1 :
pppp:
2へ
2 :
pppp:2001/08/18(土) 01:39 ID:vkJd7tLw
【噴水台】 残念な指詰め
「ひとの両親の病気に指を詰める」ということわざがある。
人の心配事に介入し過ぎる人をけんつく言葉だ。 ことわざが示
唆するように朝鮮(チョソン)時代までは両親の病気がなかなか
治らない時、息子が指を切って指から出てきた血を供養すること
は、最高の孝心の表れであり、一種の秘方と言われていた。
いわゆる「指詰め供養」だ。 血を出すにとどまらず、詰めた指を
煮込んで飲ませたら両親の病気がよくなったとか、6年以上も父母
の大便をなめながら看護をし病気を治した、などの過去の記録が少
なからず残っている。 大便をなめる嘗糞(しょうふん)の習慣は、
味が甘ければ病気が良くなっていない、苦ければ病勢が好転した
兆しという信仰から始まった。内股の肉を切って捧げる割股供養も
孝行の極端な方法として用いられた。最近の感覚では美談どころか
「猟奇」的行動と見なされるだろうが…。
3 :
pppp:
続き
遠大な目標に対する決意を固める時に指を詰めることもある。安
重根(アン・ジュングン)義士が1909年、同士11人とともに
指詰め同盟を結び、指を詰めたのはまさに「救国の決断」と解釈す
ることができる。 反面、普通は、「大統領のためなら、指でも詰める」
と語った与党議員が昨年末起こした党籍移動波紋は「救国」とはほど
遠い行為だと非難された。全く同じ行為でも、動機や行為の主体、状況に
よって崇高な犠牲になもなり、猟奇的な自害に転落しもする。日本の
やくざの指詰めの習慣は後者の代表的な例だ。日本の酒場では、角刈りで
険しい顔、そして左手小指第1、第2関節のなくなった男性が現れると、
一瞬にしてその場が凍りついたりする。日本の徳川幕府時代の芸者の間にも
指を詰めて情人に贈り、愛を誓う風習があったという。しかし、現代に
入ってからは組織に謝罪や誓いの意味を表示する、やくざの専売特許のような
儀式になってしまった。やり方が恐ろしく正常ではないことに加え、
先祖の限りない孝行より、やくざの残酷性がまず思い浮かぶという点で、
指詰めは望ましくない行為だ。数日前、日本首相の神社参拝に抗議する
意味で数人の「熱血市民」が指を詰めた。詳細な経緯はさておき、
子供たちが見てしまうのではないかと思い、子供の目を隠してあげたい
気持ちだった。どんなことでも感情が先立つと、事態が本末転倒しやすい
ものだ。