連続ドラマ小説「ニホンちゃん」 4クール目

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185世界文学発表会5
「これで終わりかしら、カンコ君はきてないし・・・」
発表会が終わろうとしたとき、
「ちょっと待つニダ!ウリの発表がまだニダ!」
カンコ君が大幅にチコクして入ってきました。カンコ君は自信満々です。
一方、ニホンちゃんはハラハラしています。
(カンコ君が自信満々の時って、わたしロクなことないんだな・・・大丈夫かな・・)
カンコ君はニダニダとみんなの前に立つと、
「ウリナラの代表作!!鳳伊金先達ニダ!!」
ニホンちゃんはホッとしました。とりあえす本当にウリナラ文学のようです。
「ボンイキムソンダル・・・・」
「聞いた事のない文学だな・・・」
「知名度はゼロにひとしいわね・・・カンコ君、一体どんな内容なの?」

「ウリもまだ読んだことないニダ!ただウリナラの実情をあらわしていると
 聞いた事があるニダ!」

チューゴ君がつかつかとカンコ君のところにいくと、
「お前なぁ、ちゃんと読んでから持ってこいよな・・・おいカンコ!その本
 後ろにあらすじが書いてあるぞ・・・えーなになに・・・」

「李朝時代に官史たちを口八丁手八丁でだまし、世を渡っていく男、
 金先達の物語である・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

「ぶはっはははは」
「ホーッホホホ、確かにカンコ君の性格の実情をあらわしていますわ」
「ぷぷぷっ・・・わ、笑っちゃ・・か、かわいそうよ・・・・」
「はははっは・・・く、くるしい・・・」
教室の中は大爆笑です。
「アーーーーイーーーーゴーーーー!!!」
笑い声がこだまする中、カンコ君は教室を飛び出していきました。