1 :
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2012/07/10(火) 16:51:07.25 神 ID:tLw/syqf BE:2097706289-2BP(2345) 株優プチ(korea) ハングル板の皆様、こんにちは。 お久しぶりの方もいらっしゃれば、初対面の方も多いかと存じます。 ずいぶんとご無沙汰しておりました。黒猫のスピノザでございます。スピノザというのは、昔我が家に居候しておりました猫の名前でございます。 その昔【さすが】金両基と中公文庫【卑怯者】 というスレッドを運営させて頂いておりました。数年前のことだったと思います。
そのスレッドを建てた当初は、一スレで簡単に沈むものと予想しておりましたが、あに図らんや、三スレまで続けさせて頂き、望外の成果を得させて頂きました。当時のスレ住人の方たちには、幾重にも膝を折ってお礼申し上げます。 さて、その昔、ハングル板で「韓国人に推理小説は可能か?」という議論がありました。 一度や二度ではなく、折に触れて燻っていた話題だったと記憶しております。 地道に証拠を集めて、論理的に推理していって謎を解く。そんなことが、あのすぐに火病ってしまい、なんでもケンチャナヨで済ませてしまうミンジョクに可能なのか?
いや、それ以前に、行き当たりばったりに火病って犯罪を起こすのではなく、計画的にトリックなどを使って犯罪を起こすような、名探偵のライバルたり得る犯罪者が、そもそも存在するのか。 こんなことが一時議論になっておりました。 で、スピノザ、それを検証すべく、「コリアン・ミステリ」(バベル・プレス)なる本を入手したのでございます。 キャッチフレーズが「現代の韓国が見える・韓国ミステリ初の本格的アンソロジー登場」と、麗々しく謳われております。
韓国で、一九九八年に出された韓国推理作家協会が出版したその年のベストアンソロジーを、二〇〇二年に翻訳したものです。 そこで、このスレの趣旨は、 韓国人に、論理的な実証を必要とする推理小説≠ヘ可能か? という人類永遠のふかーい謎を、実際の作品を読むことによって検証してみたい、ということです。 実は、スピノザ、この本を手に入れたのは七、八年前でしたが、少し体調を崩しておりましたので、なかなか本懐を遂げることができませんでした。
5 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/10(火) 17:15:45.39 ID:qRK1m2jw
ところが、医学の進歩というものは恐ろしいんですね。 一年ほど前に開発された新薬のお陰で、あれほど悩まされていた目眩がケロッと治ってしまったのです。 と、いったようなわけでして、こういうお遊びのスレッドを建てさせて頂きました。 基本、スピノザはageで進行していこうと思います。 目立ちたい≠ゥらです。(爆笑) まあ、アラシも、こんなスレッドに粘着するほど暇ではなかろうと思いますので(苦笑) 一日に、一作ぐらいを、あらすじを書き、その後にスピノザの感想を述べる、という風にして進めていきたいと思っております。なお、場合によりましては、ミステリに限らず、韓国文学や、音楽なども含めた文化に触れるのも、一興かと思っております。 猫の、座興の戯れにお付き合い頂ければ幸いです。 では、始めます。
6 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/10(火) 17:19:56.43 ID:qRK1m2jw
「本当の復讐」 黄世鳶(ファン セヨン) あらすじ 崔淳碩(チェ スンソク)は、家庭問題相談所の幹事である。 崔の妻は、崔が一目惚れした美貌の女。 女は、前の夫に暴力を振るわれるというので、相談に来たのだ。(妻に名前がない?) 崔のアドバイスもあり、女は夫と離婚し、崔と再婚する。 しかし、結婚してすぐ、崔は前の夫が暴力を振るっていた理由を理解した。妻は、安っぽいもの好きで、おまけに浮気していたのだ。 崔は、妻に殺意を抱くようになる。 ある日、ふとしたことで高校時代の同窓生金洛寅(キム ナギン)のことを思い出す。
7 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/10(火) 17:28:33.97 ID:qRK1m2jw
金は、火のように残忍な男で、しかも憎んだ相手に直接害を与えるのではなく、憎んだ相手が愛している者に危害を加える習性があった。 そこで、崔は、以前に金に用立てておいた二千万ウォンをすぐ返すように催促する。そして、妻にその金を受け取りに行かせた。 もちろん、金には、すぐには二千万ウォンを用意できない。 金が、金策に走り回っている間、崔は用意周到に、いかにも妻を愛している夫を演じる。度々外食に出かけ、高価なプレゼントをしたりするのだ。 こうすれば、残忍な金のことだから、崔に対する復讐のつもりで、最愛の妻と見える女を殺すだろう。 やがて、その日がやってきた。崔は、金を見張らせる便利屋を雇っておいた。その便利屋から、金が包丁を持って、崔の家に向かったと連絡があったのだ。
8 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/10(火) 17:33:50.92 ID:qRK1m2jw
崔は、少し酒を飲んでいるが、車を運転して友人の検事の下に向かう。アリバイの確保のためだ。 ところが、酒に酔っているためか、信号で判断ミスをしてしまい、黄色を突っ切ろうとして交通事故に遭ってしまう。 病院で意識を回復した崔は、三日三晩、妻が細かい気配りをしながら看病してくれていたことを知る。見せかけの優しさにほだされた妻が、本物の愛を崔に対して抱いたのだ。 崔は、そんな妻が愛おしくなる。 だが、事故のせいで首の骨が折れたらしく、崔は身動きも、話すこともできない。 そんな崔に、妻は優しく話しかけ、金のところに借金を取り立てにいくと言う。
9 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/10(火) 17:36:54.19 ID:qRK1m2jw
崔は慌てる。 崔の謀略のせいで、金は憎い崔に対する復讐のために、最愛の妻を殺すはずだからだ。 「いくな」と言おうとするが、言葉が出ない。 妻は出かけてしまう。 そうして時間が経った後。 不意に崔の前に金が姿を現す。 崔の謀略が上手くいきすぎたため、金は、むしろ妻を憎むようになり、その妻の愛する崔を殺そうと思ったのだ。 そして、金は崔の上に包丁を振り下ろすのだった。
10 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/10(火) 17:41:06.03 ID:qRK1m2jw
◎う、うーん。なんて詰まらないストーリーだ。これなら、スピノザが書いて応募したことのあるミステリの方が、よっぽどどんでん返しになっているぞ。タイトルが、まんま過ぎて、面白くも何ともない。 これが、「コリアン・ミステリ」傑作選の、巻頭に置く小説か? だいたい、何で妻がマスクしているのに、一目惚れするんだよ。 金洛寅の人間性の掘り下げが弱く、これでは、まさに漫画チックに火病を起こすコリアンみたいな感じじゃないか。本当の性格異常者の怖さも何もない。 その妻に、名前さえ付いていないってどうよ。そんなことだから、人物の掘り下げができないんじゃないか?
11 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/10(火) 17:44:52.45 ID:qRK1m2jw
妻の変心も、唐突すぎる。伏線も何もなく、こんなに簡単に心変わりするものなのか? まあ、韓国人らしいと言えば、韓国人らしいが。 それと、病院での説明調の会話。 第一、栗本薫なんかに比べると、いかにもつたない。 第二、ひそひそ話が、そんなにはっきり聞こえるものなのか? って、突っ込みどころありすぎ。 ・ありえない設定、陳腐な展開、非常識な登場人物。 ⇒これまんま
12 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/10(火) 17:53:20.92 ID:qRK1m2jw
以上。スピノザの感想でした。 なんだか、昔より連投規制が厳しくなった気がします。 本文が、ちょっと長いと怒られますし。 本当に、気長にマターリいこうと思います。 みなさん、よろしくお願いいたします。
13 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/10(火) 18:12:57.29 ID:qRK1m2jw
これから、ちょっと外出して参ります。
>>14 今、外出から帰ったところです。 見失っていた過去スレ発掘、ありがとうございます。
16 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/11(水) 11:42:23.41 ID:/zfo5rSF
おはようございます。今日も、マターリと韓国推理小説を挙げます。アンソロジー第二作。この辺りで、一つヒットが欲しいところですが、さてどうなりますことやら。 「訪問者」 金楠(キム ナム) あらすじ 秀珍(スジン)は、タンノイのスピーカーで、イ・ムジチの演奏するヴィヴァルディの四季を聞いている。〈夏〉だ。 そこにインターフォンが鳴る。家政婦の美淑(ミスク)が、インターフォンに出る。何を聞いても、相手は「僕だ」としか言わない。 仕方なくスジンが出てみると、相手は余裕綽々という声で笑う。 スジンは、ミスクに犬を放すように言う。
17 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/11(水) 11:43:32.04 ID:/zfo5rSF
曲は、〈秋〉になった。 それでも男は去らない。またインターフォンが鳴る。 出てみると、その男はスジンの夫だと名乗る。しかし、スジンに心当たりはない。 スジンが庭に出てみると、放った犬は尻尾を振っている。 スジンは、警察に通報する。 しかし、謎の男は、警官の姿を見ても動揺しない。 警官から、夫は今どこにいるのかと問われ、スジンは二十日前に出て行ったきりそのままだと答える。 実は、スジンの夫は在米同胞なのだ。朝鮮戦争で孤児になり、アメリカに渡ったのだった。 スジンと夫は、アメリカから帰ってくる飛行機の中で偶然知り合い、意気投合して、電撃結婚したのだ。
18 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/11(水) 11:44:29.59 ID:/zfo5rSF
結婚式の写真もなく、住民登録からも、何も情報がなかった。 男の名前は、ノ・サンウクというのだ。 謎の男は、ミスクに寝室から自分の旅券を持ってくるように言う。 警官が、旅券を確かめると、確かにその男はスジンの夫で間違いなさそうだ。 しかし、スジンは、余りにも性急に結婚したため、性格の不一致にすぐ気がつき、夫は出て行ったのだと主張する。この男は、夫とは別人だと。 スジンは、本物の夫が、アコーディオンが得意で、水泳の選手で、自転車に乗れて、囲碁が三級の腕前であると告げる。 男は、その全ての試験にパスする。 警官は、帰って行く。
19 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/11(水) 12:37:07.29 ID:/zfo5rSF
次の日、男はいきなりチョンセの半分、五千万ウォンを寄こせば出ていくという。やはり、男は本物の夫ではなかったのだ。 男が、オーディオセットを見ていると、スジンの悲鳴が聞こえる。地下室からだ。 男が下りてみると、スジンは「足を挫いた」と言って倒れている。 男が近寄ってみると、たいしたことはなさそうだ。 男は、その辺に積み重ねてあるセメントの袋を見ながら、「で、ノ・サンウクとか言う在米同胞はどこにやった」と尋ねる。 そして、男は、「あっ」と叫び声を上げる。 「黒猫だな」と男は言う。 スジンは、セメントで、夫の死体を壁に塗り込めたのだ。 男は、驚愕に目を開く。スジンが猟銃を構えているのだ。 轟音が、地下室に鳴り響く。 しかし、男は平気な顔をして立っている。 猟銃の弾丸を、男は事前に空砲にすり替えておいたのだ。 男は、ゆっくりと手錠を取り出し、スジンの手首にかける。
20 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/11(水) 12:37:53.79 ID:/zfo5rSF
◎感想 こっちは、とにかくお手伝いさんまで名前が付いているので、その点は一応好印象。(って、レベル低い!) しかし、後が酷い。 タンノイのスピーカーとか、格好をつけている割には、イ・ムジチの「四季」というのがしょぼい。安っぽい感じです。 謎の男の登場。しかし、男になぜ犬がなついているのか、それが謎。 飛行機で偶然知り合い、そのまま電撃結婚というのも酷い。前の「本当の復讐」も一目惚れネタだったので、こっちも被ると、なんかアンソロジーとしてどうよ、っていう感じになります。 こういう唐突な人間模様は、やはり人間を掘り下げて書いていない、という気分に読者をさせてしまいます。韓流ドラマって、こんな感じなんでしょうか。
21 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/11(水) 12:38:45.12 ID:/zfo5rSF
自転車に乗れる、というのが一種の特技扱いされているのが、いかにも韓国的ですね。 囲碁が趣味とか言いながら、腕前が三級というのも、やはりしょぼい。 なぜ、謎の男がスジンの夫がパスポートをしまっておいた場所を知っているのか、謎です。この辺は、スジンそのものが、精神に異常をきたしているのか、と思わせて、ちょっとサスペンスを感じさせます。 なぜ、パスポートを見ても、男の正体が分からないのか、謎です。 で、男が、なぜスジンのほくろのことを知っているのか、謎です。ケンチャナヨなんでしょうか。レッドヘリングなんでしょうか? 家政婦が辞めさせられる辺りは、なんだか文章が整理されていなくて、本当に頭の中が? マークだらけになります。 「黒猫だな」ってネタばらしも酷い。ニュアンスもなんにもありゃしない。
22 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/11(水) 12:50:52.18 ID:/zfo5rSF
で、唐突に、謎の男は刑事で、本当の在米同胞であり、スジンの夫であったノ・サンウの失踪事件を追っていた。という種明かしがされるのですが……。 ノ・サンウの失踪そのものが、なぜ事件になっているのか、まるで分からない。 全ての謎は、回収されないまま、放り出されて終了。 サスペンス風味に見せておきながら、全てがケンチャナヨになってしまう。 究極の、投げっぱなしジャーマン・スープレックス小説と呼びたいです。 これが冒頭第二弾というのも、凄い。 アンソロジーを売る気があるのか! と言いたくもなります。 プンプン。 今日の分は、以上です。
23 :
すも :2012/07/11(水) 13:46:37.66 ID:RqylynIR
面白い
>>23 すもさん、ありがとうございます。 いつも鋭いレスをなさるすもさんに褒めて頂くと、 とても嬉しいです。
25 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 12:42:55.25 ID:HJR/Q8ts
さて、ハングル板の皆様、こんにちは。 今日は、ちょっと病院に行っておりましたので、少し遅めのウプです。 「平倉洞の殺人陰謀」 崔鐘K(チェ・ジョンヨル) あらすじ 平倉洞(ピョン チャン ドン)にある、李康源(イ・カンウォン)の宏壮な邸宅に、康源の誕生日を祝うために子供や孫たちが集合している。
26 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 12:46:25.58 ID:HJR/Q8ts
ところが、肝心の康源が、どうやら女≠フところに行ってしまったらしく、なかなか帰ってこない。 長男の李斗浩(イ・ドゥホ)が無能で、任されたファーストフードチェーン店を倒産させてからというもの、女のところに入り浸りらしい。 その辺の事情が、末息子の嫁の金民京(キム・ミョンギョン)二ははっきりとは分からない。
27 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 13:02:02.24 ID:HJR/Q8ts
ようやく、康源が帰ってきたが、既に酔っぱらっている。妻の洪仁玉(ホン・インオク)と激しい夫婦げんかとなる。子供たちや孫たちはおろおろするばかりである。 実は、妻の仁玉は再婚で、長男の斗浩は連れ子なのだ。
28 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 13:04:17.05 ID:HJR/Q8ts
妻が、怒って居間にはいると、食堂で取りあえずケーキを切って誕生日のパーティーが始まる。気まずい雰囲気は、綺麗さっぱり忘れられる。 そして、子供たちや孫たちは、それぞれの家に帰る。
29 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 13:15:54.30 ID:HJR/Q8ts
次の日、民京は兄嫁からの電話で起こされる。そして康源が亡くなったことを知らされる。 現場に行ってみると、警察が来ている。事件性のある死のようだ。 検死の結果、三十ミリリットルのサルファ剤と、二百ミリグラムのアスピリンが検出された。胃潰瘍があったり、過敏性症状の場合には、同時に大量に飲むと危ない組み合わせだ。
30 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 13:21:07.35 ID:HJR/Q8ts
康源の葬式に、謎の女が現れ、嘆き悲しみ、その後はまるで親戚然とした振る舞いをする。康源の妾だと民京は直感する。 そこへ郭(クァク)警部がやってくる。そして、妾鄭美子(チョン・ミジャ)を尋問する。康源は美子のところで酒を飲んだ。その酒コニャックVSOPから大量のサルファ剤が検出されたのだ。
31 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 13:23:41.26 ID:HJR/Q8ts
ところが、意外な共犯者が名乗り出る。夫人の仁玉だった。 さらに意外なことに、康源の愛人である美子と仁玉の連れ子で長男である斗浩に関係があることも分かってきた。 運転手の朴技師は、本当の共謀者が斗浩で、それを庇うために、仁玉が自ら名乗り出たというのだ。
32 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 13:30:48.34 ID:HJR/Q8ts
そこで、民京は朴技師の忠告に従って電話局に行き、発信記録を調べた。すると、朴技師の言うとおり、斗浩が何度も平倉洞へ電話をかけていたことが分かった。斗浩は、計画が上手くいっているかどうかを確かめたのだろうか?
33 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 14:01:13.32 ID:HJR/Q8ts
ところが、警察の調べで、真犯人は朴技師と斗浩であることが分かる。斗浩が財産を引き継げば、相当に美味しい真似が出来ると思った朴技師の計画によるものだった。 ところが、さらに意外なことが、民京の調べた通話記録で分かった。実は斗浩の妻徐永順(ソ・ヨンスン)が、全てのことを裏から手を引いていたのだ。永順は、夫が舅の愛人と関係を持っていることが許せなかったのだ。
34 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 14:05:21.98 ID:HJR/Q8ts
◎感想 神の視点で書いているつもりなのかな。それにしても、視点の揺らぎが多すぎるぞ。 始まって、十二〜三ページ辺りで、初めて金民京が主人公らしい描写。 豪壮な邸宅なのに、居間にダブルベッドがある? 寝室兼居間なのかな?p73
35 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 14:21:04.16 ID:HJR/Q8ts
舅と姑が、女のことで言い争っていたのに、金民京が舅に愛人がいると聞かされて困惑するのは変だ。そんなに鈍い女なのに、大学院まで行っているのか? 第一、そんな大富豪が、子持ちの女と再婚するのか? しかも、自分は初婚で。韓国的には、ありなのかな?
36 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 14:23:39.70 ID:HJR/Q8ts
サルファ剤を入れたコニャックを、そのままにしておくのか? 今度は朴運転手が探偵役だよ。それにしても、推理もサスペンスも何もないのに、ミステリかよ。 警察でもない、金民京が、電話の記録なんて調べられるのか? というか、なんで最初は鈍い女設定だった金民京が、いきなり鋭い探偵役をやっているんだろう?
37 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 14:26:44.59 ID:HJR/Q8ts
第一、特別頼み込んで、なんの捜査権も持たない民京が、重要容疑者の仁玉と二人きりで話せるはずあるのか? 結局、最後まで来て謎らしい謎もないし、トリックもないし、かと言ってサスペンスがあるわけでもないし、人物の掘り下げがあるわけでもないし。
38 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/12(木) 14:37:51.65 ID:HJR/Q8ts
とにかく、推理もなんにもなく、どんでん返しがあればいいだろう、とばかりにお人形さんみたいな登場人物それぞれに順番に犯人役を割り振っただけ。そうとしか思えない。伏線もなにもないから、実は意外な真犯人、といわれても、なんのこっちゃ? としかならない。 だから、筋立てがゴチャゴチャしていて、さっぱり頭に入ってこない。荒筋も、書きようがない。 まさに、なんじゃコリア?
というわけで、今日の分のうpを終わります。 それにしても、連投規制きついですねえ。
40 :
マンセー名無しさん :2012/07/12(木) 14:46:30.82 ID:/cktr/gL
これはひどいw
41 :
すも :2012/07/12(木) 15:22:36.03 ID:b4GUstSe
>>41 ありがとうございます。 そう言っていただけると、はげみになります。
スピノザさん乙乙。 いやぁ、ミステリと名乗るモノがこれじゃあ 韓国ドラマがああなのが、不思議でも何でもないですなw
>>43 ありがとうございます。 ところがねえ、どうもこの程度では済まないようなんです。 後半にいくに従って、苦行が、ががががが。(笑)
名探偵 湖南(ホナム)
>>45 ハッハッハ 湖南ですか。いいですね。コリアンミステリにも、 そのぐらいの洒落っ気があると面白いのに。 Venomさん、いつも該博な知識に基づくレス、楽しませて いただいております。 これからも、よろしくお願いします。
47 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/13(金) 11:22:01.54 ID:rN2VPNkU
みなさま、おはようございます。 寝坊をしたスピノザです。 では、いつものうpを開始します。 「血統」 金容相(キム・ヨンサン) あらすじ 私は、結婚後数ヶ月の時に、自分を好きだった男にキスを迫られ、キスだけはしたことがある。
48 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/13(金) 11:23:08.53 ID:rN2VPNkU
ところで、自分はB型で、夫はO型なのに、長男がA型であることが分かる。 夫は、私の貞操を疑い、離婚しようと言って家を出る。 私は、病院で取り違えられたのかと疑い、自分が生んだ日前後に生まれた赤ん坊の家を突き止め、探ってみるが、全部相手の家族の子供で間違いがない。 図書館で新聞を見て、O型とB型からも、A型が生まれる場合があることを知る。 DNA鑑定で、自分たち夫婦の子であることが実証された後で、私は夫に離婚することを告げる。
49 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/13(金) 11:25:58.56 ID:rN2VPNkU
◎感想 ええっと、これでおしまいです。 ひねりもなんにもなし。私が、足を使って情報を集めるだけ。 いや、まず視点と文体を統一しろよ。 主人公に、名前ぐらい付けろよ。夫にも。
50 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/13(金) 11:38:25.30 ID:rN2VPNkU
つか、血液型が、当てにならないことぐらい、常識だろう。最初から、DNA鑑定しろよ。 って、主人公にも夫にも名前がないのが、叙述トリックに繋がるわけでもない。なんなんだろう? こ、これがミステリか? レベルが低いにも、ほどがある! つか、今まで四編で、どれにもトリックも、論理的な推理もなし!
51 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/13(金) 11:42:17.20 ID:rN2VPNkU
というわけでして、呆気なくも、今日はこれで終わりです。 少し先の雲行きが怪しくなってきました。 本当に、韓国にはミステリらしいミステリは存在するのでしょうか?
wikipediaから 目次 序文 金聖鐘 まえがき 柳明佑(ユ・ミョンウ) 韓国推理作家協会副会長(当時) 本当の復讐 黄世鳶(ファン・セヨン) 訪問者 金楠 (キム・ナム) 平倉洞の殺人陰謀 .崔鐘K(チェ・ジョンチョル) 血統 金容相(キム・ヨンサン) 疑心の代償 黄美英(ファン・ミヨン) 失踪 金聖鐘(キム・ソンジョン)韓国推理作家協会副会長(当時) 敵と同志 柳禹提(ユ・ウジェ) 地獄への道行き 李祥雨(イ・サンウ) 韓国推理作家協会会長(当時) 隠しカメラ 李勝寧(イ・スンヨン) 標的 林紗羅(イム・サラ) いとしのシンディ・クロフォード 金尚憲(キム・サンホン) ブラック・レディ 魯元(ノ・ウォン) 韓国推理作家協会副会長(当時) 月夜の物語 李秀光(イ・スグァン) 訳者あとがき 祖田律男 整形が失敗してズレていたらごめんなさい。 序文とあとがきが激しく読みたいな。 序文は日本の翻訳版のために書かれたものらしいので、どういう意気込みと 自己評価を持って出版したのか非常に気になる。
>>52 いらっしゃいませ。 今日はちょっと立て込んでおりますが、ご要望に応えて、 明日序文、前書きをうpします。 あとがきは、また後日ということで。
スピノザニム、面白いスレをありがとうございます。
>>25 > 「平倉洞の殺人陰謀」 崔鐘K(チェ・ジョンヨル)
これはクリスティと土曜ワイド劇場を見た後に、同じような物を書こうとしたかのような
シロモノですねえ。「平倉洞殺人事件〜華麗なる富豪一族の爛れた秘密が死を招く」みたいな。
土ワイだとあと2〜3人は同じ手口で殺されるんですがねw
それにしても4本紹介文を読んだだけでも、かなり初歩的で致命的な問題が見えてきます。
スピノザニムの指摘する「視点の定まらなさ」は典型的な初心者の特徴ですわ。これができるだけでも
ぐっと文章がプロっぽくなるんですが。
あとは設定がペラい、人物が書けてない、展開がご都合主義、下調べ不足、トリック皆無。
なんとなく高校のミス研が作った同人誌みたいな感じです。
>>55 おはようございます。 ええ、おっしゃるとおりなんですねえ。 視点の揺れなど、日本ではおそらく考えられない、 初歩的な問題が山積しております。 でも、侮るなかれ。 これから、本当に抱腹絶倒阿鼻叫喚、それこそ 酒池肉林の大惨事が待ち受けておりますから。 こうご期待です。(苦笑)
>>48 ミステリーにすらなってないつーか、赤いシリーズにかぶれた昭和の女子中学生が、
学校で習ったネタで考えたプロットみたいな…
58 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 08:27:10.15 ID:BXsL5QWf
さて、52ニムのご要望にお応えいたしまして、今日はまず、金聖鐘氏による序文をお届けします。 序文 日本の小説、特に推理小説には常に関心を向けてきました。作品の質と多様性は賛嘆するに余りあるものがあり、何と言っても作家の層の厚さと彼らの創り出す数知れぬ作品に対し、羨望の念を抱いてきたことを素直に打ち明けておきたい。
59 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 08:29:34.49 ID:BXsL5QWf
推理小説の歴史も浅く、作家層或いは読者層においてであれ、そのいずれもが貧弱な韓国の作家の立場からすれば、すぐ隣の国で大勢の日本の作家が活躍されていることは少なからず励みになっているのであり、このこともまた認めるところです。
60 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 08:31:29.29 ID:BXsL5QWf
この感覚の内には国籍は異にすれども同じ道を歩んでいることからくる文学上の親近感と安らぎの感情、そして良い意味での競争意識のようなものも含まれているのであろうと思うのです。
61 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 08:47:20.36 ID:BXsL5QWf
これまで日本の推理小説は、ほぼ一方的に韓国に紹介されてきたと見て宜しいでありましょう。言葉を換えていえば、韓国の推理小説はほとんど日本に紹介されていないということなのです。
62 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 09:00:01.93 ID:BXsL5QWf
単に推理小説だけでなく、他の分野においても同様の現象が生じていることについては、韓日両国の皆さん方も同様の感想を抱いておられるでありましょう。
63 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 09:01:07.64 ID:BXsL5QWf
とは言え、このような現象をどちらか一方の過ちだと見なしてはなりませんし、そういった認識は明らかな誤りである、というのが私の考えです。
64 :
すも :2012/07/14(土) 09:07:41.55 ID:/CAWJOIl
支援
65 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 09:16:32.70 ID:BXsL5QWf
文化の流れというものは強要された形作られるものでもなく、物乞いによって生じるものでもありません。そこには何らかのゲームの規則みたいなものはなく、互いに見たり触ったりして感じる、自然の成り行きでありながらも人間的な感情の交流が存在するだけなのです。
66 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 09:21:57.75 ID:BXsL5QWf
韓国の推理作家たちはここで奮い立つ必要があります。たとえ歴史が浅く、貧弱な現実があるのだとしても、まさにそうした点を発条(バネ)として、一層血の滲むような努力を傾けなければならないと思います。
67 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 09:24:20.23 ID:BXsL5QWf
すもニム支援ありがとうございます 単なる紹介程度で満足するのではなく、日本の読者を魅了し得る推理小説を今後は継続して見せていかなければならないでしょう。
68 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 09:38:56.96 ID:BXsL5QWf
それは取りも直さず、国境を超越して読者には作品を選択する自由があることを意味するのであり、その自由の根底には冷厳な批判の目が潜んでいることもまた肝に銘じていなくてはなりません。
69 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 09:40:35.58 ID:BXsL5QWf
この度日本の読者の皆さん方に初めて作品を公開するのは喜ばしいことではありますが、率直に言うと、随分と身構えてしまうところがあり、緊張してもいるのです。
70 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 09:41:53.31 ID:BXsL5QWf
しかしながら、今回の作品がすべてではありませんので、今後とも韓国の推理小説に関心をもって見守って頂けたらと思います。 作家 金聖鐘
71 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 10:03:56.33 ID:BXsL5QWf
以上で金聖鐘(キム・ソンジュン)氏による序文は終わりです。 全体に尋常な感じがしますが、 「韓国の推理作家たちはここで奮い立つ必要があります」 こういう一文には違和感を覚えます。
72 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 10:05:12.12 ID:BXsL5QWf
「疑心の代償」 黄色美英(ファン・ミヨン) あらすじ 私は、精神科医である。 妻の蓮姫(ヨニイ)は鬱病にかかっている。
73 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 10:06:17.31 ID:BXsL5QWf
その妻、蓮姫がベランダから飛び降りて死んでしまう。(何階のベランダかは不明)。 捜査班長の都景植(ト・ギョンシク)は、「私」が妻を殺したのではないかと疑っている。
74 :
すも :2012/07/14(土) 10:09:07.24 ID:/CAWJOIl
乙です。編者は随分低姿勢ですね。 まあ、この内容じゃあなあ。
75 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 10:17:56.97 ID:BXsL5QWf
私と妻とは、不仲だった。と言うのも、妻には昔からの恋人がおり、私とは親が決めた結婚で添わされたからだ。 そのため、私は、妻との間に生まれた長男を、昔の恋人との間にできた子供と思い、孤児院に入れてしまったのだ。
76 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 10:19:33.10 ID:BXsL5QWf
妻は、ベランダから飛び降りる前に、 「あなたは自分の息子を実の息子と認めなかった罪によって、一生責め苛まれるでしょう」 と言い残している。 そして、自分で自分の手を叩いて、まるで私から落とされたように偽装したのだ。
77 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 10:25:50.82 ID:BXsL5QWf
私は、都班長の疑いを晴らすために、妻の昔の恋人と会おうとする。 意外なことに、相手の男は有形文化財に指定されている、大院君の別荘だった食堂を会う場所に指定する。 私は、貧しい農民だと思っていた相手が、金満家になっていたので驚く。
78 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 10:44:21.01 ID:BXsL5QWf
私は、相手に蓮姫と相手の息子が、孤児院にいると告げて、嗜虐的な快感を得ようとする。 相手は、困惑したように言う。 蓮姫は、心は恋人のものだが、体は夫のものだ、と言って、恋人に体を許したことはないというのだ。 息子は、本当に私と蓮姫との実の息子だったのだ。
79 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 10:45:15.24 ID:BXsL5QWf
私は、慌てて孤児院に走るが、子供はすでに海外に養子に出された後だった。 そこに、私が妻を殺したと確信した都班長が、私を逮捕にやってくる。 私は、諦めて、都班長の誤解のままに逮捕されるのだった。
80 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 10:51:49.11 ID:BXsL5QWf
◎感想 いえね、まずアンソロジーとして、子供が実の子供ではない、と疑う夫が、逆転されて実の子であったことを思い知らされる、と言う話が二つ続くってどうよ。って思っちゃいますよね。
81 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 11:02:01.26 ID:BXsL5QWf
やっぱり、血≠ェ、韓国では異常に重要視されるってことですかね。 主人公に、名前を付けないのって、韓国のミステリの常道なんですかね。 蓮姫の昔の恋人にも、名前がついてないし。
82 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 11:02:50.95 ID:BXsL5QWf
そもそも論として、血液検査とか、DNA鑑定とかしろよ。精神科医とはいえ、医者なんだから、DNA鑑定をしてくれる友人ぐらいいるだろう。なんて言ったって、コネ社会韓国なんだし。
83 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 11:03:39.40 ID:BXsL5QWf
で、なんか昔の恋人を、貧しい農民として蔑んでいたのが、意外に金持ちなんで驚くとか、あまりにもステロタイプな韓国人ですね。 で、ミステリとしては、見所全くなし。サスペンスとしても、落第だと思います。
84 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 11:12:49.69 ID:BXsL5QWf
息子の年齢なんかも書いていないので、迫真性がないんですね。息子と何年暮らして、愛情がどれぐらいあって、そこが書いてないから、主人公の苦悩が見えてこない。 まあ、本格ミステリみたいに推理しろとは言いませんが、せめて、足を使った捜査の真似事ぐらいしろと言いたくなります。
85 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 11:13:39.48 ID:BXsL5QWf
このアンソロジーが、本当に「推理¥ャ説傑作¢I」なんかどうか、疑わしくなってきました。 まあ、確かに、すぐ妻の不倫を疑ったりするところは、そして、そこに何の論理性もないところは「韓国小説」なのかも知れませんが。(苦笑)。
86 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 11:14:33.71 ID:BXsL5QWf
それにしても、ここまで六編読んで、全部酷い文章です。文章が酷いから、こうサスペンス感が盛り上がってきません。 一番最初に酷いと思った、「本当の復讐」が、今までのところ一番ミステリらしいって、ちょっと困りました。
>>79 えっ、これで終わり?
そこから始まるとかじゃなくて?
>>86 韓国らしさにクスッとくることはあるけど、それはある程度知韓で笑韓じゃないとムリポ…
そういえば、韓国文学が受け入れられないのは翻訳のせいニダ!とか
言ってなかったっけ?
88 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 11:23:51.78 ID:BXsL5QWf
ええと、今日の分は、とりあえず以上です。 >>74 スモニム。 確かに低姿勢には見えますが、 やっぱり日本人の感覚からすると、 ウリナラ文学には自負をもっている感じですね。 でも、その割には内容が……。 まあ、これからもボチボチと苦行を続けます。
>>87 はい、天地神明に誓って、まじでこれで終わりです。 このドラマチックな状況から、子を探す父、必死の探索 劇的な親子の再会、母の死に対する父と子の葛藤。 そういう、本当のドラマは起こってきません。(キッパリ) 翻訳は関係ないと思います。意味不明の文章がよく出て くるんですが、翻訳者の問題ではないと思います。(苦笑)
>>88 いつも乙です。
序文は、一見謙虚なように見えるけど、
「数が少なくて、紹介されていないだけ。素晴らしい作品を教えてやるニダ」
という、いつものニダーさんのような気も。
次に紹介されるはずの、編者自身の短編「失踪」も、このレベルだったら
これが面白いと本気で思っていて、日韓のレベルの差を理解できていない
と思ってもいいのかな。
>>90 そうなんですよ。一見だけ、謙虚なんですよね。 さて「失踪」のレベルに関しては、いろんな意味で(苦笑) 乞うご期待、といった感じです。
文章と内容も酷いけど、タイトルもそのまんまで面白くもなんともないねえ。
日本のミステリだと「蒼ざめた馬を見よ」とか「球形の荒野」とか、カッコいい上に
読み終わって、ああタイトルはそういう意味だったのかと分かる楽しみもあるんだけど。
>>16 > 「訪問者」金楠(キム ナム)
これは主人公の女を美元、謎の男を高嶋兄、行方不明の夫を高嶋弟にすると
結構面白い話になりそうw まあ、登場人物の造形と設定をきちんとしろよ、
ってことなんですけど。主人公の過去をちょこっと付けただけで全然違うのに
なんで手間を惜しむのかな。
>>92 いらっしゃいませ。 そうなんです。登場人物の過去。奥行き。 そういうものがないんですよね。 推理小説だけの問題でもなさそうなのが、またなんとも……。
94 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 23:34:49.81 ID:BXsL5QWf
ええと、明日15日、明後日16日と、ちょっと 子供のところに出かけます。 それで、16日の分を、少し早めですがうpさせていただきます。 今回は、序文を書いていた韓国推理小説界の大御所、 金聖鐘の「失踪」です。
95 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 23:35:41.61 ID:BXsL5QWf
「失踪」 金聖鐘(キム・ソンジョン) あらすじ 警察庁長官に、禹慶愛(ウ・キョンエ)から手紙が来る。 慶愛は、夫の康八(カンパル)と共に、アメリカに移民 しようと計画し、一足先にアメリカに渡っていた。しかし、 一月後には後を追うから、と言っていた夫が行方不明に なってしまった。その行方を、探して欲しいという手紙である。 長官(名無し)は、何となく慶愛に同情し、夫の捜索を命じる。
96 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 23:36:30.47 ID:BXsL5QWf
一月後、長官直々の命令とあり、ソウル地方警察も、 頑張って調べるが、拉致、他殺、変死、どの線で 探っても、結果は得られなかった。 ただ、康八が、妖怪(トッケビ)とあだ名 される、目利きの骨頂品ブローカーであった ことが分かっただけだった。
97 :
すも :2012/07/14(土) 23:41:25.93 ID:/CAWJOIl
わくわく
98 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 23:49:41.63 ID:BXsL5QWf
その一週間後、ソウルの町外れの安アパートから、 酷い匂いがすると言うので、管理員が、警察立ち会い の下に鍵を壊して開けてみた。 すると、腐乱死体があり、住民登録証と旅券から、 康八であることが分かる。
99 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 23:50:54.96 ID:BXsL5QWf
一方、骨董品ブローカーの曹甲洙(チェ・カプス)は、 朝鮮将棋の名人だったが、許晩植(ホ・マンシク)に、 手もなくひねられてしまう。許は、とっておきの 骨董品があるから、と曹に儲け話を持ちかける。
100 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 23:51:55.81 ID:BXsL5QWf
当初、曹は、そのとっておきの品というのが、 新安遺物ではないかと疑う。新安遺物というのは、 新安沖で沈没していた船から、不法に引き揚げられた 宋・元代の遺物なのだ。言わば盗掘品も同様である。 しかし、許は、その品が盗掘品(?)ではないと保証する。
101 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/14(土) 23:59:53.32 ID:BXsL5QWf
さて、朱(チュ)刑事が、曹のところを訪ねてくる。 康八について訊きたいことがあるというのだ。 曹は、康八に新安遺物を、それと知らずに買わされ、 痛い目にあったことがある。それにも関わらず、 康八は、曹に一億ウォンを要求したのだ。曹が、 新安遺物のことを警察に届け出、そのせいで組織が 潰されたと脅しをかけたのだ。そのことを、 正直に朱刑事に伝えた。
102 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/15(日) 00:01:18.55 ID:cPQVWLE+
曹は、許に連れられて、掘り出し物を売ってくれる という、王という男に会う。そして、問題の品物が 置かれているという場所に案内される。 ところが、その場所で、曹のBMWは男たちに 取り囲まれる。車の中にいる王の手にはナイフが。 そして、男たちの中から、康八が現れ、組織を 売ったものへの落とし前をつける、と言う。
103 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/15(日) 00:03:32.39 ID:cPQVWLE+
◎感想 ええと、あらすじが、少し長いことから、 それなりに物語になっていることは、お分かりかと 思います。(苦笑) 今までの作品と比べると、それなりに文章に雰囲気もある。 まあ、取り敢えず、夫がなぜアメリカに来ないのか? その夫である康八は、誰になぜ殺されたのか? 一応、謎らしきものはあります。
104 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/15(日) 00:09:08.30 ID:cPQVWLE+
しかも、途中でいきなり曹甲洙なる人物が出てきて、 お、このストーリー、どう展開していくのかな、という 興味は惹きます。 でも、やはり気になる点は幾つもあります。 警察庁長官って、名前は何よ? 四十で長官になる ほどの辣腕の警官が、アメリカから来たとは言え、 一介の庶民の手紙で特別捜査を命じるって、それ、 どこの李朝の両班だよ、っていう気分にはなりますね。
105 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/15(日) 00:10:01.01 ID:cPQVWLE+
沈没船から引き揚げられたものを、盛んに盗掘、盗掘、 と言っているのも気になります。お前、海水を どうやって掘るんだよ、っていう感じですね。 で、あらすじには書きませんでしたが、康八の 妹が、アメリカにいるんですね。妻は、そこを頼って 行っている設定になっています。その妹を、 どうするんだよ? っていう辺りが気になります。
106 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/15(日) 00:22:59.27 ID:cPQVWLE+
それも、ケンチャナヨ、なんでしょうか? そして、これも論理的な推理≠ネし。 魅力的なトリックもなし。 いきなり、ドンガラガッシャンで終わり。 なんか、どんでん返し、というものを誤解 しているような気がします。
107 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/15(日) 00:25:51.53 ID:cPQVWLE+
まあ、確かに広義の推理小説なのでしょうが、 十三編のアンソロジーで、六編連続推理なしってどうよ? 出来損ないのサスペンスまがいの、犯罪小説≠セけで、 推理小説のアンソロジーだというのは、詐欺ではないのかなあ。 なんか、結局火病って殴っておしまい。みたいな感じに なっていて、あーあ、という気分になってきます。 残り七編の中に、一編でも推理¥ャ説は あるんでしょうか? 疑わしくなってきました。
108 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/15(日) 00:26:39.84 ID:cPQVWLE+
さて、この金聖鐘氏。 >>53ニムが張ってくださったハンギョレの記事や、 アジアンミステリリーグなるホームページなどを参考に しますと、どうやら韓国ミステリ界では、江戸川乱歩と 横溝正史と松本清張を足して、三で割らない≠ルどの 大物らしいのです。 ううむ、やはり、それほどの大御所の作品となると、 かえって食い足りない感がひしひしとします。 長編もあるようですので、手に入ったら読んでみようかなあ。
109 :
すも :2012/07/15(日) 00:33:29.61 ID:Hai+HlAJ
例えば、松本清張みたいな社会派はいないんですかね? ネタになりそうな事件はいくらでもありそうなのに。
110 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/15(日) 00:34:16.22 ID:cPQVWLE+
>>97 すもニム。連投規制がきつくて、ご挨拶が遅れました。 楽しんでいただけているようで、嬉しいです。
111 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/15(日) 00:38:20.23 ID:cPQVWLE+
>>109 ありゃ、規制されているうちに、失礼しました。(汗) どうも、社会派とか、本格派とか、そういう区分そのものが 未発達のような気がします。 ですから、謎だの、推理だのを求めるのは、無い物ねだり なのかも知れません。 その辺、乗りかかった船ですので、もう少しウォッチしてみ ようかと愚考しております。
毎日お疲れ様です〜。
>>95 「失踪」金聖鐘(キム・ソンジョン)
ここまで紹介を読んで気づいたんだが、紹介された短編は全て時間が一方向に
流れて、主人公や登場人物は起きる出来事を追っかけているだけなんですよね。
だから「いきなり、ドンガラガッシャンで終わり」なオチにしかならないんだと思います。
例えばこの「失踪」なら、曹が死体で発見される場面から始まり、一番の容疑者である
康八を警察が追うと事件の前に死んでいた、それでは犯人は誰?って謎を提示できます。
怒った出来事の順番を小説の中でわざと変える、ミステリの初歩的なテクですね。
これを誰一人使わない。本当にミステリを読んだことがあるのか?と聞きたくなります。
113 :
すも :2012/07/15(日) 00:48:27.88 ID:Hai+HlAJ
>>111 正直な感想が、日本の二時間サスペンス劇場を
さらに薄くした感じ。
キャラクター、トリック、社会風刺(批判)
なんか取り柄がないものか・・・
>>112 おお、そうですね! ずっとあらすじを書いていながら、迂闊でした。 仰るとおり、時間線をいじっているのは、もう少し 後に出てくる「標的」だけだと思います。 いくら短編とはいえ、やはりテクニックが、ががががが。 あ! びっくりしていて、ご挨拶が遅れました。 いらっしゃいませ。お茶も何もお出しできませんが、今後も ごひいきに。(ぺこり)
>>113 せっかく韓国なんだから、猟奇殺人ものとか書けばいいのにねえ。
>>113 >>115 そうなんです。いわゆる、本格小説が、分断、日帝(苦笑) なんて重すぎるテーマを扱うせいか、これ、という決め手 になるテーマがないんですよね。 不思議です。日本を含めた、海外ミステリ、というお手本 はあるわけですから。
アンソロジーって紹介する作品の順番も大切な要素と思われるがそこもなんだかなぁ…
118 :
すも :2012/07/15(日) 01:06:28.30 ID:Hai+HlAJ
>>115 舞台はアメリカですが、工科大学銃乱射事件とか、
ノンフィクションで書く人いないのかと思いますね。
(カポティの「冷血」みたいに)
>>114 ミステリ以前に、文章テクニックが驚くほど稚拙ですよね。
それはこの話に必要なのか?っていう登場人物やエピソードが邪魔で、
あらすじですら内容が分かりにくい。
これに比べたら日本の同人誌とか、小説サイトのミステリ風小説なんかすごく
レベル高いです。少なくともミステリの要素を抑えてるし、時間や視点のトリック、
倒叙なんかの高度なテクニックも(上手い下手はあれど)押さえています。
あと、韓国の小説は出てくるキャラクターが俗物で嫌な人間ばかり、そうで
なければ存在感のない書割みたいなのしかいないのも、読みたいという気持ちを
萎えさせてくれます。魅力的な主人公なら、ミステリ部分が弱くても我慢できるのに。
これは面白いですね。 以前新暗行御使読んだ時、この原作者伏線っての知らんのか?と思いましたが あれでもまだちゃんと話になってる方だったんですね。 こうなると翻訳者の後書きが楽しみです。 韓国での「ミステリー」の定義ってなんなんだろう。 犯罪が出てくればOKなのかな
>>118 書ける人がいるなら、韓国はノンフィクションの方が抜群に面白いでしょうね。
>>120 それ言っちゃうと国ごとまるっとミステリだよぬ…
これまでのまとめ
序文 (
>>58-63 ,65-70) 金聖鐘
まえがき 柳明佑(ユ・ミョンウ)
本当の復讐 (
>>6-9 ) 黄世鳶(ファン・セヨン)
訪問者 (
>>16-19 ) 金楠 (キム・ナム)
平倉洞の殺人陰謀 .(
>>25-33 ) 崔鐘K(チェ・ジョンチョル)
血統 (
>>47-48 ) 金容相(キム・ヨンサン)
疑心の代償 (
>>72-73 ,75-79) 黄美英(ファン・ミヨン)
失踪 (
>>95-96 ,98-102) 金聖鐘(キム・ソンジョン)
敵と同志 柳禹提(ユ・ウジェ)
地獄への道行き 李祥雨(イ・サンウ)
隠しカメラ 李勝寧(イ・スンヨン)
標的 林紗羅(イム・サラ)
いとしのシンディ・クロフォード 金尚憲(キム・サンホン)
ブラック・レディ 魯元(ノ・ウォン)
月夜の物語 李秀光(イ・スグァン)
訳者あとがき 祖田律男
124 :
マンセー名無しさん :2012/07/15(日) 18:14:51.69 ID:6bTj8HZT
>いとしのシンディ・クロフォード
タイトルのみの判断でこれが楽しみww
アップは21日頃かな
スピノザさま、期待してます。
>>92 タイトルに関しては中国も似たようなもんらしいですね
「日本を裏切った日本人」と書名変更 中国で松本清張の代表作「球形の荒野」が人気
デザインが中国人の反日感情を刺激
反日云々はともかく、「球形の荒野」ではなんだかわからなくて、見向きもされなかったらしいです
125 :
すも :2012/07/15(日) 18:57:11.34 ID:Hai+HlAJ
非常に基本的な疑問なんですが、韓国って プロの小説家って、何人くらいいるんですかね? (日本は千人くらいと聞いたことがある)
>>124 ここのスレ見て、ちょっと関心もってぐぐってみたら、
韓国での日本のミステリーランキングが出てたサイトがあって、
その中に犬神家がランクインしてて、なんでまたそんな古いのが…
と思ったら。金田一少年が人気でそこから「じっちゃん」に至ったせいだそうで。
…金田一少年は正規なのかなとか思ってしまったウリがいる。
>>124 > 「球形の荒野」ではなんだかわからなくて、見向きもされなかったらしいです
ああそうか、中国や韓国はタイトル凝り過ぎると意味分からないから手にも
取らないのか。だから「それ内容そのまんまやん」っていう情緒ゼロのタイトルを
つけるのね。
まあ、日本がミステリに限らず、小説のタイトル凝り過ぎなところもあるんだろうけど。
128 :
マンセー名無しさん :2012/07/15(日) 21:06:44.30 ID:6bTj8HZT
>>127 クリスティとか見ても、欧米も凝ったタイトル付けてると思うんですが、中・韓はねえ
映画でも「カッコーの巣の上で」とか、駄洒落の「Love at First Bite」とか
Loveの方は邦題が「ドラキュラ都へ行く」っていう面白くもなんもないのになってましたが
ラテンアメリカもそれなりに「まんま」って程のタイトルじゃないし。
欧米の場合、聖書からとか故事からとか、英語圏はマザーグースから取るのも多いですよね。
アメリカ映画に「All The King's Men」とかあるし
半島はともかく、中国は色々とってこれそうなモンありそうなのに。
もっとも、そういうのは国民の多数が元を理解できるという前提が必要だからなあ
面白いなこのスレ
130 :
すも :2012/07/16(月) 12:07:37.28 ID:sdfCMMLV
ちょっと下がりすぎてたのでアゲます。
131 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/16(月) 19:00:12.47 ID:q/AN5g+/
ただいまー。 うわっ! レスがいっぱいついている。 う、嬉しい! ちょっと、子供のところに出かけて、留守にしておりました。 Lvが低いため、連投が出来ませんし、長いレスも書き込めません ので、ちょっと個別にはレスできませんが、いらっしてくださった 皆様、ありがとうございます。 すもさんには、ageてまでいただき、感謝です。 では、今日の分を始めます。
132 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/16(月) 19:05:15.76 ID:q/AN5g+/
「敵と同志」 柳禹堤(ユ・ウジェ) あらすじ 〈男〉は、あれ(秘密情報らしい)を手に入れる。 〈男〉は、プロ中のプロ、銀狼(苦笑)に狙われている。 銀狼にやられた同僚は、まるで狼に食いちぎられたように、 滅多切りにされていた。銀狼は、体のどこかに、 狼の入れ墨をしている。(苦笑)
133 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/16(月) 19:06:06.00 ID:q/AN5g+/
〈男〉は、一刻も速く、S駅で味方と落ち合い、 その「あれ」を手渡さなければならない。 男は、特急列車に乗る。男は、鋭い視線で(苦笑) 周囲を油断なく見回す。何人かの怪しい人物が、 列車に乗ってくる。中でも、編み物をしている 老婆と、聖書を手にした、若い神父が怪しい。
134 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/16(月) 19:18:45.64 ID:q/AN5g+/
トンネルに入り、暗くなる。 銃声が響く。 若い神父の手から拳銃が落ち、掌に狼の入れ墨が見える。 やれ助かったと思いきや、S市で待っていた同志たちは、 〈男〉を裏切り、敵に買い戻させるために、あれ、 を奪い返すのだった。
135 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/16(月) 19:19:32.73 ID:q/AN5g+/
◎感想 ショートショートにしては、長すぎる。 短編小説としては、短すぎる。 と言うより、銀狼は、切り刻んで相手を殺すんじゃなかったのか? その設定を、作者は忘れてしまったのか? こんな短い掌小説を書いている間に? なんで、若い神父は、拳銃を手にしていたのか? 敵を切り刻むナイフではなく?
