【ノーベル賞への】韓国ミステリ等【どこでもドア】

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277スピノザ ◆ehSfEQPchg
 おはようございます。今日のネタ投下です。

 あらすじ6(危機)

 羅起龍は、テレビに復帰できるまでに立ち直った。
 それでも、英ヘの死に対する痛手からは、なかなか回復しなかった。
 しかし、立ち直ると、すぐに新しい女に対する希望が膨らむのだった。
 と、そこに太五が脱獄した、というニュースが飛び込んできた。
 しかも、太五は脱獄後、すでに二人を殺しているという。
 水餃子を食べようとしていたのだが、それどころではなくなった。
 怖くなって、急いで羅起龍は放送局に飛び込もうとした。
「ちょっと!」
 呼び止められて見ると、知らない女だった。
 ちょうどそのとき、太五は放送局の向かいの中華屋で、羅起龍を待ち伏せていた。
 羅起龍の姿を見て、血が逆流した。
 女が、羅起龍の袖を引く。
 二人が喫茶店に入るのを見ると、太五もその後を追った。
 喫茶店で、太五はコーヒーカップを割ってしまう。(無駄な描写!)
 羅起龍は、怒っているようだ。女は、冷静に見える。
 二人が席を立ち、喫茶店を出ると、太五も後を追う。
 女の方を追うことに決める。
 女はバスに乗る。太五も後に続く。
 女がバスを降り、力のない足取りで歩きM劇場に入る。太五も後を追う。
 映画のラブシーンになると、太五は殺してしまった鬘屋の女のことを思う。
 セックスのために生まれてきたようなやつだった。
 映画が終わり、女はM劇場を出てタクシーに乗る。
 太五は、タクシーを捕まえることが出来ず、女を見失ってしまう。
278スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/12(日) 12:11:18.80 ID:XFlXF681
 太五は、登山ナイフを買い、公衆電話から放送局に電話をかける。
 羅起龍が出ると、警察のものだと名乗る。
 そして、太五が羅起龍を恨んでいるので危ないと告げる。
 そして、相談したいから市警の殺人課に来るように告げる。
 しかし、
「そんなにびくつくこともないか。喫茶店で会いましょう」
 と言う。
 羅起龍も、同意する。
 一方、禹刑事は、太五が服を盗んだ旅館に行く。
 そこで、太五の新しい服装は、黒の上下であると知る。
(それまで、栗色の背広を着ていた他人が、容疑者扱いされていた!)。
 禹刑事は、いつもひとりで(!)動き回っていた。
 他の刑事は、太五の縁故の地を探しているだろうが、禹刑事はソウルを捜す。
 しかし、疲れたので一度帰宅し休憩した。
 すると、妻が、
「あの俳優さんも怖いでしょうね」
 と言う。
 迂闊だった。
 太五は、最初に羅起龍を襲うに決まっているではないか。
 禹刑事は、勢いよく外に飛び出していった。
279スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/12(日) 12:11:56.34 ID:XFlXF681
 捜査本部に戻ると、羅起龍の資料に目を通し、自宅に電話した。
 まだ会社から帰らないと言うのだ。
 会社に電話をすると、少し前に警察と会うと言って出かけたとのことだった。
 禹刑事は、無線で緊急指令を出した。
 呼び出されたというSホテルを取り囲む。
 しかし、羅起龍は、すでに別の場所に呼び出された後だった。
 その電話の相手は、女だったという。
 禹刑事は、包囲網を広げ、飲食店を虱潰しに当たるように言う。
(禹刑事は、そんなに偉いのだろうか? 階級が分からない)。
 一方、羅起龍は、日本料理店銀座の女将に呼び出され、その店に行っていた。
 刑事が待っているという二階の個室に入る。
 料理が並んでいるが、暗くて相手の顔は分からない。(!)
 女将が下がるやいなや、相手はいきなり胸ぐらをつかんできた。
 いつの間にか、登山ナイフが羅起龍の首を狙っている。
「あ、あんたは何者なんです?」
「崔太五だ」
 羅起龍は、恐ろしくて気絶してしまいそうだった。
「てめえが家内を殺しやがって、おれに罪をなするつけたんだろうが!」
「ち、ちがいます!」
280スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/12(日) 12:22:33.78 ID:XFlXF681
 押し問答の末、太五のナイフが羅起龍の鼻を切り裂く。
 と、窮鼠猫をかむという言葉の通りになる。
 左手で、ナイフを握った太五の手をつかみ、右手で思い切り突き飛ばした。
 太五は、呆気なく後ろ向きに転ぶ。
 羅起龍は、逃げながら、後頭部で窓を割り、ベランダに落ち込む。
 太五はまごついて、部屋を飛び出す。
 たまたま(!)店のものがいなかったので、一階に下りる。
 レジを終えると、警官の姿が見えた。
 太五は、トイレに飛び込む。
 トイレの窓から、脱出する。
 その後に、禹刑事が踏み込んでくる。
 店の女から事情を聞いた禹刑事は、料理屋の周辺を包囲するように命じる。
 二階に行くと、太五は逃げた後で、窓の下に羅起龍が寝ていた。
 間一髪、太五は逃げおおせたのだ。
 禹刑事は、虚脱感を感じて座り込む。