大河ドラマ「ニホンちゃん」

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392がんばれ!カナディアン君
今日はカナディアン君ひとりで下校しています。
「はぁーなんで僕はこんなに影が薄いんだろう。今度の
 学芸会もアメリー君は主人公だし、エリザベスちゃんは女王様だし
 フランソワーズちゃんは女戦士だし、ゲルマンスキー君は
 謎の戦士だし、マカローニ君はアドリア海の伊達男の役だし
 ニホンちゃんは ”くのいち”をやるのに・・・
 何で僕は通行人Aの役なんだろう・・・」(いったいどんな劇なんだ?)
と独り言をつぶやきながら、ハァーと深いため息をついたとき
誰かがカナディアン君の肩をポンとたたきました。
カナディアン君がふりかえると
「わかるよ・・・その気持ち・・」
そこにはカナディアン君と同じく影が薄くて
通行人Bに決まったオージー君がいました。
「おお、わかってくれるか、オージー君」
「当たり前だろカナディアン君」
ふたりはヒシと抱き合いました。
でもお互い心のなかでは
(俺はおまえほど影が薄くないぜ!)
と思っていたとか。