゃんが妥協案を提示します。
「まあ、ウリは寛大だからそれで良いニダ。ニホンに1つ分けてやるニダ。ニホンに指導してやっても良いニダ!」
ニホンちゃんは本気の殺意を覚えました。が、何とかこらえて、不安そうなマレシア君に耳打ちしす。
「大丈夫だよ、マレシア君。カンコ君が失敗しないようにするから」