日韓スワップ打ち切りで韓国に報復できるか
韓国は中国に外貨支援を依頼して対抗?
鈴置 高史
2012年8月21日(火)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120820/235788/ 韓国の「日本のスワップ不要論」は強がりばかりではない。本気でそう考えている人も多い。
2011年10月19日に日韓スワップの増額が決まった時、青瓦台(大統領府)は面子を保つために
「韓国は外貨に困っていないのだが、日本がスワップを結んでくれと頭を下げてきたので結んで
やった」とレクチャーし、ほとんどのメディアがそのまま報じたからだ。
韓銀の金融安定報告書・第18号の31、32ページに驚くべき記述がある。2011年7月末現在、韓国
の金融機関が保有する外貨建て債券のうち、危機時に現金化が容易な先進国の国公債は全体の
0.5%に過ぎず、50.3%が韓国のほかの金融機関が発行した債券だった。国の内側でドルを貸し借
りし合っているわけで、報告書は「危機時には信用リスクが一斉に拡大する構造だ」と警鐘を鳴らした。