136 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/16(月) 19:20:26.77 ID:q/AN5g+/
おまけに、プロ中のプロが、そんなに簡単に正体を 見破られて、殺されてしまっていいのか? トンネルだから暗いって、そんな馬鹿な話があるか! って、ここは電気のない、北朝鮮だったという、叙述トリックか!
>>135-136 こんぱんは。スピノザさん。このスレに初めて書き込みます。
多分ですが、作者はその場その場の思いつきで書いているので、
銀狼の武器の設定を忘れているのでしょう。考えるのが面倒くさくなったのかもしれません。
だから、敵を切り刻む正体不明の武器ではなく、拳銃になってしまっている。
しかも、スバイともあろう者が、拳銃に減音器(消音器)を取り付けずに撃つ場面とは・・・・。
現実に日本よりも強力な諜報機関があり、
「間諜(スパイ)通報用電話番号」と言う国防部宛ての、
特殊な電話番号が存在する韓国の作家なのに・・・。
余計な事とは思いますが、気になるのでとりあえず銀狼の武器について、
ちょっと考えてみました。引用されている文章からの推測です。
銀狼の刃物状武器は、武器関連文献に載っているインドの「バグナル」と言う、
メリケンサックに似た格闘用の武器の変形って事なんでしょうね。
メリケンの様に両手に装着して、指の間から突出した鋭利な大型の爪部分で相手を引っかくようにして使うものと言います。
獣にやられた様な酷い傷が出来るそうです。
小説の記述はこれの爪が長く、鋭い刃を持つタイプと言う設定でしょう。
138 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/16(月) 20:00:14.94 ID:q/AN5g+/
そんなことより! おい、お前! このアンソロジーは、推理小説のアンソロジーじゃないのか? どこに推理があるんだ? どこに論理があるんだ? と言うわけで、できそこないの、三流の007ごっこのコント の筋書きでした。(コント作者に、怒られる?) あーあ。
あ、連投規制を食らっているうちに、懐疑主義者さんが。 >>137 こんばんは。普段はROM専なものでして、あちこちの スレでお見かけしております。 なるほど。そんな武器があるのですね。 確かに、その方がナイフより良さそうです。
>>139 いえいえ。私は気にしていませんから大丈夫です。>;連投規制
まあ、今、出先で書き込んでいますから、資料が手元に無いので、
ちょっと間違っていたり、足りない部分が有るかもしれませんが・・。
>>132 スピノザニム、毎日お疲れ様ですう〜。
ここまで読んできた感想。韓国にはどうも「推理」も「ミステリ」もなさそうですね。
そしてどんでん返し(以外な結末)と言えば判を押したように「裏切り」。飽きた。
>>133 > 列車に乗ってくる編み物をしている老婆と、聖書を手にした若い神父
なんかいつの時代のどこの話よ?って光景ですね。クリスティみたいな。
主人公の職業も年齢も外見も不明だし、プロwの殺し屋が中二病臭かったり
マンガを読んだ子供が真似して書いた話みたいな。
>>140 >>141 いらっしゃいませ。 本当に、上でもどなたかが書かれていましたが、 推理も論理もなし。取りあえず、犯罪が書かれて いればいいの? という感じです。 でも、まあ史料を批判的に%ヌむというのは、 スピノザが専攻しておりました歴史学の基本 ですから、もう少し続けてみたいと思っております。 よろしくお願いします。
>>142 > 取りあえず、犯罪が書かれていればいいの?
その「犯罪」もコントみたいな現実味のないものばっかりだしね。
現実に毎日あれだけ犯罪が起きてるんだから、それをモデルにすればいいのに。
そういう資料を参考に話を構成するのって、韓国人はものすごく苦手そうだけど。
>>143 そうなんですよね。 日本の作品だって、実話をベースにしていたり、 実話からインスピレーションを得ているものは 多い訳なんですが……。 かの国では、どうしてそうならないんでしょう? 本当は、得意なはずのスパイものが、こんな有様 ですからねえ。 不思議なミンジョです。
145 :
マンセー名無しさん :2012/07/16(月) 23:55:24.11 ID:NL1VzRaD
お帰りなさい、投稿お待ちしておりました。 今までの作品読んで思ったのですが、どれもこれも 「資料が一切必要ない」ものばかりな感じですね。 どっかで読んだような話を思いつきで展開させていくだけ。 資料以前に、たいして本を読んでないから引き出しがろくになくて ついでに想像力も創造力もないから、こんなショボい話になるのでは… 残りもwktkしながら待っております。
>>145 いらっしゃいませ。 そうなんです。どうも、何かワンアイディアが閃いたら、 そのまんま突っ走って書いているとしか思えません。 アイディアは、ひねって、こねてなんぼなんですが……。 スピノザのような素人が、手すさびでミステリを書くとき でさえ、アイディアは、三回転半ひねりぐらいはひねって、 資料を読みあさるのですが……。 何にせよ、今しばらくこのウォッチを続けてみたいと思い ますので、お付き合いいただけたら嬉しいです。
>>146 ワンアイデアで一気書き、の他に読み返しもしてない感じですよね。
あらすじ聞いただけで矛盾にいくつも気づくのに、それについて推敲した
形跡が全くない。韓国には「推敲」という観念自体が存在しないのか。
設定の矛盾以外にも、これだけ短いのに邪魔なキャラクターやエピソード、
無駄な描写(オーディオのブランド名とか、銀狼wの説明とか)が多すぎ。
なのに登場人物の名前や性格・設定説明などの必要な描写がない。
必要な情報と不要な情報の区別がついていないのかな? 読者の側に立って
一度も考えてないのが丸わかりです。
>>147 そうなんです。およそ、推敲、ということをした形跡が、 まるで見当たりません。 これは、一時検証のためにKポップをいくつか聴いた 時も感じたのですが。作詞作曲は、日本人のはずなのに、 リズム和声が単純で、思い浮かんだ発想≠再三 再四考え抜いた、という感じがまるでしません。 どうしてなんでしょう。不思議です。
今、ブームスレを見ていましたら、そこの317さんがこんなことを。 >アメコミもどき・東映戦隊の系統は沢山ありますよ。 >場当たり的展開に串刺し演出、唐突なアイゴーシーンの連続で見るのが嫌になるけど。 >まぁ、韓アニに比べたらそこそこ自力で頑張ってるほうではないですかね。 場当たり的、唐突なアイゴーって、まんまですね。 ミステリだけの事情では、なさそうです。
韓国漫画を読んでもそんな感じですね。 新アメンオサとか、かなり日本人の編集の手が入っているはずなんですけど 序盤の一話完結ないしそれに近い状態では、それなりに読めたものが、 「かっこよさげで壮大な設定」が出たあたりから、読者に話をどう見せたいのか ほったらかしで迷走を始めて、思いつきや自己満足をとっ散らかしたような 展開に。 国民性なんですかね。 それでも、読んだ韓国漫画の中では一番マシで、それ以外にいたっては ここに紹介されているミステリ?以下のクオリティ。
151 :
マンセー名無しさん :2012/07/17(火) 03:25:09.53 ID:gc/vXjba
>>150 新アメンオサと、同じ作者の悪魔弁護士を最初のほうだけ読みましたが、あれでも序盤はマシだったんですね。
アメンオサ2巻までで一番面白く読めたのは、無言劇の回でした。
1話・2話共に唐突などんでん返しのみで、伏線一切無し。
2巻の島に行く話は少年の描写がチグハグで感情描写がおかしい。
他国にもある姥捨て伝説を韓国特有の話と思ってる様子。
悪魔弁護士の1話目も、主人公が弁護する少年がぶっとばした相手に対する
心配や反省を最後にちょっと出すだけなので、同情や共感できない。
といったの理由で、どっちもその後読みませんでした。
絵は悪くないんですけど。
「思いつきで突っ走る展開」「どっかで見たような話で新鮮味がない」
お話作りに関しては、これが共通してる気がします
伏線とか、キャラクターの掘り下げとかが、どっか行っちゃってるんで
読む方は置いてきぼりになるか、うんざりするかしちゃうんでしょうね
152 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/17(火) 10:53:01.26 ID:I5gmWX87
皆様おはようございます。 >>150 >>151 なるほど、漫画(マンファ? 苦笑)の世界でも、 事情は同じなんですね。 こうなってくると、短編だけでなく、どうしても構成力が 試される長編もウォッチしてみたい誘惑に駆られて きました(苦笑) 何はともあれ、しばらくお付き合いください。 よろしくお願いします。
153 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/17(火) 10:55:07.56 ID:I5gmWX87
地獄への道行き 李祥雨(イ・サンウ) おお! ついに出た! 出たよ出ました。 空前絶後。気宇壮大な絶妙のトリックと名推理。 これこそ、推理小説の醍醐味!
154 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/17(火) 10:55:54.85 ID:I5gmWX87
延々と続いた、なんのトリックも推理もない、 結局火病って起こした犯罪を、行き当たりばったりに 解決していく、というワンパターン地獄から やっと抜け出しました。 このアンソロジー、全十三作の、九作目に いたって、ようやくトリック≠フある小説です。 では、以下、あらすじと、スピノザの感想をお楽しみください。
155 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/17(火) 11:13:42.10 ID:I5gmWX87
あらすじ 家政婦の慶淑(キョンスク)は、勤めている高級 マンションのエレベーターに乗ろうとした。 すると、扉が開いたエレベーターの中に、血塗れの死体があった。 被害者は、このマンション、十五階の住人、 「香林(ペ ヒョンニム)であった。凶器は、鋭いナイフであった。
156 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/17(火) 11:14:29.00 ID:I5gmWX87
「香林は、同じマンションの十五階の住人、白泰均 (ペク テギョン)社長と、十六階の住人、康明春 (カン ミョンチョン)の二人と、二股をかけた 愛人関係にあった。康明春は、殺害された「香林と エレベーターの中でキスをしていたところを、守衛に見られている。
157 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/17(火) 11:25:12.14 ID:I5gmWX87
警察の捜査で、被害者を刺したのと同じ型のナイフが、 慶淑の主人である趙享来(チョ ヒョンネ)の部屋で 発見される。ナイフは、大きく開け放たれた窓の下で 発見され、発見時は大量の水で濡れていた。 被害者の部屋の真上、十六階の住人、康明春の 部屋を訪ねると、康は問題のナイフと同じ型のナイフを持っていた。
158 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/17(火) 11:56:48.43 ID:I5gmWX87
一週間後、問題のナイフから、被害者の血液型と一致 する血液が見出される。 実は、犯人は康明春だった。康は、「香林に 電話をして帰ってくる時間を聞き出し、エレベーター から十五階に降りた「香林を刺し殺し、自分は階段で 十六階まで駆け上がる。そして、なんと、糸に氷で ナイフをくっつけて、真下の部屋の窓に放り込んだのだ。 凄い! 驚天動地のトリック!
159 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/17(火) 11:57:36.14 ID:I5gmWX87
そして、氷が溶けると、糸を引き揚げて完璧≠ネ 完全犯罪を行ったのだった。しかし、秋(チュウ) 警部の、慧眼≠フ前に、その空前絶後の迷トリックも 呆気なく見破られたのだった。 「香林は、白泰均、康明春と二股をかけた愛人関係 にあり、しかも妻子のある康明春に、自分と結婚しろ と迫っていた。そこで、康明春は、こういう大胆不敵な 犯罪に臨んだのであった。
160 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/17(火) 12:16:12.42 ID:I5gmWX87
◎感想 いやー、やっとトリックらしいトリックが出てくるかと 思ったんですが……。 えっと、まあ、いいんですけどね……。 はあ。ため息しか出てきません。 第一、血液型の鑑識に、一週間もかかる、というのも 良く分かりませんし。 トリックがねえ……。 氷ですか……。氷。 なんか、馬鹿トリックなら馬鹿トリックらしく、 こじつけめいた迷推理でもあればまだいいんですが。 このトリックの一発ネタですからねえ。
161 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/17(火) 12:17:04.45 ID:I5gmWX87
おまけに、秋警部が、そう推理した過程が、一切 すっ飛ばされているんですね。いきなり、秋警部が 康のところにやってきて、「犯人はお前だ」、 で終わりですからねえ。 火病って犯罪を起こした犯人を、論理もへったくれもなく、 いきなり逮捕する。 って、昔ハングル板で、韓国の推理小説ってのは そうなんじゃないか、と言われていたんですが、本当にそうなりそうです。 でも、まあ、まだ十三編中五編も残っています。 きっと、その中に、素晴らしい名トリックと名推理があるんだ! (遠い目)。 スピノザ、希望を捨てずに頑張ります。苦行します。(明るい目)
今日は、以上です。 やっと、少し本文が長くても、書き込めるように なりました。 それにしても、Lv5の、ひのきの棒の勇者みたいな ものですから。 連投規制もきついので、ボチボチとやっていきます。
「凶器はつらら」っていう、昔の「学習」か「小学○年生」に載ってた探偵もののオチの方が… なんか、トリックのレベルが金田一少年とか名探偵コナンにすら追いついてない気がするんだけど。
164 :
すも :2012/07/17(火) 12:47:29.63 ID:N06XDoTh
>「凶器はつらら」っていう、昔の「学習」か「小学○年生」に載ってた探偵もののオチの方が… それそれ!ウリもそれを思い出しましたw 「さて、犯人はどうやって○○さんを殺したのでしょう」 「皆さんが名探偵になって推理して下さい(答はXX頁の下)」 とかいうのがありましたよね。
165 :
すも :2012/07/17(火) 12:53:06.10 ID:N06XDoTh
あれって、下請けの編集プロダクションの ライターさんあたりが書いてたんだろうけど まさに、そのレベル。
>>163 >>164 >>165 いらっしゃいませ。 やはり、皆さん考えることは一緒のようですね。 こういうのを見ていますと、金田一少年や、名探偵 コナンが、いかにレベルが高いか、愕然とする ものがあります。 こちらは、純文学ではありますが、一時流行った 「オンマをお願い」も、昨今の芥川賞ならとれるだろ うけど、近代文学の黎明を告げる作品、という意味 では、とても弱いものでしたし。 ノーベル文学賞(笑)への道は、前途多難なようです。
金田一少年が1992年からだから、今時のようにその週のうちにスキャンが出まわる と言うことはないにせよ、海賊版ぐらいは目にしてると思うんだよな<98年の韓国人 ドラマ・アニメは95年/97年だし。 後発のコナンは94年連載開始、96年からアニメ。 自分たちの作品がイルボンの漫画/アニメ以下ということに何も感じなかったんだろうか。 ・・・いや聞くまでもなく感じてないんだろうけど。
>>167 いらっしゃいませ。AAも張れない馬鹿猫でございますので、 お茶もお出しできませんが、今後ともごひいきに。(ぺこり) それにしても、日本の漫画のレベルが高いことを誇ればいい のか、かの国のレベルの低さを嘆けばいいのか。 少し複雑です。 この作業を始めた当初は、もう少しレベルが高いと思って おりましたから。(苦笑)
169 :
すも :2012/07/17(火) 16:58:30.84 ID:N06XDoTh
>>167 >今時のようにその週のうちにスキャンが出まわる
>と言うことはないにせよ
以前、在日韓国人の青春記を読んだんですけど
70年代、日本の漫画週刊誌が発売されたらすぐに
航空便で韓国に送るアルバイトをしていたという
記述がありました。
当時から、日本より一週間遅れで海賊版が出ていた
ようです。
170 :
マンセー名無しさん :2012/07/17(火) 23:06:52.12 ID:gc/vXjba
わ〜、今日はお昼にアップされてた。 エレベーター内で死体発見で、解体諸因を連想した私がアホでした、西澤センセイごめんなさい。 小学生向けの推理・探偵クイズ並みってのは言い得て妙ですね。 正直プロが書いた(褒め言葉ではない)最低のバカトリックは 清涼院流水のデビュー長編とルパンの屋外ステージで公演中に死んだ歌手の話だと思ってたけど 下には下がいるんですね。 みなさんが書いておられるように、日本や海外のお手本があるはずなのに なんでまた、こんなレベルの話なんだろう。 まあ、韓国で日本の漫画・小説の方が読まれてる理由はよくわかりました。
まあ、歌野晶午や我孫子武丸のデビュー作もトリックは推理クイズレベルですがw あれをプッシュした島田荘司は余程の慧眼か、頭がオカシイかどっちかだろう。 でも、この短編集、新人の第一作じゃないんだよなあ。
>>170 >>171 いらっしゃいませ。 スピノザは、もう退職してしまった、暇なオサーンですので、 意外と気ままにうpしたりします。(汗) 本当に、これが取りあえず1998年を代表する韓国推理 小説界の旗手たちのはずですので、なんか困ったもんだ なあ、という気もいたします。 そんなものですが、まあ見放されたりなさらずに、気長に お付き合いください。(ぺこり)
173 :
マンセー名無しさん :2012/07/18(水) 00:52:17.28 ID:+zTqX77W
>1998年を代表する韓国推理 小説界の旗手たちのはずですので 今現在も多分ミリほども進歩してないのではないかと、ドラマや映画があれですから。 韓国ミステリで検索してみたら、この本一応まだあるんですね。 Amazonや楽天ブックスでは取り扱ってないけど、ガイア書店とやらで売ってるモヨウ しかし紹介文が「バラエティに富んだストーリーがちりばめられていると『思うので』」ってのはどうよと。 そのついでに見つけた『ミステリマガジン』2000年10月号に掲載された別の韓国作家の短編なんですが ペク・ヒュ(白恷)「精神病を引き起こす脱毛剤」 これちょっと読んでみたい気が… まあ、どうせアレな内容だとは思うんですが、どなたか読んだ事ないですかねえ。
>>173 何故か「殺戮に至る病」をおもいだした…
> 「精神病を引き起こす脱毛剤」
>>173 >>174 いらっしゃいませ。 「精神病を引き起こす脱毛剤」。実は、スピノザ、 物好きが過ぎまして、この「ミステリマガジン」も手に 入れたのでございます。(汗) おいおい紹介していくつもりでおりますので、今後 もごひいきに。(ぺこり)
176 :
マンセー名無しさん :2012/07/18(水) 01:58:38.12 ID:+zTqX77W
>>175 おお〜、やったあ
なんかこのミステリマガジンは早川にバックナンバーあるようなんですが。
「特集/コリアン・ミステリ・ナウ 」とかいうチャレンジャーな内容で
エッセイにも色々と面白そうな題名が並んでますし、期待しております。
スピノザ様、楽しみに読ませていただいてます。 「金田一少年の事件簿」の韓国題は「少年探偵キム・ジョンイル」なんだそうで… 『じっちゃんの名にかけて!』とか言いながら火病起こしそうでコワイですw 名字の「金田一」を「金 田一」にして韓国読みにするという無茶なことをやってる訳ですが 金田一耕助の名前をどう訳しているのかちょっと気になりました。
韓国マンガもこのレベルのがうじゃうじゃだしね。 絵の技術以前に、構成とか根本的なとこができてない。 真似してパクってあの程度って、なんか無理なことさせた?ってこっちが聞きたくなるくらいにw
>>177 「実は名前に重きを置いてないんじゃないか」ちぅ疑惑が…
おはようございます。 寝坊をしたスピノザです。 >>177 >>178 >>179 いらっしゃいませ。 >>176 再度のお運び、ありがとうございます。 「少年探偵キム・ジョンイル」ですか……。 「千と千尋の神隠し」も「千と千尋の行方不明」に なったそうですし。 ネーミングセンスも悪いですよねえ。 今立て込んでおりまして、うpは午後になると思います。
181 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/18(水) 14:14:47.14 ID:tucVkWxn
さて、今日の分のうpを始めます。 隠しカメラ 李勝寧(イ スンヨン) おお! 来たよ来ました! 延々と、謎も推理もない、トリックもない、 ないない尽くしの作品を読み続けて九作目。 とうとう、来ました! 冒頭に、 不可解な謎です。
182 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/18(水) 14:15:38.30 ID:tucVkWxn
みなさんも、ドキドキワクワクしながら、 スピノザと、驚天動地のコリアンミステリを堪能しましょう。 では。 あらすじ 警察上がりの推理作家、成昌進(ソン チャンジン)は、 美貌の後輩刑事尹朱喜(ユン チュフイ)から奇妙な話を聞かされる。 尹のところに、洪順貞(ホン スンジャン)という、 これまた美貌の女性から、ビデオテープが持ち込まれたのだ。
183 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/18(水) 14:16:10.99 ID:tucVkWxn
そのビデオには、洪の恋人、鄭永敏(チョン ヨンミン) が、公園で何者かに刃物で殺される場面が映っていたのだ。 ところが、鄭は、一年まえに留学先のアメリカの コリアンタウンで、黒人の強盗に撃ち殺されていたのだ! 一年まえに、死んでいるものが、また一ヶ月前に 殺されるはずがない! 鄭は、双子でもない。一人息子なのだ。
184 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/18(水) 15:03:02.33 ID:tucVkWxn
美貌の尹刑事は、この不可解な謎に立ち向かう! 尹刑事は、ビデオを送ってきた鄭の後輩、 李賢(イ ヒョン)の下を訪ねる。 すると、なんと鄭そっくりの人物が現れたのだ! さらに、な、なんと! 鄭は確かに強盗に撃たれたが、 死んだのはもう一人いた留学生で、鄭自身は、 頭を撃たれて記憶喪失! になったが、 命は失っていなかったのだ! 鄭の記憶は、戻りつつあった。
185 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/18(水) 15:03:52.94 ID:tucVkWxn
そして、さらに意外な動機が判明した! な、なんと、鄭と李の二人は、洪にどっきりカメラ! を仕掛けるために、問題のビデオを送ったのだ。 ま、まさか! 洪が、ビデオを警察に持ち込むとは 思ってもいなかったのだ! こうして、事件は、目出度く大団円を迎えるのだった! おお、素晴らしきかな、コリアンミステリ!
186 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/18(水) 15:05:43.16 ID:tucVkWxn
◎感想 バッ、バッカヤローッ! てめえら、一丁前にミステリーなんぞ書いてるんじゃねー! も、もう、一億回死んでろ! いや、一無量大数ぐらい死に腐って、二度とこの世に蘇ってくるんじぇねー! ゼイッ、ゼイッ……。 って、落ち着け、落ち着くんだ、スピノザ。 相手は、どうせクトゥルーの眷属並み、いやそれ以上の 人外のなまものだ。まともに相手をするんじゃない。 忘れろ。 忘れて、落ち着くんだ、俺……。
187 :
すも :2012/07/18(水) 15:15:24.17 ID:ut6YU+sk
うぉぉぅ! コリアンミステリーに、ウリのハートは メロメロだぜい!
188 :
すも :2012/07/18(水) 15:17:20.25 ID:ut6YU+sk
夢オチならぬ、冗談オチ・・・
189 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/18(水) 15:31:16.01 ID:tucVkWxn
い、いやあ、しかし、魂消ましたね。 一年まえに死んでいるはずの男が、一ヶ月前にまた殺されていた。 魅力的な謎ですよね。 おお! と座り直したんですよね。 でもね、この謎が提示された段階で、この作品は、 残り七ページほどだったんですね。 いやあな予感がしたわけですよ。 挙げ句の果てが、記憶喪失!
190 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/18(水) 15:31:54.99 ID:tucVkWxn
さらに、どっきりカメラ! 韓国では、このどっきりカメラのぱくり番組を、 「隠しカメラ」と言うんだそうです。 いやねえ、スピノザ、SFとミステリーは、大好きなんですよ。 それを、こういうことをされると、本当に自分の愛して いるジャンルを、丸ごと馬鹿にされたような気がするんですよね。 本当にもう。 半万年地下に潜ってろ! と雄叫びを上げたくなります。 トホホ……。
>>187 すもさん、いらっしゃいませ。 でしょう? メロメロでしょう。 こんなのが、一つや二つじゃあないんですよ。 コリアンミステリ、ちょっと侮れません。
記憶喪失は、韓国にとっては酢と塩に並ぶ万能ツールですから…
「実は生きていた」と「記憶喪失」のセットは、まあしょうがないとして (韓国では明らかに濫用しすぎですが)どっきりってなんやねん凸 もういっそ、ノックスの十戒、ヴァン・ダインの二十則に追加で、 「ミステリは韓国人に書かせない」って入れてもいいんではなかろうかw
194 :
すも :2012/07/18(水) 16:10:03.18 ID:ut6YU+sk
冗談と記憶喪失と「実は兄妹だった」は禁止!
「身元を意図的に隠しているか、記憶喪失かの二択だから 記憶喪失も仕方あるまい」 と最初は思ったけど、よく考えると「短編」ですよねこれ。 「なんのために身元を隠したか」は短編のネタになりえますけど 「記憶喪失の間なにをしていたのか」という切り口が、短編では 難しい以上、よほどのどんでん返しを思いつかないと、記憶喪失 ってネタは短編ではありえないですな。
>>192 >>193 >>194 >>195 みなさん、いらっしゃいませ。 本当に、「ミステリは韓国人に書かせない」って 規則も必要かな、なんて思ったりします。 でも、今日読みました、「ミステリマガジン」に掲載された 作品は、そこそこ読めましたので、スピノザは、めげずに 苦行(笑)を続けます。
こんにちは 楽しくロムってます ミステリーにどっきりネタは小学生の推理ブックにもないですよ 日本の小学生でもツッコミが入りそうですが、韓国人はオッケーなんですかね?
>>197 こんにちは。いらっしゃいませ。 そうですよねえ(苦笑) 小学生向けと言えば、はやみねかおる なんて、随分と上質な作品をいっぱい書いて ますし。 日本の小学生の推理力は、侮れないものが あるんですけどねえ。(苦笑) 今後とも、よろしくロムのほどお願いいたします。
李勝寧作「隠しカメラ」 出だしはなかなか良さそうだったのになぜオチがそうなった…
>>199 いらっしゃいませ。 そうなんですよ。「隠しカメラ」は、出だしには おっ、と思ったのです。 それだけに、落ちにはズッコケました。 まあ、これからも色々とございますので、どうか 今後ともごひいきに。
あれ! キリ番、自分でゲットしてしまいました。 お馬鹿でした。(ぺこり)
韓ドラのあらすじを見てると異様に記憶喪失が多いんで、韓国人は記憶喪失が 好きだなーと今まで思ってたんですが、違いましたね。便利だから、あるいは どう考えても合理的説明がつかないからそこで万能ツール記憶喪失を乱用するんですね。 ていうか、平気で畳めない大風呂敷を広げるのも「いいか、あとは記憶喪失って ことにしておこう」という逃げ道があるからなんだろうなあ。 韓国ミステリだと、あとは絶対に「犯人はエスパー」「犯人は宇宙人」なんてトリック(?) もあるに違いない。この21世紀に。
スピノザニム、余裕がありましたら「隠しカメラ」のあらすじ補足をお願いします。 最初に出てきた元刑事に後輩刑事が「奇妙な話」として語ったのはどこまでなのでしょうか。 「1年前に死んだはずの男が1ヶ月前に殺された」という所までなのか、 どっきりカメラだと解決してから全部を語ったのか、どちらなのか気になります。 もし、解決済みの話を語っているのだとしたら、このアンソロジーで初めて 時間の流れが前後する記念すべき話になるかと思いまして。 たぶん、前者だとは思いますけど。 「じつはドッキリでしたテヘペロ」なんて話を勿体ぶって先輩に聞かせたらグーで殴られますわなw 美貌の後輩刑事というところでちょっとウホッとなったんですが、韓国美男()を思い出して吐き気を覚えました>< てっきり元刑事の先輩が後輩の補佐を受けつつ謎を解く探偵モノかと期待したのに…
野呂さんが出てきて、皆がカメラに向かって、「大成功!」ってオチならよかったのに。
>>202 >>203 >>204 いらっしゃいませ。 203ニム。 すみません、あらすじが分かりにくいですね。 今、もう一度読み返して確認しましたが、なんと、 どっきりカメラまで、全部を後輩刑事が語っています。 203ニムが仰るとおり、記念すべき時間線をいじった 作品ですね! 突っ込み、ありがとうございました。
206 :
203 :2012/07/19(木) 00:03:48.27 ID:MTAs34dL
>>205 確認ありがとうございます。
後者だったのかw予想が外れて悔しがるべきか
彼等と思考パターンが違うと分かって喜ぶべきかw
ついでに質問ですが、最初に出てきた元刑事は最後には出ないんですか?
こういう風に時間の流れを変えてる時は事件の結末の後に冒頭の時間に戻って
先輩が後輩の見落としを突っ込んでどんでん返しをしたり、
事件に対する感想とか語ったりして余韻を残すものだと思うんですが。
先輩は何の役目で登場したのかが謎です。
「この小説は話を聞いた先輩が書きました」って設定でしょうか?
>>206 ええと、予想が外れられて、お目出度うございますと。(苦笑) やはり、彼らと同じでは、当たっても嬉しくないかと……。 先輩の役目に関しましては、最終行が 「読者のみなさん、愛とは騙し騙される『隠しカメラ』みたいな ものだとは思いませんか?」 という、かなり残念な語りかけで終わっていることで、お察し ください。 一応、後輩の女性刑事と語り合っていますが、余韻は……。
あ、書き忘れました。 一応、推理作家である先輩に、後輩の美人刑事が、 新作のネタを提供、という話になっています。
>>207 > 読者のみなさん、愛とは騙し騙される『隠しカメラ』みたいなものだとは思いませんか?
・アメリカで起こった事件とはいえ、仮にも恋人の生死をきちんと確認していなかった。
(普通、そんな大事件なら大使館と留学を斡旋した会社が家族や恋人に報告するだろう)。
・記憶喪失になった男が記憶を取り戻してまずしたことは、家族や恋人への連絡ではなく
ドッリキカメラ。
韓国的にそういうのを「愛」と呼ぶのを勝手だが、一般的ではないよなあw
これまで紹介された作品全てに共通していますが、細かい事実関係がケンチャナヨなのと
犯人の行動の必然性の無さはどうにかならないもんですかね。特に、地の文に書かれた
事実がなかったことになったり、勘違いだったりするのはミステリの作法に反しています。
犯人の動悸が意味不明っていうのもミステリではご法度ですねえ。
>>206 安楽椅子探偵から派生した、日常ネタミステリノパターンだとそうですよね。
飲み屋や学校で誰かが「ちょっと不思議なこと」を何気なく話すと、探偵役が
その種明かしを見事にしてみせるってヤツ。
短編だとこの手の話が幾つか入りそうなもんですが、記憶喪失だのスパイアクションだの
韓国はチャレンジャーですなあw
211 :
マンセー名無しさん :2012/07/19(木) 03:55:34.28 ID:PzW5mydX
わーい、一日一回のお楽しみ〜、スピノザ様ありがとうございます。 このネタって西澤保彦の「幻視時代」と同じですが、オチには雲泥の差がありますね。 私もこのビデオいつ作ったのか疑問だったのですが、記憶が戻りつつある中 自身の生存を知らせる前に、友人と共謀して恋人にドッキリカメラ仕掛けたのかあ。 オチよりそっちの方が斜め上すぎて興味深いです。 ミステリマガジンの作品の方が質が良さげなようですが、年代は同じ頃なんですよね。 違いは選者が「韓国人」か「日本人」かでしょうか。 以前韓国作家協会みたいなのに属している日本人の暴露ブログで韓国ではプロ作家が 作家養成学校の講師をして、自分の弟子からお金を取ってデビューさせてると書いてました。 このアンソロジーもそんな事情が関係してるのではないかと… 普通に考えたら、とてもプロのレベルとは言えないのばかり。 ああ、でも会長さんの作品もねえ。
ミステリー界に人材を育てる土壌がないというか、 そもそも「ミステリー界」が醸成されてないレベルなのだな… つか、ミステリーに限らず万事そうなんだけど。 国の補助金がないとこにはやる気がない。
みなさま、おはようございます。 >>209 >>210 >>211 >>212 いらっしゃいませ。 209ニム。そうなんです。犯行の動機が すごく浅く、場合によっては意味不明だったりします。 210ニム。日常の謎、が市民権を得るには、まだ 韓国ミステリは成熟していない、ということでしょうか。 211ニム。「幻視時代」は、まだ読んだことがありま せんので、今度読んでみます。 ミステリマガジン掲載作は、今まで三作読みましたが、 まあ、このアンソロジーよりはレベルが高いと思います。 212ニム。 そうですね。一般の文学でも「育てる」という土壌は、 ないのだそうです。才能には、すぐに嫉妬する文化ですから。 今日は、これからスピノザは歯医者です。
日常系ミステリって、「日常のふとしたことに疑問を持ち 辻褄の合う説明を見つけ、知的発見を喜ぶ」という 成熟したミステリの土壌がないと絶対無理でしょうな。 だいたい、あんな穴だらけの辻褄の合わない歴史教育に 微塵も疑問を持たない時点で ムリムリムリムリかたつむりでしょ。 だいたいここまででも、整合性のある意外な事実の発見 という知的なミステリがひとつもないのにww
ドラマの犯罪ものとかどうしてるんだろうと思って、数少ないらしい韓国の犯罪ドラマを検索してみたら、 「ミステリー刑事」ってのがありましたよ。 三人のアウトローな李刑事(三人とも李さん)が事件解決していくドラマらしいのですが、あらすじを読んでみると、 犯人は筋と関係なくぽっと後出しで出てくるパターンぽいんですよね。謎解きにならないやつ。 イケメン設定の刑事が幼い頃からミステリーを読みまくった設定になってるので、そこからついたタイトルなのかな。 チームを追い詰める犯罪組織の名前が黒クマと白クマとか、クマは御先祖じゃなかったのか…
ただいま帰りました。 歯をいじられて、グロッキーのスピノザです。(涙) >>214 >>215 いらっしゃいませ。 214ニム。そうなんです。整合性のない歴史教育から、 整合性のとれた論理的な思考は、やはり生まれないの かも知れません。 215ニム。スピノザは、基本的にテレビを見ない猫です おんで、そのドラマは全く知りませんでした。 そうですよね。小学校の教科書にも、ちゃんと熊が ご先祖だと書いてあるのに。(苦笑) その辺、やっぱりケンチャナヨなのかも知れません。
それでは、今日の分のうpを始めます。 標的 林紗羅(イム サラ) あらすじ あの女≠ェ、私の前に現れる。 私は、八十年代の学生運動時代の後遺症に苦しんでいる。 そのころは銀寿(ウン ス)という女性が、活躍していたが、 その銀寿が詩集を出し、それが売れていた。 銀寿は、学生運動のリーダー俊英(ジュ ニョン) の愛人で、俊英を助けていた。しかし、銀寿そのものは 俗物だった。 そして、その銀寿の文壇への登場とほぼ同時に、 あの女、が姿を現したのだ。
218 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/19(木) 12:35:26.78 ID:d+svFEND
昔、銀寿は、美味しいアルバイトがあると言って、 私を呼び出した。そこで、初めて私は、あの女、 と出会ったのだ。 女は、アメリカまでの旅行に、自分と同道して欲しい と持ちかける。旅費、宿泊費などは、全て女持ちなのだ。 パスポートの手続きまで、その女はしてくれる。 アメリカのニューロンドンで、その事件は起こった。 女は、夕陽の中のフェリー上で、どうやら自分を 裏切った愛人らしい男を拳銃で撃ち、川の中に落としてしまう。
219 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/19(木) 12:47:13.93 ID:d+svFEND
実は、私、承輝(スン フィ)が書いた小説でも、 失恋した男が溺死することになっていた。 それで、女は、私を選んだのだ。 しかし、女が撃った男は、溺死せずに助かってしまう。 そして、女は精神病院に十年間閉じ込められていた。 それが、病院から出ると、私がロシア旅行を企てている ことをなぜか察知し、自分も同道すると告げるのだった。
220 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/19(木) 13:02:50.83 ID:d+svFEND
ロシアでは、雪また雪だった。退屈してきた私に、 女は告げるのだった。半日ツアーから脱けて、 自分の知人に案内してもらおうと。 私も、その提案を受け入れる。 二人は、女の知人、ナターシャの家に赴く。 ナターシャと女は、親しげに抱擁する。 そこに一人の東洋人男性が姿を現す。 なんと、それは、あの、女、に撃たれて川に落ちた 男だったのだ。 そして、女は、銀色の刃物で、男を殺すのだった。
221 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/19(木) 13:05:01.74 ID:d+svFEND
◎感想 ええっと、あらすじを読んで頂くと分かると思いますが……。 まあ、確かに広義のミステリーなんでしょうが……。 どちらかと言うと、文学の範疇ではないかという気がします。 でもまあ、ちょっと文学としてもこなれていませんね。 第一、冒頭に思わせぶりに出てくる銀寿なる女性は、 ただ私と、「女」を繋ぐ媒介の役しか果たしていない。 余計な登場人物だと思います。 私≠ェ、男か女かが、半分ぐらい読んでも分からない。 名前そのものが、なかなか出てきませんしね。
222 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/19(木) 13:16:48.10 ID:d+svFEND
まあ、女≠フ行動がミステリアスなのが、 魅力って言えば魅力かも知れませんが……。 一応、八十年代の学生運動時代に生きた人たちの、 なんか無力感とか、アンニュイに満ちた感覚とかが 点描されていて、そこには興味を惹かれますが。
223 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/19(木) 13:17:34.26 ID:d+svFEND
ちなみに、この「コリアン・ミステリ」に触れている、 私が見つけたたった二つのブログの一つ「Simply Dead」 というブログでは、この作品を、 「そんな上記のような印象(駄目作品ばっかりという印象) を、完全に吹き飛ばしてしまう一編がある。 イム・サラ(林紗羅)という女性作家が書いた 『標的』という作品だ。これは他の短編とは比べ物に ならない、正真正銘の傑作だった。」 と絶賛していますが。
224 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/19(木) 13:18:12.45 ID:d+svFEND
まあ、スピノザ的には、今までが酷すぎるだけで、 これがそんな傑作とは思わないなあ、という感想です。 とにかく、論理的な推理≠ェないのは、ここまで全部一緒ですね。 う、嫌な予感がしてきた。 でも、苦行を続けます。(苦笑)
225 :
すも :2012/07/19(木) 13:40:40.65 ID:UgHEQeDP
何でアメリカやロシアに殺人にいくのに わざわざ、赤の他人を連れていくのか。 と思ったんだけど、韓国パスポートを持った 女の一人の入国者は、売春婦扱いされるから、 かの国では不自然ではないのかな?
