大河ドラマ「ニホンちゃん」

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506ダブルウリアッ上
映画鑑賞会(前編)

今日はニホンちゃんの家で映画鑑賞会です。
アメリー君が親戚のパールおじさんが創った映画を
持ってきてくれるのだそうです。
みんなで見ようよとの事でアメリー君もまだ見てません。

-ピンポーン-
しばらくして、ニホンちゃんの家に友達が来ました。
アメリー君にエリザベスちゃん、そしてカンコ君です。
 ニホンちゃん『いらっしゃ〜い、まってたよぉ、さ、あがって』
 アメリー君たち『おじゃましま〜す』
みんなで居間へ行くと、ウヨ君にアサヒちゃんが映画の用意をしてくれていました。
 ウヨ君たち『俺達もいいかな?一緒に見て』
 ニホンちゃん『うん、みんなでみようよ。いいでしょ?アメリー君?』
 アメリー君『もちろんじゃないか、さぁ、早く上映しようよ』
 カンコ君『はやくするニダ!』

こうして映画上映会が始まりました。
507ダブルウリアッ上:2001/07/19(木) 20:32 ID:Bmsxnd0k
映画鑑賞会(中編)

 ニホンちゃん『ん・・・あぁぁぁぁっ、ふぅ』
映画が終わって伸びをするニホンちゃん。
ちょっと涙目になっています。何だか少し眠たそうです。
他の人たちも何だか少し、けだるそうです。
そんな中、一人だけ目をギンギンにさせて、ニホンちゃんの事を
睨んでいる人がいます。そう、カンコ君です。
 カンコ君『やっぱり日本は残忍で卑怯な国ニダ!不意打ちで罪のない人まで
      殺して!早速、謝罪と賠償を要求するニダ!』
 ニホンちゃん『え、あの・・・そんなこといわれても・・・』
困惑するニホンちゃんに割って入って来たのがエリザベスちゃん。
 エリザベスちゃん『何なのですか?この映画は!?戦争を安い恋愛小説と
          ごちゃ混ぜにして滑稽にして、バカバカしいですわ。
          第一、長すぎますのよ!』
エリザベスちゃん、相当ご不満な様子です。ウヨ君もそれに続きます。
 ウヨ君『何だよ!この映画は!!ふざけてるのか!?アメリカ寄りな日本像は!
     帝国海軍が、すぐそばで子供が凧あげして遊んでいる屋外で青空会議したり、
     会議中なぜか裸にフンドシ姿だったり!何が歴史に忠実だ!おい、アメリ−、
     おまえのおじさん、馬鹿じゃないのか?』
ここで普段ならすぐさま反論するであろうアメリー君、しかし今回はそのそぶりすら
見せようとしません。何だか様子がおかしいです。
508ダブルウリアッ上:2001/07/19(木) 20:32 ID:Bmsxnd0k
映画鑑賞会(後編)

 アメリー君『・・・ないよ・・』
うつむいたままのアメリー君、小さな声で何か呟いています。
 ニホンちゃん『・・・アメリー君?』
 アメリー君『おじさん・・・これ・・・面白くないよ!!』
みんながアメリー君の方を見て驚きました。
まさか自分の親戚が創った映画をアメリー君が、
面白くないと言うはずがないとみんなが思っていたからです。
アメリー君、ちょっとヘコんでいます。
 カンコ君『どうしてニダ?こんなに日本の事を正確に描いている
      映画は滅多にないニダ!面白かったニダ!
      ね、アサヒちゃん?』
 アサヒちゃん『・・・ごめん、カンコ君。これ、面白くないよ・・・
        なんか、あからさまに、変だし・・・』
 カンコ君『アイゴォォォォォォォォォォォ!アサヒちゃんに裏切られたニダァッ!
      アサヒちゃんなら一緒にニホンちゃんに言ってくれると思ったのに!
      アイゴォォォォォォォォォォォォ!!!』
いつものようにカンコ君は泣いて叫びながら家を出て行きました。
でも誰も気にとめようとしません。みんなうつむいたままで、無言が続きます。
 ニホンちゃん『あ!!』
突然何かを思い出したかのように立ち上がるニホンちゃん、みんながニホンちゃんに
注目します。
 ニホンちゃん『あのね、私の親戚のハヤおじさんも映画を創ったんだ。
        アニメなの。もうすぐ発表されるんだ。今度、みんなでみない?』
 エリザベスちゃん『良いですわね、ぜひとも見させていただきたいですわ。
          今回の口直しに』
 アメリー君『HAHA・・・痛いとこ突くなぁ・・・でもボクも見てみたいな』
 ニホンちゃん『うん、じゃぁ決まりだね。来週、またこの時間に家で』
 全員『は〜い』
こうして映画鑑賞会は痛々しい記憶と来週への期待で幕を閉じました。

-終わり-


後記:
初めて書いてみました。乱筆乱文ですが、これからもよろしくです。

参考:
ちゆ日記 平成13年7月18日 パール・ハーバー  より