大河ドラマ「ニホンちゃん」

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361100話作者
きょうもサヨックおじさんは、アサヒちゃんにスパイをさせたレポートを
読んでいます。
毎日律儀に書くアサヒちゃんもアサヒちゃんですが、読む努力だけはたいしたものです。
「あ、サヨックおじさん、これクラスの子が読んでた本、こっそり取ってきちゃった」
ペロッと小さく舌を出すと、アサヒちゃんは本をサヨックおじさんに渡しました。
「なんかすごい人気みたいだけど…」言いかけたアサヒちゃんは息を飲みました。
サヨックおじさんが真っ赤になってじだんだを踏みはじめたからです。

「ど、どうしたの?」
「読んでいて気分が悪くなった…あまりの自己賛美&他者軽蔑。
 自分はこれ以上人間の醜い部分を直視できないので、もはやこれ以上
読むことには耐えられない。ハハハヒィ!」
やれやれ、人のところをスパイしといて逆ギレです。おまけに当たるのは
アサヒちゃんにだけなのです。
サヨックおじさんにも困ったものです。

 「しおどきかしらね……」アサヒちゃんはこっそり考えました。

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