すもニム、いらっしゃいませ。 そうなんですよ。なぜ「私」をわざわざ連れて行くのか? その辺が、きちんと納得できるように書かれていないのです。 一応、謎めいたムードはあるのですけど、小説技法が ぎこちないので、ストーリーが頭に入りにくいのです。 今まで読んできたすべてにおいて「稚拙」という印象を 強く持ちました。 見たことはないのですが、恐らく、韓流ドラマもこんな具合 なのではないかと推察いたします。
こんにちは 結局 私、承輝(スン フィ)は男
ぎゃあ‼ 途中で送信してしまいました。すいません 承輝(スン フィ)とは男性ですか? 承は苗字でしょうか。 文壇とか小説とか主人公は作家の設定みたいですね。韓国でも、憧れの職業っぽいんだ
>>227 いらっしゃいませ。 って、挨拶している場合じゃないですね。(滝汗) すみません。承輝は女性です。苗字は書かれていずに、 名前だけだと思います。 そうです。主人公は作家です。 とにかく、これまでの作品もそうですが、主人公の属性を 書かないのですね。 名前がないのは当たり前。性別、職業不詳のままで、 何ページも進んでいくんです。だから、登場人物の キャラクターが確立せずに、記述が揺れてしまうことに なりがちで、結構読むのに苦労します。(苦笑)
ついでに一言。 スピノザは、趣味で小説を書きますが、その際 真っ先にやるのがキャラクターの設定表を作ることです。 煙草を吸うかどうか、酒はどんなものが好きか、音楽の 趣味など、できるだけ具体的に設定します。 作品内には、直接出てこない設定も、一応作り込みます。 どうも、今までのコリアンミステリを見ていると、こういう 基礎の準備作業を怠けているとしか思えません。 一応、純文学である「オンマをお願い」にも、そういう 傾向が見て取れましたから、ミステリだけの問題では ないのかも知れません。 やはり、設定に難のある「歴史教科書」が問題なのでしょうか? 興味を惹かれるところです。
ええーっ‼ 女性ですか! てっきり 謎の女性に翻弄される中年男と思い込んでました。 アルバイトとはいえ、若い女が知らない人とアメリカ旅行とは恐くないんですか? 実際、殺人事件が起きるし、二度と関わりたくないですよ。 韓国人なら謝罪と賠償ですか(笑)
そうなんです。実際、前半には承輝の性別が書かれて いなくて、スピノザも困惑しながら読んでいました。 とにかく、無駄にエネルギッシュというか、行動力が あるというか? で、二度目のロシア旅行に行く気になったのはなぜか? 本気で謎なんですね。 でも、先述の「Simply Dead」というブログの筆者も書かれて いる通り、この作品が、ここまでではベストなんです。 韓国ミステリ界の未来は、暗そうです。
> スピノザは、趣味で小説を書きますが、その際 > 真っ先にやるのがキャラクターの設定表を作ることです。 > 煙草を吸うかどうか、酒はどんなものが好きか、音楽の > 趣味など、できるだけ具体的に設定します。 誰だったか忘れたけど、日本の雑誌に掲載されていた外国人の漫画家が 「日本人の編集に、ストーリーに出てこないキャラクターの趣味まで聞かれて しっかりとキャラクターを作りこむように指導されてびっくりした」 ということを書いていたのを読んだ記憶があります。 日本だとわりと当たり前ですが、世界的にはそうでもないのかも。 アメリカとかでもプロファイリングなんてのがまかり通るように、 人種、性別、年齢、職業、階級が決まると、別段性格を設定しなくても、 このキャラクターはこんなものという類型が成立してしまうので、 そこまでやる必要がないというのがあるかもしれませんね。
>>233 いらっしゃいませ。 スティーブン・キングが「ミザリー」の中で、こういう キャラクターの設定を書いたノートを作ることを、一種の 秘伝のように書いていますから、案外「作り込むこと」は 日本独特なのかも知れませんね。 興味深い話です。
>>234 韓国ミステリの主人公が作家名乗ってるのとちがって、「ミザリー」は主人公が
作家という職業であることが物語最大のファクターでしたねえ。作家とファンの関係性や、
作家というものの業というか狂気みたいなものが文章から溢れていてすごかったです。
比べてもイジメになりそうですが、韓国ミステリの場合、登場人物の職業や属性は
単なる飾りなんですよね。「標的」にしても、作家なら「女」に対してあれこれ考えたり
洞察したり、分析したり、作品のネタにしてみたりするもんだと思うんですが、なんかただ
誘われるままボケーっと一緒に海外旅行をし、殺人を見、精神病院にまで入った女に
また海外旅行に誘われてボケーっと同行する。金と暇持て余した有閑マダム(あまり頭が
よくない)って設定でも良かったんじゃないでしょうか。
あと、死んだと思ったのに実は生きていたニダ!って設定は韓ドラでも必ず出てきますね。
お腹いっぱいです。
236 :
マンセー名無しさん :2012/07/19(木) 20:19:34.77 ID:uGzOMlek
>>233 自分もそんな記事を読んだ記憶があるんですが
それ、韓国人漫画家の話じゃなかったですか?
韓国人以外で、日本で連載やってる外国人漫画家って聞いたことないですし。
台湾人は居そうな気がするけど。
>>235 そうなんですねえ。人間性を掘り下げていない。 太宰なんかは、その掘り下げだけで長編を書いて いるわけですし、なぜそういう天が弱いのか? 朝鮮儒教の影響なんでしょうか? >>236 いらっしゃいませ。 ああ、韓国人漫画家なんですか。そう言われると 納得できそうな気がします。
238 :
マンセー名無しさん :2012/07/19(木) 22:34:52.37 ID:PzW5mydX
>>236 過去・現在において、台湾人と中国人漫画家が連載してますね。
詳しい事は知りませんが、単行本まで出した長期連載は東周英雄伝の人が最初かも
以前韓国ミステリの定義は犯罪がある事か?と書いたものですが、「犯罪」か「謎」があれば
謎「解き」の方は無くてもいいみたいですね。
韓国ドラマのアイリスで小屋を敵に囲まれて絶体絶命、どうやって逃げるのか→次のシーンですでに脱出
ヨーロッパに密入国かなんかして、どうやって国に戻るのか?→次の回で既に帰国
って展開で日本の視聴者から「カットしてるのか」という問い合わせが殺到したとか
TBSは「韓国では日本と違って何もかも説明せずに視聴者の想像の余地を残すのです」
みたいな苦しい言い訳してました。
ドラマでも小説でも同じ事やってるんですね、伏線回収できない以前のレベルです。
そういやブームスレのサブタイになった事もありますが、CSかBSのミステリチャンネルで
放映した韓国ドラマでは、推理も謎解きもせず刑事だか探偵だかが容疑者をしばいて白状させてたとか
それで視聴者や読者は納得してるんですかね。
アイリスって韓国ではすごい視聴率取った人気番組なんですよねえ、しかも大金かけてるし。
日本の漫画家だと、学園ものかく場合にはクラス全員分の顔と名前とキャラ設定と人間関係は、 ストーリーに出てこなくても最低限考える、って話しは聞いたことが…
>>238 >>239 いらっしゃいませ。 >>238 ああ、あのときの方ですか。 そうなんです。読んでも、読んでも謎解きの場面には 出くわしません。もう、短編を十七編読んだんですが。 容疑者を、しばいちゃうんですか? それはまた、 なんとも韓国らしいと言うか、何と言うか……。 >>239 クラス全員分ですか。それはそれで、また凄いですね。
>>237 登場人物の背景の掘り下げと言えば、短編「ドッキリカメラ」のアメリカで射殺
されたことになって記憶喪失で病院にいた男、彼の巻き込まれた事件とその後(記憶が
戻って帰国するまで)を詳細に描いた方がずっと小説として面白かったと思いますね。
どうして被害者と取り違えられたのか、なんて謎を絡めてもいいし。死んだと思って
暮らしていた家族や恋人の驚きや反応も想像すると面白そう(彼女は別の恋人ができてるとか)。
自分を忘れて新しい恋人と楽しく暮らしてる恋人への意趣返しだとしたら、まあドッキリも
理由がわかるかなあ。
242 :
マンセー名無しさん :2012/07/19(木) 23:57:47.31 ID:PzW5mydX
ブームスレで韓国ドラマの苦行をしていた方は既にやめちゃったようですが スピノザ様の小説苦行はしばらく続けてくださると嬉しいです。 先ほど、コリアン・ミステリで再度検索したらAmazonのデータがありました。 在庫は無いようなので、プレミア付いてます、3800円くらい この値段で買ったら怒るだろうなあ。 Amazonでの在庫無し=絶版ってわけではないのですが、仕入れる気がないんでしょうね。
>>241 そうですねえ。まったくです。 記憶喪失の男に、フラッシュバックしてくる殺されかけた 記憶、なんて話の方が、ずっと面白そうです。 >>242 ありゃりゃ、「コリアン・ミステリ」そんなにするんですか? スピノザは、定価で買いましたので、ラッキーでした。 はい、小説苦行は、取りあえず続けるつもりで、妻に 叱られつつ、韓国推理小説のたぐいを買っております。 その節は、どうかごひいきに。(ぺこり)
さて、みなさま。 今お風呂で考えていたのですが。 謎解きの話は、意外と根深いのかも知れない、という気が してきました。 庶民に、謎解きを楽しむ文化があるかどうか。 そんな辺りに、問題の根があるのかも知れません。 江戸時代に、算額というものがありました。 現代で言えば、代数や幾何、さらに微積分まで。 庶民が、数学の問題を神社に算額として奉納し、それを 解いた人が、また算額を奉納する。 江戸時代には、すでにこんな文化があったわけでして。 そんなところから、日本では推理小説を受容するときに、 謎解き小説として受け入れたのではなかろうか。 などということを考えたわけです。
実は、スピノザ、朝鮮儒教もちょっと調べております。 まあ、これは本家本元の中国でも同じなのですが。 朝鮮儒教には、論理学がないのですね。 西欧の哲学も、インドの哲学も、思惟の基礎としての 精緻な論理学をもっております。 論理学がないから、必然的に理論的な議論が成立 せずに、皆様ご存知の声闘(ソント)による、声の大きい ものが勝つという、それこそ理不尽な議論が行われます。 そういう、きちんとした論理の筋道を楽しむ文化が成熟 していなければ、論理的な謎解き小説なんて楽しむ ことはできないのかな、などと愚考した次第です。 これは、根が深そうな話ですので、今後の研究(笑) 課題としていきたいと思います。 では、みなさま、お休みなさい。
246 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/20(金) 12:50:24.65 ID:bO38CGXt
こんにちは。 今日の分のうpを始めます。 いとしのシンディー・クロフォード 金尚憲(キム サンホン) あらすじ 僕は、朝起きるなりシンディー・クロフォード (元祖スーパーモデル)のことを想い描く。 ブラインドから外を覗くと、正面の朴尚雨 (パク サンウ)が出勤する。それを朴尚雨の妻である シンディー・クロフォードが見送っている。 シンディーは、体にぴったりくっついて、ムチムチした お尻までスリットの入ったワンピースを着ている。
247 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/20(金) 12:51:09.59 ID:bO38CGXt
玄関まで歩いて行くシンディーを見ると、 ほっそりとした腰と、豊かな柔らかい乳房が見える。 思わず双眼鏡で見ると、その豊満な乳房が、しっかりと 視界に入ってくる。 僕は、部屋の中で、シンディーとことに及ぶ妄想に耽る。 僕は、女体に関しては、一見識を持つほど造詣が深い。 そして、二ヶ月前に引っ越してきた挨拶に訪れた、 シンディー・クロフォードそっくりの朴の妻は、 完璧なボディーラインで僕を感嘆させたのだ。
248 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/20(金) 12:52:01.83 ID:bO38CGXt
僕は独身のフリーライターで、二人が挨拶に来た ときに、思わずその後をつけた。朴が立ちションベンを すると、なんとシンディーまでおしっこをするという。 そのおしっこの音を聞きながら、僕は陶然とした。 次の日、僕が赤いホンダアコードで、シンディーを ドライブに誘うと、シンディーはいそいそとついてきた。 僕は、シンディーをホテルに連れて行き、 熱いキスと抱擁をした。そして、ヒップと太ももを堪能した。
249 :
すも :2012/07/20(金) 12:58:28.97 ID:utK6DdzW
支援
250 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/20(金) 13:02:45.90 ID:bO38CGXt
シンディーがゆっくりとTシャツを脱ぐと、 豊満な乳房が現れ、ブラジャーを付けていても、 乳首が勃起しているのが分かった。 シンディーは、後ろを向いて、お尻を突き出した。 「ダーリン、パンティーを脱がせて」 そう言われて、僕はいそいそと、パンティーを脱がせようとした。 手を前に回すと、
251 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/20(金) 13:03:19.29 ID:bO38CGXt
ん? なんだ? これは? 僕は、よろよろと後退りした。 「私は、同性愛者なのよ」 僕は、慌てて逃げ帰った。
252 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/20(金) 13:04:06.21 ID:bO38CGXt
◎感想 って、バッ、バッカヤロー! 半万年、死にさらせ! ゼイゼイ。 す、すみません。つい取り乱してしまいまして。 いえね、途中まで読んで、大体の落ちは 読めたんですよ。(と言うか、読めたと思ったんです)。 きっと、アンドロギュノス(両性具有)だろうなと。 だって、そうとでも読まなければ、しつこく 描写される豊満な乳房とか、ムチムチしたお尻とかが 意味をなさないじゃないですか。
253 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/20(金) 13:19:44.37 ID:bO38CGXt
(なんか、ストーカーみたいに妄想丸出しで、 シンディーに擬した女性? に粘着する主人公の描写 だけは、妙にねちっこい)。 女性ホルモンでも注射していたとか、乳房とお尻に シリコンでも注入していたとか、なにかエクスキューズが あれば、まだ許せる。 それが、そんな描写を一切なしにして、単なる、 同性愛者=ゲイ、 で、話を終わらせるって。
254 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/20(金) 13:20:16.45 ID:bO38CGXt
完全に男の体なら、抱いた瞬間分かるでしょうに。 いやあ、やっぱり、韓国人は、ミステリにおける 伏線なんて、考え抜いていないんだなあ、ということが良く 分かる一編でした。 もう、こうなるとトリックや論理的な謎解きなんて レベルじゃありませんね。 呆れてしまいます。 でも、やっぱり、もう一回言わせてください。 バ、バッカヤロー!
すもニム、支援ありがとうございます。 それにしても、まだまだLvの低い、ひのきの棒の 勇者(笑)ですので、連投規制がきついのですね。 かと言って、本文を長くすると、また怒られますし。 (苦笑) いやあ、それにしても吃驚しました。どっきりカメラも なかなかの酷さだったと思いますけど、これはねえ。 女性らしい豊満な肉体をもっていることと、単なる ゲイであることは、矛盾しないんでしょうか? まあ、きっと矛盾しないんでしょうね。 ハアッ……、
256 :
すも :2012/07/20(金) 13:42:51.73 ID:utK6DdzW
ご苦労様です。 ヒチコックの「裏窓」を期待したウリが馬鹿ですた。
257 :
すも :2012/07/20(金) 13:56:07.54 ID:utK6DdzW
韓国には、日米英の推理小説も入っているだろうに これで商売になるのかなあ?
ミステリーは、な。 妄想小説じゃ、ねーんだ、わかるか?ん? …って、一本一本針を差し込みながら静かに諭していきたくなりました。
>朴が立ちションベンを >すると、なんとシンディーまでおしっこをするという。 え〜と、これは珍しく伏線ですか? 私は隣でしゃがみ込んでしたかと それとも韓国の女性は立ちションをするのか? ミステリーというより小噺ですね
>>256 >>258 >>259 いらっしゃいませ。 すもニム。そうなんです。これで商売が成り立つのか? でも、今日入手した本によりますと、なんと、韓国でも ミステリ専門雑誌があるらしいのです。 それについては、これから読みますので、明日あげます。 >>258 はい、まさにその通りで。スピノザも、目の前にこれを書いた なまものがいましたら、そのように穏やかに諭したいものと……。 >>259 はあ、(ため息)情けない話ですが、複線のようなものかと……。 はい、小噺としかいいようがありませんね。 それにしても、彼らは、どうしてこうもおしっこだの糞だのが 好きなんでしょう。 古田博司ニムが紹介されていた、韓国の国宝級の話も、 尼さんのおしっこの話でしたし。 不思議な人たちです。
>>260 韓国映画で「花嫁はギャングスター」っていう、なんか邦画を色々混ぜた?みたいなアクション映画があるんですが、
広い野原でうら若いギャングの女組長が、敵と対決して草むらに姿を潜めているシーンで、
観客から彼女が見えなくなって「?」と思った瞬間、
「ジョロジョロジョロ〜…」
えええ…
そういう誰得な下劣描写を「突き抜けたコメディ」とか持ち上げられて勘違いするから、
その映画はシリーズ3までつくられ、ハリウッドがリメイク権買ったらしいんですが…
あの国民総肛門期な民族性はなんなんですかね。
えっ、えー!!! ぶ、文学じゃなくって、映画でそれやっちゃうんですか!! そ、それはまた……。 そ、そういうリアリズムは、スピノザはご免こうむりたいですね。(苦笑) 本当に、フロイトに教えてあげたいような、国民性ですね。
>>246 なんか昭和50〜60年代のエロ週刊誌によく載ってた、翻訳ものの艶話みたいな。
出来損ないのデカメロンとでもいうか。
ミステリならせめて、エロに犯罪か謎を絡めてほしいですね。
>>263 いらっしゃいませ。 >出来損ないのデカメロン あ、言い得て妙ですね。 何と言いますか、何でも劣化するんですよね。 かの国は。
265 :
マンセー名無しさん :2012/07/21(土) 01:11:28.61 ID:iyWDBFg5
うああ、なんじゃこれ、艶笑小話かコマ漫画ならともかくオチが実はオカマでしたって… それに豊満な乳房とか、ムチムチしたお尻ならスーパーモデルじゃなく モンロータイプのグラマー女優にすればいいのに。 おしっこ…、ああ映画でもあるんですか、ホントにスカトロ好きだな。 ドラマ苦行やってた方の紹介文にも度々似たようなのがありましたが。 あとヒロインが泌尿器系の手術受けるとか。 ガールズグループのPVでラストにオッサンがトイレで踏ん張ってるところを流すとかも。 それよりもついに、犯罪どころか謎すらなくなっちゃいましたね。 韓国でのミステリの定義がますますわからなくなりました
いとしのシンディー・クロフォードwwww ある意味ミステリーwwww 夜食のラーメンが鼻から出ちゃったよwwwww
うんこ&おしっこネタで笑いを取るのは少年期までで勘弁してください…
268 :
マンセー名無しさん :2012/07/21(土) 03:00:30.33 ID:iyWDBFg5
そういや韓国ニュースで、女子大生が小用するために線路に入り込んで 電車にはねられたって事故があったなあ。 被害者も被害者だけど、そのまんま報道するマスコミもなんだかな。 うら若い女性が外で用を足しても誰ももおかしいと思わないのか、あの国では。 この話、「エロティックな異色作」って紹介してるブログもあったんですよ。 まあ普通のプロ作家はこんなの書かないよなあ。 そういう意味では異色作かも…
実は男/女でしたってのは、上手く使えば面白いミステリになるのにねえ。 アメリカの某ドラマで、富豪男性宅で女性の惨殺死体発見。富豪は行方不明で 犯人は彼と思われるんだけど、最後の最後で以外な事実が!みたいな話があった。 他にも欧米や日本のミステリ小説で、目撃者全員が「犯人は女」と証言するんで 女ばっかり探していたけど実は、みたいな。有名な映画にもこの手のネタがあるけど (ネタバレになるんでタイトル書けませんが)、韓国人作家に書かせるとおっぱいと お尻とオシッコ萌え〜って下品な話にしかならないんですねー。
みなさま、おはようございます。 うわっ! たくさんレスがついている。 う、嬉しい! ところが、馬鹿猫のスピノザは、馬鹿しかひかないとされる 夏風邪を、昨日の寒さでひいてしまい、ただ今頭がガンガン するのです。 申し訳ありませんが、皆様へのレスと、今日の分のうpは 休ませて頂きたく、お願い申し上げます。
>>269 クローザー?違ったっけ?
映像化の場合、俳優見ただけでネタバレしちゃうから、それをわからないように配慮する必要があるけど、
小説だと後から「あれは伏線だったのか!」って膝を打つような要素を、逆に織り込んでやらないといけない。
…それが立ちションてw
272 :
マンセー名無しさん :2012/07/21(土) 22:24:00.07 ID:iyWDBFg5
>>270 スピノザ様、連日の苦行の疲れwwでしょうか。
夏風邪はこじらせると面倒ですからゆっくり休んでしっかり治して下さい。
更新を気長に待っております。
ところで「古田博司ニムが紹介されていた、韓国の国宝級の話も」って例の仮面劇ですよね
級じゃなく、紛れもなく国宝じゃありませんでしたっけ?、無形文化財かな
確か尼さんじゃなく、坊さんが人妻の放尿場面覗き見て、匂い嗅いだりしたあげく
ちょっかいかけるやつですよね。
昔も今もこ−ゆーとこは変わってないんだなあ。
>>271 そうです「クローザー」>男/女ネタのアメドラ
あれは謎解きも面白いけど、職場(ロサンゼルス市警)で孤立無援の主人公が
周囲をたらし込んでいく過程も面白いんだよなあ。
そういえばドラマでも小説でも、ミステリって謎を解くことそのものがカタルシスで
スカっとする爽快感があるよね。難解な謎が最後に綺麗に解けるのもいいし、天才的な
頭脳の刑事や探偵が鮮やかに事件を解決するのもいい。
韓国ミステリの問題は、そういう爽快感が皆無な点だなあ。だから何なの!?って
腹が立つような作品ばっかりで。
>>272 これですねw
ところで「シプ」が「オマソコ」と訳されてるんですが、
罵倒語の「シッパル」って「オマソコ」に関する罵倒なんすかね?
朝鮮の民間芸能とはどのようなものか、筆者のところで韓国の仮面劇の研究をしている学生の
小竹正之君の訳で、韓国安東(アンドン)の河回ムラに伝わるタルロリ(仮面劇)の一節を次に紹介しよう。
若い寡婦であるプネが、物陰で小便するところからこの一幕(マダン)は始まる。
小便をしているところを僧侶が目撃し、プネの去った後、僧侶は地面に顔を寄せ、
土を手に取りその匂いを嗅ぎだすのである。匂いを嗅いだ僧侶は次のような台詞を言う。
「ウフフフフ、アイグー、匂いだ。アイゴー、濡れておるわ。」
欲情した彼は経文を唱えながらプネに近付いて行き、ついに笠を脱ぎ捨て、破戒してしまう。
そして、次のような数え歌でプネを誘うのである。
一(イル)に 一枷山(イルカサン)で年老いた坊主が
二(イー)に 二枷山(イーカサン)に向かう道
三(サム)に 三路(サムロ)の路上で
四(サー)に 士大(サーデ)婦女(おくさん)に逢って
五(オー)に おしっこ(オジュム)の匂い嗅ぎ
六(ユク)に 欲情(ヨクチョン)が込み上げ
七(チル)に 七宝(チルポ)の飾りはしていなくとも
八(パル)に 御縁(パルチャ)があろうがなかろうが
九(クー)に 区別(クビョル)などなさらずに
十(シプ)に おまんこ(シプ)させて下さいな
嗚呼、なんと下品なのだろうか。筆者などワクワクするのだが、
これが大韓民国国宝第一二一号に指定される河回ムラの仮面によって舞われる仮面劇なのである。
ゆえに、私は若き研究者である小竹君に言うのである。
世界に比類のない「下品さ」を有する韓国の民間芸能が、なぜ下品なのか、
それを解くことが君の研究者としての使命であると。
(『朝鮮民族を読み解く』古田博司)
下品ついでに書いておくと、韓国には「女の路上放尿から始まる恋愛ドラマ」があるとか。 ウリがこの板に来て間もない数年前の書き込みなんで真偽不明だけど。 男が罰ゲームでデパートの試着室で女装をすることになった。 それを片思い中の美人な店員に見られて嫌われちゃった、ショボーン。 トボトボと男が歩いていると坂の上から水がチョロチョロ流れてくる。 見上げるとあの美人の店員さんが路上放尿していた!!!というw ココからどうやって恋愛に発展するか理解できません。 そんな姿を見たら千年の恋も冷めると思うんだけど。 (トイレの無い山の中とか緊急時は仕方が無いけどさ) ウリは路上に唾を吐くだけで幻滅しますー><
>>275 「見たぞ」と言って脅すんじゃ? >恋愛にハッテンさせる
日本のエロ漫画なんかでもよくある弱味握ってのアレですよ
え、それを恋愛と呼ぶか?
そこはそれ____
277 :
マンセー名無しさん :2012/07/22(日) 23:33:42.86 ID:qZwzjIGp
>>274 ああそれです、それ、いつ読んでも下卑てるなあ。
これ別に18禁じゃないんだろうから、子供も見るんですよね。
>>275 のドラマと言い、韓国って安手のAVみたいなの好きですよね。
あの国のレイープって加害者が小学生ってのがあった気がするんだけど
(中学生はガチでいた)、こういうの見るとなるほどと思う。
>>273 そもそも大方の韓国人にとって謎解きはどうでもいいのではないかと思います。
ドラマのアイリスで「何時の間にやら敵に囲まれた小屋から脱出してる」って展開に
日本では問い合わせが殺到したらしいけど、韓国ではそんなのが大人気だったんですから
278 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/23(月) 13:10:33.44 ID:MVz3pe/L
ただいまー。 いやあ、面目ないことですが、スピノザは秋津島の かなり北の方に生息しておりますので、一昨日この 地方は、五時頃にいきなり気温が下がったのです。 なんと、小一時間ほどストーブまで焚く始末。 すっかり夏風邪をひいてしまいまして、二日間伏せって おりました。 今日は、今まで病院に行っておりましたが、お陰様で 元気になりました。(ぺこり) うpを始める前に、レスをくださってみなさまにレスを返させて いただきます。
279 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/23(月) 13:16:03.16 ID:MVz3pe/L
>>265 全くその通りでして、謎解きがない、どころの話では なくなってしまいました。最低のオチだと思います。 >>266 ハングル板を閲覧なさるときは、基本飲食な禁止ですぞ。 ゆめゆめ油断めさるな。(苦笑) >>267 彼らは、永遠の幼年期なのです。(遠い目) アーサー・C・クラークと、すべての幼年期のみなさまに 深くお詫びをいたします。 >>268 「エロティックな異色作」ですか……。 まあ、朝鮮的なエロティシズムということで、ここは一つ。……
280 :
すも :2012/07/23(月) 13:18:24.91 ID:w0RI40q+
>小一時間ほどストーブ 関東も涼しかったですが・・・ 今後も、のんびりお願いします。
281 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/23(月) 13:24:41.87 ID:MVz3pe/L
>>269 そうなんですよね。実は……。というやつ。 もう皆さんお読みかと思いますが、「ハサミ……」は、気持ちよく 騙されました。 >>271 もうねえ、伏線もへったくれもないわけですよ豊満な肉体を さんざん強調して、実はゲイだった、ってねえ。ため息。 >>272 お気遣いありがとうございます。もう、元気になりました。 そうです、そうです。尼さんじゃなくて、坊さんでしたね。 ありがとうございます。 >>274 うわ! ありがとうございます。 スピノザ、これを手打ちしようと思っておりましたので、 とてもありがたいです。(ぺこり)
282 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/23(月) 13:33:05.23 ID:MVz3pe/L
>>275 路上放尿から始まる恋愛ドラマ、ですか……。 スピノザは、字で読むのはまあ平気ですが、ビジュアルは 勘弁して欲しいですねえ。(苦笑) >>276 脅して恋愛ですか。(苦笑) でも、かの国での屍姦率の高さを見ると、意外に笑えないかも 知れないですね。心、はどうでもいいのかも。 >>277 そうなんですよね。韓国ミステリに謎解きを求めるのは 木に登って魚を求める、のたぐいなのかも知れません。 >>280 すもニム。ありがとうございます。 そうですか、関東も涼しかったのですか。 この異常気象は、やはり我が党の功徳ゲフンゲフン……。
283 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/23(月) 13:34:34.32 ID:MVz3pe/L
さて、うpを始めます。連投規制に引っかかりませんように。 ブラック・レディ 魯元(ノ・ウォン) あらすじ 盲目だった私は、アイバンクから提供された眼球 の移植手術を受ける。 傍らにいた、恋人の理淑(イ・スク)は、望外の美人で 私を喜ばせる。私自身も、まれに見る美男子だ。 理淑が、初めて私に近づいてきたとき、かなり くたびれた感じで、寂しそうだった。しかし、恋人 としての理淑は申し分なかった。 当然、私は彼女と結婚するつもりだった。
284 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/23(月) 13:35:03.99 ID:MVz3pe/L
ところが、いつの頃からか、一人の女の幻影がちらつく ようになった。ぞくっとするほどの美貌だった。 黒い服を着ていたので、私は彼女を、ブラックレディーと 呼ぶようになった。 私は、眼球移植の主治医を訪ねた。そして、 目の前にちらつく幻影の美女について話した。 医者の話では、死の瞬間に、見た映像が、 永遠に網膜に焼き付いてしまうことがあるのだそうだ。
285 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/23(月) 13:44:21.03 ID:MVz3pe/L
私は、眼球を寄贈してくれた人を探した。 簡単に分かった。沈坤(シム・コン)という男だった。 ところが、沈坤はナイフで刺し殺されていたのだ。 警察に行き、私はブラックレディーのモンタージュを 作ることにした。出来上がったのは、映画俳優のように 美しい女の姿だった。 警察から、沈坤殺害事件の容疑者のリストをもらい、 三人の女を訪ねた。 二人は、駄目で、残りは由華という女だけになった。 私は、由華に会いに出かけた。
286 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/23(月) 15:03:09.88 ID:MVz3pe/L
由華は、ブラックレディーその人だった。美し過ぎた。 いつの間にか、二人は深い関係に陥り、由華のアパートで 夢のような日々を過ごした。 由華は言った。 「健宇(コ・ヌ)さん、あなたで三人目よ。 私のところに突然訪ねてきたのは」 すると、由華=ブラックレディーは、今まで少なくとも 二人の男を殺しているのだ。 いつしか、由華は殺した男たちを夢に見、うなされる ようになった。 そして、ついに由華は私に匕首を向けた。 私は、自分の眼球が遺贈されることに、 悪魔的な歓びを感じていた。
287 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/23(月) 15:04:07.93 ID:MVz3pe/L
いやあ、連投規制がきついです。(涙) ◎感想 う、うーん。 な、なんなんでしょう。これは……。 もちろん、本格ミステリではありません。 かと言って、サスペンスでも、ホラーでもない。 第一、角膜移植ではなくて、眼球の移植となると、 視神経を繋いだりして大変な手術になると思います。 ちょっとググったぐらいだと、そんな手術が可能なの かどうかさえ、良く分かりません。
288 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/23(月) 15:04:47.97 ID:MVz3pe/L
もし可能だとしても、明らかな他殺死体なら、 司法解剖に付されるはずで、他人に提供できるほど 新鮮な眼球を取り出せるのかどうか、疑問が残ります。 しかも、死ぬ前に見た光景が網膜に焼き付いている、 となると、ちょっと本当かなあ、とこれまた疑問になります。 本来、こういう疑問を感じさせないように、 上手く嘘をつかなければならないはずですが、 なんか、作者は、この自分のアイディアに酔っているのか、 ネタバレのマジックをやっているような文章運びです。 しかもそのマジックが、へたくそです。
289 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/23(月) 15:41:58.94 ID:MVz3pe/L
とにかく、問題のブラックレディーが、健宇に見えるのが、 幻想のように見えているのであって、実際に姿を現して いるわけではない、という肝心要の点を理解するのに、 数分かかりました。 こんな文章力で、内容も支離滅裂では、お話になりません。 さて、残すは後一編になりました。 最後の最後に、スンヨプ隊長が放つような、 逆転の大ホームランが出るんでしょうか?
警察とかモンタージュとかを外して、ホラー仕立てにすれば、類似ネタの ホラーの五番煎じぐらいにはなれそうな気が。 死の瞬間に見た光景云々は、都市伝説の定番の一つ(もちろん嘘)だし、 網膜の見せる人影を求めたら、元の眼の持ち主を殺した犯人だったなんて 手垢のつきまくった話ですし。 で、網膜に導かれてこの女にたどり着いて、殺された人間が前に最低二人 いるのを知っていて、のこのこ殺されるってこいつはアホかw ネタ自体はありふれているんだから、プラスなにかしらの演出部分で勝負 するしかないってのに。ネタからオチの一番大事な部分で手を抜いてどうする。
>>290 いらっしゃいませ。 そうなんですよね。 >のこのこ殺されるって とにかく、ありふれていようがなんだろうが、アイディアを 思いついたら、それに沿って人間を駒みたいに動かして いるみたいな感じです。 ブームスレなんかで、韓流ドラマのあらすじを見ていても 同じように感じます。 もう少し、ミステリを見てみたら、一度韓国現代文学を まな板の上に上げてみようか、などとも思っております。 その節は、どうかごひいきに。
「The Eye」だっけ、映画見たんだろうなぁ。 登場人物全員美形とか、安っぽいことこの上ないですな。 脳内妄想たれ流すのは小説じゃない、ってマジで説教したくなりますね。
>>292 いらっしゃいませ。 ああ、こんなシチュエーションの映画があるのですか。 スピノザは、映画とかドラマにはとんとうといものでして……。(汗) >脳内妄想たれ流す まさに、言い得て妙ですね。
>>292 The Eyeは2002年なので、さすがにタイムマシンがないと無理w
Wikipediaの医学・心理学に関する都市伝説より
目に焼きついたもの
角膜移植手術を受けて以来、車のナンバープレートのビジュアルが脳裏に浮かぶようになる。
不思議に思い調べたところ、角膜提供者は轢き逃げ事件で亡くなっていることが判明。その
ナンバーの持ち主を取り調べたところ、犯行を認め、事件が解決したというもの。死亡すると
角膜や網膜に最後に見た風景が残るという説には、そもそも医学的な根拠がない。
手塚治虫の漫画作品『ブラック・ジャック』にてこれと同じエピソード「春一番」が掲載された
ことがあり、実写映画化もされた。映画『ワイルド・ワイルド・ウエスト』では、遺体の頭部の中
から網膜に残った風景をスライド写真の要領で映写して、犯人を捜そうとするシーンがある。
日本テレビのドラマ『左目探偵EYE』においては、角膜移植した左目に衝撃を受けるたび、
今までに見たことがない風景が映ることが、作品のキーポイントとなっている。
同様の内容は以前から小説に用いられることが多く、太宰治の『雪の夜の話』や松本清張の
『死者の網膜犯人像』などが有名である。また、海外の作品においてもC・E・ベチョファー・
ロバーツの『イギリス製濾過器』などがある。
(引用終わり)
ロバーツの「イギリス製濾過器」なんて初出は1926年ですね。
大韓民国よりよほど歴史のあるネタですなw
「The Eye」 今、慌ててググったのですが……。 香港、タイ合作映画で……。 あらすじは……。 って! あらすじ、まんまじゃないですか! こ、これは……。 パクリって、性なんですねえ。(深々とため息)
>>294 いらっしゃいませ。 す、すみません。(汗) リロードする前に、295を投稿してしまいました。 なーるほど。都市伝説としては、由緒正しいネタなんですね。 さすがハン板、奥が深いです。
297 :
すも :2012/07/23(月) 16:58:20.96 ID:w0RI40q+
「ブラック・ジャック」にもあったよ、このネタ。 死ぬ瞬間に見た男の映像が角膜に焼き付いた ↓ その角膜が白内障の女の子に移植される ↓ 女の子は手術以来、瞼に浮かぶ男に恋をする ↓ 探し出した男は殺人犯で、あわや! 多分、1970年代後半の作品。
>>297 すもニム。 お見苦しいところをお目にかけました。 映画は、苦手な領域だったものですから、つい取り乱してしまいました。(苦笑) そうですか。「ブラック・ジャック」ですか。 どうりで、なんだか既視感のある話だなあ、と思っておりました。
299 :
すも :2012/07/23(月) 17:39:49.24 ID:w0RI40q+
ブラック・ジャックには、爆弾テロに巻き込まれ 両眼を失った少女に、眼球を移植。犯人を同定 させるという話もありました。 こちらは、ブラック・ジャックの腕をもってしても 視力が戻るのは、わずか一時間という、悲しいお話。
>>299 すもニム。 ああ、ありましたねえ。 いやあ、懐かしい。 い、いや、ウリは永遠の十七歳ニダ……、ゲフン、ゲフン。 ま、冗談はさておき。(苦笑) 「眼球」の移植であったりするわけでして、もしかすると 「ブラック・ジャック」は読んでいたのかも知れませんね。
301 :
すも :2012/07/23(月) 18:10:01.42 ID:w0RI40q+
>>300 過去の英米の小説より、可能性は高いと思います。
>ブラック・ジャックを読んでた。
>>301 すもニム。 本当ですね。苦笑 >過去の英米の小説より、可能性は高い どこまで行っても、パクリ疑惑からは、逃れられないんですね。
ブラックジャックの
>>297 と
>>299 のエピ、覚えてるなー。網膜に焼き付いた映像が
白い所(広げたシーツとか)に浮かび上がるんだよね。主人公は最初怖がるんだけど、
徐々に慣れて話しかけたりするようになって、やがて恋に落ちる過程が自然で面白かった。
眼球移植は、犯人逮捕のためだけに1時間だけ視力を戻す非人道的な行為を拒否するBJと
それを受け入れる主人公の造形が素晴らしかった。最後、徐々に失われていく視力で風景
(夕日だったか?)を見ながら「この光景を忘れない」と言う主人公には泣いた。
眼球移植にしても網膜に焼き付いた映像にしても、話の背景というか設定の一つに過ぎず
作品のテーマは別なんだよね。韓国ミステリにないのが、謎と並んで「テーマ」だと思う。
「ブラック・レディ」は女性に辿り着くまでの過程が面白くもなんともなく、会ったらすぐに
ベッドインして殺されて終了。美人の彼女はどこ行ったんだ? つまらなすぎる。
>>303 いらっしゃいませ。 よく憶えておいでですね。 スピノザは、最近とみに物忘れが酷くなってきましたので、 うらやましいです。(苦笑) それにしても、ブラック・ジャック、読み返したくなりました。 >美人の彼女はどこに行ったんだ? はい。そうなんです。それが謎なんです! もう一つ。 これまで、スピノザが、ご紹介してきました十二編は、少なくとも 一九九八年の韓国では、選りすぐられた作品のはずだ、という ことも謎なんです。 本当に、これが傑作選でいいんでしょうか? 明日は、掉尾を飾る「月夜の物語」をお届けする予定です。 さて、隊長並みの逆転満塁ホームランは出るのでしょうか?
