http://www.asiavoice.net/library/ko-chanyu.html ところで当時、マスコミはコリアタウンが黒人によって狙い撃ちされたかのように報道していた。しかし同年九月に私が現地に飛んで取材した結果、全く異なる真相が浮かび上がった。コリアタウンが犠牲になったのは、暴動の震源地だったサウスセントラルに隣接する所に位置したからであり、決してコリアンの街だから狙い撃ちにされたわけではなかった。またコリアタウンを襲撃した黒人というのは、実は一部のギャング集団などにすぎず、実際に略奪行為をはたらいたのは、コリアタウン周辺に住むヒスパニックたちだった。
さらに重要なのは、ロス市警が暴動発生直後から白人地域では厳戒態勢をしいておきながら、コリアタウンには翌日まで警官隊を派遣しなかった事実である。そのため街は無政府状態に陥り、暴徒の餌食にされてしまった。すなわちロス暴動は、もともと白人と黒人間の人種差別事件によって引き起こされたにもかかわらず、巧みにマイノリティ同士の対立の激化という形に利用されていったのだった。
原因は全て他者にあり!