朝鮮半島文化伝えた渡来人の足跡 韓国で研究書発刊
http://japanese.joins.com/article/401/165401.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|main|breakingnews 朝鮮半島から渡ってきた渡来人は日本の古代国家形成に少なからぬ影響を与えた。一方で、日本の植民地時代には日本人と朝鮮人
の先祖は同じであるとする「日鮮同祖論」という日本の朝鮮支配を正当化する政治的な論理に使われることもあった。
渡来人と渡来文化について正しい認識を提供するため調査研究事業に着手した韓国政府系の東北アジア歴史財団が、その成果を
まとめた「日本の中の古代韓国文化」を発刊した。
同書では、最新の発掘成果など考古学資料と文献資料を土台にして、朝鮮半島文化の影響が色濃く反映された近畿地方を中心に、
3〜8世紀の古代朝鮮半島文化が日本に及ぼした影響と交流過程を説明している。
また日本各地の朝鮮半島関連遺跡を単純に羅列するのではなく、各地域の遺跡の関係を分析し、古代朝鮮半島文化が日本に流入
する過程を明らかにしている。
今回の調査では朝鮮半島南部で一時勢力を誇った伽耶の文化が日本に流入したことを示す痕跡が多く発見された。
調査チームは4世紀に鉄の鍛冶文化、5世紀後半には金工や馬の飼育などの大伽耶文化が、朝鮮半島から日本に伝わったことを示
す痕跡を発見した。
同書は日本に伝わった古代朝鮮半島文化を、単純に中国文化を伝達する媒介とみることはできないと指摘している。その上で渡来人
の活動と役割、古代朝鮮半島文化が日本に及ぼした歴史的意義を集中分析した。
実際に近畿地方には古代朝鮮半島文化が伝わっただけでなく、渡来人も住んでいたことが確認された。これは単純に朝鮮半島文化が
日本に伝わり日本の文化が発展したのではなく、渡来人が文化発展に重要な役割を果たしたことを意味すると分析した。