映画の方が後でしたか、すみませんでした。 でもあの映画はタイの実話かなんか元にしてて、なかなかできは良かったので、 元ネタどうこうパクリ云々は言われたりしてないんですよね。 韓国はドラマで、心臓移植を受けた女性が、ドナーの恋人にときめくという、 シティハンターのアレを彷彿とさせるものもあるしなぁ。
>>305 いやいや、お気になさらずに。 >元ネタどうこうパクリ云々は言われたりしてないんですよね。 そうでしょうねえ。 タイだったかどうかは忘れましたけど、確かあの辺で藤子不二雄の 漫画を一生懸命模倣して、売れた分の印税を藤子不二雄に送ったら、 それはいらないから漫画の振興に役立てなさい、と言われた、なんて エピソードがあったはずです。 あの辺りは、インド文明の影響を受けながら、建築でも、彫刻でも 文学でも独自のものを残した文明がたくさんありますから。
307 :
すも :2012/07/23(月) 22:00:59.00 ID:w0RI40q+
>>306 タイではなく、ベトナムですね。
ドラえもんの海賊版が売られてたんですが
そこのオヤジが、国も商売も落ち着いて
きたので、正式に契約して印税を払いたいと。
で、藤子藤雄がその金で子供達に本買って
やってくれと、そのままベトナムの学校に
寄附しちゃった。
>>307 すもニム。 あ、ベトナムでしたか。 ありがとうございます。(ぺこり) これって、いい話ですよね。 スピノザが、新婚旅行でバリ島に行きましたとき、 向こうのテレビでウルトラマンをやっておりました。 確か、あれもちゃんと円谷プロと契約を結んでいたかと 思います。 こうやって、日本文化は文化侵略=i笑)をしてい くんですね。 うーん、さすが日帝、汚い! (爆笑)
309 :
マンセー名無しさん :2012/07/23(月) 22:25:35.52 ID:vsjWlhOG
スピノザ様、快癒なされたようで良かったです、お待ちしておりました。
>>303 >網膜に焼き付いた映像が白い所(広げたシーツとか)に浮かび上がるんだよね
そっちは別の短編「白い幻影」の方ですね、海難事故にあったカップルの女性が
恋人が海に沈む直前の映像が目に焼きついてしまう話。
韓ドラお得意のネタも絡んでますが、切ないロマンスでした。
ブラックジャックの方は状況に関係なく、唐突に顔が見えたりしたはず。
恋に落ちる過程も確かに若い女の子らしくてよかったけど
最後にブラックジャックが「恋に恋してただけ」とか身も蓋もないオチつけてたのが笑えた。
おかげで陰惨な話にならなかったけど。
この話の方がむしろキャラの名前とか背景を書かない方がよかったんじゃないかと
眼球ww提供者がそんなに簡単にわかるのかとか、警察がこんなヨタ話信じた上
容疑者教えちゃうのか、とか突っ込み所満載ですが。
幻の美女を追っていき、巡り合えたら相手は殺人犯で…ってやる方がまだいいのでは
なんですぐネタばらししちゃうんでしょうね。
せっかく謎つくっても意味ないんじゃないでしょうか。
>>309 > 幻の美女を追っていき、巡り合えたら相手は殺人犯で…ってやる方がまだいいのでは
この辺でサスペンスとして成立させるか、
あるいは、巡りあった後、わけのわからない謎の行動があって、
実はそれが主人公の死後、次の被害者を呼び寄せるための行動だ
というのが、殺される瞬間にパズルのピースのように嵌って、
読者にカタルシスがあるとか、なにかしらの仕組みと仕掛けがないと
日本じゃ絶対に通用しませんよね。このネタ。
>>309 > そっちは別の短編「白い幻影」の方ですね
うへあ。せっかくスピノザニムに褒められたのに記憶違いだったかw
言われて思い出した、オチは韓ドラお得意のネタでしたっけね。目に焼き付いた
恋人は歳を取らずハンサムなままで、その幻影を大事に生きていく主人公でしたっけ。
網膜に焼き付いた謎の美女ネタは、「美人の恋人」と絡めた方がよかったんじゃ
ないですかね〜。親身になってくれた恋人(美人じゃない方が話は面白い)よりも
幻の美女を選んで、結果的に殺されちゃうバカな男の話。
どうでもいいけど、これまでの作品は全て恋愛の過程とか駆け引きとか感情の推移とか
そういう描写が一切無いですね。韓ドラは恋愛ネタばかりだけど、韓国人って愛の話を
書かせるとド下手なんじゃないかな、と今思った。
>>309 >>310 いらっしゃいませ。 お陰様で、馬鹿がひく(苦笑)夏風邪は、すっかり良くなりました。(ぺこり) >>309ニム そうなんです。眼球提供者とか、容疑者とか、普通教えませんよね。 >>310ニム はい、日本じゃ、新人賞の一次も通らないと思います。 >>311ニム ま、記憶違いは、誰にでも……、って、スピノザなんて、毎日記憶違いで 妻と娘にいびられています。(涙) お説の通り、謎の美女は、「美人の恋人」と絡めた方が、ずっとロマンチック ですよね。 >韓国人って愛の話を書かせるとド下手なんじゃないかな、と今思った。 はい、まさにその通り。 本当の意味での恋愛って、しないんじゃないか、と思うぐらいです。
えっと、すみません。 勘違いしてました。 ベトナムは、インドというよりも中国の文化圏ですね。 漢字で、越南、が国号ですから。 なんだか、近頃この手の、そそっかしい勘違いが多くなりました。 これでも、インド史が専門だったんですが……。 年はとりたくないものです。(苦笑)
>>311 四角関係から女が一人はじき出されて、タイプの真逆な男二人の間で翻弄される女心の泥沼、っていうのを
禁じ手にしたら、韓国ドラマは終了するっていうくらい、パターンが金太郎飴だからなぁ。
>>314 いらっしゃいませ。 >パターンが金太郎飴 はあ、やっぱりそうなんですか。韓流ドラマ。 スピノザが苦行している韓国ミステリでは、今まで ご覧になってお分かりの通り、夫婦が泥沼状態で、 さしたる工夫もなく片方がもう片方を殺して……、 という話が多い気がいたします。 赤川次郎とか、北村薫のような、読後感のさわやかな ミステリもありませんし、島田荘司のような超絶トリックも ありませんし、……。 どうして、こうもドロドロばっかりなんでしょう?
ブラック・レディって韓国だとミステリーのジャンルに入るのか? これはホラー作品だろ…
まさかとは思うが 幻影の美女→誰だか解らない(謎) 幻影の美女=由華→誰だか解った(謎解明) だからミステリーじゃないよな…
318 :
マンセー名無しさん :2012/07/24(火) 04:05:58.12 ID:5mQQ2Vwi
>311 最後に、どんでん返しがあってヒロインがけなげで切ないんですよ、アレ。 手塚治虫は作品も多いし、この2つはネタかぶりではありますから記憶の混同もむりないかと。 でも作品のテイストが全然違うのはさすがとしか。 しかし、謎解きも311氏の言う様にキャラの感情表現等もない、韓国ミステリって いったい何が描写されてるんでしょうか。 目が見えるようになったら自分も恋人も美形だったとか書かれてもねえ。 ところで、話からすると主人公は手術して初めて目が見えるようになったらしいですが >理淑が、初めて私に近づいてきたとき、かなり くたびれた感じで というのは外見ではなく精神的に疲れていたってことでしょうか。 最初読んだ時、ここらに何か謎があるのかと思っちゃいました。 全然関係ないんですね。
>>318 ブラックレディの主人公は生まれついての盲目だったのかな、なんか初めて目が
見えるようになった喜びみたいなもんが全く感じられないんですよね。真っ先に
気にするのが恋人の美醜と「私自身もまれに見る美男子」とかいうこと。
生まれついての盲目の人に、人間の美醜の観念ってどれくらいあるんでしょうか。
そりゃ見えるようになって生活を始めれば大勢の人の顔を見比べて優劣をつけるように
なるでしょうけど。
そういえば関係を持った男を次々に殺す蜘蛛みたいな女ネタで、オランダ時代の
ポール・バーホーベン作「第4の男」とか、デブラ・ウィンガー&テレサ・ラッセル主演の
「ブラックウィドー」が面白かったですね。どっちの作品も悪女と対立する女性が
カッコいいんです。
320 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/24(火) 13:37:28.61 ID:5m6K3pcX
おはようございます。 って、もうそんな時間じゃありませんが、ちょっとパソコンの 調子が悪くて、手間取ってしまいました。 >>316 >>317 >>318 >>319 いらっしゃいませ。 >>316 そうですね。できの悪い<zラーかと。 >>317 うーん、本気で、それが謎解きとは思っていないだろう、と 断言できないところが凄いと思います。 >>318 >理淑が、初めて私に近づいてきたとき、かなりくたびれた感じで そうなんです。スピノザも、目の見えない主人公が、どうして くたびれた感じ≠見て取ったのか。 何か後のストーリーに絡むのかと思ったら、思い切り肩すかしでした。 >>319 目が見えるようになった喜び=Bそうなんです。重いテーマだと 思うんですが。結局、盲目という属性も、記号にしか過ぎないんですよね。
321 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/24(火) 13:44:15.54 ID:5m6K3pcX
月夜の物語 李秀光(イ スグァン) あらすじ 十月の夜、少年兵は月を見上げていた。月は池(チ)氏の娘の 胸のようにほのかに白かった。 こんな近くで月を見上げるのは、義勇兵に引き立てられてから 初めてだった。 戦争(朝鮮戦争)が始まった当初は、押していた人民軍だったが、 今では国連軍と国防軍に囲まれている。 人民軍の軍服を着ていては、大変なことになる。 このままでは、故郷の村に帰れない。 それで、衣服を盗もうと、昨夜、隠れている山の麓の 村に忍んだのだが、押し入ったのが娘の部屋で、何も取れずに 逃げ帰ってしまった。 少年兵は、十六歳で池氏の娘と結婚した。結婚していれば、 兵隊に取られないだろうという打算からだった。
322 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/24(火) 13:44:48.08 ID:5m6K3pcX
初夜の晩、飲まされすぎて酔いつぶれ、寝てしまった。 次の晩は、かくてはならじと初夜の代わりに池氏の娘英玉 (ヨンオク)と契った。 池氏は、両班ではあるが、少年兵の家、李氏の家柄には 遠く及ばなかった。そして貧しかったので、裕福な少年兵の 家からの縁談は、一も二もなく引き受けた。 戦場では、人がハエの群れのように死んでいった。 特に、国連軍が仁川に上陸して、人民軍が撤退戦をする ようになると、悲惨な状況になった。 英玉とは、わずか二日しか暮らさなかったが、 少年兵の脳裏には、その白い裸身がいつも蘇ってきた。 その、自分の村には、人民軍の軍服さえ着ていなければ、 半日歩けば帰ることの出来る距離だった。
323 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/24(火) 14:06:20.30 ID:5m6K3pcX
少年兵は、もう一度麓の村に衣服を盗みに降りようと思った。 そう言えば、英玉の故郷の村も、この辺りだと聞いたような気がした。 女は、犬の鳴き声で目を醒ました。 それにしても、李氏の長男に娘を嫁にやったのは良いことだった。 何しろ、舅は、義勇軍に引き立てられていってしまった息子の 嫁に、何かあっては、とわざわざ実家まで送ってきてくれたのだ。 二〜三ヶ月以内に、連れ戻しに来ると言っていた。 ふと、犬の鳴く声が、ぱたりと止んだ。 どうしたのだろう? と女は訝しく思った。 銃声が響き渡った。 二日後、その村の人々は、池氏の母娘が、射殺されているのを発見 するのだった。
324 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/24(火) 14:07:21.98 ID:5m6K3pcX
◎感想 ちょ、ちょっと待って! これは、ミステリなんでしょうかね? ちょっとできの悪い=A叙情短編のような気がします。 取り敢えず、人が撃ち殺されれば、ミステリなんですかね? 叙情短編なら、叙情短編で、描写が甘い。 第一「こんなに近くでまばゆいほどの月を見上げる」 って、月に近いってどういうこと? SFか? 月がこんなに間近く見える、とかなら分かりますが。 近くで月を見る、って言い切っちゃったら、小学生にでも 突っ込まれるでしょう。 で、落ちが、簡単に読めちゃうんですよね。
325 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/24(火) 14:07:53.26 ID:5m6K3pcX
とにかく、英玉の里はこの辺だった、と思う辺りで、 ああ、と思っちゃう。 もちろん、英玉の母である、「女」の視点になったところで、 もう仕掛けは丸わかり。 本当に、下手くそなマジックを見せられているみたいです。 ミステリとしても落第だけど、叙情短編としても落第でしょう。 多分、2ちゃんねるの創作板辺りには、もっと優秀な 短編が幾つもあるのでは? と思います。 そもそも、ストーリーがねえ。 中二病患者が思い付きそうなストーリーで、それになんのひねりもない。 思い付いたのを、そのまんま垂れ流したみたいなストーリーです。 分断の悲劇を書いたつもりなんでしょうが、そういう高みには 達していませんね。
乙です。 あとは訳者あとがきで終わりかな? でも、訳者の祖田 律男ってこの本の他には金 聖鍾の「最後の証人(上)(下)」と 「ソウル−逃亡の果てに」の翻訳しかしてないので、韓国ミステリに関する客観的評価と 論評を期待するのは、ちと無理か。
327 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/24(火) 14:18:00.68 ID:5m6K3pcX
◎総評 いやあ、こうして「コリアン・ミステリ」に収められた十三編の、 自称ミステリ短編を読み終わったわけですが……。 ご免、最初に読んだ「本当の復讐」君。 詰まらない! なんて断言して悪かった。 巻頭にあるだけあって、君は割と読み応えのある方だったよ……。 総じて、短編、短い小説を安易に書きすぎだと思うのです。 短編は、ギュッと凝縮された、文学のエッセンスでなければなりません。 なのに、あの長たらしい朝鮮の新聞などに書かれた論説のように、 散漫に書き散らして、紙数が尽きたところで慌ててまとめに入る。
328 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/24(火) 14:19:06.59 ID:5m6K3pcX
なんかそういう態度で、短編小説も書かれているように思えます。 しかも、文章に魅力がないんですね。致命的だと思います。 その魅力のない文章で、仕掛けが丸見えのネタが割れてしまった 手品を、延々と演じられているみたいで、しらけます。 だから、平井和正というSF作家が言うような、文体の 「ベクトル感覚」、というものが全くない。つまり、読者を ラストまでグイグイと引っ張っていって、とにかくページを 繰る手が止められない、という風にはなりません。 取りあえず、落ち着いて文章を読めたのは「失踪」の金聖鐘だけ という悲惨さ。でも、この金聖鐘でさえ、日本の作家なら、 彼より優れた作家をすぐに十人や二十人あげられると思います。
329 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/24(火) 14:19:38.61 ID:5m6K3pcX
さらに、動機がねえ……。 安易に、男女のもつれを動機にしていますが、ああ、 ここから殺意に発展したんだ、と納得させる描写≠ェありません。 だから、みんな淫乱だの何だのという異常性格者みたいになってしまう。 人間性に対する追求もなく、びっくりさせるトリックもなく、 ないない尽くしです。 いや、スピノザ、正直に白状しますが、「コリアン・ミステリ」 なんてしょぼいもんだろうと舐めてかかってはいたんです。 でも、まさか……。 ここまでしょぼいとは……。 いや、想像の斜め上を行く酷さでした。
そういえば。 この「月夜の物語」って、素直に読むと 少年の故郷と嫁の故郷、歩いて半日ほどの距離で、かつ 嫁の故郷のほうが前線に近いんですよね? > 何しろ、舅は、義勇軍に引き立てられていってしまった息子の > 嫁に、何かあっては、とわざわざ実家まで送ってきてくれたのだ。 小説として面白いかどうか、という以前のところで、 この辺がすでに理屈として成立していないのでは。
>>324 多分、多分ですけど………
そこから我々は「同じ民族同士が殺戮しあった悲哀」に思い至って涙しないといけないのかな?
>>326 いらっしゃいませ。 >あとは訳者あとがきで終わりかな? えっと、前に書こうとして忘れていました、まえがき、が 序文の他にありますから、明日は、その二つをうpしたい と思っています。 しかも、スピノザ、様々な雑誌や「ソウルー逃亡の果てに」 なども入手しておりますので、 このシリーズは、もうちょっと¢アくんじゃぜ。(笑) 今後ともお付き合い願えれば、幸いです。(ぺこり)
連投規制のため、レスが遅れました。 すみません。 >>330 >小説として面白いかどうか、という以前のところで、 >この辺がすでに理屈として成立していないのでは。 そうなんです。一々、こういう記述に引っかかってしまって、 なかなか読み進めることができません。 いくら大衆文学だとはいえ、一年の成果である傑作集が このレベルでは、かの国が願ってやまない、台座に乗せる 人物は、当分現れないと思います。 >>331 >そこから我々は「同じ民族同士が殺戮しあった悲哀」に思い至って涙しないといけないのかな? そうなんですよね。作者の狙いは、そこにあって、そういう心情を 抒情的に書ける俺様≠ゥっこいい、ということなんだと思います。 でも、読者には、そんなこと強要されるいわれはないわけでして……。 どうして、こうも身勝手なんでしょう?
人民軍は北朝鮮の軍ですよね。仮にも現在も休戦中の敵なのに義勇軍でいいの?
>>334 いらっしゃいませ。 朝鮮戦争は、別名、アコーディオン戦争、などとも言われておりまして、 あの半島の上を北朝鮮軍&中共軍が、それに対抗して韓国軍&アメリカ を中心とする国連軍が行ったり来たりいたしました。 その過程で、その時その時、その地区を占領していた軍隊が、近所の 青年を勝手に自軍に編入しました。 ややこしいのですが、中共は正式には参戦していませんので、自分 たちの軍を「義勇軍」と呼んでいました。 この小説の義勇軍が、北朝鮮軍なのか中共軍なのかは、作品を読んでいる 限りでは、判然といたしません。
336 :
マンセー名無しさん :2012/07/24(火) 18:18:11.99 ID:5mQQ2Vwi
とりあえず、小説部分すべてのあらすじウpお疲れ様でした。 ラストもミステリじゃないですね。 「こんな近くで月を」とかサルベージを発掘というのは訳者のミスの可能性もありますが 根本的に翻訳者の力量とは無関係にひどい内容ですねえ、どれも。 330さんも書いてるようにおかしいですよね、前線に近い方に疎開って 嫁の故郷の祖父母を迎えに来たとか、もう少し説得力のある理由なんていくらでもあるでしょうに あと、英玉の描写が白い裸身しかなくて、少年兵が打算で結婚して体だけしか思い出さないって 少年兵にも英玉にも感情移入できないので、尚更同情しにくいですね。 以前から英玉にほのかな恋心を抱いてたとか、もうちょっと情感出せないもんでしょうか。 まあ、どうやっても「ミステリ」にはならないんですが。 1925年に発表された乱歩の心理試験の足元にも及ばない、と言ったら乱歩先生に失礼かな。 今後もネタがあるようで、楽しみにしております。 ところで、韓国って名探偵モノってあるんでしょうか。 こういうの読む限り、魅力的なキャラクターの創造って限りなく無理っぽいんですが。
(´-`).。oO(ミステリじゃ無い物をミステリと銘打って) (´-`).。oO(読者が結果「謎」に落ち込む意味でのミステリなのかとw) <>
338 :
マンセー名無しさん :2012/07/24(火) 19:07:16.92 ID:5mQQ2Vwi
刺青様ww そういや自分も含めて皆さん、並みのミステリよりよっぽど「あーだ、こーだ」と議論してますね。 収録されてる小説より、この短編集の刊行自体がミステリの仕掛けだとゆーことでしょうかww
>>338 (´-`).。oO(そう、このミステリの罠に、知らず知らず引き込まれてry)
(´-`).。oO(冗談はさておきw)
(´-`).。oO(未完成な物に対して、口を出さずに居られないのが人間の性で)
(´-`).。oO(改善の余地を探し、検証します)
(´-`).。oO(書き手から読み手へ、読み手から書き手へと)
(´-`).。oO(批評が巡り、それを以って向上していくのですが)
(´-`).。oO(そもそもの土壌として、その気質が鮮人に有るのかを問うなら)
(;゚Д゚).。oO(・・・・・・・・)
(´-`).。oO(今現在の南鮮ミステリが向上してるかを知りたいですね)
<>
>>336 シンディ・クロフォードwもブラックレディも、女性の顔と身体のことしか書いて
ないんですよね。まあ正直と言えば正直なんでしょうが、韓国には肉欲だけで恋とか愛って
存在しないのか。
それと、家族や友人に対する温かい感情の描写も一切ないですね。人間関係がなんだか
すごく妙なSF世界みたいです(アシモフの「裸の太陽」とかね)w
そのせいで、誰が死のうが殺されようが共感できない作品ばかり。主人公も嫌な性格の
ヤツばかりですし。
ただいまー。 ちょっと、趣味のコーラスの練習に出かけておりました。 >>336 そうなんです。 >ほのかな恋心 そういう描写があれば、あらすじを書いていても癒されると 思うのですが……。 名探偵がいるかどうか。検索してみると、意外にこの二〜三年 で翻訳されたものが増えているようですから、探求してみようと 思っております。 >>337 刺青ニム。スピノザは、一方的に存知あげておりますが、このスレ では、初めましてだと思います。よろしくお願いします。 >読者が結果「謎」に落ち込む意味でのミステリ (爆笑)させていただきました。本当ですよね。
>>338 >並みのミステリよりよっぽど「あーだ、こーだ」と議論してますよね。 はい、スピノザも、こんなスレを建てて頂いた下位があると申すものです。 >>339 >今現在の南鮮ミステリが向上してるか 今手元に、2000年、2001年、そして2012年の短編がございます。 まだ読んでいないものもありますので、順次あげて参ります。 その折に、またみなさまの鑑賞眼で批評して頂きたいと思っております。 >>340 はい、 >肉欲だけ >家族や友人に対する温かい感情 がない。 あれだけ、韓国人は情の深い国民だ、と吹き上げておきながら、どうして こんな風にぬくもりがないのか? その辺の謎が、探求心をそそるところです。
>>341 ,342
(´-`).。oO(スピノザさんはじめまして)
(´-`).。oO(コテはエチカからですか?)
(´-`).。oO(飽くなき探究心に相応しいと思います)
(´-`).。oO(私も運動をする上で、他国の文化と如何に向き合い)
(´-`).。oO(如何に対処するかを常に念頭に置いてるので)
(´-`).。oO(この様なスレは、その切っ掛けを得るのに)
(´-`).。oO(大変参考に成るんです)
(´-`).。oO(ちょくちょくスレにお邪魔すると思いますので)
(´-`).。oO(その時は宜しくお願いいたします)
<>
>>343 刺青ニム。 コテは、「エチカ」などという高級なものではなく、 昔我が家に居候しておりました黒猫の名前でした。 黒猫そのものを命名いたしましたのは、子供ですので どこからそんな名前を持ってきたのか、謎です。(苦笑) 是非是非、おいでください。 今後ともよろしくお願いいたします。
345 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/25(水) 12:49:48.46 ID:96C6ZZUr
おはようございます。 今日は、かねてからご要望のありました、まえがきと 訳者あとがきをお届けいたします。作者と訳者が、このアンソロジーを どう見ているか、ちょっと面白いと思います。 では。まえがきから。 まえがき 興味津々な推理小説の海域を目指した航海 出版界は全般的に不況であるとはいうものの、私たちはまた、 推理小説の季節である夏を迎えた。夏といえば、真っ先に避暑を 思い浮かべるが、海へ、渓谷へと避暑に出かける際、リュックの 中に推理小説をしのばせていくことは今では決して珍しい光景ではない。 近年、韓国推理作家協会は会員が書き著した珠玉のような短編を 集めて短編創作集を発刊しているが、この度においては、 元老作家から新人作家までの多様な階層からの参加が得られており、 作品集の水準を例年よりも一段階高く引き上げています。
346 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/25(水) 12:50:19.20 ID:96C6ZZUr
元老作家である李祥雨(イ・サンウ)氏の『地獄への道行き』、 金聖鐘(キム・ソンジョン)氏の『失踪』を始め、魯元(ノ・ウォン)氏 のブラック・レディー』、中堅作家である金楠(キム・ナム)氏の 『訪問者』、金容相(キムヨンサン)氏の『血統』、李秀光 (イ・スグワン)氏の『月夜のお話』、金尚憲(キム・サンホン)氏の 『いとしのシンディー・クロフォード』、柳禹堤(ユ・ウジェ)氏の 『敵と同志』、女流作家林沙羅(イム・サラ)氏の『標的』、 黄美英(ファン・ミヨン)氏の『疑心の代償』、新鋭作家である 黄世鳶(ファン・セヨン)氏の『本当の復讐』、崔鐘K (チェ・ジョンチョル)氏の『平倉洞の陰謀』などは面白さだけではなく、 文化的側面からも相当な成果を上げた作品です。
347 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/25(水) 12:50:53.49 ID:96C6ZZUr
読者のみなさん、推理小説マニアの皆さん方の中にあっては 推理小説といえば外国の作品を選り好んで、外国の作品だけが 質の高いものだと見なす場合が往々にしてありますが、 我が国の優れた短編小説を愛情込めて読むこともまた、 読書の一つの術になるでしょう。 韓国推理作家協会所属の作家が、困難な条件下にあっても 毎年作品集を発行するのは、言うなれば、読者のみなさんに 推理小説の神髄だといえるような優れた「短編」をお目にかけんがためなのです。 一年ぶりに出た作品集に、読者の声援を期待します。 韓国推理作家協会副会長 文学評論家 柳明佑(ユ・ミョンウ)
348 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/25(水) 13:07:53.27 ID:96C6ZZUr
訳者あとがき 韓国推理作家協会は例年、夏に短編小説のアンソロジーを編集 していますが、本書は一九九八年に刊行されたものの全訳です。各年度 の作品集の中でもとりわけこの年度のものは韓国文化の特徴が色濃く 反映された佳品が揃っており、「韓国ミステリ」という新たな一ジャンル が成立するのではないかとすら思われるほどです。主立った特徴を一つ 挙げますと、儒教倫理の根幹をなす血統意識を背景にミステリが 生み出され得る、ということになるでしょうか。『血統』、『本当の復讐』、 『疑心の代償』などは韓国でしか書かれ得ない作品であるとは言えますまいか。 この三作品に共通する筋書きは、夫が妻の不倫を疑うことから話が始まり、 結果は夫の方が酷い目に遭う、というものです。韓国では擬妻という 独特の言い回しがあります。夫が妻の不倫を疑うという意味ですが、 男性のそんな意識に対する女性陣の憤りを作者が鋭敏に嗅ぎ取った結果、 生み出されたのかも知れません。
349 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/25(水) 13:08:34.37 ID:96C6ZZUr
韓国の小説と言えば、『平倉洞の陰謀』に見られるように濃密な家族関係を 背景に書かれるものと思い込みがちですが、『いとしのシンディー・ クロフォード』のような作品がすでに書かれていたことには驚きを 禁じえません。ミステリの短編としてさりげなく発表されたこんな作品を 私は評価したいと思います。『訪問者』もまた然り。 全斗煥そして盧泰愚政権下において「民主化闘争」の盛んだった八十年代 に学生運動を体験した世代でもある女流作家・林紗羅『標的』は、時代の 主役たり得なかった者の一つの感性のあり方を示す興味深い作品です。 どういう訳か、まえがきで唯一」名前の抜けていた作家李勝寧氏は『隠し カメラ』というとぼけた感じの作品での登場ですが、この人の出世作・ 長編『ミスコリア殺人事件』は読み出したら止められないほど面白い 本格推理物です。
350 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/25(水) 13:16:56.27 ID:96C6ZZUr
『地獄への道行き』の著者李祥雨は韓国推理作家協会の会長であり、 昨年においても短編を発表し話題を呼ぶなど、第一人者であることは 言うまでもありません。が、何と言っても韓国推理小説会の代表作家を 挙げるとするならば人気随一の金聖鐘氏でありましょう。本来は長編 作家ですが、今回は長編になり得るような素材を凝縮したような短編 『失踪』を発表されています。ここで、興味深い挿話をひとつ紹介 させて頂きます。この小説の素材となった沈没船が一九七五年に新安岬 で発見されて以来、修復作業が続けられていて今年(二〇〇二年)の 暮れには復元が完了し、木浦市にある国立海洋博物展示館に姿を現す というのです。今年の二月七日付けハンギョレ新聞に出ていた記事による 情報ですが、妙な符号を感じないわけには参りません。
351 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/25(水) 13:32:36.45 ID:96C6ZZUr
原著とつき合わせてお読みになられた方は、に作品のタイトルが変更 されていることに気づかれたことと思いますが、原作者の了解を 得た上でのことですのでご理解ください。 さて、本書が共訳の形で翻訳されるに至った経緯を、簡単に 述べさせて頂きます。昨年の夏にバベル社主催の第二十四回翻訳 奨励賞表彰式が東京であり、そのとき知り合った韓日部門の面々が 韓国語翻訳研究会というグループを結成し、内四名が自発的に ワークショップ形式で本書の翻訳に取り組み、相互に批評し合う中で 仕上げた物です。金聖鐘氏には出版の実現に当たって、いろいろと お世話になりました上、序文までも書いて下さいましたことをこの場を 借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
352 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/25(水) 13:33:17.82 ID:96C6ZZUr
日韓文化交流の気運が高まりを見せる中で、この出版企画が実現 できたのはバベル社の理解があったればこそです。堀田都茂樹さんを 始め、事務局の大坪義明さん、鈴木由紀子さんのご尽力には、心より 感謝申し上げます。最後に私事になりますがお互いの母国語を教え 合うこと十年余り、今では親友のひとりでもある釜山在住の崔太ショウ さんにもお礼を言わせて下さい。ありがとう。 二〇〇二年四月 祖田律男
353 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/25(水) 13:44:31.17 ID:96C6ZZUr
以上で、まえがきと、訳者あとがきのうpを終わります。 一読してお分かりの通り、みなさん、それなりに作品は いいもの、という前提で話がすすんでいます。(苦笑) 共訳、という話が出てきましたが、帯に隠れているところを 見ますと、祖田律男氏の他に、李慶姫、李清一、李良文の 三氏が訳しているようです。 なるほど、訳が今ひとつだなあ、と思った理由が分かる ような気がいたします。 明日は、ちょっとしたサプライズを予定しております。 今日の分は、ここまでです。
354 :
マンセー名無しさん :2012/07/25(水) 14:09:09.76 ID:HJEwltv2
うpお疲れ様です。 いやあ、まさかとは思ってましたが、本気で「レベルが高い」と思ってるんですね。 韓国の文芸は以前からノーベル症を発症すると、自分達で訳しては海外に売り込むらしいんですが 中国朝鮮族の金文学氏の著書によると、最初のそれは訳がダメダメな上、アメリカに 押し付けるだけだったので、売れないどころか鼻も引っ掛けられなかったようです。 >『いとしのシンディー・ クロフォード』のような作品がすでに書かれていたことには驚きを 禁じえません。 確かに別の意味で驚きますけどね、訳者の方読書しないんでしょうか? 『月夜のお話』のような朝鮮戦争の悲劇なら、あしたのジョーの韓国人ボクサーのエピがありますよね。 あっちの方が自然で説得力がありますって、比べちゃ失礼な気すらしますね。 ところで、「短編創作集」と言うことは書き下ろしなんでしょうか? 母にスピノザ様のうpしてくれた文を読んで聞かせたら大受けでした。 明日のサプライズを楽しみにしております。
355 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/25(水) 14:19:36.89 ID:96C6ZZUr
>>354 いらっしゃいませ。 そうなんです。韓国人の、この根拠のない自信はいったい どこからくるのでしょう。本当に不思議です。 ああ、いましたねえ、韓国人ボクサー金龍飛。 あのエピソードは印象的でした。確か、食事を摂れないので、 減量に苦労しないという話だったと思います。 このアンソロジーが、書き下ろしなのかどうか、スピノザにも 分かりません。色々調べてはいるのですが……。 ええ!! お、お母様にですか! そ、それはなんともはや……。 くれぐれも、毒電波に当てられすぎませんように、お母様に ご自愛下さいとお伝え下さい。
356 :
マンセー名無しさん :2012/07/25(水) 15:42:30.34 ID:HJEwltv2
>>355 ご心配ありがとうございます。
母はネットはやってないのですが、数年前から私が話す韓国関連の情報を一部怒りつつ
面白がっておりますので、毒電波には耐性が出来ております。
出来すぎて、以前はお花畑に近い無韓だったのですが、嫌・笑兼ねる二次的韓国ヲチャになっております。
元々読書好きでもあり、スピノザ様のスレはここんとこ目新しい情報が少なかった
韓国系お笑いネタでもあり楽しみにしているようです。
(=゚ω゚)ノぃょぅ 駄文の殿堂とは申しませんが、印象的なシーンとフレーズを並べても小説にはならないの(´・ω・`) >家族や友人に対する温かい感情の描写が無い 普段がアレなんで文章の中では殊更に排除し、冷徹な気配を演出しようという意図だと思われます。 いわゆるcoolなんではなかろうかと。 構成上の粗密の割り振りが異常なんで「不人情」「ハードボイルド」に見えないのは筆力不足・・・
>>356 なるほど。ご母堂は、電波耐性がおありなのですね。 >韓国系お笑いネタでもあり楽しみにしているようです。 ありがたいことです。そう言って頂けると、スピノザとしても、 甲斐があるというものです。 >>357 いらっしゃいませ。 >いわゆるcoolなんではなかろうかと。 あ! なるほど。そういう見方もできるわけですね。 目から鱗が落ちまくリングです。
大変にお疲れ様でした 序文 (>58-63,65-70) 金聖鐘 まえがき (>345-347) 柳明佑(ユ・ミョンウ) 本当の復讐 (>6-9) 黄世鳶(ファン・セヨン) 訪問者 (>16-19) 金楠 (キム・ナム) 平倉洞の殺人陰謀 .(>25-33) 崔鐘K(チェ・ジョンチョル) 血統 (>47-48) 金容相(キム・ヨンサン) 疑心の代償 (>72-73,75-79) 黄美英(ファン・ミヨン) 失踪 (>95-96,98-102) 金聖鐘(キム・ソンジョン) 敵と同志 (>132-134) 柳禹提(ユ・ウジェ) 地獄への道行き (>155-159) 李祥雨(イ・サンウ) 隠しカメラ (>182-185) 李勝寧(イ・スンヨン) 標的 (>217-220) 林紗羅(イム・サラ) いとしのシンディ・クロフォード 金尚憲(キム・サンホン) (>246-248,250-251) ブラック・レディ (>283-286) 魯元(ノ・ウォン) 月夜の物語 (>321-323) 李秀光(イ・スグァン) 訳者あとがき (>348-352) 祖田律男
>>359 いらっしゃいませ。 目次とリンクのまとめ、ありがとうございます。 本来なら、スピノザが自分でやらなければならない ところですが。(汗拭き拭き) こうしてやっていただけると、本当にありがたいです。(ぺこり)
まだ今から10年以上前の作品だ。 現在はいくらかマシになってると思いたい…
>>361 いらっしゃいませ。 >現在はいくらかマシになってると思いたい… まったくです。 今のところ、スピノザが読んだのは、1998年の作品と 2000年の作品だけですので、この後に読む予定の 2009年、2012年の作品がどれだけ進歩しているか、 不安と期待に満ちて見守りたいと思っております。
時々引用されている方がいらっしゃるので
「敵に囲まれて絶体絶命、いつの間にか脱出!」の具体例のソースを置いておきますね。
●tbs「アイリス」プロダクションノート
最近、編集についてのご意見を多くいただきます。
「物語の重要な部分がカットされていてストーリーがわかりにくい」「話が飛んでいてよく分からない」などなど。
(中略)
皆さんがまず違和感を覚えるのは、例えば、ヒョンジュンはどうやってハンガリーから秋田に入ったのか?
ヒョンジュンを追うソンファはどうやって彼の居場所を突き止めたのか?
さらに、どうやって二人は上海に行ったのか?
そういう場所の移動のことかと思います。
実はこれ、一切手を加えていません。
その辺は、みなスパイだし、特殊訓練を受けていて、密入国くらい朝飯前、
居場所を突き止める手段は事欠かないという前提で話が進んでいるのです。
また、視聴者に対しても、描かれていない部分は想像力で埋めてもらうという姿勢なのです。
日本のドラマでは、制作側がその辺の“不親切さ”を気にしてしまい、描かないではいられません。
描くとなると尺を食ってしまい、ストーリー展開も遅くなっていく・・・。難しいですね。
今夜の放送でも、ヒョンジュンとソンファがサウの家に侵入し、NSSに取り囲まれたにもかかわらず、
いつの間にか脱出して車で逃走しているシーンがありました。
どうやって出てきたの?!と突っ込んだ方も多かったのではないでしょうか?
ここも韓国での放送のままです。
細かい説明描写があるないは、いい悪いではなく、もう文化の差、お国柄としか言いようがないですね。
私が聞いた限りでは、韓国ではとくにその点を気にする視聴者もいなかったようです。
私個人としては、そういう大らかな感じは好きです。
小さいところをチマチマ気にせず、面白さ優先でデッカイことをやってのける!そういう感じが。
まあ、だからこそこうして韓国ドラマに関わっているのだと思います。
ttp://www.tbs.co.jp/iris2010/productionnote/pn12.html 「アイリス」とはtbs地上波の全国ネットで水曜9時に放送された韓国のスパイアクションドラマです。
制作費15億円、韓国での視聴率は30%超えで「韓国でも10年に一度の大作」と呼び声高いドラマだそうですw
>>363 まあ、あえてマジレスしておくと、この辺は本当に「文化の差」なんだよね。
例えば、密入国にしても「プロセスを全部合理的かつ詳細に描く」とするなら
日本のドラマや小説の描写でも、全然足りません。
で、「どこまで省略が許されるか、どの位をテンポがいいと判断するか」は
完全に文化的な問題といっていいでしょう。
> 今夜の放送でも、ヒョンジュンとソンファがサウの家に侵入し、NSSに取り囲まれたにもかかわらず、
> いつの間にか脱出して車で逃走しているシーンがありました。
> どうやって出てきたの?!と突っ込んだ方も多かったのではないでしょうか?
