【速報】田岡元帥、歴史教科書問題を語る

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2元帥閣下かく語りき

田岡俊次(朝日新聞編集委員)

「おかしいのはね。扶桑社というのは、フジサンケイグループで、一番大きい
株主はフジテレビなんですよ。それからニッポン放送ですか? それから産経
とか。だから彼らはね。もともと、どちらかというと、韓国とは大事にしたい
という方なんですよ、むしろ。どちらかというと、イデオロギー的に言えば。
ところが皮肉なことにね。中国の方は実に巧みに、ちょっと後ろに引いちゃって、
韓国が矢面に立ってくると。そうすると韓国とフジサンケイグループの喧嘩み
たいになっちゃって、これは彼らにしたら予想外のことだったなと思いましたね。」

「読んでみればね。実はね、それほどセンセーショナルな話でもなくね。
それは教科書ですからね。だから、僕は、アレ?アレ?と思うところも
ちょっとあるけれど、むしろ、どちらかといえば、これはアメリカに厳しい。
例えばアメリカの太平洋における勢力の拡大とかね。それから日露戦争の直後
に日本人の排斥をカリフォルニアで始めたとかね。おどかしのために、16世紀の
戦艦--真っ白に塗ったホワイトフリートというのを日本に送った話とかね。
どうも、これは中国・韓国なんかよりはアメリカに厳しいところがある。
面白いところはね。イデオロギー的には親米のはずなんですが、ここではナショ
ナリズムだから戦前のことに関しては、やたらに反米の雰囲気が、ちらちら
とでてくる。」