韓国人及び外国人による「韓国批判」

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 ●「渋谷感覚」街歩き人気

 「韓国でうなる」「韓国ポップスがすごい!」「韓国の達人」……。昨年秋以降、情報誌などが韓国特集を次々と組んでいる。テレビの旅行番組、情報番組も目につく。

 そして、今年のゴールデンウイーク(4月28日〜5月6日)に韓国を訪れた日本人は8万8000人。昨年より14%も増えた。

 10年前に2割だけだった女性旅行客は、いま4割を超える。海外旅行離れが目立つ20代前半女性も、韓国では増え続けている。中国返還前の香港に、ソウルが取って代わった形だ。

 角川書店が出した「ソウルウォーカー」誌の奥村準朗編集長は「女性の海外旅行の質が変わった」とみる。「香港時代はブランド品、飲茶、一流ホテルでの午後ティーが定番。ソウルでは町や人を知ろうとする人が増えている」

 JTBによると、韓国旅行客はパック旅行を好まず「フリープラン」が6割を占める。街歩きを楽しみ、市場で買うのはサンダルや眼鏡など雑貨類。「渋谷を歩く感覚。海外旅行意識は薄いようです」

 雑誌も「韓国イマドキカフェ事情」や、韓国製家電特集などの特集を組む。

 朝鮮史研究の吉田光男・東大教授は、韓国現象をこう読み解く。

 「ソウル五輪(88年)以前の日本人の韓国像は、キーセン観光や軍事独裁に偏っていた。五輪を機に『ディスカバー・コリア』ブームが始まったが、日本人の目から見た韓国の面白さ、異文化の発見だった」

 「ところが最近の雑誌を見ると、韓国の若者が良いと思うものを彼ら自身に紹介させる趣向が多い。韓国人の目を日本の若者も喜んで受け入れる。昔は安物イメージだったのに、韓国がブランドになったんですね」