> ここも韓国での放送のままです。
・・・まあ流石にスパイ・アクションドラマで、見せ場のアクションを省略するのは
頭がオカシイとしか思えませんがw
読者をノセて「こまけぇ事はいいんだよ!」というノリに至らせるにも流れというかプロセスのようなものはいるんだが、そこら辺の事は全然わかってない感じだねぇ>TBSの人 (具体的には、いわゆるプロレスのように「物語の登場人物の魅力をこれでもかこれでもかと引き上げて、『色々おかしいとこはあるけど、今はこのキャラの魅力に夢中になってるからそんな細かいとこはどうでもいいや』という状態を作り出す」感じというか……) (まあ、何にしてもそういう事をやっちまったらそれはもはやミステリではなくキン肉マンのような少年漫画になっちゃうわけだがねw)
>>363 >>364 いらっしゃいませ。 そしてありがとうございます。 なるほど、文化の差、でしょうか。 しかし、 >私個人としては、そういう大らかな感じは好きです。 >小さいところをチマチマ気にせず、面白さ優先でデッカイことをやってのける!そういう感じが。 このような発言をする方が、あちらの国びいきの方にはどうもたくさん いらっしゃるようですが……。 このような大らかさ=<Pンチャナヨ精神のおかげで、物語が面白く なった例を、あまり見聞しないのですね。 もちろん、大まかな密室トリックとか、大まかな時刻表トリックとか、 なかなか面白がるのは難しいかと。 うーん、汲めども尽きせぬ謎の文化ですね。
>>365 おお、366のレスを書いておりましたら、またレスが。 ゲリョスの小手ニム。 いらっしゃいませ。ブームスレでは、いつもニムのレスを 楽しく拝読させて頂いております。 そうなんです。要はプロレス≠ナいいから、楽しめるかどうか、 なんだと思います。 それが、キャラの魅力がキチンと定立していないために、 物語≠フ世界にのめり込めない。気持ちよく騙してくれない。 そういう事態になっているのかと思います。
でも、大陸ものはあんまりそういうことしないんだよね。 時代劇で言われる現代ものの写り込みとか、技術的なテキトーさはよくあるんだけど、 筋としてありえない端折りとか脚本の矛盾とかは「お国柄」という逃げは打たない。 大らかさと手抜きは違うと思うんだよなぁ。
>>367 まあ日本の底辺にもそういう作品はあるわけですけど、キャラの魅力っていうのは「ただ記号的にパンツを出したり乳を出したりするだけでは」引き出す事は出来んのですよねぇ。
(例えば、いわゆるツンデレを魅力として出すなら「お前は精神病か」って言いたくなるくらいに情緒不安定なキャラではなく「毎回毎回いつも厳しい事を言っているが、読者が忘れた頃に時々『ふっ』と優しい事を言ってしまうキャラ」というようなものを作るとか……)
(もちろん「記号化されている面白さ」というのを逆手に取った作品というのもたくさんありはするわけですけど、でもやっぱりプロならば「流れによって魅力を引き出す」という事をきちんとやって欲しいものです)
>>368 いらっしゃいませ。 >大らかさと手抜きとは違うと思うんだよなぁ。 まさに。 おっしゃる通りかと。 スピノザは、映画とか、あまり見ない猫ですので、大陸ものの 映画事情は分からないのですが、「三国志」だの「西遊記」など を読んでいる限り、やはりつじつま合わせはするものかと思います。
371 :
マンセー名無しさん :2012/07/25(水) 20:23:13.06 ID:HJEwltv2
>>364 >「プロセスを全部合理的かつ詳細に描く」ってのは多分日本の視聴者も
そんなの期待も希望もしてないと思うんですよ。
密入国も脱出もホントに場面が切り替わったら、あるいは次回の放映になったら
すでに入国・脱出していたっつーモンらしいので、「なんじゃこりゃ?」になったんですね。
謎や困難を創っといて、それの解決策は提示しないとゆーまさに「手抜き」なわけで。
ああ、コリアンミステリとまるで同じだわ。
スピノザ様
>この根拠のない自信はいったい どこからくるのでしょう。
だめんず・うぉ〜か〜という漫画にヒモやってる自信家の男が出てくるんですが
作者の「その自信の根拠は何?」との質問に
「根拠なんてない、そんなものあったら根拠がなくなった時、自信もなくなっちゃうでしょ
無ければ、自信もなくなりようが無い」といった返答をしてました。
多分韓国人の場合、まず「自信」ありきなんじゃないでしょうか。
>>369 >まあ日本の底辺にもそういう作品はあるわけですけど はい、そうではありますが、やはり日本ではそういうものは 自然に淘汰されてしまうものかと。 その年を記念するアンソロジーに収録されたりはしない ものかと愚考いたします。 >「流れによって魅力を引き出す」という事をきちんとやって欲しいものです) おっしゃる通りです。 でも、そんな作品ばっかりだったら、このスレのネタが、ががががが。(苦笑)
「韓国人が考える面白さ」とか「韓国人が面白いと感じる流れ」に 普遍性がないのが問題なんだよね。 まあ、ないならないでそれでいいんだけどw 例えば、現代日本人が、江戸時代の歌舞伎をそのまま見て楽しめるか と言われるとほぼ絶対無理。 ただ、面白さの芯になるものがあったから、西洋の演劇の影響下で それを整理、変革した現在の姿があって、これはある程度の普遍性がある。 これに類する作業を、韓国ドラマでも韓国ミステリでもやっていって、 韓国的な面白さと、世界に通用する普遍性を、きちんとすりあわせれば いいんだけど、頭のてっぺんからつま先までケンチャナヨとウリナラマンセー、 アーアー聞こえないでできてるからなあ。あの国の人間は。
>>371 ううーむ。 >だめんず・うぉ〜か〜 ですか。 し、しかし、国民がみんな、だめんず、というのも いささか凄いものがありますなあ〜。 まあ、絶体絶命の主人公が、いきなり救われてしまう、 というのは、スピノザも「南総里見八犬伝」を読んで おりましたときに経験しましたが。あれは、一応神仏の ご加護で、というエクスキューズがあったわけでして……。 江戸時代の物語と、現代のドラマのリアリティのレベルが 同じというのは、やはり困ったことかと。(苦笑)
>>371 > そんなの期待も希望もしてないと思うんですよ。
> 密入国も脱出もホントに場面が切り替わったら、あるいは次回の放映になったら
> すでに入国・脱出していたっつーモンらしいので、「なんじゃこりゃ?」になったんですね。
> 謎や困難を創っといて、それの解決策は提示しないとゆーまさに「手抜き」なわけで。
> ああ、コリアンミステリとまるで同じだわ。
なにが「お約束」か「描く必要のないこと」かは、文化とそのパターンでしょ。
絶対普遍のものさしがあるわけではないので、これに関して「手抜き」云々と
いうのは必ずしもフェアではないでしょう。
「日本人からは(多分欧米人からも)」「奇妙に見える」というのはいいし、
「この文化からは緻密なミステリは生まれにくい」というのも多分妥当だけど。
・・・一番の問題は、その文化の上に成り立つ、「韓国独自の面白さ」というのが
少なくとも他国人に理解できる形では、ほとんどないことなんですよね。
>373でも書いたけど。
>>373 いやはや、おっしゃる通りです。 それにしても、かの盧武鉉大統領をはじめ、韓国人は 朝鮮朱子学に則った普遍性≠ェ大好きなようですのに、 どうしてそういう普遍的な面白さに目を瞑ってしまうんでしょう? まあ、その辺りがウォッチのし甲斐があるところではあるのですが。
>>372 日本の場合、いわゆるファンブックやアンソロジーに収録されるもののレベルもかなり高いものが多いですからねぇ……
(実際そういうのがあれば文学作品のレベルというのは劇的に上がるわけですけれど、韓国にはそういう「金田一のファンブック」とか「コナンのアンソロジー」っていうように「好きな韓国人作家のアンソロジーやファンブック」なんてのはほとんどありはしないんだろうしなぁ)
>>373 そう、結局は「韓国人の頭の中に、『俺は何を一番カッコ良いと思ってるのか』っていうモノがない」っていうのが一番の問題なんですよねぇ>芯
(「大事なのは他人が俺をどう思うか、自分がカッコいいと思っていても大多数の他人に否定されたらそれには何の意味もない」)
(皆がこういう風にしか考えないから、作家はもちろん読者のレベルも上がっていかない)
378 :
マンセー名無しさん :2012/07/25(水) 21:07:46.02 ID:HJEwltv2
>>375 お約束とか書く必要の無い事とかではなく「プロセスを全部合理的かつ詳細に描く」
以前の問題だったので、抗議や質問が来たと言う話なんですが。
もちろん文化的差異はあるでしょうし、韓国ドラマなので韓国内の視聴者がそれで面白がってる事に
文句つける気はかけらもありません、それこそ文化的差異でしょうから。
しかしやっぱり場面が切り替わったら脱出していたでは、個人的感想として手抜きとしか思えません。
別に「こんなこともあろうかと」で秘密兵器をどっかから取り出すんでもかまわないんですが
こういった展開を「手抜き」と感じるのも文化的差異を含めて、受け手の自由だと思います。
あくまで感想なんですから、フェアじゃないとか言われても困っちゃいます。
ああ371のレス、そういう意味ではちょっと書き方が悪かったですね。
『まさに「手抜き」としか思えません』に訂正させてください、すみません。
>>375 >・・・一番の問題は、その文化の上に成り立つ、「韓国独自の面白さ」というのが >少なくとも他国人に理解できる形では、ほとんどないことなんですよね。 そうなんです。「韓国独自の面白さ」。それがあれば、スピノザがやっている ことも苦行≠ナはなくなるのですが……。 >>377 >「大事なのは他人が俺をどう思うか」 そうですよねえ。そこに拘っているのだと思います。で、自分の価値観に拘る 日本人には(まあ、多分、日本人以外の大半の外国人にも)、その点がよく 分からないのですね。 なかなか、分かり合うのが難しい民族だと感じます。
380 :
すも :2012/07/25(水) 21:32:11.75 ID:sGquPnHW
韓国の中では、これで通用するんだから それはそれでよろしい。 謎は、それを大枚はたいて仕入れたTBS。 こっちの方がミステリーですね。 つつけば松本清張ばりの社会派ミステリーに なるかも。
>>378 >>380 すもニムの、 >謎は、それを大枚はたいて仕入れたTBS。 >こっちの方がミステリーですね。 が、一番座りが良さそうです。
382 :
マンセー名無しさん :2012/07/25(水) 23:15:35.35 ID:HJEwltv2
確かに373様の書いてる「他国にもわかる韓国独自の面白さ」があれば 最初は戸惑ってもいずれは面白さや楽しみ方が見出せますよね。 ミステリでも大御所や中堅作家が多数いるようですし もう「韓国独自」があってもおかしくないはずです。 というわけで、その後に出版された作品に期待するという事で。
>>382 そうですね。 スピノザも、まだ読んでいない作品に、期待したいところです。
>>382 でも、映画やドラマのパターンからいくと…
日本で評価されもてはやされるレベルの「ヒット」が出ると、
それ以後はそれの劣化コピーだらけになるか、「日本に売り出せ!」っていう
商売優先に狙ったものだらけになって、
韓国らしさを自分たちで必死に殺すようになるんだよね。
だからコリアンミステリーは現状のまま細々とダメなままいたほうがいい気がするw
このダメ過ぎるくらいが味だと、そういう受け止め方をしてあげて、調子に乗りそうになったら叩き潰しつつ。
>>384 >このダメ過ぎるくらいが味だと、そういう受け止め方をしてあげて (爆笑)
>>363 > 私個人としては、そういう大らかな感じは好きです。
> 小さいところをチマチマ気にせず、面白さ優先でデッカイことをやってのける!そういう感じが。
こういうことは香港映画の「少林サッカー」とか、島本和彦の「炎の転校生」とか
ああいう作品を生み出してから言え!って言いたいですね。面白さ優先でデカいことを
やるためには、細部を丁寧に作り上げる必要があるんですが。幼児が描いた絵とピカソが
描いた絵を同一視するような無知さだと思います。
>>384 韓国で「少林サッカー」みたいな作品ができて日本でも大ヒットしたら、多分次の十年は
ああいうのばっかりになるんでしょうね。
387 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/26(木) 11:43:08.21 ID:sLR98OSI
おはようございます。 さて、一応バベル・プレス出版の「コリアン・ミステリ」 については読み終えたわけですが……。 実は、スピノザ、韓国ミステリを特集した 「ミステリマガジン2000・10月号」なるものを手に入れて しまったのです。 コリアン・ミステリ・ナウ、という特集です。 そこで、お馬鹿なスピノザは、なんと懲りもせずに、これに収録された 四編の短編も俎上に載せようと画策しております。 おまけに、おまけに、その他にも、韓国ミステリの短編が掲載されて います、「ミステリマガジン」二冊と、「ジャーロ」という雑誌を一冊、 入手しておりますので、本当にこのシリーズ、もうちょっと続くと思います。 まあ、いずれ、今までも見て参りましたように、およそ 「本格推理小説」を読む歓びは与えてはくれないものと推察されますが、 そこはそれ、文化人類学者≠ノなった気持ちで臨めば、 それなりに面白いかも……。 おもしろい? かな? いや、まあ、堅いことは抜きにして、もう少し続けたいと思います。 ご用とお急ぎでない方は、ゆうるりとおつきあい願えたら幸いです。
388 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/26(木) 11:48:20.88 ID:sLR98OSI
おっとっと。 >>386二ム。ああ「少林サッカー」はスピノザも見た 数少ない映画の一つです。 確かに、あのくらい突き抜けてくれるとかえって一目 置かれるでしょうね。 賛否はともかく、清涼院 流水ぐらいのほらを吹けば それはそれで面白いかと思います。 「炎の転校生」大好きです。
389 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/26(木) 11:50:42.01 ID:sLR98OSI
さて、今日は少しばかり趣向を変えようかと思います。 最近手に入れました「ミステリマガジン」2012年2月号が、 「アジア・ミステリへの招待」という特集を組んでいるのです。 インド人作者が一人、タイ人作者が一人、そして韓国人作者が一人。 こういう陣容です。 そこで、日本以外の他の国と比べたときに、韓国ミステリの置かれた 地位や如何。 という意地悪な比較をしてみようと思ったのです。 日本のミステリだけが、アジア諸国で突出していて、他のアジア 諸国も、韓国と似たり寄ったりの可能性も捨てきれないからです。 それでは、早速。 まずは、インドのサニー・シン氏の「待つ人」から始めたいと思います。
390 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/26(木) 11:55:19.86 ID:sLR98OSI
「待つ人」 サニー・シン あらすじ 大学で教鞭を執る、シャルマ夫人は、毎日夫の帰りを待っている。 夫は、空軍の士官であるが、印パ戦争の時にパキスタンの捕虜と なったのだ。 そして、終戦を迎えても、夫は帰ってこない。 元空軍大尉で、現在は、在パキスタン高等弁務官事務所にいる マティ・マサンは、シャルマ少佐が捕虜収容所から脱走したという 情報を手に入れる。 シャルマ少佐をまんざら知らないわけでもないマティは、自分に 連絡をくれたら車で国境を越えさせるのに、と妻のアニタに言う。 二人は、盗聴を警戒して、シャワーを出しっぱなしにしながら、 小声で囁くように話すのだ。
391 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/26(木) 12:02:17.48 ID:sLR98OSI
しかし、ここは考えどころだ、とマティは思う。 罠である可能性もあるのだ。 シャルマ夫人は、ずんぐりとした冴えない女性だった。(リア リズム)。綿のサリーもしわだらけである。 しかし、とアニタは思う。もしマティが帰ってこなかったら、 自分もああなっていたかも知れない、と。 マティは、捕虜収容所の視察にきた捕虜の家族の代表団の一行と 共に収容所に向かう。シャルマ夫人も一緒だ。 その旅から帰宅したとき、マティは、 「それから何週間も悪夢にうなされていた。ひと晩中のたうちまわり、 息をするのもやっとという様子だが、歯をかたく食いしばり、 叫び声はおろか言葉だってひと言も漏らすことはなかった」(真の悲しみ)
392 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/26(木) 12:02:58.03 ID:sLR98OSI
盗聴を避けるために、マティとアニタの二人は、ドライブをし、尾行 からも離れた森の中で話をする。 「そんな、危険すぎるわ」 アニタが言う。 それでも、マティは、その危険≠ネ計画を実行するつもりだと アニタに告げる。 「お馬鹿さんね」 アニタは、マティのセーターに顔を埋めて笑う。 マティは、収容所で見聞したことを、アニタに包み隠さずに話す。 悪臭や不潔さ、捕虜たちの苦悩。高い塀の中に押し込められて、 狂気に逃避するしかない日々。
393 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/26(木) 12:08:52.98 ID:sLR98OSI
そうした中で、捕虜家族の代表団の人々は、虚ろで怯えた目をした 捕虜たちに、写真を見せて、 「この人を知りませんか?」 と問うのだった。 唯一の女性であるシャルマ夫人も、不屈の精神、断固たる決意で 夫のシャルマ少佐の消息を尋ね回った。 シャルマ少佐は、右の手首に、夫人のイニシャルである、Vの字を タトゥーで入れている。 「これで一生きみを裏切ることはない」 そのタトゥーを心の支えにして、夫人は生きているのだ。 (謎めいた捕虜三五一号の行動がありますが、煩雑なので省きます)。
394 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/26(木) 12:16:54.45 ID:sLR98OSI
マティは、収容所に行くことのできる最終日に、アメリカから 取り寄せた雑誌の適当なページに、自分の電話番号と、かつての 自分の暗号名「スパロー・二二」をメモして、謎の三五一号のギブスと 胸の間に挟む。 それから十一週間後。深夜。 「スパロー・二二、シャルマ少佐だ」 という電話がかかってくる。 ラーホールにいるとマティが告げると、相手はさっさと電話を 切ってしまう。 ディワリの祭りの夜に、マティとアニタは、オイルランプの光を 前に電話を待っている。 かつて、戦士が無事帰宅した夜にも、そのランプは灯っていた。 国境の向こう側では、シャルマ夫人がいつ終わるとも知れない 寝ずの番を続けている。
395 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/26(木) 12:17:33.83 ID:sLR98OSI
◎感想 ええと、ご覧の通り、ミステリとは、ちょっと言えません。 スピノザがさんざん騒いでいた、謎も、謎解きも、トリックも ありません。 でも、明らかに文学≠ノなっています。 あらすじよりは、全文を書き写したい誘惑に駆られます。 全体に、静かなトーンで物語は語り進められていきます。 悲惨な収容所の中の様子や、哀れな捕虜たちの様子も、淡々と 語られていきます。 夫を待ち続けて、しなびていったシャルマ夫人の静謐な たたずまいが心を打ちます。 そして、一文の得にもならないのに、かつて同じ戦線にいた というだけのシャルマ少佐を命がけで助けようとするマティの 男気にも打たれます。
396 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/26(木) 12:18:32.13 ID:sLR98OSI
ミステリ的な解決も何もありませんけど、小説を読むということは こういうことだったなあ、と改めて思い知らされます。 いや、韓国ミステリと比べようと思ったスピノザが浅はか でした。 伊達に、タゴールを生んだわけではないのですね。 しばし、コリアンのことは忘れて、 深く、静かな余韻に浸りたいと思います。 ちなみに、この作品は「EQMM」=「エラリー・クイーンズ・ ミステリ・マガジン」2011年5月号に掲載されたものだそうでして。 EQMMお墨付きの「ミステリ」ということになります。
ずっと原文じゃなくてスピノザさんのまとめで読んでるわけですが、 これについては「より多く原文を伝えたい」というスピノザニムの喜びが伝わってきますねw そしてまとめで読んでるにも関わらず、映像が浮かぶんですよね。 今までのものとはやはり「違う」と思います。ミステリーかどうかは別として。
>>397 いらっしゃいませ。 そうなんです。もうね、本当に最初の数行、待ち続ける シャルマン夫人の描写を読んだだけで、座り直して引き 込まれるように一気に読了しました。 本当に映像が、それも夫を思いながら待つ老女の映像が 浮かんでくるんです。 とても、いい作品だと思います。
399 :
マンセー名無しさん :2012/07/26(木) 14:05:46.22 ID:5vG3whtl
う〜ん、マサン夫妻の会話とか、シャルマ少佐のタトゥーとかの描写が キャラクターの存在感出してますね。 シャルマ夫人のひたむきさや、マティの勇敢さ、アニタが危険な行動に出る夫に対し 心配しながらも心情を理解して >「お馬鹿さんね」 アニタは、マティのセーターに顔を埋めて笑う。 なんてあたり、あらすじとはいえこのへんでもう なんとかマティと共にシャルマ少佐が無事夫人の元に戻りますようにと思ってきます。 個人的に小説にリアルは特に必要ないと思いますが、一般小説のみならず SFやファンタジーでもリアリティはあってほしいと思っています。 登場人物にしっかり肉付けされているし、文章に書かれて無い「生活」「世界」が 思い浮かぶ気もします。 最近の雑誌だから、ちょっと探してみようかなと思ってきました。
>>399 いらっしゃいませ。 そうなんです。 リアリティー。 そのためには、細部の描写が欠かせません。 出だしの一行は、 「シャルマ夫人は毎日夫の帰りを待っている」 と始まります。 そして、待っている、待っているとたたみかけて、 一段落目のラストに、 「三十年の間」 とくるのです。 一筆加えられたキャラクターの造形が、グイグイと読者を 引っ張っていきます。 スピノザは、個人的には最近読んだいくつかの芥川賞作品は このミステリに及ばないと思います。
南北の断絶で同じような話を書かせたとしても、 こう品のある話にならなくて、待ってる妻が無惨な死を安易に遂げて 読者が脱力して終わりそうです。
>>401 はい、このサニー・シン氏の作品には品格≠ェ ありますよね。 ですから、重たい話なのに、爽やかな読後感が残ります。
インドにもミステリはないのかなあ。 文学としての格は明らかに違うのでしょうが、両方読んだスピノザさんはともかく、 我々が「あらすじ」だけを材料に「ミステリ」として比較するなら、それを言うのは ちょっとアレですし。
>>403 いらっしゃいませ。 >インドにもミステリはないのかなあ。 「アジア本格リーグ」という叢書から、インド人作者の本が 二冊出ているようです。わざわざ「本格」と謳っていますので、 韓国ミステリとはまた違う興味で読んでみようと思っておりますので、 読んだら、いささか板違いになりますが、この場をお借りして ご報告したいと思っております。 その節は、ご容赦を。(ぺこり)
405 :
すも :2012/07/26(木) 16:58:02.83 ID:a3HaR5A8
ベトナム戦争の頃のアメリカのニューシネマっぽい 感じですね。いいなぁ。
>>384 韓国SFがそれやって焼野原になりましたしワンドプルディズ。
広範な知識が必要な作品が作れないって、韓国内での資料調達体制にも
重大な欠陥があるように思われます。
>絶対普遍のものさしがあるわけではないので、これに関して「手抜き」云々と
>いうのは必ずしもフェアではないでしょう。
起承転結は普遍的概念です。それが無いのは韓国だけです。
そも、その部分に乗っかって外国に韓国文化製品を売っているんだから。
出来ない部分だけ都合よく「独自仕様」で正当化してはいけません。
407 :
マンセー名無しさん :2012/07/26(木) 17:13:28.01 ID:5vG3whtl
ミステリの定義もSFと同様、だいぶユルユルというか範囲が広がってるようですから。 でもEQMMが何をもって本作品をミステリとしたのかは不明ですね。 まあ、「いとしの…」よりはミステリ誌に載っててもおかしくないと思います。 ただ小説としての力量は比ぶべくもないようなので インドミステリにはちゃんとした期待が持てるという感想です。 明日タイかな?欧米以外のミステリってあまり馴染みが無いので楽しみです。
>>405 >>406 いらっしゃいませ。 お、さすがすもニム。永遠の十七歳sの一員らしいお言葉。(笑) >>406 >広範な知識が必要な作品が作れないって、韓国内での資料調達体制にも >重大な欠陥があるように思われます。 そうですねえ。スピノザはひたすらロムっているだけですが、エンコリや KJでの議論を見ていましても、資料調達体制はもとより、資料を収集しよう という意気込みを、青組には感じません。 オールハングルにしてしまって、過去の一次資料を読めなくなってしまった ことも関係があるのかも知れませんが……。
つか、ウリナラの小説家や漫画家に「取材する」って概念はあるんだろうか?w
>>406 > 起承転結は普遍的概念です。それが無いのは韓国だけです。
本当?という話ですね。
それに類似する概念が、体系的に自国語で論じられていて、
作家や愛書家にとって当たり前のものとして扱われている国って
実はものすごく少ないのでは?
ましてや「4コマ漫画の書き方」なんかを通じて、小学生レベルでも
比較的当たり前の教養となっているような国なんて日本ぐらいじゃない?
>>407 SFなんて、拡散しまくってしまって、本家本元のSF村は 荒廃してしまっていますが、ミステリはまだ本家がしっかり いるという感じを持っています。それでも、こういう作品が。 EQMMに掲載されるのですから、時代は、確実にスピノザ のようなオサーンを置いてきぼりにしているのかも知れません。 (苦笑) 家庭内の事情(苦笑)のため、タイの作品は、三日後を予定 しております。
>>409 >>410 いらっしゃいませ。 ゲリョスの小手ニム。 >「取材する」って概念はあるんだろうか? そこですよね。前に出てきました眼球≠フ移植の話なんかでも、 本当に取材したのかな? という疑問を禁じえませんでした。 昔の、「偽嫌日流」みたいに、ソースはネット、みたいないやな予感が ひしひしといたします。 >>410 起承転結とか、それに類するドラマツルギーの概念は、少なくとも 中国文化圏と、西欧文化圏では類似の概念があるかと思います。 インドでは、短い説話や、「シャクンタラー」のような戯曲には、やはり 類似の概念がありますかと愚考いたします。 それ以外の文化圏になりますと、ちょっとスピノザの手に余りますが。 でも、こういう疑問を話し合う場とこのスレがなりましたら、それは 大変ありがたい話です。
413 :
マンセー名無しさん :2012/07/26(木) 18:00:02.52 ID:5vG3whtl
>>410 普遍的概念化どうかはともかく、少なくともこの議論の元になったのは
現在のテレビドラマであり、明らかに欧米などの娯楽作品の文法で作っているものですから
これが古くからの伝統文化作品や、伝統を踏まえて作ったものなら別にいいんですが。
「眼球移植」のレベルならソースがネットでも充分ではないかと…
つまりネット検索すらしていないのではないかと思うんですが。
やっぱり取材とか考証という作業全然してないんだろうなあという感想持っちゃいますね。
>タイの作品は、三日後
おお、そうですか、お行儀良くして待っております。
>>410 ヨーロッパには「起承転結を重視していない」作品が結構あるのは事実ですけど、アレは「起承転結の概念がない」のとはちょっと違う気もしますねぇ……
(例えば、「素人には『わけがわからない』としか思えないタイプの絵を描く絵師」というのは結構いるけどそれは「絵を描く上での基礎を知り尽くしているから、あえてそれを崩したものが描ける」だけというような……)
>>412 ネットがソースというのならまだしも、ソースなしで書き殴るような輩もいますからねぇ……
>>413 元は、テレビドラマにおける、描写省略の可不可の問題でしょ?
「脱出シーンがないのに、いつの間にか脱出しているのはおかしい」
というのと
「弾薬を再装填しているシーンがないのに、弾が装填されているのはおかしい」
というのは、所詮同じ構造の程度問題でしょ。
どこかで、省略がストーリーに支障をきたしたと感じる、転換点があるのですが、
それのポイントが日本人と韓国人では大きく異なるというだけです。
そもそものストーリー構造に穴が開いているかどうかとは別問題。・・・多分。
>>413 >>414 そうですねえ。奇しくも、お二方が一致なさっていらっしゃるように、 ネット検索さえしていないのではないか? という疑惑を払拭し きれないのですよねえ。 この辺はもう少し、長編なども覗いてみて(物好きにも、買い 始めております。苦笑)、それまでこのスレが続くようでしたら 検証してみようかと思っております。
>>414 アリストテレスの詩学を基礎に、物語論やプロットに関する考え方
現代では構造論の影響とかあるんですけど、どのぐらい一般に
普及して/認識されているんでしょうね?実際の所。
創作の裾野とか、作者/読者のレベルとかいう話になるんですけど。
日本が別格で、英米がそれについで、いくつかの西欧諸国があって
それで終わりなんじゃなかろうかという気も。
>>415 >そもそものストーリー構造に穴が開いているかどうかとは別問題。・・・多分。 ここで、多分≠ェついてしまうところが、問題なのでしょうねえ。
その省略を行うための伏線が何も用意されてなかったんなら、やっぱり「穴が開いてる」という事になるんじゃないかなぁそれは>描写省略の可不可 (伏線の貼り方が気に入らないとか伏線の置き方がわかりにくいとか言うのなら、好みの問題というのも当てはまってはいますけれども……)
>>418-419 「これは書かなくていい」の範囲が広すぎて、ストーリーのケンチャナヨさにまで
侵食しているんではなかろうか、と思わせるのが韓国文学の恐ろしさですねw
本来は「作劇の文法の差」だけの問題のはずなんですがww
>>417 >日本が別格で、英米がそれについで、いくつかの西欧諸国があって >それで終わりなんじゃなかろうかという気も。 そのレベルになりますと、このスレの検証範囲をいささか超えておりますが、 でも、こういう議論はスピノザの歓迎いたしますところです。 >>419 ゲリョスの小手ニム。 そうなんですねえ。「穴が開いてる」疑惑が、なかなか拭えないのです。
>>420 >「これは書かなくていい」の範囲が広すぎ その割には、スピノザが読んでいるミステリには、書かなくていい 余計な情報≠セけは、書いてあるのです。 ひと言で、文化の差、と言ってしまえば終わることですが、そこは それ、生温かくウォッチしている分には、それなりに楽しい方々 ですので、つい覗きに行ってしまうのですよねえ。(苦笑)
423 :
すも :2012/07/26(木) 18:36:39.75 ID:a3HaR5A8
起承転結って、もとは漢詩の基本技法ですよね? 韓国にも、当然ある概念だと思うんだけどな。
>>417 うーん、まあ日本が色んな意味で別格という事に関しては確かに納得出来るのですけれどもねぇ……
例えば中国なんかも(文革でメチャメチャになったとはいえ)文学に関してはかなりの歴史と実績を持っているわけですし、
やっぱり「物語」という事について考えるという概念が世界的にはあまり普及していないという事に関してはちょっとどうなのかなと思う所ではありますのです
>>414 起承転結を重視していない小説、わけがわからないとしか思えないタイプの絵
っていうのは、文字や紙の上の線と色によって何を描きたいかの問題であって、
ルールや概念のあるなしとは無関係ですね。前衛的とか実験的とか呼ばれますが。
平面に多面的な形を再現したい、その熱意がキュビズムを生んだわけです。
韓国の小説の問題は文章作法以前に、何を表現して読者にどう読んで欲しいのかという
思想の欠如だと思います。文体や構成が多少稚拙でも、それさえあれば小説っていうのは
面白いはず。
前の方で、韓国ミステリの無味乾燥で無個性な登場人物はcoolを気取ってるのだという
レスがありましたが、結局はK-POPと同様、見る者を無視した自慰行為なんですよね。
>>424 中国は古代から物語好きだったと思いますよ。ただ、文字に書かれた小説ではなく
講談という形で愛好されたので、日本や英米の小説と比べるのが難しい。
世界的には、庶民が口伝で物語を伝える国の方が多かったわけで、紙に書かれたり
本として出版されたりする物語とは系統やルールが違うものだと思います。
427 :
マンセー名無しさん :2012/07/26(木) 21:15:51.82 ID:5vG3whtl
>>415 >所詮同じ構造の程度問題でしょ。
同じかどうかは、それこそ見解の分かれるところではないかと。
ま、そう言ったら結局個人の見解の相違となるので、結論が出ないっちゃ出ないですね。
>本来は「作劇の文法の差」だけの問題のはずなんですがww
そうですよね、その「文法の差」なのかどうかってとこで考え込んじゃう
というか、見解が分かれるのは、以前言われた「韓国独自の」ってもんが
よくわからないせいもある気がします。
「良さ」だけじゃなく韓国独特の文法とか物語の作り方とか、韓国の個性とか。
手抜きなのか「こまけーこたあいいんだよ」なのか。
結局のところ面白けりゃ文句も出ないんですが。
韓国独自の作法なりは存在して然るべきですが、問題はそこでは済まない訳でして。 彼らが国内で売れないものを海外に売りつけようとする限り「普遍性」からは逃れられない。 否応無く評価され採点されます。 韓国人漫画家は使えない。何故なら話が作れないから。 これは詳述を擁する問題ですが、まぁ平たく言えば日本の商業創作のフォーマットに乗らなければ 日本人には理解させられないし売れないわけです(絵で突出しているわけでもないので) そこで重要なのは相手に理解させる努力がなされているか否かだけであって 韓国の特殊性を行間から汲み取ってあげる努力を強いられるいわれは無いのです。 彼らの商売が韓国内で完結しているのであれば時系列が飛んでいても串刺し演出でも問題ありません。 しかし「日本を越えた、世界に通用する」と言って売り込んでくるなら 売り込み先のフォーマットに従うか、独自仕様のまま売れまくって新たなスタンダードにするかの二択しかありません。 商売の世界では、その時点で売れているものが常に正しい。 売れていない以上は良くないものです。「〜を超えた」とはその同じ評価土俵に上ったということなので 自分だけ例外則を敷くなどという虫のよい考えは棄てなくてはなりません。 K-POOPはまさにそれ――「売れている韓国歌謡システムは日本より優れた制作体制」そいう言ってますよね? ならば売れていない韓国SF、漫画にミステリは駄目なものなのです。 それだけのことになるのです。 「これは面白い」とだけ言っていれば角が立たないものを、他所の文化作品を引き合いに出して上だ下だと言うから 問題部分をえぐりまわされるのです。 「日本のものは面白い、ところで韓国にも面白いものがあるのだが」そういえば穏やかに住み分けが出来たものを。
おお、少し外出しておりましたら、まさに談論風発! >>423 >>424 >>425 >>426 >>427 >>428 ありがとうございます。いやあ、これこそスピノザが 望んでおりましたスレのあらまほしき姿でございます。 一つ一つレスはいたしませんが、どうぞ活発な議論を お願いいたします。(ぺこり)
スピノザ様、今更ですが出来ればアンカーの数字を半角にして頂けませんか? 普通のブラウザで見ると全角数字ではリンクされなくて、レス先に遡るのが面倒です><
>>429 いらっしゃいませ。
おおっと、こ、これは失礼をいたしました。(ぺこり)
全角と半角に、そのような違いがあるとは思ってもおりませんでした。
ネット歴は長いのですが、全く進歩のないど素人でございますから。(汗)
今後、気をつけます。
今から、カイロプラクティックに行きますので、今日の分のうpは、
午後からになります。(ぺこり)
ありゃ、焦ってアンカー先を間違えてしまいました。
>>430 ニム
重ねて失礼いたしました。(ぺこり)
433 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/27(金) 13:20:08.10 ID:a+azI/LR
ミステリマガジン」2000年10月号、コリアン・ミステリ・ ナウに掲載された、韓国推理作家協会が自ら翻訳した短編4作品 からです。 その夜は長かった 李秀光(イ・スゴァン) あらすじ 私、キム・ソクミン(金石民)は霊魂である。 銀行の支店長代理をしていた。 妻は、私の死で悲しんでいるふりをしながら、 一方ではアルバムから私の写真をはがしている。 さっさと、私のことは忘れたいのだ。 私は、美貌の妻が真夜中に外出するために、化粧 しているのを惨めな気分で見ている。 こういうことは、以前もあったであろう。(時 制が分からない。最近霊魂になったのだから、妻 が浮気に出かける場面は見ていないはず)。 中学二年生の娘が、「どこに行くの」と尋ねる。 しかし、妻は無視して出かける支度をする。 私は、妻の首を絞める。苦しそうに喘いでいる ように見えるのに、妻は平気である。霊魂には、 人を絞殺するのは無理なのだ。
434 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/27(金) 13:20:56.15 ID:a+azI/LR
私は、飲み屋街に出かける妻の後を追う。妻は、 横町の喫茶店に入り、男と逢い引きを始める。 人混みの人々は、私が近づくと、何とはなしに、 ゾッとするようだ。 妻と男は、私がいたたまれなくなるほどの、仲の 良さである。 私は惨めな気分になる。 男は、妻がお茶代を払おうとすると、素早くハンド バッグの中を見る。金が欲しいのだ。 「以前に妻と男について行って、日本料理店に入り、 見るべきでない光景を見たことがあった」(謎の一行。 時制が混乱しているのか?もっとずっと昔から、霊魂 のままなのか? 意味不明)。 妻と男は、酔いながらその店を出る。 繁華街を歩く二人は、仲の良い恋人のように見える。
435 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/27(金) 13:21:34.99 ID:a+azI/LR
妻が浮気し始めたのは、二、三年前だった。私たち 夫婦は一見仲が良さそうで、テニスなどもしていた。 しかし、妻が入った水泳教室のコーチと、妻は深い 仲になった。 「お茶でも一杯いかがですか」 「いいわ」 水泳コーチの誘惑に、すぐさま妻は応じた。(視点 が分からない。まだ霊魂になっていない石民には、こ の場面を目撃することは出来なかったはず)。 妻の不貞を知った私は、妻の後を追ったりする。 こうしてある日、私は、逢い引きの現場をとらえよ うと、宿直だと嘘をつき、家を出て、その後外出して くる妻をつける。 しかし、それは、おびき出しだった。 妻を追って、路地に誘い込まれた私は、何かで頭に 打撃を受け、殺されてしまう。 これが、一年前のことであった。
支援
437 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/27(金) 13:32:29.57 ID:a+azI/LR
妻が旅館から出てきた。私も一緒にタクシーに乗り 込んだ。運転手が、盛んに不気味気にバックミラーを 覗く。 マンションの手前で降りると、傍らの路地に入る。 そこには、私、石民を殺した男が待ち受けていた。 男は、三千万ウォンで、和紙を瓦で殴り殺したのだ。 男は、もう一千万ウォン寄越せと妻を強請る。 もみ合った挙げ句、男は妻を殴り殺し、妻のハンド バッグを奪って逃げる。 霊魂だからどうすることも出来ない私は、涙に暮れる。
438 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/27(金) 13:33:17.89 ID:a+azI/LR
支援ありがとうございます。 ◎感想 ???????? こ、これは、……。 これはいったい何と言えばいいのでしょう。 ミステリではありませんね。 かと言って、ホラーでもサスペンスでもない。 ちっとも怖くありませんし、スリリングでもない。 取りあえず、霊魂が出てきたからホラー、では困ります。
439 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/27(金) 13:34:15.26 ID:a+azI/LR
霊魂を語り手にしたって、それなりの縛りはあるわけ でして。本来知り得ないことも、何でも知っているんでは 困ります。 霊魂が語り手なんて、新機軸でも何でもありませんしね。 それに、時制が整理されてないので、ストーリー が頭にするっと入ってきません。 >>112さんが」、仰っていたとおり、これまで 時間線をいじった作品は、少なかったのですが、いじ ればいじったで、ここまで混乱するとは。 正直、小説を書くテクニックに関しては、素人以下 のような気がしてきました。 おまけに、訳文が酷いんです。で、翻訳が誰かと思って 見てみても訳者が書いてありません。??? になって いたら、やっと分かりました。韓国推理作家協会が自ら 翻訳した短編4作品、なんだそうです。 あちゃー。
「私」が死んだ謎はすべてとけた! 犯人は妻だ! …ってことですか?
441 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/27(金) 14:02:07.59 ID:a+azI/LR
それにしても、これっていいんでしょうか? いえね、これ、あの「ミステリマガジン」掲載作な 訳です。天下のハヤカワ「ミステリマガジン」の。 それなら、選んで掲載を決めたのは「ミステリマガジン」 ですから、それ相応のレベルを読む方は期待してしまう 訳でして……。 それがこの体たらく。 こう、畏れの念とか、持たないんでしょうかねえ。 彼らは。
>>440 いらっしゃいませ。
>「私」が死んだ謎はすべてとけた!
>犯人は妻だ!
はい、どうもそのようです。
本文をまる、っと読んでみても、そんな風にしか読み取れません。
正直、妻が雇った殺し屋に石民が殺されたことは、誰にでも予測
できることだと思われますので、突然終わったときには、ちょっと
困惑いたしました。
443 :
マンセー名無しさん :2012/07/27(金) 14:53:04.13 ID:C2Mc4Y6h
??
これ、ミステリマガジン側には選択権というか、編集権なかったんでしょうか
向こうが「これ載っけてください」って、よこしただけなのか?
小説よりそっちの方がよっぽどミステリーだわ。
霊魂がただ妻の行動を死ぬまでボーッと眺めてるだけの話ですよね。
妻が殺された後、霊魂になって夫が対決するとか、そういう展開でもあるのかと思いきや
夫はヘタレなまま、唐突に終わっちゃうんですね。
「韓国人には時系列が理解できない」ってのは東亜やハン板でよく言われてますが
こういう小説見てると、事実かもしれないよ思っちゃいますね。
>>428 427ですが
>韓国の特殊性を行間から汲み取ってあげる努力を強いられるいわれは無いのです。
努力する気はさらさらないし、基本この意見に賛成です。
スピノザ様があらすじあげてくれるので、議論のネタになるのと悪い意味で
「こんなのあり?」ってなるのは楽しいですが。
トンデモ系でもなく、個人的意見で言えば、ドラマにしろ小説にしろ映画にしろ
「とにかく、つまんないんだよ」ってだけですね、今のところ。
そのつまらなさに、ある意味「韓国独自」はありそうですが。
>>439 久しぶりです。スピノザさん。
さて、その霊魂の話を読んでいて、
ミステリーと言うなら、折角、主人公が霊魂なんですから、
"探偵または探偵的な人物の夢枕に立って、依頼をする"話には出来なかったのかな ? と思いますね。
で、毎夜続く不可解な夢について、探偵が調査をして、真犯人を暴き、警察に捕まえさせる。と言う感じですか。
既に先行する小説は日本や欧米にあるのかもしれませんが・・・・。
あれだと、ただの殺された被害者の一人語りですからね。
韓国的にはあれでも良いんでしょうが。
>>443 >>444 いらっしゃいませ。
>>443 >ミステリマガジン側には選択権
そうなんです。不思議です。
本当に、夫はヘタレなまま、なんですよねえ。
最初に自己紹介から始まって、唐突に「私は霊魂なのだ」
ときますから、おお!、と思って読んだのですが、結果的には
???? で終わってしまいました。
>>444 懐疑主義者ニム、お久しぶりです。
そう思います。せっかく主人公が霊魂なんですから、もっとこう
霊魂にしかできないことをやらせればいいのに、と思います。
終始、傍観者で、文章もいまいちですので、終わったときは、
うーん、と考え込んでしまいました。
没(`・ω・´) もっとショート・ショートの訓練をするといいの。 枚数が無いなら無いなりの構成とネタのチョイスというものがですな・・・
>>446 いらっしゃいませ。
>没(`・ω・´)
>もっとショート・ショートの訓練をするといいの。
全くおっしゃる通りです。(笑)
このAA、鼻のところが可愛いですね。
>>445 はい。私もそう思います。>霊魂にしかできないことをやらせれば
主人公が霊魂だと、行動にかなりの自由が利きますからね。
ミステリーではないですが、GS美神と言うコミックスとそのアニメ作品に、
昔、巫女装束を着せられて人柱にされた村娘の霊魂と言う設定の、
「おキヌ」と言うキャラが居ますが、
彼女には"壁をすり抜ける事が出来、空を飛べる"と言う能力の設定があるんですね。
また、彼女は物語の中でかなり活躍しています。
日本では既に此処までやっていた。
韓国人達は欧米や日本の各方面の作品から何かを得ている筈なんですが、
それを自作品に生かせていない。
韓国側には、何か根本的な問題が有るとしか思えないですね。
>>448 ええ、そう思います。
>それを自作品に生かせていない。
韓国ミステリを読み始めたときは、なんぼなんでも
(日本は置いておいても)欧米の先行作品を学んでいる
はずですから、もっと韓国独自の作品があるものと
思っていたのです。
スピノザは、漢文は苦手ですので、朝鮮の漢文を読む気は
いたしませんが、朝鮮通信使が日本人に教えてやったという
漢詩のできも、危うい気がしてきました。(憶測にすぎませんが)。
申維翰の「日本聞見雑録」を読むと、日本人の漢文スキルは駄目駄目だとあります。 >しかし、彼らに歌行や律語をつくらせると、すなわち平仄を多く間違えて、 >趣きと味わいをまったく失い、我が国の三尺の童子でさえ聞いたら笑うことだろう。 あっちの知識人はこういう認識であったかと。 ただ実態として「桑韓筆語」の記述にあるように“あいつらの漢文いい加減だから朝鮮語学習したよ” というところで… そういえば「日東壮遊歌」も原文はウリマルではなかったでしょうか。 ウリナラの人々は韓国語以外の書物を読む意欲と能力が著しく欠けている様に思いますねぇ。 海外には既に類似作品が山ほどあるよと指摘すると激昂しますし・・・
451 :
マンセー名無しさん :2012/07/27(金) 19:16:56.80 ID:C2Mc4Y6h
>>446 >没(`・ω・´)
>もっとショート・ショートの訓練をするといいの。
そういやウリナラにはショート・ショートとかあるんでしょうか。
韓国文学ってほとんど知らないので、さっぱりわかりませんね。
以前星新一のエッセイに中間小説誌ってのは日本にしか存在しないと書かれてました
だから日本ではこれだけ数多くの作家が、作家一本で食えるんだとか。
読むのが好きな国民性もありますが、発表の場が多いってのも
バラエティに富んだ作家が出る下地ではありますよね。
霊扱う小説としては、日本の少女小説の足元にも及ばないなあ。
(小野不由美先生、比べてすみません、今読み返してるもので)
>朝鮮通信使が日本人に教えてやったという漢詩
かの有名な「くやしいのう、くやしいのう」なら知ってますがww
>>450 >ただ実態として「桑韓筆語」の記述にあるように“あいつらの漢文いい加減だから朝鮮語学習したよ”
>というところで…
なるほどなるほど。
>ウリナラの人々は韓国語以外の書物を読む意欲と能力が著しく欠けている様に思いますねぇ。
>海外には既に類似作品が山ほどあるよと指摘すると激昂しますし・・・
はあ、そうなんですか。
スピノザは、リアルニダーさんは二名しか存知ませんので、そういうお話は
大変興味深いです。
なんでも、学ぼうという欲求が、庶民にまで充ち満ちている秋津島の方が、
世界的に見ますと特殊なのかも知れませんが。
>>451 そうですねえ。星新一が嫌だとしても、ブラッドベリ辺りから
影響を受けていても良さそうには思うのですが、このミステリの
惨状からしてみますと、もしかするとそういう基礎の基礎がない
のかも知れません。
>小野不由美
もしかすると、悪霊シリーズでしょうか? スピノザは、年甲斐もなく
あのシリーズのファンなのですが。(苦笑)
ショートショートって、中編や長編を作る時よりもずっと「切れ味」の鋭さが要求されるわけですからねぇ…… センスがない、というかセンスがあったとしてもそれを磨こうともしないニダーさんたちにそういうのは作れるわけはないかと
>>454 ゲリョスの小手ニム。
うろ覚えですけど、星新一は十枚のショートショートを書くのに、
五十枚書いて、そこから削りに削った、といった話を読んだことが
あります。
そういう修行≠ヘ、ウリナラの人々にはできないのでしょうか?
>>455 基本的に、ちまちました事と努力というのを死ぬほど嫌う民族ですからねぇ……>修行ができるかいなか
あの人たちの「面白いものはパクればいい」という思考形態が変わらない限り、発展というのはありえないでしょうな
>>453 あたくしの専門は日本の古典SFなんですが、明治ご一新以来ほぼリアルタイムに
欧米の新作学説から娯楽小説まで翻訳し続けている馬鹿な国は日本ぐらいしか見当たりません。
で、韓国は日本からの重訳もしくは日本語翻訳書から知識を収拾しているわけですが
本国でのミステリ100選的な特集冊子を眺めてみると、どうにも偏りがありすぎる。
なんていえば良いんですかねぇ…大作絶対主義のようなものが伺える気がします。
「創元推理在庫」とか「ハヤカワ水増し文庫」とか罵ってるイルボンは間違っているのかも(´・ω・`)
>このミステリの 惨状からしてみますと、
>もしかするとそういう基礎の基礎がないのかも知れません。
無いと思います。
良質なジュブナイルSFどころか低年齢向けの良質な娯楽は黒鼠に一掃されているような感じで。
あれでは韓国SF独自の発展はちょっと無理でしょう。
・SF=センス・オブ・ワンダーへの基礎学習と理解が欠けている⇔仕掛けの手駒が少なすぎる
・肝心の作劇能力が劣る⇔伏線を張る、時系列でひっかけるという技が使えない/段階的にスケールアップさせられない
・すぐ金にしようとする⇔ハリウッド的派手さにのみ目を奪われがち
これらの弊害は彼らの作ったSF作品に如実に現れています。
「時をかける少女」のアニメ版と「朴の彼女はサイボーグ」を比較すると
<`∀´>さんの作劇方法論に潜む深刻な欠陥が明らかになるのでは。
ガイナックス(旧ゼネプロ=大坂芸人)なんかネタの使い方が“こうするとおかしい”(ex=軌道エレベータをもじって軌道ロープウェイ)
ですから、これはもう比較にならない溝があります。
日本には60〜70年代のSF作家豊作期があって本当に良かった…
458 :
マンセー名無しさん :2012/07/27(金) 20:10:55.58 ID:C2Mc4Y6h
>>453 はい、その通りです。
十二国記新作発表予定を聞いて、舞い上がって小野不由美を読み返してます。
ブラッドベリ、F・ブラウンあたりを穴が開くほど読んでほしいですねえ。
>>450 そもそもの前提として、かの国の人たちは「自分達の方が優れている」ってのがあるようです。
というのは、「ツバメの恩返し」という韓国民話の絵本を見たら後書きで、文書いた韓国人が
「他国にも類似の話はあるが、韓国のは他国より優れている」って堂々と書いてあるんです。
ツバメを助けた弟が翌年ツバメのくれた種を蒔いたら、実った瓢箪から様々な宝物が出てきた
それを見た腹黒兄がツバメに怪我させて治療したら、くれた種で実った瓢箪からは化物が…
という典型的な話で、どのへんが他国より優れてるのかアタマの悪い私にはさっぱりわかりませんでした。
主上「新作を出すと言ったな、あれは嘘だ」 覿面――――――――――――
>>458 文化に優劣はないが文明には優劣がある
そう白髪眼鏡が言ってました…
文化が文明の所作である以上、文化の優劣はあるかも知れませんが。
>>458 >そもそもの前提として、かの国の人たちは「自分達の方が優れている」ってのがあるようです。
だから毎年毎年ノーベル症を発症するんだ
いいかげん、自分たちの文学がダメダメだと気づく日は来るのだろうか?
