■ 強制連行者 終戦直後にほぼ帰国

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46これだけ荒らされれば
真面目な議論をする気にもならないけれど、一応書いておく。
創氏改名について、誤解をしている人は日本人にもかなり多いだろう。
創氏改名自体は、日本の戸籍制度を朝鮮人に当てはめたに過ぎない。
日本の戸籍制度を朝鮮人に当てはめることによって、女性は結婚することに
より、氏(姓)が変わることになった。これは確かに彼らの文化とは異なる
ものだと思うのだが、これについて議論されることがほとんどないのは
女性差別によるものなのか。
一般に問題にされているのは、日本姓への改名であろうが、これは制度としては
「任意」のものである。つまり、日本姓に改名したいものは「改名してもよい」
という制度である。それならば、制度としては任意であっても、実際には強制が
あったというのだという「強制性」が問題となるのであろうが、実際に朝鮮名の
ままで日本姓に改姓しなかった者も存在し、日本社会において出世した者もいる。
半月城氏のホームページを見ても、他の資料を見ても、警官や面長によって日本姓
にするように指導した(一部、殴られたという証言もあり)という証言もあるのだ
が、ほとんどが伝聞によるものでこれといった「強制」の証拠もない。
たとえば、http://www.han.org/a/soushikaimei.html においても、
>それからしばらくたったら「田舎では多くの人が創氏改名を強要された」との
>噂が立ちました。また平壌や京城(今のソウル)でも強要があったと聞きました。
>後で直接本人から聞いたことですが,彼はソウルで小学校の担任先生から
>「お前は何故まだ創氏改名をしていないか。お前のお父さんは専門学校の教授
>だからこう云うことをよく知っている筈ではないか」と言われ,また散々なぐられ
>て,家に帰されたそうです。彼は泣きながら家にもどって父母にこのことを
>話したそうです。
強要されたという噂はあるが、実際に強要があったというのは、学校の先生に
子供が殴られたというようなものだけだ。

このエッセイの作者が言うには、
>創氏改名は有名人あるいは高位官職にいた人々は強要はなく,また彼らは恐れる
>必要もなかったと思います。たとえば,例の洪思○(たつへんに羽)陸軍中将や
>金錫元陸軍大佐,また昭和15年芥川賞候補になった金史良(本名金時昌)です。
>その反面,声楽家長田絃二郎とか香山光郎(本名李光秀)みたいに完全に日本式
>に変えた人々もいました。
上流階級の朝鮮人ほど日本姓に改姓しなかったのだと言っているようですが、
むしろ創氏手続きをせずに強制創氏(家長の朝鮮姓をそのまま氏とする)となった
一般人が大勢いたことは言うまでもない。

日本姓に改姓することを強制したというならば、せめて朝鮮姓のままで残った
者がうけた虐待や不利益を証明する必要があるのではないか。
通常の強制という言葉だと、日本姓に改姓しないと逮捕されるとか罰金にあう
とかそういうことを意味していると思うのだが、もちろんそのような事実はない。
もちろん日朝近代史において使われる「強制」という言葉は、通常の「強制」
という言葉の意味に比べて、インフレを起こしているのであり、間接的な
圧力をも含めて呼ぶものであるという認識の元に使用するのならばそれもよい
(好ましいとは考えないが)。