大河ドラマ「ニホンちゃん」

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234名無しさん@お腹いっぱい。
「朝まで勉強会」
キーンコーンカーンコーン
終業の鐘がなるとクラスは、わっと騒がしくなります。
もうすぐテストなのでいつもよりあわただしい感じがします。
ニホンちゃんもテスト勉強をしようと思って、寄り道せずに早めに帰ろうと思っているとタイワンちゃんが話しかけてきました。
「ニホンちゃん、テスト勉強いっしょにしない?」
「うん、いいよ。どこでする?」
そしたら珍しくアサヒちゃんが割り込んできました。
「うちで新しく家庭教師をやとったの。けっこうかっこいいし、うちで勉強しない?」
「うん、いいよ。家庭教師なんてすごいね。」ニホンちゃんは簡単にOKします。
タイワンちゃんは内心アサヒちゃんがきらいなのですが、ニホンちゃんが行くので自分も行く事にしました。近くにいたシャミンちゃんも来ることになりました。

アサヒちゃんのうちにつき、アサヒちゃんの部屋に入ってみんなが勉強道具を取り出すと、奥からアサヒちゃんの父親のサヨック叔父さんが出てきました。
235名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/17(火) 23:02 ID:q1Agmku6
サヨック叔父さんはかわいいニホンちゃんとタイワンちゃんがいるのでハアハアしながら「家庭教師の先生が来るけど、僕も教えてあげるよ。」と頼みもしないのに強引に割り込んできました。
そんなこんなしてる間に、玄関でピンポーンと音がして、家庭教師の先生が入ってきました。眼鏡をかけた細身のなかなかダンディーな男の先生です。
「家庭教師のカンです。よろしく。」
ニホンちゃんとタイワンちゃんは先生のダンディーボイスにドキドキしちゃいました。
ニホンちゃんがドキドキしてぽーっとなっていると、サヨック叔父さんがニホンちゃんの持ってきた参考書を見て難癖をつけ始めました。この参考書はニホンちゃんのお父さんが苦心して作ったものです。
「なんだこの本は。間違いと妄想だらけじゃないか!!ちょっとくらい修正したからって採択できないぞ!!私が前に友人と一緒に作った参考書を使いなさい!!」とアサヒちゃんとシャミンちゃんが持ってきた参考書を押し付けます。
アサヒちゃんとシャミンちゃんも一緒になって
「女性の権利について足りないわ!!」と参考書に文句をつけます。カン先生は横でフフとダンディーに微笑んでいます。
サヨック叔父さんはさらにエスカレートして、
「ここなんかロシアノビッチ君のおじいさんが昔近くに軍事基地を作ったとかいてある!!材木置き場に決まってるじゃないか!!謝罪に賠償、決定だな!!」と怒鳴りました。
236名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/17(火) 23:03 ID:q1Agmku6
すると横でアサヒちゃんの持っていた参考書をパラパラ読んでいたタイワンちゃんが
「あの、これにも軍事基地ってかいてあるよ・・・」
サヨック叔父さんはフリーズして動かなくなりました。
ニホンちゃんとタイワンちゃんは居づらくなって、
「もう遅くなったので帰るね。」と言って帰ることにしました。
サヨック叔父さんはフリーズして動かないまま、アサヒちゃんとシャミンちゃんはわけのわからないことをキーキー言っているのでほっておいて、アサヒちゃんの部屋から出るとカン先生が玄関まで送ってくれました。
「カン先生さようなら」ニホンちゃんとタイワンちゃんがあいさつすると
カン先生はダンディーにフフと笑って
「こんな参考書を使ってると大学に受からないよ」
(えっ?カン先生何言ってるんだろう?)ニホンちゃんは一瞬混乱しましたが、
「それじゃ・・・」といって玄関からでようとしました。
カン先生はダンディーに笑ったまま
「ちょっとあなたねえ・・・」
全然帰してくれず、朝までネチネチと怒られる事になったとさ。

糸冬。