>>433 今回のを読んで、韓国ミステリって星新一とか阿刀田高の作品に影響を受けている
ように見えます。上っ面の影響ですが。主人公や登場人物に名前がないとか、淡々とした
文体とか、奇妙・奇抜な設定とか。アメリカのハードボイルド小説の影響も少しあるのかな。
似ても似つかないけど。
韓国ミステリの大きな特徴は、設定や起きる事件・犯罪に意味が全くないこと。
例えば今回は幽霊という設定に全然意味はなかったし、なんで殺されたのかも不明
(まあ、妻の不倫が原因なんだろうけど)。殺し屋やスパイといった大仰な人物が
出てきても、結局は一般人出しても全然変わらなかったり。作家なのに観察力もなく
頭も悪かったり。
人物設定とストーリーを関連したものと考えていないのか? 韓ドラが常に紋切り型の
登場人物とストーリーなのも、こういう韓国人特有の考え方が理由なのかな?
まず自分の国の人間を瞠目させることから始めませんと。 欧米で売ろうとするなら欧米の知識インフラに乗り法則に従わないといけないわけで。 そんな大変なことをする前に国内で受けるよう努力したほうがいいと思うんですがねぇ。 あたしなんかは世界が評価してくれるより、まず日本国内で受けたほうが幸せですが。
463 :
マンセー名無しさん :2012/07/27(金) 20:33:28.51 ID:C2Mc4Y6h
>>459 主上、これ以上の放置プレイはご勘弁を…
「朴の彼女は…」連載時に漫画で読んでました。
作画がまずいってのもありますが、面白くない上に伏線もなしにいきなり
ありがちなどんでん返しやってくれて思わず本を床に…
う〜ん、伏線なしあるいは全然伏線になってないっての多すぎ。
>>456 >パクればいい
うーん、この精神がある限り、21世紀では、やっていけないような気がします。
>>457 ま、まさかヨコジュン大先生では?
センス・オブ・ワンダーの概念は、ミステリの発想にも必要だと思うのですが……。
>60〜70年代のSF作家豊作期
そうですよねえ。あの時代に青春をおくれたスピノザは、幸せ者だと。
>>458 あ、やっぱり。いいですよね。悪霊シリーズ。
ウリナラの絵本ですか。ちょっとそそられますね。
>>459 文明の優劣。言ってはいけないことかも知れませんが、やはりありますよね。
ポスト・コロニアリズムなんかも、そこに目をつぶった議論ですし。
>>457 その辺は、割とマジで日本の統治の悪影響かもしれませんね。
一般の植民地支配を受けた国は、自国語で高等教育ができないので
高等教育を受けた人間は、概念的なことを考えるときに自国語ではなくて
英語などで思考するように切り替わるし、その際の文化的なベースは
良くも悪しくも宗主国のそれが大きいんですよね。
でも、韓国の場合、日帝の遺産と日本語からの重訳で学術語がまかなえて
しまうから高等教育が朝鮮語でできてしまう。本来それはいいことなんだけど
概念的なことを考えようとした時に、もろに朝鮮的伝統がでてしまうんでは。
英語(など宗主国の言語)で思考するのが当たり前なら、宗主国の文学に
どっぷりと浸れますが、そうじゃないから、ただでさえ本を読まないのに、
触れるのは朝鮮語で書かれたものばかりということになりますし。
学術語の自国語への翻訳、自国語での高等教育体制の作成、西洋文明と
自国の伝統の融和をあっさり成し遂げてしまった日本人には、あまりピンと
きませんが、この辺、実は結構大変な問題だったりするんですよね。
>>462 韓国最大の問題ですよね>韓国内で売れる努力をする
小説にしろ音楽にしろ、国内市場を育てろよ!というのは韓流ブームwが日本で
起こった当初からハン板などで指摘されてましたよね。政府は無駄金を使って
駄作を海外にゴリ押しする前に、海賊版産業を国内から一掃し、金を払って
娯楽を買えと市民教育しないと。
あと、今下らない韓流に使ってる予算の2〜3割でいいから国内の若手への投資に
遣うべきだと思うんですよね。全国の学校で政府主催の読書感想文コンクールとか、
絵画コンクールとか。
ま、個人的には芸術って貧乏な状況から名作が出る……という思いも、まったくないわけではないんですけどね(笑) 韓国人はいわゆる甲子園のような「アマチュアの大会」というものを「ワールドカップやオリンピックでもないのに頑張っちゃって、だっさ」と切り捨てちゃうような人が多いですし、 先にこの民族性を何とかしなければ援助金も無駄になる可能性は高いでしょうな
>>464 先生のお供で末広に通った程度で(´・ω・`)
日本の場合、落語という財産がありますからねぇ。
SF落語が流行ったころ、「超伝導根問い」という噺を聴く機会がありましたが
確固たる基礎があるから接木ができるんだと実感いたしました。
>>465 引き換えに外国語を学問として捉えて括りこんだので、未だに英会話が苦手な人間が多いという…
ご存知かと思いますが韓国でも実は大学レベル以上の学問は英語で無いと駄目なんです。
韓国内で資料を漁ろうと思うとどうにも絶対量が少なすぎて…
韓国人が小松左京のような「データ小説」を書こうとしないのは、まず資料が揃えられないからだと言い切ります。
日本沈没は「マントル運動の変動による日本列島の沈没」という非常に精密な虚構を、
当時流行だった週刊誌風ドキュメンタリータッチで描写することにより、あたかもリアルタイムで進行しているかのような
迫真性を与えることに成功して大ヒットしました。
社会情勢について語ることは欧米風作劇からすると「神の視点」になるので
劇中に持ち込むことは良くないとされていますが日本では一種、デフォルトになった観がありますね。
「ファウンデーション」以降の欧米作品でもドキュメントやルポ風味は取り入れられてますが
(向うの仮想軍事小説だと逆にそこがオミットされていたりして興味深いです。)
アーサー・ヘイリーが日本に受けた理由のひとつだと、個人的には考えています>擬似ドキュメンタリー
>>460 >だから毎年毎年ノーベル症を発症するんだ
本当に、秋口のウリナラの新聞の論調は、見ていて
???? になってしまいますよね。
>>461 ええ、特に阿刀田高の、上っ面の影響が強いような気が
いたします。星新一の、ちょっと洒脱なユーモアは、ないような気が
いたしますので。それに、ハードボイルドを気取るのも、好きなような
気がいたします。
>>462 >まず自分の国
そうですね。本当にそう思います。
やはり、スピノザは、ウリ、という合体スライムみたいな精神共同体
から自立した個我≠ェ確立しませんと、妙な甘え≠ノよる、
他者から評価されて当然、という発想が抜けないのではないかと
愚考しております。
>>463 >う〜ん、伏線なしあるいは全然伏線になってないっての多すぎ。
その通りでして。
読んでいて、なんでこうなった? というパターンがいのです。
それから日本語からの重訳ですが、欧米文学作品に関しては止めたほうがいいと思います。 だって「面白く」なってるから…ええ、改竄の域に達していると思いますよw
>>465 >割とマジで日本の統治の悪影響かもしれませんね。
そうかも知れないと思います。
でも、それって本当はメリットな訳ですよね。
事実、台湾はそのメリットを有効活用している訳でして。
やはり、ウリナラ万せーの病弊が大きいかと……。
>>466 >国内市場を育てろよ!
本当にそう思います。
以前、どなたかが上げてくださった画像で、韓国の本屋の
児童書コーナーのものがあったのですが、スピノザが子供
に読み聞かせた懐かしい絵本がずらりと並んでおりました。
で、韓国から最近入ってきた絵本が、「いぬのうんち」のような
タイトルだったと記憶しております。正直、なんだかなー、と
思いました。
>>467 「アマチュアの大会」を馬鹿にするという心根が、本当に
分からないのですねえ。スピノザは、やくたいもない趣味に
熱を上げて、二浪して大学に入ったという過去を持ちますから。(苦笑)
>>468 え、えー! ヨコジュンのお弟子さんですか。
実は、スピノザ、ファンレター出しまして、直々にお返事を頂いた
過去を持ちます。周りのヨコジュンファンの女の子に、さんざん自慢
したものです。
「日本沈没」のデータ量には、本当に圧倒されました。スピノザは
小説を書く、といういけない趣味を持っておりますが、あの真似をして、
論文を読んでるんじゃないんだから! と怒られます。(苦笑)
で、今、妻が横から、センス・オブ・コリャナンダ、などという
くだらないことを呟いております。
472 :
マンセー名無しさん :2012/07/27(金) 21:44:55.27 ID:C2Mc4Y6h
スピノザ 様
絵本は世界文化社の「つばめのおんがえし」(ワンダー名作館10)というものです
他の国に比較すると風刺・諧謔に優れ、庶民生活の哀歓を的確に描いてる点が特徴
だそうですww
絵は日本人、突っ込みどころは後書きと兄が雛を地面に叩きつけるwとこくらいで。
書いてる人は童話作家で日本の絵本や文化を(韓国に)紹介してる李材順氏
日本の読んでてもこれかい、としか。
>>468 あの手のデータ小説は、日本ほどには他国では受けないと聞いた事があります。
むしろ日本SFのお家芸だとか。
ジェイムズ・P・ホーガンは日本では人気あるけど、母国や海外ではそれほどでもないとか。
ホントのとこ、どうなんでしょう?
小松左京御大は元より、カムナビ以降パッとしませんが梅原克文とかいいですよね。
>>470 >だって「面白く」なってるから…ええ、改竄の域に達していると思いますよw
この間、ひょんなことから、例の
「ルルイエの館にて死せるクトゥルー、夢見るままに待ちいたり」
という呪文の原文を読んだのですが、本当に改竄というレベルに
まで日本語訳の方が格好いいので唖然といたしました。
>>472 ワンダー名作館10、ですね。ありがとうございます。
ちぃ、憶えた。
カムナビには萌えました。
って、日本SFの話になっていますね。
でも、スピノザは。、元々SF村の住人ですので、こういう話は
大歓迎でございます。
>>471 韓国人は、音楽にしろ小説にしろ「趣味として楽しむ」という概念が欠けている所がありますからねぇ……
(音楽や小説は「他人からの印象を良くするためのアイテム」であり、故に素人が遊び半分で作ったものなど認めるわけにはいかないという……でも努力は嫌いだから、結局は適当にパクるしかなくなるという)
>>471 名文は悪妻より出ずる(`・ω・´)
弟子などとは恐れ多いことでm(._.)m
ほんの少し資料関係でお手伝いさせていただきました程度で…
まぁいろいろと余得がありまして感謝の限りでございます
宇宙軍元帥の方々にも光の老人にもお目にかかれましたし、大兄の新年会で
さよならジュピターと首都消失完全版を二回連続で拝観する荒行とか('A`)
いろいろ楽しい時代を送らせていただきました。
SFマガジンは今では実売5,000を切ってますが、宇宙塵が提唱した「SFの拡散と浸透」は
完璧に達成できたので現状は持って瞑すべし…
脱線ついでで恐縮ですが改竄の最高傑作は「聖書」であると信じます。
「明治訳」と「大正改訳」をあわせた「舊新約聖書」が最高ですね。
・・・イエス身を屈め、指にて地に物書き給ふ。かれら問ひて止まざれば、
イエス身を起こして『なんぢらの中、罪なき者まづ石を擲て』と言ひ、
また身を屈(かが)めて地に物書きたまふ
→現口語訳
しかしイエスは身をかがめ,指で地面に何か書いていた。
それでも彼らがしつこく尋ねると,目を上げて彼らに言った,
「あなた方の間で罪のない者が,この女に向かって最初に石を投げなさい」
再び身をかがめ,指で地面に何か書いていた。
違うのだよ・・・口語訳は嘘臭いもとい口語訳のほうが正しいんですが(´・ω・`)
で、ウリナラなんですが、どうも、これが。
ミステリでもSFでも紹介しようとするとポンチャックを紹介するパターンに近くなるようで。
>>475 >「趣味として楽しむ」という概念が欠けている所がありますからねぇ……
本当に、その辺が不思議なのですが。
ヨーロッパ人が、テニスをして見せたら……、などという有名な話も
ありますからねえ。
なんだか、「ご飯は食べて通うか?」という挨拶に象徴されるように、
生まれて、食べて、セックスして、みたいに原始的な本能だけで
生きているような気がするのは、気のせいだけでしょうか?
>>476 >名文は悪妻より出ずる(`・ω・´)
悪妻が、隣で笑い転げております。(苦笑)
夢のような青春を送られたのですね。スピノザが住んでおります
田舎では、考えられないことです。
スピノザは、インド史をやっておりますので、キリスト教には、いささか
むっ、とするところがあるのですが、本当に文語体の「聖書」はいい
ですね。
>ミステリでもSFでも紹介しようとするとポンチャックを紹介するパターンに近くなるようで。
なあるほど。
はたと膝を打つ!
ポンチャックですか!
うーん、深い。
>>475 > 素人が遊び半分で作ったものなど認めるわけにはいかない
あと、年下だとか、学歴が低いとか、女だからとか、身長が低いとかw
そういう理由で「認めるわけにはいかない」って社会ですからね。
作家や音楽家、学者が育つような土壌じゃないですよ。
あと、ウロなんですが昔ソニンだかユンソナが日本のぶらり旅番組で、一緒に
出演している日本の若い女性タレントが食事をして「美味しい〜」、土産物屋で
「カワイイ〜」と褒めるのをものすごくバカにしていた覚えがあります。
彼女曰く「韓国ではお世辞は言わない、心底そう思っていなければ軽々しく褒めない」
と言って料理や土産物に韓国を引き合いに出してケチばかりつけていました。韓国では
もっと素晴らしいとかなんとか。
ああいう韓国の風潮というか性格も、若手を育てるのに不向きな気がします。
若いのも、例え真っ当でも批評されたらキレるでしょうし。
>>478 (´-`).。oO(その「カワイイ」が、【kawaii】として、世界で受け入れられてるんですよね)
(´-`).。oO(アート関係も、カワイイを分析してます)
<>
「褒め芸」って決して迎合やヨイショではないんですけどねぇ。 池田憲章の人を見倣って頂きたいもので。 あの先生が紹介する作品はどれも面白いように思えるけど、話芸が卓越しているからであって 当のオリジナルはそうでもないというか駄作が多い・・・
>>478 >あと、年下だとか、学歴が低いとか、女だからとか、身長が低いとかw
>そういう理由で「認めるわけにはいかない」って社会ですからね。
この、つつきの順位、に拘るのは、本当に酷いらしいですねえ。
マウンティングしたがる猿か! と言いたくなります。
>>479 「カワイイ」は、どうやら世界標準になりつつあるようですね。
うーむ、日帝の文化侵略。
き、汚い!
>>480 池田憲章さんて、どういう方か存知上げませんでしたので、ググってみました。
なるほど、「褒め芸」ですか。
これは、宇宙軍大元帥、口曲がりの従兄弟であらせられた、野田昌宏さんも、
上手すぎるぐらい上手かったですね。
大元帥の紹介で、ワクテカしながら買い求めたスペースオペラが、あまりにも
アレだったので、大学生の頃のスピノザは苦笑した覚えがあります。
>>481 ぬぅ(´・ω・`)
元帥は晩年にシーフォートという黒い部分がある…
正直あれには参りました。
それはともかく韓国にも元帥にような人が必要ですねぇ。
発表年代ごちゃまぜで流入した作品群を体系的に解説してくれる人がいないと
どうしようもないと思います。
最近のデータ小説で出色なのは京極夏彦でしょう。
数字の代りに膨大な伝承記録を使い、虚構を「論証」してゆく。
なにより素晴らしいのは文体ですね。同系統の作家は福井晴敏、富樫倫太郎だと思いますが
ただし富樫氏は稀代の悪文なので損をしています。正直、再読したくない作家No1でしょうか。
福井氏も相当にピーキーな文体ですけどね(´・ω・`)
「SFは絵だねぇ」が元帥お得意のフレーズでしたが
「小説は文章だねぇ」とも言えるのではないでしょうか。
悪文でヒットした大衆小説はこの世に存在しません。
>>482 刺青ニム。
ようつべ、など見ておりますと、本当に「カワイイ」が
受け入れられているのだなあ、と実感する動画がたくさん
上がっていますよね。
いささか、不思議な感じがいたします。
って。
>長沢芦雪・白象黒牛図屏風
こ、これは!
悪妻が、傍らで「カワイイ!」と萌えまくっております。(苦笑)
浮世絵などを見ておりますと、ああ、この線が手塚治虫に引き
継がれたのだなあ、と納得するような線をよく見ますが……。
本当に、我が日出ずる国は、昔から文化がキチンと継承されて
いるのですねえ。
>>483 ウリはシーフォートのファンニダ! 確かにウザくて痛いシリーズだけど、イギリスの
帆船モノ小説の伝統をそのまんま受け継いでいて好きでスミダ。
ファインタック氏はまだ60歳そこそこだったのに急死されちゃったんだよねー。
>>483 いやいや。(苦笑)
大元帥の黒歴史は、言わないのがお約束でしょう。
スピノザは、とにかく「銀河乞食軍団」だけで、大元帥には
最敬礼しなければいけません。
京極夏彦は、凄いですね。
「鉄鼠の檻」なぞ、事件らしい事件も起こらないのに、あの
分厚い本を三分の一以上、グイグイと読ませられたのには
驚愕した覚えがあります。スピノザも、ちょっとだけ小説の
真似事をいたしますので、本気で嫉妬したことがあります。
>>485 面白いんですか? シーフォート。
今度読んでみようかなあ。(ルン)
それにしても、「キャプテン・フューチャー」だったでしょうか。敵から
逃げるのに、恒星に宇宙船が降りて♂Bれてしまったのには、かなり
参ってしまった記憶があります。(苦笑)
>>484 「萌え」と「カワイイ」は日本の文化と美学を代表するキーワードとして、
「侘び」と「寂び」にとって変わりそうですねw
表にはあまり出て来ませんが、Hentaiはとうの昔に世界を席巻していますし。
>>487 > シーフォート
主人公が鬱陶しい性格なんで、シリーズずっと読んでると嫌になるかもしれません。
一番最初の「大いなる旅立ち」はそれでも、最近のSFでよくある「予期せぬアクシデントで
階級も低く若い主人公がリーダーにされてしまい、試練をくぐり抜ける」って話なので
カタルシスが感じられます。
その手のSFでウリが一番好きなのはロイス・マクマスター・ビジョルドの「戦士志願」から
始まる「ヴォルコシガン・サーガ」ですねー。広げた大風呂敷が気持よく畳まれるのを
存分に楽しめます。ビジョルドはストーリーテラーだわ。
カワイイ話の最中申し訳ないのですが… 台湾のドラマを録画するために録画予約しようとすると、どうしても余計な韓国ドラマが録画されるのですが、 これがエロ時代劇というシロモノでして… 韓国といえば昔はエログロナンセンスのメッカだったはずなのに、 ストーリーのレベルがここに出てくるミステリー並みなんですw 局のホームページには「コミカルで知的」ってあるんですが、笑えないし下品なんだなー。 エロで見栄張ってどーすんだよと思うんだけど、好色な人妻が巨根男をくわえこんでって話ばっか。 まさかのオチも脱力ものばかり。 まぁエロにストーリーもへったくれもないのかもしれないけど、日活ロマンポルノは偉大なのかも。 マジでストーリー作れないんですかね、彼らは。 そしてエロドラマ女優はみんな整形顔なのはもちろん、胸もいじってるくさいけど、 なぜかみんな乳首だけは黒い…
>>488 >「萌え」と「カワイイ」は日本の文化と美学を代表するキーワードとして、
>「侘び」と「寂び」にとって変わりそうですねw
まさに!
スピノザのようなオサーンもそう思うのですから。
それにしても、先ほど刺青ニムが紹介してくださった長沢芦雪の犬? は、
何かを思い出させるなあ、と考え込んでおりましたら、思い出しました。
目の辺りが、中島潔の描く子供の目に似ているんですね。やはり、文化は
継承されているのだなあ、と、感慨深いものがあります。
>>489 >「予期せぬアクシデントで階級も低く若い主人公がリーダーにされてしまい、試練をくぐり抜ける
おお! なんだか、この間珍しく映画で見ました、「バトル・シップ」
みたいですね。あの映画は、日章旗揚がりまくりで、スピノザのテンションも
上がりまくりでしたが。(苦笑)
「ヴァルコシガン・サーガ」も面白そうですねえ。
ご紹介、ありがとうございます。
>>490 いらっしゃいませ。
>局のホームページには「コミカルで知的」ってあるんですが、笑えないし下品なんだなー。
はい、それは、痛感いたしますね。
韓国ミステリでも、ああ、ここはくすぐりのつもりなのだなあ、と思う
場面や台詞があるのですが、正直、下衆で笑えない。
やはり、胸に手を当てて考えても、ちょっと好きにはなれない文化
だなあ、と思うことしきりなのです。
にっかつ映画ですかー。 中原俊(桜の園)や金子修介(ガメラ3)も88年まで作ってましたよね。 「Shall we ダンス?」の周防正行も日活ロマンポルノ出身となかなか俊英を輩出してますが エロが入ってれば何作ってもおk(予算オーバーは自腹)というアバウトなおかげで 名作が埋まっている面白いシリーズですね。
494 :
すも :2012/07/28(土) 00:24:11.64 ID:/CAWJOIl
昭和の終り頃、タモリが「カワイイ」を連発する ギャル用語をしきりにネタにして腐していたんですが 金田一春彦先生は「日本の女性は昔からあんなもんです。 いとをかし、とか、あはれ、とか、今のカワイイと かわりませんよ」と、言っておられますた。
昭和軽薄体って滅亡したなー(´・ω・`) いまのネット文体の基礎を構成する一つだと思うけど。
>>493 いらっしゃいませ。
日活ロマンポルノは、滅多に映画を見ないスピノザも、
若い頃は何本か見た覚えがございます。
>昭和軽薄体
ありましたねー。(遠い目)
今の小説は、少し暗めで重たい感じが、スピノザにはちょっと
きついところがございます。
>>494 すもニム。
そうですか、金田一春彦先生がねえ……。
「カワイイ」と「いとおかし」がかぶるというのは、なんだか説得力が
ありあますね。「枕草子」なんて、ありゃギャルのブログみたいな
もんだぜえ、などと思ったこともございます。
って、それよりすもニム、どうして7月14日とIDが同じなのですか?
何か、技があるのでしょうか?
>>478 ユンソナには子供がいるそうですけど、その子が一生懸命お母さん(ユンソナ)の絵を描いたりしても「ヘタだね〜、見るに耐えないね〜」とか言っちゃうんでしょうかねアレ……
(正直、それって人間としてどうなのって気はしないでもないんですけど……)
498 :
すも :2012/07/28(土) 07:58:49.43 ID:/CAWJOIl
>「枕草子」なんて、ありゃギャルのブログみたいな 作家の橋本治も、そう思ったらしく 「桃尻語訳 枕草紙」を書いてますね。 「春はやっぱ曙よね!」って感じで。
499 :
すも :2012/07/28(土) 08:05:36.95 ID:/CAWJOIl
>どうして7月14日とIDが同じなのですか? 気づきませんでした。 IDは日付+IPアドレス+乱数で作ってる そうですので偶然と思われます。
みなさま、おはようございます。
>>497 ゲリョスの小手ニム。
お前はブスだから、とか平気で言うそうですからね。
そのことを、大らかだ、と肯定する方々がいらっしゃい
ますが、やはりスピノザには受け入れられない感覚です。
>>498 すもニム
「桃尻語訳枕草子」
ありましたねえ。あれはあれでいい試みだったかと思います。
>>499 偶然のIDかぶりということですか。なんだか、ちょっと凄い場面に
立ち会ったかなあ、と胸が震えました。
501 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/28(土) 10:15:57.86 ID:BXsL5QWf
さて、それでは、今日の分のうpを始めます。 天の定めた縁 黄世鳶(ファン・セヨン) あらすじ チヨン(女)は氷で冷やした酒を飲みながら、 気にかかってしょうがない夫のパソコンを開く。 割ったパスワードを入力して、夫の小説を読む。 (作中作) ヘスクは、夫のご飯の支度は忘れても、愛犬の メリーの世話は忘れなかった。彼女は、人生の価値は、 ネックレス、イヤリング、高い服と、くだらない 連続テレビドラマ以外にはないと思っていた。 夫のヨンミンは、コーヒーカップを探すのにも、ガラクタ の山をほじくり返さなければならなかった。
502 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/28(土) 10:16:57.89 ID:BXsL5QWf
(夫の)ヨンミンが帰ってくると、花壇の上に尖った 針のたくさん付いた鉄の塊がおいてあった。また、 妻のヘスクが、芸術作品だとだまされて買い込んだのだ。 ヨンミンは、こういう妻の浪費癖も許せなかったが、 何と言ってもたった五歳の一人っ子のサンヨンを、 買い物に出させて交通事故で死なせたことが許せ なかった。 いやなことがあると、ヨンミンは隣の未亡人、カン 夫人を思って心を慰めた。本当に、ヘスクとカン夫人は、 何から何まで正反対だった。 なのに、人々は、ヨンミンとヘスク夫婦を、天の定 めた縁で結ばれたお似合いの夫婦だというのだった。 ヘスクが「音もなく消えて」くれたら、一億ウォンの 保険金も手に入る。「故郷に帰り、釣りでもしながら (中略)自然に隣のカン夫人に会うこともできるだろう」 ###ヨンミンが、妻を優雅に殺す方法を考えること。 (作中作の)小説はここで終わっている。
503 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/28(土) 10:30:57.90 ID:BXsL5QWf
チヨンは、夫の書斎をすべて元通りにして、またテレ ビを見ようとしたが、内容が頭に入ってこない。 夫の帰ってくる音がした。夫は、隣のパク夫人と、 長々と立ち話をしている。 夫は、いきなりテチョンに旅行に行くと言い出す。 作家の夫は、今までも取材として気ままにふらつく ことがあったのだ。 チヨンは、それまでゴミ屋敷のように散らかっていた 家の中を掃除し、さらにガスレンジが爆発するように 仕掛けられてはいないか、等々のことを点検する。 次の夫が出かける。電車で行くつもりにさせた。 実は、チヨンは作中作のヘスクのように、一人息子の ヨンソクを使いに出して交通事故死させていた。 以来、夫婦関係はぎくしゃくしていた。 チヨンは、テレビをザッピングしては、ベランダに 行って受信状態を良くするためにアンテナの向きを 変えて一日を過ごしたものだ。
504 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/28(土) 10:31:29.55 ID:BXsL5QWf
夫がいない間がチャンスだ。 チヨンは、車庫に行き、車の下に潜り込んで、 ブレーキを急作動させると破裂するように細工した。 しばらくして、夫が交通事故を起こし、即死した という連絡を受ける。ブレーキが壊れていたのだ。 今は、保険金で楽な暮らしをし、テレビも最新型に 買い換えよう、などという思いに耽る。 テレビを見ていると、画面が乱れてドラマの決定的な 場面を見逃してしまう。 二階に行き、アンテナをベランダにうつぶせて点検する。 「お宅の御主人も、アンテナを修理していましたよ」 隣のおじさんが言う。 ハッとしたときには、もう遅かった。 夫が細工した木の手すりは、壊れて、チヨンはハリ ネズミのような鉄の塊に落ち、全身を刺されて死んで いくのだった。
505 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/28(土) 10:32:18.26 ID:BXsL5QWf
◎感想 うん、これは、そう引っかからずに、何とか読めました。 作中作なんて挿入されていることからも分かるように、 構成もそれなりに凝っています。 ただ、やはり、あらすじで「 」でくくった部分。 田舎に引っ込むのに、今現在の@ラ人と、自然に 親しくなるって、どうよ。とは思いますね。 あと、やはり不自然なのが、それまで車になんて 触ったことのない主婦が、本一冊読んだだけで、 ブレーキを都合良く破損させるように細工できる、 ってことですね。 でもまあ、ある程度オチは読めるものの、二人とも 一種の未必の故意≠フような状況で死んでしまう、 という展開はまあ良かったと思います。
506 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/28(土) 10:38:18.90 ID:BXsL5QWf
で、コリアウォッチとして興味深かったのが、 p40に出てくる、チヨンの感慨。 「私だって着飾らないからこうだけど、条件さえ整えば、 誰よりきれいな顔でいられただろう。干渉する人がなくて お金さえあれば」 という述懐ですね。 この、根拠のない万能感=B本当なら自分は、 もっといいポジションにいるはずなんだ、という感覚。 スピノザの生徒にもいました。 韓国からの留学生です。 自分は、必ず東大に入るんだ。それだけの能力が あるんだ、と主張して、担任を困らせるんですね。 その当時、スピノザが勤めていた高校からは、毎年 一人か二人国立大学に入れば御の字、という高校 だったにも関わらず。しかも、その高校でさえ下位の 成績なのに、あくまでも東大、最低でも一橋、って 言い張るんですね。 そういう図々しい自信というのは、日本人には到底 持てないなあ、と感心していたことを憶えています。 まあ、とにかく、この「天の定めた縁」は、そこそこ 面白く読めました。 こんな感覚は、は じ め て、です。(笑)
なんかほうぼうで14日とのID被りが発生してるみたいよ
508 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/28(土) 11:38:22.19 ID:BXsL5QWf
>>507 >なんかほうぼうで14日とのID被りが発生してるみたいよ
あ、そうなんですか。情報ありがとうございます。(ぺこり)
それにしても、乱数を使っている、という噂を聞きましたのに、
不思議なこともあるものですねえ。
>花壇の上に尖った針のたくさん付いた鉄の塊がおいてあった (=゚ω゚)ノぃょぅ それは剣山では? 種類もたくさんありますから、単体で鑑賞に堪えるものも…
>>509 >(=゚ω゚)ノぃょぅ それは剣山では?
いえ、それは新進芸術家の創った、前衛芸術、という
設定になっているようです。
つまり、硬く、丈夫な金属の針が、ハリネズミのように
四方八方に伸び出ている。そんな感じのようです。
ただ、すべてにおいて、肝心の描写が曖昧ですので、
読者としては明確なイメージが結べないのです。
あー、正体不明の前衛芸術作品が凶器になる、と。 であれば繰り返しそのモチーフを展開して、その凶器が壊れた夫婦関係をも象徴するよう 印象付ける必要があると思いますが・・・どうなんでしょう? 作品タイトルが劇中小道具の凶器の表題でもあれば複数の意味を込められるわけですが。 殊更に誹謗するわけではないのですが、著名な作品のタイトルだけ引っ張ってくる例がとても多いので 「天の〜」もなにかの剽窃かと思ってしまいます。 名探偵の孫、あるいは蝶ネクタイのひねた小学生ならその針球にすべてが収斂する方向で 纏めるのではないでしょうか。 この作品の眼目は「自業自得」ってあたりですかね。人を呪わば穴二つ… いらないディテールが読者欺瞞の役に立っていないような(´・ω・`)
>>511 そうなのです。
>いらないディテールが読者欺瞞の役に立っていないような(´・ω・`)
凶器を、さりげなく印象づける工夫もありません。
タイトルも、なんだか投げっぱなしですし。
それでも、これはうっかりスピノザがその前衛芸術≠フ存在を
失念したせいとは言え、まあ、あ、そういう解決だったんだ、と不意を
突かれたという意味では、まず読めた方だと思います。
513 :
マンセー名無しさん :2012/07/28(土) 18:03:54.96 ID:VROi7SYX
スピノザ様 >カムナビには萌えました。 二重螺旋〜カムナビまではホントに面白いんですよね。 寡作でもいいのでこのレベルまで復活してほしいです。 今回はミステリではありますね、一応作中作が伏線でもあるんでしょうか? 今までに比べれば、出来はいいと思います。 ファッションとドラマにしか興味ない妻が前衛芸術作品買うってのはちと唐突だなあと。 頭の悪い俗物なのか、インテリ気取りの高慢女なのか、騙されてなんでもホイホイ買うアホなのか ちょっと人物像がよくわかりません。 どっちもあまり殺されても胸が痛むようなキャラじゃないので、オチが想像通りってのも 手伝って「ふーん」という感想しか出てきません。 あと作中作がまんますぎ、小説ってより日記みたいですね。
奥さんの浮気相手が前衛芸術家で、前衛芸術に目覚めたとか言いながら そいつの作品ばかり買って大金を貢いでいる。 とかなら、筋は通るんですけどね。これではひねりがなくて直球過ぎますが。 そういった伏線がないと、こんな凶器が欲しかったからそこに置いときました。 としか受け取れませんw
>>513 そうですねえ。梅原克文には、何とか復活してもらい
たいものです。
>今回はミステリではありますね、一応作中作が伏線でもあるんでしょうか?
>今までに比べれば、出来はいいと思います。
はい、スピノザもそう思います。
でも……、レベル……、低いですよね。
キャラが、痛いですよね。とは言え、今までスピノザがご紹介いたしてきました
小説、すべてのキャラが痛くて、同情や共感できるキャラが一人もいない、と
いうのは、なんだか殺伐とした気分を催させます。
>>514 いらっしゃいませ。
>奥さんの浮気相手が前衛芸術家で、前衛芸術に目覚めたとか言いながら
>そいつの作品ばかり買って大金を貢いでいる。
そうですねえ。せめて、それぐらいのエクスキューズがありませんと、伏線にも
なりません。
すべてに、ご都合主義なのですよねえ。
やはり、民族の、性、なのでしょうか。(苦笑)
今、ログをとっておきました「カクシタル」のスレを読んでいたのですが、
そこの266さんが、
>・名前:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん[sage] 投稿日:2012/07/21(土) 04:33:11.09 ID:DdqR0Yhd [6/26]
>>260 >まぁはっきりいって、ティピカルな勧善懲悪映画やドラマばっかりですしねぇ。
>仰るとおりで背景にリアリティがない・・・・
>日本とヨーロッパ諸国、および近年の一部中東・東南アジアだと
>罪・理不尽そして無常(情でもいいや)な世界で如何に生きていくのか?
>といった事を基点に救いはあるのか?
>もしくはない・・・それでも生きていかねばならない・・・
>といったテーマで様々な作品が作られているいるけど、
>残念ながら少なくとも諸外国で鑑賞できる中国・韓国作品に
>そんな文学テイストのあるものが見受けられないですよね。
>文学も残念ながら然りで。。。。
>この辺りを改善していかないと(100年スパンの話ですが)
>文化的に世界で認められる事はないでしょうねぇ。
とおっしゃっていました。
今まで読んできた、なかなか鑑賞に堪えないミステリのことを思うと、
考えさせられるレスだなあ、と思った次第です。
517 :
マンセー名無しさん :2012/07/28(土) 19:13:50.27 ID:VROi7SYX
>>514 >こんな凶器が欲しかったからそこに置いときました。
わはは、確かにその通りですね。
単に池か花壇をコンクリかブロック敷きに変えたって方がまだいいかも。
昨夜京極夏彦の話題が出てたの見て、「姑獲鳥の夏」の初読時に
視点が定まらなくて、なにか酩酊状態のような感じがしたのを思い出しました。
ただこれは以前スピノザ様がコリアンミステリで欠点として指摘していたのと違い
明らかに作者の「仕掛け」だと思うんですよね。
事前情報一切知らない最初の読書時にしか味わえない、作中に出てくる眩暈坂を
自分も登っているような不思議な感覚でした。
新書刊行時に、確か「ミステリ・ルネッサンス」と銘打った以外、普通の本にあるような
あらすじや人物・時代背景の紹介などがほとんどなかったのは、このためかと読後思いました。
ここまでとはいいませんが、文章で酔わせるか、トリックにうならされるか
キャラクターに入れ込ませるか、どれか一つくらい見せてほしいですね。
義妹からの情報によると、リライトしたゴーストハントシリーズは
漫画化したものからのさらなるノベライズ風になってるそうです。(ややこしい)
漫画の方は読んでないので、全然気付きませんでした。
ま、面白けりゃいいんです、なんでも。
十二国記、こんどこそ…
物語構成における起承転結をユニバーサルなプログラム言語と見るなら 結=解から途中を構成する作劇法は一種のラムダ計算ともいえましょう。たとえば 「1つの変換規則」を「登場人物の行動スタンスの規定」 「1つの関数定義規則」を「劇中でのイベント進行の設定」 「プロトコル規定言語」として「その作家の基礎使用言語」を用います。 *たとえば劇中での時系列がわかりにくい場合、構文の再帰的定義が曖昧でタスクの進行が明確でないからと定義できます。 いわゆるハリウッドの作劇ジェネレータもこういう構造で演算している(と主張して)ますが、 あんなものは単なる順列組み合わせに過ぎません(´・ω・`) で、この作品をもとに展開してみました(´・ω・`) 予式=不仲な夫婦がお互いを殺そうとして共に自滅する 最終的な落着点は「どっちも死ぬ」なので【なぜ死ぬか】を定義します。 :夫=自動車事故 :妻=庭先のオブジェに転落して事故死 自動車事故→N1 過失による場合=整備不良→以下それぞれの原因を設定 =運転ミス =自殺 →N2 故意による場合=破壊工作/誰が何のために?∃第三者∧妻が∃保険金略取のため(この項目は自由変数y) 転落して事故死→N3 過失による場合=針鉄球直上の手摺の老朽化 →N4 故意による場合=針鉄球直上の手摺に工作/誰が何のために?∃第三者∧夫が∃保険金略取のため(この項目は自由変数y) /誰が何のために?¬第三者∧自分が∃保険金略取のため(この項目は自由変数y) これで【なぜ死ぬか】を定義しました。 では「関数の定義」すなわち【物語の発端】を定義します。 :夫婦の仲は冷め切ってお互いに殺意を抱くほど憎んでいた=夫の過失により子供が死んだから =妻の過失により子供が死んだから これを原因として夫婦が共に殺意を抱くようになった。 実行してみますと原作においては「妻が死にいたる要因が設定できないのでプロセスが展開できない」 妻の性癖も夫の職種も物語の展開になんら寄与していないことが明らかとなります。
「ゴミ屋敷」が読者のミスリードを誘うガジェットとして機能していないので、 庭先のオブジェで串刺しにされる最後が唐突に見られます。 劇中人物の不安と不満を読者に投影するアイテムとして使用するべきだと考えますので、 家庭内がゴミに埋もれた状況を繰り返し記述し、安息であるべき家庭内がすべて凶器で満ちている印象に誘導する。 夫がコーヒーカップを探して、その下にあった刃物で指先を切ってしまうなど仕掛はいくらでも撒けるでしょう。 ・過失で子供を死なせて仕舞った夫婦がお互いに殺意を抱く →モラルハザードでゴミ屋敷と化した我が家の状況を使って完全犯罪を立案 ∂殺害アイデアを夫婦の性格と行動から立案する →しかし夫婦それぞれの性格から誤算を重ね →夫婦はそれぞれが仕掛けたネタで死亡する 展開の1例として挙げてみました(´・ω・`) これだと作者が盛り込もうとした「雰囲気」もすべて回収できると思います。表題にも筋が通るのではないでしょうか。
>>516 中国の近代小説では、いわゆるジャンル小説である武侠小説が結構そういう
深いテーマを内包していますね。中国は古代から出版物に対する政府の監視が
厳しいため、思想的・宗教的な小説は発表しにくいという事情もありますし。
>>501 > 天の定めた縁 黄世鳶(ファン・セヨン)
今までの中で一番面白かったです。登場人物設定も構成も小説っぽい。「ぽい」だけですがw
もう少し夫婦のどちらかを魅力的に設定し、子供を事故でなくした夫婦のそれぞれの内面を
掘り下げればよかったのに。
韓国作家の技術・力量不足だけではなく、こういう少しモノになりそうな作家に指導し推敲・
手直しさせる編集担当者の不在も大問題ですね。まあ、辣腕担当者がいても素直に言うこと
きく韓国人って少なそうですが。
韓国人編集者か…知ってる範囲では生ゴミしか居ないような気がします('A`) 連中は編集ゴロの域にも達していませんねぇ。契約内容がどうたらという噺は法務部でやってください。 あなたの仕事は金勘定ではありません。
>>521 そういえば、韓国の新聞記事の文章や内容もひどいですしねえ。
ただいまー。
ちょっと、コーラスの練習に出かけておりました。
>>517 そうですよねえ。「姑獲鳥の夏」の酩酊感。あれは、仕掛けですよねえ。
>>518 >>519 おお! 凄い分析ですねえ!
519の展開なら、ずっと面白くなりますね。
>>520 そうなんです。「今までの中では」一番面白いだけなんですよね。
編集者は、本当にいないんですかねえ。
>>521 そうなんですか。編集者、いないんですか。
>>522 スピノザが読んできた、韓国人の書くエッセイ風の論文も、まとまり
のない、酷い文章なんですよね。それこそ、エッセイでも起承転結
は必要なわけですが、それがない散漫な内容なのですね。
>>523 韓国には文章のプロがいないって印象です。名文とか名セリフとか、2ちゃんのレスですら
「うまいこと言うなあ」ってホロンや羊羹さん、在日君の書き込みを見たことがない。
国民全員が文章の重要性を知らないんじゃないかとすら思います。だから、学校でも職場でも
文章を読み書きする教育や訓練を全然していない。特に感情表現とか、抽象的な概念を分かりやすく
文章化するってことが全くできていません。
韓国はミステリもドラマの脚本も全部そうですが、状況をただだらだらと書き出しているだけですね。
羊羹さんやホロンによるK-POOPや韓ドラのマンセーや宣伝も酷い文章ばかりで、感想文ってもんが
書けないんだろうなと思わされます。
>>524 >国民全員が文章の重要性を知らないんじゃないかとすら思います。
そうなんです。あれだけ、自分たちは文≠フ国民だ、と威張る割には、
文章が酷い。「縮み指向の日本人」の李御寧にしても、スピノザが昔
分析しました金両基にしろ、今読んでおります姜在彦にしろ、みんな文章
が酷いのです。
書く前に、最低限の論旨の骨格を考えていないのではないか、とさえ
思われます。あれで、ノーベル文学賞など、本当におこがましい、と言わ
ざるを得ません。
不思議な人たちです。
どうもです(´・ω・`) 梗概は極力簡単にしないと展開できなくなると思うのがウリの作劇上の留意点です。 京極の「姑獲鳥の夏」をウリ式に展開してみましょう。 【要旨】 産院から子供が攫われる事件の犯人は産院経営者の娘だった これだけです。 これがフラクタルに展開してゆきます。 ・発端=産院から新生児が攫われる事件が起こっていた →それと無関係だと思われた噂話の解明を依頼された主人公が本筋に巻き込まれる →事件の背景に経営者一族の過去が関係あることが暴露され、事件解明が進められる →真犯人が「経営者一族の娘」であることが分り、犯人である娘も死ぬ これが基本をなす構造でしょう。 発端として「1年以上身ごもっている女」という怪談が提示されますが 実は時系列的には第2フェイズに組み込まれるものと考えます。導入部の時点から「めまい」の仕掛けが 始まっているのではないでしょうか。 各セグメントを展開してみましょう。 ・発端=産院から新生児が攫われる事件が起こっていた それと同時進行で「産まれない赤ん坊」という怪談話が市中に広がり主人公=関口に解明の依頼が来た *この時点でシリーズ主要メンバーの紹介が行われる →現場を訪れると主人公を含む「事件」関係者はどうやら全員過去になんらかの繋がりがあると判明する また、現場では「密室殺人」に相当する事件が発生しており、どうやら事件は大規模で深刻なものであると分ってくる
最終的に「グランドホテル」パターンとなるこの作品群は全員が共犯となる可能性を秘めているわけで、 そのご都合主義を必然に換える要素として「妖怪」を遣っているのですね。 妖怪を日本社会の人間関係が生み出した変数として扱う。 そして無関係と思われる事象が連鎖的に結合される。 先に持ち出しましたラムダ計算的に表現しますと 「2つのラムダ式を入力とし、それらが同値であるかどうかを判定するアルゴリズムは存在しない(決定不可能性)」 →赤ん坊が攫われる事件と →双子の妹関連の事件は この二つのラムダ式は同じ関数(物語の落着点)を示している==(集合上同値) だから事件は常に平行して複数存在しなければならないし、事象は常に対となる展開を示す必要があり (失踪した旦那と、愛人関係にあった医師浪人)犯人の娘は双子でなくてはならない。 冒頭の雑談で不確定性原理の話が出たときに気付くべきだったのですが、んなのわかんねえよ>< ――ああ、眩暈がする。
>>526 >>527 凄い!
あの分厚い作品が、こんな風に綺麗に分析できるんですね。
一応、スピノザも物理を少々学びましたので、論理の勉強も
したはずなのですが、こんな風にきっちりと形にはめて分析
するのは無理ですね。
>妖怪を日本社会の人間関係が生み出した変数として扱う。
う、うーん。あのシリーズ全部が、この一言に集約されるん
ですね。
トシちゃん感激ー!!
でございます。
>冒頭の雑談で不確定性原理の話が出たときに気付くべきだったのですが
そ、それは、御仏ならぬ、我ら凡人には不可能なことかと……。(汗)
駄文で失礼いたしました(´・ω・`) 「京極はデータ小説」と申し上げたのはウリですが、論拠のひとつはまぁこういうことでして。 短編の「目目連」など、完全にサイコパスですがそういうと面白くないので妖怪が登場するわけです。 最近「SHERLOCK」を観たのですが、欧米は正体不明の悪意に「サイコパス」という名前を与えたと思うんです。 えええええモリアーティって狼じゃないのかよヽ(`Д´)ノもといサイコパス? レオンの麻薬警官じゃねーか・・・と思ったのですが、欧米文化圏ではこれで安心できた人も多いかと。 “漠然とした不安”に形が与えられると恐怖が具現化するので、実は安心できたりしますでしょ。 <`∀´>さんの場合は、ソレが反日なので面倒くさいことになるのでは(´・ω・`) 反日、それは聖なる力。 反日、それは未知への冒険。 反日、そしてそれは、勇気の証! 実にОοβακαУαЯο..._〆(゚▽゚*) なんですが、それでも形にできるならまだいいんでしょうけどねぇ。 感情を書き連ねてそれで満足するのは個人詩集だけで結構です。 他人に読ませるものではないですねぇ。
>>529 >“漠然とした不安”に形が与えられると恐怖が具現化するので、実は安心できたりしますでしょ。
そうですねえ。形の見えない恐怖の種≠ェ一番嫌ですよね。
スピノザは、情けないことに恐がりのくせに、ホラーを書いたりいたしますので、
その辺は良く分かる気がいたします。
><`∀´>さんの場合は、ソレが反日なので面倒くさいことになるのでは(´・ω・`)
クックック。
ウリミンジョクの最高機密に、どうして気がついたニカ?
ミンジョク機密漏洩罪につき、ウリナラアガシ(整形なし)で、ーレムを構成する
刑に服すニダ。感謝シル、ホルホルホル。
ありゃ、ハーレムと書いたはずなのに、ーレムに なってしまったニダ。 シクシクシク……。 これでは、ゴーレムみたいニダ……。 間抜けニダ。
韓国人の半日だってお得意の「恨」同様、都合のいい自己肯定というか言い訳ですからねえ。 あれを理論的・理性的にきちんと定義して分析できれば、芸術へ昇華することも可能でしょうが、 現段階では単なる幼児のワガママレベルですから…。 そういえば物事の定義と分析って、韓国がこれまた苦手な分野ですね。
「ゴーレム」と「サイコパス」が同じカテゴリに区分されているのではないかと。 結局、宗教形態がどうであれ超自然的な存在に悪意や凶事をおっかぶせないと不安なのだと思います。 その意味でBBCの新ホームズはひとつの現代的答えを出したと思うんです。 「ヤングシャーロック」で試みられていたアプローチを完成させたのでは。 CBS版はどうでしょうかね(´・ω・`) いろいろグレーゾーンであるから美しい部分を伐採している悪寒。 韓国と無関係な方向に行きがちですが、韓国は今のところは暴力描写に特化してもいいと思います。 それはそれで市場がありましす…複雑から複を抜いたお話しか構成できませんので。
>>533 ワトソン役がルーシー・リューのCBS版ホームズか……どうなんでしょうねえ。
アメリカのホームズの造形はRDJにしても、何か間違ってるような気がするんですが、
熱烈なシャーロッキアンというわけではないのでミーハーに楽しみにしています。
男性キャラの女性化と言えば、バトルスターギャラクティカのスターバックが
衝撃でしたわ。なんつーか、特攻野郎Aチームのフェイスがリメイクで女になってました、
みたいな(注:例えです)。色男ポジのキャラが女に変更って珍しいです。
おはようございます。
>>532 >そういえば物事の定義と分析って、韓国がこれまた苦手な分野ですね。
かねがね思っていたのですが、今囲碁は韓国がとても強いはずです。
で、あの方々は、他人に枠を決められた中では、分析も出来るのでは
なかろうかと思うのです。
でも、昔の中国の囲碁は、最初から盤上にいくつかの石が置いてあり、
そこからスタートするものでした。その、最初から置いてある石を取り
払い、自由にどこにでも石が置ける状態から勝負がスタートするように
したのが、日本人なのです。
こういう風に、独創的に、より自由度を増す方向にルールを考え出す、
といった思弁は、どうも朝鮮人の苦手とするところのような気がして
なりません。
>>533 >>544 すみません。ドラマや映画の話はスピノザはついていけないお馬鹿な
猫なのです。でも、スレ違いではないと思いますので、どうぞ存分に
語り合ってください。
スピノザは、ロムるのが大好きな猫でございますから。
「ミステリマガジン」2012年2月号、掲載の、「計算機」です。 AHMM(アルフレッド・ヒッチコックミステリマガジン) 2011年5月号に掲載され、それから転載されたものです。 計算機 ミトラン・ソマスンドゥルム 「僕は計算機なんだ」 アンソニーは、アティヤに告げた。アティヤは、タイの古典的な 美人だ。 アンソニーは、六桁の立方根などを、たちどころに計算して見せる。 しかし、アンソニーには、アティヤに対する下心はなかった。 アンソニーは、失業中だが、バンコクで開かれる国際暗算競技大会 に出場するため、タイに来ている。 アンソニーは 「とても痩せていて、肌が真っ白で、途方にくれている」 人間である。(キャラの設定!)。 アティヤは、翌日もアンソニーと会う約束をしたのに、アンソニーは 現れなかった。
独特の勘で、アンソニーに不吉なことが起こったと感じたアティヤは、 私立探偵である、私に捜索を依頼する。 わたしは、暗算競技大会の会場に足を運び、ステージ上で行われる 競技を見物する。 ステージの片隅に、主催者のテーブルがあったので、競技が一段落 した後、そこに行ってテーブルに着いている女性にアンソニーに ついて尋ねる。 その後、競技の出場者に、アンソニーについて尋ねる。 その男の話によると、暗算競技出場者は、ほとんどみんな顔見知り らしい。その話によると、アンソニーは、仕事中でも暗算を始めてしまい、 仕事が長続きしないのだそうだ。 その男は、今対戦したばかりの勝者、ハインリッヒの方が、脈がある と教えてくれる。
ハインリッヒは、 「凄い天才と言うわけじゃないが、競うコツを知っている」 男だという話だ。(一筆の人間描写。キャラが立つ)。 そして、ハインリッヒは、その競うコツを教える、モチベーション・ スピーカーとして、講演などを行って生計を立てている。 ハインリッヒは、アンソニーの飛行機代や参加費を援助している。 わたしは、大会主催者の一人、マリニーから、アンソニーの宿泊先を 聞き出す。宿泊先には、国王の写真が飾ってある。 宿泊先の安宿に行ってみると、既に二日前に引き払った後だった。 三月≠フ燃えるような太陽が、私のオフィスを照らしていた。 (ここで、やっと主人公のわたしが、ヴィジャイという名前である ことが分かります)。
そこに馴染みの警察から電話があり、このアンソニーの件にあまり 釘を突っ込むな、と警告される。 「忘れるなよ。ここはタイだ。実力者と悶着を起こすのはまずい」 翌朝、もう一度会場に足を運び、マリニーに、 「外国人が厄介な目に遭っている」 という切り札を使うことにした。 そこで、わたしは、アンソニーのスポンサーもやっていた ハインリッヒの滞在先を聞き出す。 ハインリッヒは高級ホテルに泊まっていた。 ハインリッヒは、 「あの男(アンソニー)は、偉大な計算者になれる。ナカムラのような」 と言う。
>>534 アメリカは英国ドラマをベースにしきりにリメイクするのがここ数年の流行りですが、
どうもハリウッド人種は英国のセンスを田舎もの扱いして「俺たちが作り直してやる」といじくり倒して
換骨奪胎な「違う」ものを作り出してしまう傾向が…
ウリにはどうしても、素材に対する敬意の有無が成功と失敗を分けてるように思われてなりません。
ただのオマンマのネタとしてイケるか否かで作り替えた時、捨ててはいけない部分や触ってはいけない部分に平気で
手を出せるような。
その辺は隣国にも通じるというか、わかってない上に作り替えの力もないんだから、
こっちみんな触るな近づくなと。
541 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/29(日) 11:35:15.15 ID:wQzY33zw
その後、わたしはまた会場に行き、ハインリッヒの後を尾け車の ナンバーをてのひらに控える。(ディテール)。 知り合いの警官に調べてもらうと、その車の持ち主は、九九九番 という住所を持っていた。 タイでは、九が重なった数字は縁起が良く、高額で取引される。 この番地は、相手が大物である印だ。 その九九九番に行ってみた。凄い豪邸であり、庭には屋根付きの 駐車場があるのに、高級車が五台路駐していた。 そこで、わたしは傍らにいたオートバイタクシーの運転手に 情報を聞き出しながら推理する。 庭に屋根付きの駐車場があるのに、路駐車が多いのは、多分ここが カジノなのだろうと推理する。カジノは、違法だが、そういう法の目を すり抜けたカジノはいっぱいあるのだ。
542 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/29(日) 11:43:44.94 ID:wQzY33zw
カジノのゲームでも、ブラックジャックは、ある程度記憶力と、 確率の計算力があれば勝てる、ヴィジャイは思う。 そして、突然、アンソニーがいる場所が閃いた。 アンソニーは、おそらくカジノでブラックジャックのカードの 確率をカウントしているのだと思った。 結局、アンソニーは、ハインリッヒによって利用され、ハインリッヒが カジノで一稼ぎする道具として使われたのだ。 アンソニーは、競技会場に隣接するショッピングモールにいるはずだ。 人海戦術でアンソニーを捜す。 結局、アティヤが見つけ出し、カジノで勝ち過ぎたアンソニーが 狙われている、というのも考え過ぎだったことが分かって、わたしは マリニーの電話番号を入手して、大団円となる。
543 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/29(日) 12:14:06.72 ID:wQzY33zw
◎感想 ええと、お行儀のいいハードボイルド風、謎解き小説ですね。 取りあえず、アメリカハードボイルドに影響され、それをお上手に 勉強した、という感じでしょうか。 しかし、まだ、謎めいた設定、ミステリアスな出だしとはどういうものか? が、キチンと分かっていない気がします。 それなりに、謎解き小説にはなっていますが、謎の提示の仕方が、まだ下手 という感じですね。 探偵であるわたしが、ただ閃いてアンソニーの居場所が分かる、という 展開も考えものです。 こういう推理の過程に、たとえば倉知淳みたいな、アクロバティックな 論理でも展開されると、また面白くなると思うのですが。
544 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/29(日) 12:14:36.01 ID:wQzY33zw
それと、出だしがやっぱり弱いですね。 ミステリ作法では、よく出だしに死体を転がせ、などと言われますが。 まあ、スピノザは、あんまりいきなり事件が起こるよりは、徐々に 作品世界に引き込まれていく小説が好きなのですが。 それにしても、出だしはもう一工夫も、二工夫も必要でしょう。 前にも書きましたが、文体のベクトル感覚≠ェ、まだ足りないと思います。 とは言え、スピノザ、実を申しますと韓国ミステリにこそ、こういうお行儀 のいい、勉強した推理小説がいっぱいあるのだろうと思っていたのです。 それで、「コリアン・ミステリ」巻頭の「本当の復讐」に」首を 傾げたのですが……。 いや、想像の斜め上を行って、韓国ミステリのレベルは低いですね。 お手本をなぞることさえ出来ていない。 そのことが、こういうお手本に忠実な作品を読むと、かえって 浮き彫りになってきます。 タイ独自の世界、はまだ開けていませんが、タイミステリの将来は、 明るいかな、という気がします。 ウリナラは……、ウリナラには、明るい未来があるのでしょうか?
タイ文学にかぎらず、東南アジア諸国はどこの国もわりと文学の伝統が 今ひとつなのと、(タイは違うけど)植民地時代には自国の言語の文学が 育ってない国が多いので、独自性を打ち出すための基盤がどこの国も いささか弱そうですね。 ・・・というか、各国の文学史を斜め読みすると、日本が有史以来一貫して とびきり異常なだけではなかろうかという気がふつふつとw
547 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/29(日) 13:02:27.17 ID:wQzY33zw
>>545 >>546 いらっしゃいませ。
>>545 ゴウカンジャーって、また嫌な戦隊ですね。(苦笑)
>>546 >・・・というか、各国の文学史を斜め読みすると、日本が有史以来一貫して
>とびきり異常なだけではなかろうかという気がふつふつとw
その通りですね。「万葉集」の昔から、庶民も天皇陛下も同じ立場で歌を
詠みあう、という麗しい伝統は、やはり特殊なものかと。
それに、西欧諸国の識字率が二十パーセントいっていなかった江戸時代
後期、既に寺子屋を持つ我が日出ずる国は七十パーセントの識字率を
誇ったといいますから、そういう面は、やはり異常な国なのだろうと思います。
これタイの作品ですか。 最後のオチの組み方がいかにもタイ風デウス・エキス・マキナですね。 むこうの娯楽作品として定番でもある「仏の加護による救済」のバリエーションでしょうか。 それをアメリカ風ハードボイルドに仕立て直してみたのだと思います。
>>548 あ、す、すみません。コピペをミスってしまいました。冒頭に、
「さて、
>>407 さんお待ちかねのタイのミステリです。」
という一行が抜けていました。ご指摘、ありがとうございます。(ぺこり)
ああ、「仏の加護による救済」ですか。なるほど、なるほど。
日本でも、馬琴なんかが愛用しておりますね。
そうすると、やはりミステリのオチにも、それぞれお国柄が
あるのですねえ。
でも、正直なところ、今までのところ、ウリナラのオチの
付け方には、やはりケンチャナヨ、のひと言しかないかと
愚考いたします。
>>549 悪名高いタイのウルトラマン。あれなども基本は説話ベースの勧善懲悪と救済なんですね。
表面から第三階層ぐらいまでは優れていーかげんを極めているのですが(´・ω・`)
根幹部分は仏教の教えというものがきちんとある。
それとピー信仰(日本なら妖怪〜自然神を含む概念)。
人生上手く行かないのは悪いピーのせいだから仕方ない、として割とあっさり自殺する。
輪廻転生サイクルが常識としてあるのでごく普通にリセットしてしまう。
無論、縁者や友人が無くなれば悲しむわけですが「ピーが悪かったからしょうがねえさ」と、
割りと悟りを開いている感がしますねぇ。
ノンシャランなようでかなり強烈な死生観が基層にあると思います。
この部分は近代社会生活に関わると「インシャッラー」「ケンチャナヨ」以上に凶悪なんですが…
こういう部分を知っておくと、我々から観てご都合主義的な結末こそ現地では「常識で考えて」合理的結末だと
判断できるのではないでしょうか。通用するかどうかは別として。
韓国の場合は中国とも南方諸国とも異なり、恨み言と自己正当化が基底を成している気がします。
>>550 >悪名高いタイのウルトラマン
どんなものか存知上げませんでしたので、ググってみました。
いささか複雑な事情があるのですね。
>根幹部分は仏教の教えというものがきちんとある。
この、仏教に当たるのが、朝鮮朱子学のはずなのですが、
どうもそれがあまりにも朝鮮的に歪みすぎて、本当の勧善懲悪に
なっていないように感じます。
>韓国の場合は中国とも南方諸国とも異なり、恨み言と自己正当化が基底を成している気がします。
これですよねえ。「恨み言と自己正当化」
この病弊は、李氏朝鮮から出てきたものか、それとももっと基底的な階層から
生まれてきたものなのか?
豊田有恒なんかは、一千回近く侵略されたから、とエクスキューズしますが、
歴史上大国の理不尽なプレッシャーや侵略に曝された国なんていくらでも
あるわけですから、これは擁護になっていないと思います。
>>551 器が小さいんだと思います(´・ω・`)
表面的には学者然、文人然とした人物でも国際的な賞が欲しくて自分で売り込む。
そういう態度は小人と表現されますね。
韓国の詩は評価される、とは言うものの現代誌の散文系ばっかりやん(´・ω・`)
ウリ個人としての偏った見方では、、そんなものに価値があるのかどうか不明です。
「韓国現代詩選」の選者が既に痛いのは措くとしても、読後感層は????なのでして。
553 :
マンセー名無しさん :2012/07/29(日) 15:21:53.38 ID:CAAnt67C
うーん破綻はしてないし、特に突っ込み所も(ちと安易なのはともかく)ないですが
あまり面白くもないですね。
私自身がハードボイルドあまり興味ないのでよけいなんでしょうが。
でもきちんとお手本なぞって基礎ができていけば、その先の広く展開していく可能性は大ですよね。
>>546 >・・・というか、各国の文学史を斜め読みすると、日本が有史以来一貫して
>とびきり異常なだけではなかろうかという気がふつふつとw
長い歴史上、国境線が外国や他民族との紛争による原因ではあちゃこちゃ動かず
ほぼ同一の言語と文字を共有してきたという要因も大きいと思います。
アイヌは文字を持たず言葉も違っていたものの、沖縄は中華の影響受けてるせいもあり
他国の多民族多言語国家より条件は格段に有利だと思います。
中国嫁日記読んでたら、主人公の月さん(北京語話者)が同じ中国なのに
広東語が日本語よりわからないというネタがありました。
呉善花氏の著書を読むと韓国は最初の漢字廃止の時点でいわゆる詩的な文章もやめさせ
きわめて散文的、というか即物的な文章が良しとされるようになったそうです。
今現在の教育状況は知りませんが、氏の学生時代に更に変更されたと言う描写はないので
未だに同じと言う可能性が高いですね。
それじゃ名文なんぞ生まれるわけありません。
資料検索にかんしては、新聞記事でも「日本には冷たい麺は冷やし中華しかない」なんて
去年の時点で平気で書いてるレベルですし。
>>551 スピノザさん。
その豊田有恒氏ですが、
止まらない韓国と北朝鮮の反日の狂気にとうとう擁護を止めて、
「いいかげんにしろ韓国」と「いいかげんにしろ北朝鮮」と言う本を出しています。
かっては、「韓国の挑戦」と言う本ー絶版になっていますーで、
韓国の経済発展に一定の理解を示していた人なんですが・・・・・。
しかし反日に狂奔する韓国は、その彼を怒らせてしまいました。
韓国ー北朝鮮はもう既に敵ですがーは本当の親韓派の知識人を失った訳です。
私の知る限り、今では彼は、朝鮮半島関係の本は書いてないようです。
まあ、狂気の進む韓国・北朝鮮に本当の意味で同情する人はいないでしょう。
豊田氏はその最後の人だったわけです。
今、韓国・北朝鮮に同情や擁護をしている人達は、そうする事で何か役得が有るから、
また、特定の目的に韓国と北朝鮮を道具として使う為にやっている人達でしょう。
何を根拠に豊田有恒を最後の親韓派と判断したのか(笑)
<`∀´>諸氏の無根拠な対日優越感には 「文化を伝えてやった」という自負がありますしね。事実かどうかはどうでもいいんです。 そういうこと(日本に優越するイベント)があったと言えば無条件で史実にしてくれる国ですから。 茶の湯にしてもそうでして、日本は半島の製品に美を見出した。 それは「日本国内のマスプロ製品には無い、巧まざる歪さ」を愛でたわけですが そこには理解が及ばないでしょう。 当時の日本は戦国時代という、全国的ロジステックと大量生産の勃興期。 “経済的理由から簡素化された日用品に飽きた趣味人”が規格外の不良品を使って 「認識の転換」という商売を始めた。 一番近いところにネタが転がっていたから選別しただけで、半島に製品がなければ雲南でも 越南からでも同様の物体を探して価値をつけたでしょう。 そこを無視して「日本の猿はウリナラが便器に使うような粗品を有難がる」 こう変換して今日に到っています。 韓国文化庁やブランド委員会の姿勢を見るまでもなく、今後も治らないと思います。
>>552 >器が小さいんだと思います(´・ω・`)
はい、おっしゃる通りですよね。
スピノザには、あの、ウリ、という共同体が、小人の交わりは
甘きこと密のごとし、という警句そのものと思えてなりません。
「韓国の詩」も、尹東柱の詩集や韓龍雲の詩集を読んでいる限り、
あまり大したものだとは思えません。「韓国現代詩選」は知りません
でしたので、今度読んでみようかと思います。
>>553 はい。スピノザも、ハードボイルドは苦手なので(苦笑)頑張って
読みました。あまり面白くはないのですが、ウリナラミステリは
面白い、面白くない以前の問題でして……。
まあ、だからこそ、ハングル板などというものが存在するのでしょう。
>資料検索にかんしては、新聞記事でも「日本には冷たい麺は冷やし中華しかない」なんて
>去年の時点で平気で書いてるレベルですし。
なんか、古田博司ソンセンニムのお話では、関東軍を、日本の関東地方に
いた軍隊だ、と思い込んでいる大学教授がいたそうですから。
本当に、ウリナラの病弊は、根が深いのかも知れません。
>>554 懐疑主義者ニム
はい、実は、スピノザはSF村の住人ですので、高校生の頃から
豊田有恒氏のエッセイを読んで、相当の親韓派だったのです。
88オリンピックの頃など、ああ、やっと白人国家の中で孤軍奮闘
していた日本に、黄色人種の仲間が出来た、と大喜びしていたの
です。
それが、今では、かなり急進的な嫌韓派になってしまいました。(苦笑)
知れば知るほど嫌いになる国、とは、本当によく言ったものだと、はい。
>>555 いらっしゃいませ。
でも、スピノザが高校生だった、宇宙開闢の頃の昔には、豊田有恒氏は、
確かに親韓派でしたよ。我が悪妻も、その影響で韓国語を独学しようよ
したそうですから。(挫折したようですが)。
>>556 あの、コンプレックスからくる、〜してやった史観は、本当に何とかなら
ないものでしょうか?
韓国の、小、中、高の歴史教科書を読んでいると、そればっかりで、
本当に心の底からうんざりいたします。
ミステリに話を戻すと、韓国ミステリに強く作用しているのは中国の訴訟物だと思います。 大陸の公案小説は韓国の公案小説、 訟事小説の基礎的資料になるでしょう。 1906年の「神断公案」は翻訳の加減もあってなかなか優秀だと思うんですが、ロジカルな文章というものが 現代韓国の文芸系には乏しいように思われます。 では、ここで近代韓国ミステリの源初をおさらいしてみます。 彼らには気の毒ですが、韓国ミステリの糸口には日本が影響を与えてしまっているのですね。 江戸川乱歩の記述によれば、戦後昭和27年ごろの聞き書きとして >「結局一般読者が探偵小説を認識しはじめたのは、欧米からではなく、日本から輸入されたものにあったと思います。 >それには欧米のものの翻訳と創作とを含みますが、ポー、ルブラン、ドイル、ガボリオなどをはじめ、 >江戸川乱歩、森下雨村、水谷準、大下宇陀児、横溝正史、小酒井不木等の諸氏の作品が入って来ました。 結局、日本が統治していた影響もあって日本からの重訳が手っ取り早かった。 総督府も韓国内印刷・出版の育成に尽力してましたから、書物を通じて否応無く日本の影響は出るわけです。 ここに良し悪しというか善悪二元論を持ち込むと反日アジテート一直線なんで止めて欲しいのですが(´・ω・`)
>>559 いや、スレ主自ら脱線に興じてしまって、面目ございません。(汗)
「神断公案」は、ファソン新聞に連載、とありますが韓国語
なのでしょうか? ニムは、韓国語もお読みになるのですか?
>日本からの重訳が手っ取り早かった。
そうなんですよねえ。
とは言え、これはやはり宗主国を持ってしまった国の宿命
なのだと思います。前にも、どなたかが書いていらっしゃい
ましたが、英、独、仏、などの植民地だった国々は、それぞれの
宗主国の言葉でしか高等教育を受けられませんから。
韓国の大きな問題は、高等教育に使う言葉が、日本語に寄るところ
大であるのに、それを隠してしまったことだと思います。
だから、自覚的に、それに代わる高等教育用言語を創製できない
のではないかと愚考いたします。
日本の影響を隠し、貶めながらウリナラマンセーをしてしまう。
そこに、韓国文化の不幸があると思います。
561 :
マンセー名無しさん :2012/07/29(日) 17:42:27.03 ID:CAAnt67C
>555
懐疑主義者氏の言う最後ってのは「利得に関係なく韓国擁護するまともな知識人」
としては最後ってことではないかと。
某漫画原作者などは利得については知りませんが、いくら資料集めて情報増やしても
「まともな0知識人」とはとても言えないし。
>>559 韓国、というか朝鮮半島って中国・日本からの影響除いたらいったい何が残るんだろう。
スカトロとグロ?
SFやファンタジーについても同様かもしれないし、漫画・アニメは一目瞭然
中国・香港・台湾の方はそれなりに個性的な漫画家出てるのに。
>>561 最後というなら、ソウルから予防せよと訴えるニムこそ最後の知韓派でしょう。
問題部分に目を瞑り一方的に韓国が優れていると言い立てる御仁は羊羹といいます。
最終的に日韓どちらからも観ても害悪です。
>>560 すいません、その小説は昔抄訳をざっと読んだ程度なので原文で面白いかは分りません(´・ω・`)
元が判例集というかトラブルを法的に始末するお話なので、そういう風に意訳してあるような気配はありました。
元ホンは国会図書館にあるはずなんですが、あそこに行かないと探し出せません(´・ω・`)
カテゴリは文学じゃなくて六法、民刑のほうです。
563 :
マンセー名無しさん :2012/07/29(日) 18:27:48.09 ID:CAAnt67C
>>562 あ、すみません、561前半は自分の考えではなく懐疑主義者さんの言う「最後」ってこれかなと
書いた本人でも無いのに、余計な事だったかもしれないですね。
羊羹さんに関しては「最終的に日韓どちらからも観ても害悪です」には大賛成ですが
多分朝鮮半島の大多数の人々は、絶対そう思わないでしょうね、残念ながら。
ウリの言う事に賛成する奴=親韓(朝鮮)な良心的知識人、反対する奴=無知蒙昧な輩ってのが
マスコミ・学者・政治家から一般人までデフォみたいですし。
>>560 医学関係で「専門用語を創出しようとしたけど、あきらめました」って去年くらい言ってましたね。
あれだけ中国・日本の影響が染み込んじゃってると、なかなかむずかしいでしょうが
半島はインドネシア・インド・アフリカ諸国と違って一言語なんですから
それだけでも条件はいいはずです。
それなのに、この惨状ってのは元植民地の他国とは違う原因があるのではないでしょうか。
私はハングル偏重主義にも一因があるのではないかと思ってます。
な、なんだか、凄くレベルの高いスレになってしまって、
スレ主が置いて行かれそうですが……。でもがんばって
ついていきます。みなさま、よろしくお願いします。
>>561 あ、スピノザも、懐疑主義者ニムのおっしゃった「最後」と
いう言葉の意味を取り損ねたかも知れません。
>スカトロとグロ?
まさに! それ以外ないんでしょうかねえ……。(ため息)
>>562 ああ、抄訳があるのですか。気長に、探してみます。
>カテゴリは文学じゃなくて六法、民刑のほうです。
ギャギョゲ! ちょっと、国会図書館のそんなカテゴリには
畏れ多くて近寄れませんね。(汗)
>>563 >私はハングル偏重主義にも一因があるのではないかと思ってます。
ええ、スピノザもそう思います。
いい加減、発音記号を自慢するのはやめたらいいのに、とも思いますが、
まあ、ニダーさんのそこが面白い、という気持ちもありまして(鬼)。
生温かく、ニラニラとウォッチしていきたいと思っております。
>>563 支配した側の言語が英語だったら嬉々として全てをコリングリッシュで染め上げていたと思いますよ。
要するに日本の影響を蒙っていることに我慢がならないのです。
なら、敵性言語にして完全使用禁止にすればいいのにと思います(´・ω・`)
どうであれ現在は産業的に従属している以上、切るに切れない事情があるので…
ついでに。 フル・ハングルは不利だと思います。 J-TEXTSで平家物語を閲覧してみると全文平仮名だったりして、逆に読めないです(´・ω・`) 漢字文化圏で漢語由来の読みや言葉が無数にある以上、 国字のみ使用という方法は暴挙でしかありません。 いかに元の識字率が低かろうとも。
>>565 >支配した側の言語が英語だったら嬉々として全てをコリングリッシュで染め上げていたと思いますよ。
そこなんですよねえ。
強い(と思った)相手には、なんの恥じらいもなく媚びへつらう。
ずばり言ってしまえば、卑しい$ク神があるとしか思えません。
>漢字文化圏で漢語由来の読みや言葉が無数にある以上、
>国字のみ使用という方法は暴挙でしかありません。
だと思います。あまり詳しくはございませんが、あのベトナムでさえ、
チュノム専用から、漢字併用に舵を切ったように仄聞しております。
568 :
マンセー名無しさん :2012/07/29(日) 19:33:40.94 ID:CAAnt67C
>>565 ええ「日本」が支配したのが気に入らないんでしょうね。
半島は「大昔から根拠無く日本を馬鹿にして下に見ていた」ってのは
呉女史の著作だけでなく、古今様々な証拠がありますし。
昔から客観的な判断が出来ず、検証能力もなさげで
自分の半径数メートルの価値観で生きてるとしか思えない人たちですしね。
>全文平仮名だったりして
うわあ、勘弁してください。
読書時だけでなく、書店で本を探す時などタイトル・作者名を読まなくても
パッと見で探せるのはつくづく便利だと思ってます。
漢字文化圏はみな似たようなものだとは思いますが。
>>561 ニム
今、ブームスレを閲覧しておりましたら、ここのスレの
>>490 ニムが、なんだかもの凄いことを書いていらっしゃいます。
ブームスレの611ニムですが。
どうやら、エログロナンセンスの、エロでさえ、真っ当なものが
作れないよし。エロのないグロなど、それ、誰得? でござい
ますから、グロも真っ当には出来ない。
すると、必然的に残りますのは、 ス カ ト ロ しかないのでは?
スピノザは、それは見るのも聞くのも嫌いでございますから、
やはりかの国は、敬して遠ざけ、ミステリぐらいをウォッチして
いますのが無難かなあ、などと思った次第でございます。
>>490 ニム
いらっしゃいましたら、グロイエロの苦行、ご苦労様でございます。
>>566 >>568 ひらがなのみの平家物語は、スピノザもいささか
困ると思います。いくら琵琶法師が吟じたものを
昔の人は耳で聞いたのだとは言え、読書でひらがな
のみは、勘弁していただきたいものです。
しかし、今大阪都知事の困った所行で注目を浴びております
浄瑠璃などは、やはり耳で聞きたい。近松を本で読む気は
しないのですから、人間はわがままなものでございます。
とはいえ、「この世のなごり 夜もなごり 」なんていう名調子も、
字で確認しないと、二つの「よ」は判別できないわけでございまして、
江戸時代の人は、その辺をどうしていたのかなあ、などと不思議に
思ったりする次第です。
すみません。
また、自らスレ違い気味の話をしてしまいました。(ぺこり)
>>570 >「この世のなごり 夜もなごり 」
それこそ大家のご隠居なりに「聴き方」を習う貰うわけですよ。
知ったかぶりして恥を掻く話は上方落語にもあったと思います。
そういう芸事関係のちょっとした手習いも無数にありましたしねぇ。
文化的充実度は、頂点より瑣末な部分から推し量る方が手堅いですね。
浄瑠璃なんかは世界各地の人形劇をネットワークするなりと、売りようも広めようも
色々とあると思うんですが、まぁ権力者が内容に口を挟んで良くなった例はまずありませんな。
>>571 (´-`).。oO(千早振るですねw)
<>
>>571 >>572 >それこそ大家のご隠居なりに「聴き方」を習う貰うわけですよ。
な、なーるほど!!!
べ、勉強になります。
>文化的充実度は、頂点より瑣末な部分から推し量る方が手堅いですね。
そうだと思います。
スピノザも、昔子供に、芭蕉が「奥の細道」の旅をしたときに、方々で
歌仙を巻いて、そこに周りから何十人も農民≠ェ集まってくるのだから、
江戸時代暗黒史観は誤りだ、と説明いたしましたら、いたく腑に落ちて
いたようでございます。
日帝の悪行も、作った小学校五千校、という一事を見ましても、初等教育
などインドに施さなかったイギリスと比べて、いかに悪辣でったかもう
一目瞭然というものでして……。
574 :
マンセー名無しさん :2012/07/29(日) 20:54:14.85 ID:CAAnt67C
>エロのないグロなど、それ、誰得? 筒井康隆をディス…以下略 グロのみでも行くとこまで行けば古今東西、それなりから傑作まで あるんですけどねえ、あそこの国では映画にはそれ風があるようですが 小説はどうなんでしょう。 まさに誰得?な友成純一氏など一時期絶版エロ小説の古書価格が高騰したこともあります。 私は活字のグロは結構読むんですが、このお方のはマジで気持ち悪くなり途中でやめました。 もろのシーンでもエロは全然感じられませんでしたが そこに価値を見出す人が少なくなかったのでしょう。 まあスカトロを極められても困りますが、喜ぶマニアも少ないだろうし。 >江戸時代暗黒史観は誤りだ 農民が他国にまさに「研修」に行っていた記録とか、各地に残る和算の絵馬とか 多くの一座が地方巡業してたとか色々ありますよね。 学校でそういうのを習った覚えはまったくないんですが。 今はどうなんだろう、同じなのかな。
>>572 ちひゃーはせんたくいたですゆえ(゚ワ°)
>>574 >筒井康隆をディス…以下略
あ、っあーっ!!
いやあ、草g剛君の「日本沈没」が大盛況だったおりに、
悪妻と二人「日本以外全部沈没」を観覧に出かけ、銀幕
の上にご尊顔を拝しましたのは、いい思い出ー!!
>学校でそういうのを習った覚えはまったくないんですが。
そうだろうと思います。
スピノザは、去年病気で退職いたしますまで、高校の社会科
の教員をしておりましたが、日本史でも江戸時代暗黒史観
をきちんと克服できている教科書は、なかったと思います。
教員の、自覚にかかっていますかと。
>>575 え、えと……。
「ちひゃー」と申しますのは、如月千早さんと申す方でしょうか?
今、一生懸命ググったスピノザです。(苦笑)
せんたくいた、と言う言葉は、我が家では禁呪でございます。
>>536 > 計算機 ミトラン・ソマスンドゥルム
ちょっと冗漫で退屈な話だけど、設定とかアイデアは面白いです。もう少し
話を整理してシンプルにすればいいような。
こういう小説を読んで改めて韓国の小説って、登場人物に全く詳細がないのに
気づく。暗算の天才だけど仕事で使い物にならない男、同じく暗算の天才て
世慣れてスレた男。同じ設定で別人を書き分けている(初歩的すぎて嫌になるけど、
韓国はこれすらできてないもんなあ)。
おはようございます。
>>577 >ちょっと冗漫で退屈な話だけど、設定とかアイデアは面白いです。もう少し
>話を整理してシンプルにすればいいような。
そうなんです。もう少し枝葉を刈り込んでいけば……、
とは言え、この枝葉を刈り込むのが、実は一番難しいんですね。
スピノザも、少し長いものを書いて、短編の賞に応募しようと刈り込み
を始めますと、いかに無駄な細部が多いかに良く気付かされます。
>改めて韓国の小説って、登場人物に全く詳細がないのに
>気づく。
そこですよねえ、問題は。
綾辻行人を初めとする日本の「新本格」も、さんざん人が書けてない、
と言われてきましたが、そんなレベルではなく、人が書けていない。
だから、魅力的な、感情移入の出来そうな登場人物がいないのです。
全員が全員、殺されても同情心が湧かないような人物なのですから、
殺人が起こってもインパクトがないのです。
困ったもんです。
>>173 ニム、お待たせしました。
いよいよ、ニムが気になると仰った、「精神病を引き起こす脱毛剤」
の出番です。
精神病を引き起こす脱毛剤 白恷(ベク・ヒュ)
私は、淫乱で浮気性な妻(またこの設定!)を殺そうと
思っている。
私は、友人のアントウカクと会う。アントウカクは、
新薬を開発していて、まさにそのせいで会社を馘首に
なったのだ。
その新薬とは、女性のいやがるむだ毛を除去する脱毛
クリームHRー2だった。
この脱毛クリームは、動物実験では抜群の効果を上げた
ので、人間による実験が行われた。
最初は、その実験もうまくいったように見えた。
ところが、この薬にはとんでもない副作用があることが 分かった。 被験者となった女性たちが、三ヶ月を境に、急にみんなが 鬱症状を見せるようになったのだ。 一切ものを言わなくなり、すべてに投げやりで無責任に なった。 さらに女性たちは、ひどい健忘症となり、意識が断絶 するようになる。 不思議なのは、自分の体毛ばかりでなく、抜くことの できるものは何でも抜いてしまうという異常症状を見せる ようになった。 さらに、明るいところをいやがり、暗いところを好む 向暗症状群を現すようになった。 最悪なことに、光恐怖症のために、三人もの被験者が 自殺してしまったのである。 こうして、アントウカクは製薬会社を追われてしまった。 私は、その薬を五百万ウォンで買った。 もちろん、アントウカクに口止めすることも、忘れな かった。
家に帰った私は、妻が寝入ると、妻の化粧台に向かった。 そこには、浮気女らしく、たくさんの化粧品が並んでいた。 色々開けてみると、HRー2同様に、赤い色をした クリームがあった。私は、それにHRー2を混ぜて、元通りに ならしておいた。 私としては、妻が最終段階である自殺まで行かなくとも、 重度の鬱病になって精神病院に閉じ込められることになれば 十分だと思っていた。 それから三ヶ月。 ついに、妻に症状が現れた。 朝、出勤前の朝食を妻が用意していない。寝室に行くと、 妻はベッドの側にうずくまってぼんやりしている。 仕事に行き、家に帰ると、娘のテイランが、 「お母さんの様子がおかしい」 と訴える。 こうして妻の症状は悪化の一途をたどる。
ある日、帰宅すると、庭が酷い有様になっていた。 私が趣味として没頭している盆栽や、敷き詰めた芝などが、 みんな抜かれているのだ。 テイランは、机の下に潜り込んで寝てしまっていた。 寝室に入ると、妻は素っ裸になっていた。そして、体毛 という体毛を抜いていたのだ。 症状はさらに悪化し、妻はたんすに閉じこもったまま出て こなくなった。 ついに、妻は精神病院に入院させられた。 私は、目的は半ば達成したので、HRー2をたき火で 燃やした。 そして、妻はとうとう病院内で自殺した。
気落ちした娘のテイランに、私は子猫をプレゼントした。 それにしても、計画がうまくいったにも関わらず、私は、 なんだか鬱々として気が晴れなかった。鬱病になって しまったのだ アントウカクから電話が来た。 私を強請るつもりだと思い、その電話は無視した。 と、真夜中、騒がしい音で目が覚めた。 子猫が鳴いている声だった。 娘の部屋に行ってみると、テイランは子猫の毛を抜いて いるのだった。子猫は死にかけていた。 と、またもやアントウカクから電話が来た。 それに出てみると、アントウカクはいうのだった。 「あの薬から、正体不明のウィルスが発見された。 鬱病は、そのウィルスのせいで伝染するんだ」と。 私は、その電話を聞きながら、むずむずするかゆみに 耐えかねて、脛の毛を休みなくむしっているのだった。
◎感想 あ、これは、あらすじを読んで頂いても分かる通り、 まあまあ面白く読めました。 未知のウィルスが悪さをする、っていう発想は小松左京 の「紙か髪か」を連想させて、本来はSF村の住民である スピノザには興味がありました。 薬を燃やす場面がありますが、スピノザはその煙を吸って 私もテイランも発症するのかな、と思いながら読んで いました。 でもまあ、予想を裏切られた、というほどの結末では ないですね。 でも、文章も読みやすく、一応、最後まで引っか からずに読めました。
ただ、あまりにもタイトルが、まんま過ぎて、鬱病を 引き起こす薬、という時点で、ああ主人公の「私」も 鬱病になるんだろうな、と読めてしまうのが痛いです。 やっぱり、こういうそのまんま、内容を予想できる タイトルでないと、韓国の読者のレベルに合わない、 ということかも知れません。 それから、興味深かったのが、アントウカクが製薬 会社を辞めた理由を、私、が 「研究生活がいやになった」 からと推測し、 さらに、 「組織生活に疲れて」 辞めたんだろうと思っていることですね。 やはり、研究職なんていうのは、薬局の経営者よりも 格下、ということらしく、朝鮮の序列意識が伺えて面白 かったです。
でも、鬱病の描写が変ですね。日本で一般的に知られて いる鬱病とは、症状がだいぶ違います。これが、かの有名な 鬱火病の症状なのかも知れません。 タイトルからは、もう少しぶっ飛んだものを予想して いたのですが、まあ、よしとしましょう。 ここまで見てくると、やはり「ミステリマガジン」所収の 作品の方が、レベルが高いようです。 以上です。
し、しまった……。 新作披露なのに、sageてしまった。……orz
ありがちなオチとして、 ・妻がとんでもないものを引っこ抜いてしまうか、 ・主人公か娘のいずれかまたは両方が発症するか、 ・斜め上の第三者が発症するか、 この3つのうちどれかだろうと予想されますからね。 健忘症とか、暗いところを好むとか、赤い色のクリームとか、 この辺のどれかを使って、「妻は死ぬけど、主人公にも とんでもないしっぺ返しが来る」と、気の利いた短編に なるんでしょうけど。 やっぱり無理でしたねw
>>588 いらっしゃいませ。
そうなんです。
せっかく、薬で発病する鬱病の症状を、詳しく書いたんですから、
それをもっとストーリーに絡めて、まあ、無い物ねだりでは
ありますが、どんでん返しの伏線にでも利用すればいいと
思うのです。
特に、暗いところを好む、というのはそんなに一般的な症状
ではないと思いますので、もっといじりようがあります。
でも、ワンアイディア思いついちゃったら、そこで立ち止まって
ネタを練らずに突っ走ってしまうのでしょうねえ。
始めてしまえば、終わったも同然。とコリアンは良く口に
するそうですが、本当にそういう心根で書いているとしか
思えません。
おっとっと。
>>588 ニム。
ニムのレス番、オーパルパルでございますね。
何か福があるのかも知れませんよ。
副作用として毛を毟ることが本筋に関連付けられてませんね(´・ω・`) 本編は 「開発中止の新薬の副作用を利用して妻を殺したら、自分も死んだ」 ・開発が中止された新薬を手に入れた主人公は、これで妻を殺すことを思いついた →うまくいったものの、想定外副作用が働いて主人公も罹患してしまった 途中がありません(´・ω・`) ・開発が中止された新薬を手に入れた主人公は、これで妻を殺すことを思いついた →「効果」が確認されたので主人公は証拠を隠滅した →しかし薬を飲まなかった娘にも症状が出て主人公は困惑する →実は被験者の死は薬の副作用ではなく、主人公も想定外の原因で罹患してしまった 前段と後段は別の話です。 >「あの薬から、正体不明のウィルスが発見された。 >鬱病は、そのウィルスのせいで伝染するんだ」と。 没だ(´・ω・`) 文中にある、主人公の友人が開発した症状もおどろおどろしいだけで本編のオチに対して伏線を張っていません。 被験者が死ぬ要因と服用後に強迫観念で「毟る」症状とがブリッジしていませんね。 前フリなく最後でこの要素を持ち込むのは、個人的判断としてはご都合主義というより手抜きですね。 鬱であることと、症状として毛を抜くことは=で結び付けられる要素ではありません。 パターンとして「薬で完全犯罪〜自爆」このアイデアでは別に欝である必要はないのです。 ・体毛と薬の相関関係が確定していない―病名、症状を別なものに置き変えても成立する ここでワンオフではなくなっています。 「鬱病だ」という部分でミスリードを誘う意図ですが、真の原因がセロトニンなど化学物質に拠るものではなく ウィルスだというなら風邪でも水虫でもなんでもいい。欝である必要性は皆無です。
導入部で △妻が淫乱 △薬殺 この部分に注目してみました。そう、連想されるのは「四谷怪談」ですね。 先にエログロの話題がちらと出ましたが、それを仕掛けと雰囲気構成に用いるなら かなり“肉体の変容と破壊の美”を盛り込むことができると考えます。 薬の効果で、影で淫乱だった妻がその性癖を押さえられなくなり同時に肉体も崩壊する。 そして妻は死ぬ。気付けば娘もペットも溶け出していて、省みた自分の肉体も崩壊が始まっていた・・・ 原作のオチで没出ししないようにするなら、「新薬には鬱の症状に酷似した現象を誘発する伝染病病原菌が混じっていた」 こんなところですが、薬理方面から2秒で殴られるので再考が必要かと。 私が担当ならアイデアはよしとしてもこのネームは没にします。
>>591 >>592 >前段と後段は別の話です。
そうなんです。今までのあらすじからもお分かりのように、物語を
有機的に繋いでいく「関節」のようなものがないのです。
伏線、レッドヘリング、といったものが何もない。
出だしを思いついて、散漫に書き散らして、強引にまとめた。過程を
きちんきとんと繋いでいく努力の跡が、一切見られないのです。
>個人的判断としてはご都合主義というより手抜きですね。
はい、お説の通りだと思います。
>ウィルスだというなら風邪でも水虫でもなんでもいい。欝である必要性は皆無です。
逆に、異常に凄い水虫で、狂って死んでいく、なんて方がブラックユーモアが
効いていていいかも知れませんね。(苦笑)
>そう、連想されるのは「四谷怪談」ですね。
なあるほどねえ。気付きませんでした。
>私が担当ならアイデアはよしとしてもこのネームは没にします。
はい。ただ、今まで読んだ韓国ミステリには、お眼鏡にかなってGOのサインが
出そうなストーリーが、一本もないのが哀しいところです。
韓国の話は、妻が浮気してるとか夫が愛人を持ってる設定しかないですね。 で、相手を殺して自分も死ぬオチ。何かテンプレがあるのかもしれません。 それとも韓国ではそういう事件が多いってだけのことなのかな。
>>594 >何かテンプレがあるのかもしれません。
はい、そうですね。
どうも、スピノザが今読んでおります長編が、そのテンプレの
起源≠ゥも知れません。
長編ですので、今までとは少し違う方法でご紹介するべきか、
などと考えているところです。
機会がありましたら、投下いたします。
>>595 過去にヒットした作品があり、それをモデルパターンとして流用している可能性は高いですね。
韓国の創作では何かが流行ったら全員そのパターンで10年やりつづけ、
再開発不能になるまで荒廃させることが多いですし。
「シナリオ構造論」 「映画テレビシナリオの技術」
こういう書物を読めば何事か目鱗になると思いますが
だからといって即座に漫画や小説に応用できるものでもありません。
どの分野にも「作法」――ミステリならミステリの文法――というものがあって
そのフォーマットに沿っていないと、SFなり恋愛小説に見えないって訳でし。
一時期急に流行った「携帯小説」、あれにだってテンプレと文法はあるのです。
脱線しますがケータイ小説の主たる面とし“自己肯定のための擬似悲劇体験”という要素が挙げられます。
わゆる「負債と償却のサイクル」「ケータイ7つの大罪」などと言われるもので、
読者の依代たる作中主人公には連続的に不幸が訪れ最後は真実の愛に救済されるというパターンです。
これを<擬似的な堕落を経て告白・懺悔し許される=自分はこれでよい>と読むと
自己の現状肯定の言い訳探しである「自分探し」の変形と見ることができると思われます。
非常に侮蔑的な言い方をすれば、少女マンガやラノベを書こうと思えば自分の趣味興味に即した膨大な基礎知識の
収拾と解析が絶対条件なので、そいう根性のない人間でもその瞬間に思ったことを書き流して
満足したところで終りにすれば一丁あがりってケータイ小説は敷居が低い。
支離滅裂な断片の集積でも問題とされない。
「無自覚無意識な刹那的感情の集積」が携帯小説の箱なのだと思います。
ここで再度、韓国の創作物を思い返してみると…
ああ、半島の創作というものはことごとく
<`∀´>の無意識下で発せられる感情のクリップなんだ… (´・ω・`)
他人に読み聞かせ理解させるような構造が入っていないのでは(´・ω・`)
597 :
マンセー名無しさん :2012/07/30(月) 23:07:09.90 ID:Zb8R8ywk
173です、うpありがとうございます。 いやあ、しかしここまでタイトルまんまだとは。 あの時は斜め上であっても、もう少しぶっ飛んだ内容期待したんですが。 ID:P5LIVg8Gさん検証読むと、欠点が浮き彫りになりますね。 >テイランは、机の下に潜り込んで寝てしまっていた。 え〜と娘ですよね犬や猫じゃなく、ベッドにもぐりこんででいいんじゃないのかと >薬理方面から2秒で殴られるので いやまったく、ウィルスならなぜ動物実験の段階で被害者が出ないのか? 人体実験の時も被験者のみの被害?、そもそも開発現場でウィルスって? あと、いつどうやってウィルスがわかったのか、とか。 普通の顕微鏡じゃウィルスってみつけられませんし。 化粧品に詳しいくないんですが、赤いクリームってあんまりないんじゃないかと 赤くする必然性ってあるのかなあ、なんかムダな設定だな。 ホラー仕立てにした方がまだよかったんじゃないかと思います。 キングの「痩せゆく男」をちょっと思い出したんですが、雲泥の差ですね。 ただ「ミステリ」ではありますね、一応。 でもこれ読んで、韓国のミステリ小説をもっと読もうとは思いません。 >日本史でも江戸時代暗黒史観をきちんと克服できている教科書は、なかったと思います やはり今でもそうなんですか。 小説や漫画の方が百歩か千歩くらい先にいってますね。 ベストセラーになった天地明察の漫画化をアフタヌーンで連載中ですが 漫画の方もけっこう出来がいいです。 パズルに近いような高等数学に、趣味として取り組んでる人が身分を問わず 多くいたのは、それだけ平和で豊かだった証の一つだと思います。
>>596 いつもながらの、見事な分析、ありがとうございます。
>ああ、半島の創作というものはことごとく
><`∀´>の無意識下で発せられる感情のクリップなんだ… (´・ω・`)
そうですねえ。山田正紀先生にでも、精神分析していただきたい。
なんぼなんでも、地球≠謔閧ヘ、ニダさんの方が、精神分析
しやすいのではないかと……。だ め ですか?
>>597 >え〜と娘ですよね犬や猫じゃなく、ベッドにもぐりこんででいいんじゃないのかと
で〜す〜よ〜ね〜。この場面は、怖いわけでもなく、ただ気持ち悪いだけでした。
>あと、いつどうやってウィルスがわかったのか、とか。
そうなんです。設定では、アントウカクには、ウィルスを発見する手段がないはず
なんです。
>小説や漫画の方が百歩か千歩くらい先にいってますね。
はい、そう思います。歴史の教科書は、本当に進歩の遅い分野だと思います。
理科系に比べると、本当に新しい成果の取り入れが遅いです。
599 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/31(火) 12:20:01.67 ID:xx/pixvx
おはようございます。今日の分を投下します。 妻を守るために 李原斗(イ・ウォンズ) あらすじ ヒョンナムの妻、ミスクはここ二ヶ月ほど、毎朝ジョギングを するようになった。 そのジョギング後、ミスクはなぜか長時間シャワーを浴び、丁寧 に体を洗う。 ヒョンナムには、射撃の趣味がある。 ヒョンナムは、ここ四ヶ月ほどインポになっている。健康の悪化 のせいだ。 ミスクは、 「セックスが夫婦関係の全部じゃないじゃない……」 とは言うが、四十代でこういう次第になったことは、ヒョンナム にとってはショックだった。 さらに、ヒョンナムは激しく吐血し、病院に運ばれた。そのまま 一ヶ月も入院したのだ。
600 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/31(火) 12:20:43.21 ID:xx/pixvx
その入院期間の間、ミスクは急変した。ヒョンナムの会社も手中 に治め、ジョギングまで始めたのだ。それも、一時間半のハードな ジョギングだ。 ヒョンナムは、ミスクの行動を疑い、お手伝いセンターの便利屋に ミスクの行動を探るように依頼する。 今朝も、ミスクはジョギングをし、シャワーを浴びた。浴室から 出てきたミスクを、ヒョンナムはじっと見つめ、ミスクは恥ずかしがる。 「お前、ずいぶんいい体になったね。生き生きしているよ……」 そんなヒョンナムの言葉に、ミスクは目を伏せる。 ミスクは、ヒョンナムの頭を胸で包み込む。 そのボリュームのある胸に、ヒョンナムは泣きたくなる。 その妻の感触を、守らなければならない。 ヒョンナムは決意する。 ヒョンナムは、お手伝いセンターのパクに電話し、これ以上 ミスクを見張らなくてもいいと告げる。そして、今回の依頼の ことを口外しないように言いつける。
601 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/31(火) 12:21:23.48 ID:xx/pixvx
ヒョンナムは、ふと電話機の下に本が二、三冊積んであるのを 目にする。それは不思議なことだった。ミスクには、読書の習慣が ないのだから。 ヒョンナムは、好奇心からそのほんの一冊を取り上げ、読んだ。 本の題名は、 「癌、私はこうして克服した」 「癌と漢方」 「癌の食事療法」 といったものだった。 そこに、友人で、医師であるソン博士から電話が来る。 ヒョンナムとソン博士は、大学病院で待ち合わせる。 「癌の食事療法」という本で勧めているメニューは、ここ二ヶ月 ミスクが作ってくれたものと同じメニューだった。 射撃仲間でもあるソン博士に、ヒョンナムは自分の主治医から 自分の病名を聞き出してもらう。 そして、ヒョンナムは意外な事実を知る。 自分は癌であること。 そして、血液型がRh因子のために輸血できず、手術も不可能 であることを。 しかも、妻のミスクは、ユン博士の特効薬を自分に飲ませて いなかったのだ。
602 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/31(火) 12:27:22.59 ID:xx/pixvx
夕方六時、ミスクは帰ってきた。(いきなりミスク視点)。 ミスクは、銃の手入れをしているヒョンナムを見いだす。 ヒョンナムは、優しく、 「お茶を入れてやろう」 と言う。 そして、睡眠薬入りのお茶で、ミスクを眠らせる。 ヒョンナムは、拳銃を取り出し、白い手袋をはめ、サイレンサー を付け、弾丸を三発入れ、トレンチコートを着て外出する。 二日後の朝、ミスクは、いつもと違い二十分ほどでジョギング から帰ってくる。 その日は、ミスクは会社に行かなかった。 二日目の朝、ジョギングもしなかった。(三行前も、二日後と なっているのは、作者か訳者の勘違いか?)
603 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/31(火) 12:28:03.06 ID:xx/pixvx
ヒョンナムは朝刊を広げる。 〈独身青年実業家殺害の容疑者として明け方愛人£ヌ跡〉 ミスクは、午後三時に外出した。 彼女は、四時半にパクと腕を組んでマンションに現れた。 パクは言うのだった。 ミスクが、毎朝ジョギングを装って訪ねていた相手はパクだった。と。 パクは、ヒョンナムが自分に私立探偵役を頼んできたのを幸いと、 青年実業家を不倫の相手として嘘の報告をしていたのだ。 それに騙されて、ヒョンナムは青年実業家を殺してしまったのだ。 癌ノイローゼに追い込まなくても、ヒョンナムの弱みを、ミスクと パクは握ったことになる。 ミスクは、トレンチコート姿のヒョンナムの写真を差し出し、 財産を分けろと要求するのだった。
604 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/31(火) 12:33:05.15 ID:xx/pixvx
◎感想 ああ、これも、余り混乱せずに最後まで読めました。 それでも、ヒョンナム視点と、ミスク視点が揺れているのですから、 韓国文学の病弊は深いと思います。 普通に読んでいて、ヒョンナムが、アリバイ工作をしたりするのかと 思って読んでいたので、いきなりパクが出てきたときは、ちょっと意表 をつかれました。 ちょっとした叙述トリックと言えるかも知れません。 まあ、これは、今まで読んだ作品があまりにも酷すぎたから 成立した、韓国ミステリだからできた、オインク叙述、と でも言うべきかも知れません。
605 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/07/31(火) 12:38:22.97 ID:xx/pixvx
それでも、変なところはいくらでもあります。 ヒョンナムは、睡眠薬をどうやって手に入れたのか? 睡眠薬で眠っていたはずのミスクは、どうやって出かける ヒョンナムの写真を撮ることができたのか。 癌ノイローゼに追い込みたい、という話と、食事療法をちゃんと やっていた、という話はどう整合性がとれるのか? ノイローゼに追い込みたいというなら、医者もグルだったのか? 第一、ヒョンナムは、自分のアリバイをどうするつもりだったのか? 疑問点は、いくらでも出てきます。 それでも、やはり「ミステリマガジン」に掲載された四編の方が、 「コリアン・ミステリ」に収録された十三編よりは上質だと思います。 とは言え、日本の新人賞の一次でも通るのは不可能だと思います。 この辺、もう一度言いますが、韓国文学の病弊は、相当に深いと 思います。
没(`・ω・´) 作者はハードボイルドを理解する前に普通の小説を読むべきです。 韓国ドラマの特徴として ●因縁の関係/主人公は絶対の善として無数の苦難に遭遇する ●不治の病、事故/登場人物の運命を極端に変える万能の必須アイテム ●多重の恋愛関係のもつれ/本心を隠し、他人に推戴されて「やむなく」王者の椅子に座るという茶番=悪いのはすべてライバル ●とりあえず場面展開のアイキャッチとして泣く 本作は >癌ノイローゼに追い込まなくても、ヒョンナムの弱みを、ミスクと パクは握ったことになる。 「妻が虚偽の身辺調査報告で夫を殺人犯に仕立て、商売敵の排除と財産横領の一挙両得を図る」 のがテーマですが >その入院期間の間、ミスクは急変した。ヒョンナムの会社も手中に収め >妻のミスクは、ユン博士の特効薬を自分に飲ませていなかったのだ それで終りぢゃん(´・ω・`) 薬を与えず病状の進行を放置させ、長期入院で実権を簒奪したんだから癌ノイローゼに追い込むことは無意味ですね。 ・癌 ・不倫 ・トレンチコート 一般受けを狙ったありふれた設定にハードボイルド演出を足してみました☆ 没。
ガンで死なれる前に、なにがなんでもヒョンナムを抹殺する必要が あるならともかく、そうでもないのに、わざわざこんなことをする意味が 無いですよね。 ヒョンナムが犯罪者になって刑務所送りになれば、直接的にミスクは 損をするわけですし。 プロットから練り直さないとこのままではだめだよな。
>>606 >没(`・ω・´)
>作者はハードボイルドを理解する前に普通の小説を読むべきです。
はい、仰せの通りなのですが……。
ここには、その普通の小説≠ノ、読むべきものがあるのかどうか、
という深刻な問題が、韓国文学にはある
のではないかと思うのです。
スピノザは「オンマをお願い」という、最近の韓国文学における一つの
成果という触れ込みの小説を読んでみたのですが、まあ可もなく
不可もなし、という出来でした。日本では、何かと評判の悪い大江健三郎
や、村上春樹の足下にも及ばない感じです。
とても、夏目漱石や芥川龍之介などと競い合えるような「文学」の胎動
などは感じることが出来ませんでした。
結局、翻訳小説、それも、あの悪辣な日帝≠フ文学を読むしかない、
という笑えない状況が、かの国の不幸かな、と推察いたします。
>・トレンチコート
>一般受けを狙ったありふれた設定にハードボイルド演出を足してみました☆
もうね、人公は、なぜトレンチコートを着る必要があったのか? さっぱり分から
ないのです。「そんなこと書いてる暇があったら、アリバイ工作をさせろよ!
と、小一時間問い詰めたくなります。
>>607 いらっしゃいませ。
>プロットから練り直さないとこのままではだめだよな。
そうなんですよねえ。
どうも、今まで読んでみると、韓国人はプロットを
練る≠ニいう作業をやっていないのでは、という疑問を持ちます。
それこそ、仕事スレにいくらでも例が転がっていますような「手を
付けたら終わったも同然」という、家康を小馬鹿にしたような信念
に、ケンチャナヨ精神を爆発させて書いた、としか思えない作品
がごろごろしております。
コリアンの業は、根が深いと思います。
>>609 本スレでご紹介頂いた作品の中で最も悪いと思います。
「やりたいことはわかるけど」なら改稿しようもありますが
「ドラマ化前提だろ」
としか言いようがありません。
最も悪い。
>>610 >本スレでご紹介頂いた作品の中で最も悪いと思います。
はい。そう言われて、よく考えてみますと、比較的この作品が
読みやすいと感じたのは、韓国ミステリに慣れて≠オまった
からかも知れません。(苦笑)
少し帯を締め直して、もう一度真摯≠ノ(苦笑)、韓国ミステリに
向き合っていこうかと思います。
>>610 多くの韓国ドラマって、最終到達点が
「主人公が死ぬ」(バッドエンド)か「恋人と結ばれる」(ハッピーエンド)の
どちらかしかないんですよね。またそれを、好きで見ている側がそれを前提で
見ていて、「死ぬのか死なないのか、二人はどうなるのか」にしか関心がない。
細かいディテールに喜び(脇キャラが好きになるとか)を見つけられなかった
場合、途中で飽きてインターネットに「結局あの二人はどうなるんですか」って
聞くんですよ。それで答えを聞いて「よかった」って満足するという。
なんかもうそれ、コンテンツを消化する脳みそのしわ必要ないよねと思ったり。
ミステリーとかハードボイルドの体をなしていても、それは飾りとかスパイスで
「くっつく」の方向に希望が見いだせない作品の場合「ああ死ぬんだ」と
いうのが容易に想像付くという。
スピノザさんもそういう方向で悪い意味で慣れてしまった場合、ちょっとリハビリ
していいものに触れた方がいいと思います。
身体に悪いものはおいしいと言いますが、おいしくもないものに慣れちゃだめだw
>>612 いらっしゃいませ。
スピノザは、基本的にテレビというものを見ない猫ですので
(今は、さすがにオリンピックは見ておりますが)もちろん韓流
ドラマは見ておりません。ですから、ブームスレであらすじを
拝見する程度なのですが、なるほどねえ、
>「主人公が死ぬ」(バッドエンド)か「恋人と結ばれる」(ハッピーエンド)の
>どちらかしかないんですよね。
なんとも、窮屈なものですねえ。
>スピノザさんもそういう方向で悪い意味で慣れてしまった場合、ちょっとリハビリ
>していいものに触れた方がいいと思います。
>身体に悪いものはおいしいと言いますが、おいしくもないものに慣れちゃだめだw
ひぇー!!!
ま、全くおっしゃる通りで。ついつい、悪食に耽っておりましたが、もう少しで
短編が一段落しますので、リハビリも考えてみることにいたします。
ご忠言、ありがとうございます。(ぺこり)
614 :
マンセー名無しさん :2012/07/31(火) 16:49:19.04 ID:fLzmgQ/v
色々細かい疑問点が。 社長が私立探偵雇わないってのもナンですが、依頼を途中でやめてるけど その前に虚偽報告してしまってたんでしょうか。 RH因子ってマイナスってことでしょうが、緊急じゃなきゃ手術不可能ってこたあないでしょう。 青年実業家はまったくの当て馬なのに、「明け方愛人」が別にいたんでしょうか? 昨日の作品でも思ったんですが、医療関係の情報もワヤクチャですね。 精神病院でやたら簡単に自殺できたり、医者が虚偽のガンだという情報引き出してきたり。 ガンノイローゼにするんなら、もちっと策練らんかい。 それにこれ、どう考えても簡単に犯人特定されそうなんですが そうなったら恐喝どころか、会社つぶれるんじゃないかな。 浮気隠そうとしたら予定外の方向に転がって 全員全てを失うって方が説得力ありそうな気がする。 以前資料をネットで調べる事すらしてないんじゃないかと書きましたが それ以前に基本的な知識・情報が頭に入ってないんですね。 学校で「わからない所があったら質問を」と言われ 「どこがわからないか、わからない」ってのがよくありますが コリアンミステリ読んでると「わからない・わかってない」ってこと自体が わかってないんじゃないか、だから自信満々に書き飛ばすのでは…と思えてきます。
>>614 でもほら、韓国の医療施設だし、
…ってのはあるかもw
医療過誤や医療サスペンスでもテーマになるのが癌ばっかりだから、 これはもう手抜きであると断定して宜しいかと(´・ω・`) 一次資料の検索と分析にはお金がかかるので、孫引きで済ましている疑いが濃厚…というか真っ黒です。 自分の望みの状況設定をするためのワイルドカードとして癌を使っていますねぇ。 物書きの態度としては失格です。 殺人の動機にしても安易な想定が極めて多いようですし。 下手に「エヌ氏」を読ませるとそのまま剽窃しそうだったので勧めなかったことがありますが どうも創作の喜びよりは、作家先生様として偉そうにしたいって欲求が先走っているように見えます。 あの手塚治虫だって「つまらないから没」「あんたはもういらない」と宣言されたことがある日本で商売したいなら もうちょっとこう、創作作業に淫しないと物になりませんよ(´・ω・`)
617 :
マンセー名無しさん :2012/07/31(火) 17:42:51.52 ID:fLzmgQ/v
>>615 >でもほら、韓国の医療施設だし、
>…ってのはあるかもw
なるほど、このミステリよりよっぽど説得力が…ww
>>616 >孫引きで済ましている疑いが濃厚
私は孫引きどころか、自分の頭の中にある(不確かな)情報のみで済ませてて
検索すらしてないんじゃないかと思ってきてるんですが。
一次資料ってなに?それおいしいの?って感じも濃厚
というか、韓国語の資料ってどのくらいあるんでしょうか。
漢字廃止以前の書籍や資料を読むのは勉強しなおさなきゃならないでしょうし。
確かに韓国文学界(に限りませんが)の病弊は相当に深いですね
底がないんじゃないかと思うくらいに。
>>614 >色々細かい疑問点が。
はい、ここでニムが挙げられている疑問点は、スピノザも
????になったところでございます。
とにかく辻褄が合わない。なのに、取りあえず本文は、今までの
ものよりは読みやすかった。
その辺が、韓国ミステリの侮れないところでございます。(苦笑)
>>615 スピノザの、高校時代の同窓生(韓国からの留学生で、その枠で
あまり成績は良くなかったのに大阪大学の医学部に入った)が、
今は大きな病院の院長先生だそうでして、少なくとも、スピノザは
その病院にかかりたいとは思いません。(苦笑)
>>616 >下手に「エヌ氏」を読ませるとそのまま剽窃しそうだったので勧めなかったことがありますが
そうですねえ。星新一大先生は、まずいとスピノザも思います。大兄
ぐらいになりますと、膨大な情報量に圧倒されて、剽窃する気もなくなる
かとは思いますが。
ブームスレなんかを拝見しておりましても、癌とか、白血病とか、
交通事故とか、安易な発想が目に付きますねえ。
まさか、小説もそのまんまだとは、ちょっと思いもよりませんでした。
>>617 かの国の人々は書き直しすることを心底から嫌がるんですよ(´・ω・`)
韓国内には企画書作成の代行ビジネスがあるんですが、これが酷い。
本筋は利益に関する部分で肝心の企画内容はテンプレートなんですね。
アニメの方だとガンダム関係が最悪ですが、よくわからない筋に適当に拾ってきたガンダムの設定資料を添付して
あとは放映時のマージンがどうたらマーチャンダイズでの権利がどうとかこうとか('A`)
それを堂々とバンダイに持ち込んでくる神経がわからない。
追い返しても追い返しても違う人間が同じ書類を持ち込んでくる('A`)
もう勘弁してください…
>>617 >底がないんじゃないかと思うくらいに。
あ、スピノザの、最近もやもやしていた言いたいこと≠ェ、
まさにそれでございますね。
いささか悪食に過ぎるかも知れませんが、スピノザは当分、
この韓国文学の闇とつきあってみようかなあ、などと悪趣味
なことを考えております。はい。(苦笑)
>>619 >かの国の人々は書き直しすることを心底から嫌がるんですよ(´・ω・`)
?????
そ、それは、本気で分けが分かりませんね。
自分で推敲する能力がないだけでなく、注文を付けられても、推敲
しないってことでしょうか? スピノザたちは、友人から批評された
だけでも、うんうんうなって買い直しますが……。
>追い返しても追い返しても違う人間が同じ書類を持ち込んでくる('A`)
うわ! うざ!
なんだか、昨日のフェンシングで諦めの悪かった韓国人女子みたいですね。
粘着力だけは、あるんですねえ。(深々としたため息)
622 :
マンセー名無しさん :2012/07/31(火) 18:17:22.05 ID:fLzmgQ/v
スピノザ様
わがままを申し上げて誠にすみませんが、まだしばし苦行を続けられるのであれば
同誌のエッセイ:韓国ミステリ事情、韓国文学事情、ミステリ・ファンのための韓国映画入門
日本語で読める韓国SF、韓国の楽しみ方などを
お時間のある時にでも、ちらっと紹介していただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
>>619 >追い返しても追い返しても違う人間が同じ書類を持ち込んでくる('A`)
仕事スレで似たような話をよく聞きますね、お疲れ様です。
そういや日韓チャットでブログ書いてる方の話でも、韓国人は
部屋から何度追い出してもすぐに戻ってくるのが多いとか。
ログがありましたが、「蹴りだす」→間を置かず「再入室」ってのを
十回近くやってました。
>>599 また不倫+相手を殺そうと企む夫婦設定ですか。そして妻の身体だの胸の話しか
してない夫。どっちが殺そうが死のうがどーでもいい主人公ですなあ。なんでここで
愛する女性に裏切られた怒りとか悲しみが書けないんでしょうかねえ。
もしかして、そういうのはカッコ悪いから書けないとか? そんな屈辱的なこと
考えるだけでファビョンとか、まさかそんなつまらない理由だったりして。なんだか韓国の
小説って主人公がクールぶってて素の感情を全然出さないのが、韓ドラやK-POOPの
スカしたナル男を彷彿とさせます。国民性かな、エンタメに向いてないですよね。
資料どころか内容の孫引きは他国でも無数にあることなので、まぁ事々しく糾弾しようとは思いませんが 創作者として恥知らずな行為だって自覚は持っていただきたいものです。 「ライトノベルで出版社の賞までとって大々的に売り出したら盗作で固まっていた」 こういう事件がありましたし… この一件はアイデアの盗作ではなく、表現の盗作=他作品の文章をほぼ流用したことかは発覚したもので 著作権上の違反はその点に集約されています。 実際のところ、アイデア自体は無関係なんですね。 キャラ設定も世界観も使い回し上等といえばそれまでですが… どこかで見たようなキャラクターが、 どこかで見たようなイベントを順次こなし、 どこかで見たような特殊能力を駆使する。 そしてなぜか敵がいて戦う。 それはそれでよいのです。フォーマットとして市場が存在する限りは。 もしくは、それで部数が捌けて長期シリーズになるのであれば正しいのです。 (読者としては嫌なら読まなければ良いという選択を行使できますし) では何が問題なのか? ・他人の文章を固有名詞だけ入れ替えた程度で流用したので文章家として失格 ・類似品商売で押し通さなかった編集の弱腰―「似ているようだが別物だ」で押し通すべきだった ・そもそも特徴的な文体の酷似部分に気付かず素通しした編集部の間抜け加減 ・指摘に対し「あ、バレました?サーセン」と言った作者の馬鹿さ加減 ・パクリとサービスパロディの区別が付かないネット野次馬の跳梁跋扈 パクリとパステーシュとパロディとオマージュの区別が明確にならない黄昏での愚劇であります(´・ω・`) 安易にオマージュといえば許される風潮は自分の首を絞めるだけです。
>>622 はい、たびたび書いておりますように、スピノザは既に
退職してしまった、暇なオサーンでございますので、
お座敷がかかればどこにでも、ではございませんが、
苦行≠ヘ続けさせていただきます。
>>623 >どっちが殺そうが死のうがどーでもいい主人公ですなあ。
んぐ! ほ、本質を!
そうなんでございます。そこが、韓国ミステリを読んでいて、
なんの喜びもないところでございまして。とにかく、二十編近い
短編を読んで参りましたが、感情移入の出来る主人公が
一人もいない!
絶無、なのでございます。
情のある民族、などと言いつつ、人間味のある、魅力的な人物
を書けない、と言うより、むしろそういう人物がいないのではないか?
などと、恐ろしいことを考えてしまったりもするのでございます。
この辺、這い寄るニルヴァーナ、民主党スレの御坊などにご教示
頂きたいなあ、などと思いつつ、ちょっとあそこの流れついて
いけないスピノザなのでございます。
>>624 >安易にオマージュといえば許される風潮は自分の首を絞めるだけです。
ええっと、これに関しましては、数日後に、それこそ
あっ! あーっ!!
な作品をお届けできると思います。
是非、その日まで、スピノザ書房をご愛顧賜りますよう、伏してお願い
申し上げます。
良かれの部分があれば褒めようと思ったのですが、ちょっと看過できませんでした(´・ω・`) せっかくなので展開案をひとつ… 夫の性癖ですが、 「彼は妻をこよなく愛していた。彼女の肢体は何物にも替え難く魅力的だから。 しかし顔だけは醜かったので交わるときは顔にマスクや布を掛け、妻の裸体を十分鑑賞して愉しんでいた。 それ以外は愚痴にも文句言わず付き合ってくれるし何でも買ってくれる。ちょっと天気が変れば 風邪を引いていないかと心配しするし忙しくても夫婦間の記念日にはち気の利いた贈り物も欠かさない。 だが、妻は優しくされるたびに憎悪が増大してゆくのを押さえられない。 この男は自分の首から下が大事だから維持管理に細心なだけなのだ、と。 布越しにキスをし、愛を囁く男に対し、妻の憎悪は殺意以上の悪意に育っていった」 ということで、ウリなら顔に関係するミステリかホラーSFとして編成するかもです。 夫の愛情が空回りする悲しい恋愛物にもできますよ(゚∀゚)ケヒー
628 :
マンセー名無しさん :2012/07/31(火) 19:18:35.16 ID:fLzmgQ/v
>>624 >「ライトノベルで出版社の賞までとって大々的に売り出したら盗作で固まっていた」
もしやAスキーのD撃文庫のアレですか?
>>625 期待して待っております。
>>627 わ〜、サイテーのクズ男ですねえ、でもここまで書いてくれればww
奥さんがなんか旦那に対して弱みがあるので、顔にマスクも文句言えないとか
それでよけいに鬱屈するけど、夫は夫婦間は深い愛情で結ばれてると信じ込んでるとか。
夫の愛情空回りは、書き様によっちゃ哀切極まるコメディにもなりますね。
「妻の首から下にしか興味がない夫がいた」 これが“発端のアイデア”にあたります。 発端・妻の首から下にしか興味がない夫がいた これをどういう結末に持って生きたいか? A:悲劇(この場合は死を含む悲惨な展開) B:喜劇(泣けるor人情話を含む) 展開を検討する前に、どういうお話になるか=どう決着すると面白いと思うのかが不分明だと 何も決められないし類似の作品を参考にすることもできません。 妻が夫を殺す場合、枚数が少なければ倒叙で展開するのが常道でしょう。とすれば、 ・顔云々はあくまでも殺人の動機であって、眼目はその殺人トリックの解明なのか? ・夫を殺す方法の構築と実施の描写が売りになるのか? どういう決着を付けるか設定できないと、構成の分岐を考えることもパターン解析から ○○風にしよう、と考えることもままなりませんので。とりあえず “顔に興味を持ってくれないので憎くて殺した” こういう叩き台を設定し展開してみます。 *パターン解析 「今回は小松左京で行こう」これがパターンの選択です。無数の先例がある以上、完全な独自フォーマットは そう考え付くものでは在りません。 <小松左京なら、どうネタを展開するか?> そのプロセスを図式化するのがパターン解析であって、アイデアやオチを剽窃することではありません。 解析結果と解析方法が体得できていれば世の中のすべての作品は教科書になります。 顔を使ったホラーでいきたいなと思えば「某図かずおなら/伊藤順二なら/山岸凉子なら」とスプラッタでも サイコでも参照できる作品がいくらでも検索できますね。
では、ケースAで想定してみましょう。 想定=殺人。短編。 梗概 「顔に興味を持ってくれないので憎くて殺した」 登場人物 「夫」「妻」 犯人は妻 検証→殺す動機はなに? 検証→殺す手段はなに? ここまで書いたところ耳の中のゴーストが囁きましたのでメモ。 発端・妻の首から下にしか興味がない夫がいた 終端→妻は夫の顔を削いで報復した かなり劇的な展開がありそうです。 発端と終端を固定して展開してみますか・・・ ・自分の首から下にしか興味がない夫に、妻は憎悪を肥大させてゆく 検証→夫はなんで体にしか興味を持たないの? →理由がある →夫の性格もしくは職業によるもの →〜〜だけど妻にはわからないor自明のものとして説明されていない →理由がない 検証→なんで妻は夫と別れないの? →妻は夫の顔を削いで報復した 検証→なんで妻は夫の顔を削ぐの? (アイデア)顔の皮 張替え 取り換え 肉面 夫の本体は顔の皮 ・・・我ながら嫌な筋が見えてきましたw この途中の作業が一番肝心というか、楽しいんですがねぇ。 ニダーさんたちはアイデア一発で、あとはその場の勢いで書けば勢いのある作品になるのだヽ(`Д´)ノ こう確信して疑っていないのではないでしょうか。 書き直すと勢いが失せるって面は、そりゃ場合に拠ってはありますが 勢いはまず自分でコントロールするものです。
>>629 「なぜ」首から下にしか… って、その一点を突き詰めるだけでも全然違うのに、
「ぇ、だってブサイクならそんなもんでしょ、サ、サ、サ」
で終わって、しかもそれで、納得する読者がそれを支えてる、みたいな世界が
ちらっと見えてしまったんですが、そんなのまさか存在してないですよねー、ねー。
ただいまー。
またコーラスの練習に行っていたスピノザです。
>>627 >>629 >>630 うぉっ! す、凄い解析ですね。
梗概の書き方なんて、下手な小説の書き方本よりずっと
勉強になります。
>終端→妻は夫の顔を削いで報復した
う、うーむ。ちょっと、スピノザには思いつかなかった
パターンですね。
これは、京極夏彦風厭≠ネストーリーですねえ。(苦笑)
>>628 >期待して待っております。
はい、頑張って苦行いたします。
>>631 >そんなのまさか存在してないですよねー、ねー。
ま、まさか、そんななまもの=Aルルイエにしか存在
しませんよー。
>>630 妻はスタイルだけは抜群、だから夫が妻の顔から下しか愛してない。
夫は顔だけが綺麗な女と浮気している。嫉妬した妻は夫の浮気相手を殺し
顔を削いでその皮を自分の顔に貼り付けて夫の帰宅を待つ、とかねw
「これであなたの理想の女性になったでしょ?」とか言って。
夫が妻と愛人を殺して首を切断、入れ替えてもいいですね。アゾート?ww
>>633 おっと!
なんか、綾辻行人風のホラーですね。
アゾートといいますと、島田荘司風でもあるのでしょうか。
スピノザは、ああいう作家たちが好みですので、そんな作品が
あったら、是非読みたいところです。
毎度駄文で失礼いたします(´・ω・`) 顔、あるいはお面、肉体の欠損をモチーフとする怪異と絡めると京極風に展開できるかと。 今手元にないんですが、京極風アンパンマンという同人パロが傑作でしたね。 <`∀´>さんたちは私の見るところでは、パロディを作るセンスが足りないように思います。 「ストーリィを把握するスキルが無いとパロディは作れない」と申しますがその通りだと思います。 オリジナルの構造を生かして違う外壁を貼り付け似て非なる建物に再構成する。 コツが掴めないと上手くいきませんが、そのコツってパロディの文法というより物語の文法そのものなんです・・・ ・物語構造の理解 ・引き出しの多さ これを自在に組み合わせることでもう一つのオリジナルを生み出す。 オリジナルをよく読み込んで、本編に組み込んでも(最近の表現なら公式にしても)おかしくないほどの 完成度を持ったパロディには「愛がある」といわれる理由のひとつでしょうか。 古典例を挙げれば「OUT」に発表された浪速愛による「シャア猫」=ガンダムの登場キャラを猫に変えた作品は のちのちまで多大な影響を与えています。頭身を落としたチビキャラ、SDキャラの成立に大きなインパクトを もたらした作品だと思われます。 メディアミックス戦略が完成した今日では、よく出来た二次創作を公式として回収する方法論が開発されたこともあり 昔なら怒られないかな?とおっかなびっくり(でも躊躇わない(`・ω・´) で発表していたパロが 公式=プロによるオフィシャル展開を超える例が商業的に標準化されつつあると観測しています。 (例=トニーたけざきのガンダム漫画 アイドルマスター/ぷちマス)
たとえば2ちゃんの鳩山AA、あの派生と応用の早さ完成度の高さも日本の創作環境と無縁ではありません。 ドラえもんパロも奥深いのですが、パロディには「このポイントを抑えていないと駄目」って括りがあるんです。 それを仮に「記号の理解」としますと、その記号とは ・駄目人間のところにやってきたデウス・エキス・マキナ(ただし欠陥品) ・様々な未来アイテムで願望が叶うが因果応報的結末でそのターン開始時(ドラえもんに泣きついた時点)より悪くなる ・ドラえもん、のび太など登場人物の設定と立ち位置への理解 この辺を無視すると「わかってない」って判定が下ります(´・ω・`) 作家によるセルフパロディは、自作の設定を踏まえて「こうだと可笑しいよね」とパラダイムをシフトさせる作業なので 作劇が上手い作家のパロディも大変面白いものになります。 韓国人によるニコマス、つべ自作動画、Pixiv自作などの画像投稿板への投稿の少なさは そのあたりと不即不離かも知れません。 K-poopなり映画のPVのを貼り付けてカウンター回して何が楽しいのか。 他人のゲームプレイだけを眺めていても面白くはならないと思うんですよねぇ。
>>635 >>636 ほ、ほー!
><`∀´>さんたちは私の見るところでは、パロディを作るセンスが足りないように思います。
これは本当にそう思います。
>頭身を落としたチビキャラ、SDキャラの成立
はあ、あの手のキャラにはそういう成り立ちがあったのですか。
ただ、スピノザはオサーンですので、「シャヤ猫」などは、あまり
分からないのですが……。(シュレディンガーの猫なら、少しは
分かりますが)
>たとえば2ちゃんの鳩山AA、あの派生と応用の早さ完成度の高さも日本の創作環境と無縁ではありません。
あれは、凄いものですよねえ。あれを見るたびに、大昔大兄が、
最近の若者の映像を見る#\力は凄い! と絶賛していたことを
思い出します。
ドラえもんになりますと、スピノザにも何とか理解できます。(苦笑)
>韓国人によるニコマス、つべ自作動画、Pixiv自作などの画像投稿板への投稿の少なさは
>そのあたりと不即不離かも知れません。
そうなんですよね。去年辺りのことですが、パイレーツオブカリビアン
を使った、自衛隊のMADが投稿されたところ、韓国軍を使った
パクリ動画が投稿されました。その出来が、あまりにも酷いもの
だったので唖然としたことがございます。
その辺が、アニメなどにも反映しているのだと思います。
「元ネタがバレないと困るのがパロやオマージュ、元ネタがバレると困るのがパクり」 パロディとパクリの違いっていうのは、こういう感じではありますしねぇ
>>639 パクった作品のデキがよければ、誰も積極的にはパクりとは言わないわけですしねー。
おはようございまーす。
>>638 おお! これです、これです。
自衛隊バージョンは、ようつべで見つけたのですが、
韓国軍は見つけられなかったので、まじで
トシチャン、感激ー!! でございます。
いやあ、こうやってみますと、映像を選ぶセンス、
音楽との同期生、そして何より映像を繋いでいくテーマ
の設定。
何をとっても、韓国製はダメダメですね。
ありがとうございます。
>>639 >「元ネタがバレないと困るのがパロやオマージュ、元ネタがバレると困るのがパクり」
ゲリョスの小手ニム。
ニムらしい、けだし名言、至言でございますねえ。
>>640 まったくです。
数日後に、タイトルを見ただけで、酒池肉林の大惨事≠ノなること
間違いなしのオマージュ≠お届けできると思います。
wktkヌルヌルしながら、お待ちください。
>>638 ご紹介いただいた、タグが付いております動画、
韓国、台湾、イスラエルをを見せていただきました
が、やはり韓国はパクリ、台湾はオマージュ、イスラエルは
オリジナル、という感じがいたしますねえ。
まだ、拝見しておりません動画が何本もございますので、
楽しみに拝見させていただきます。
ありがとうございます。
643 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 11:03:25.67 ID:6SC47ECj
おはようございます。 昨日までで、「ミステリマガジン」特集・コリアン・ミステリ・ナウ所載の 四編の短編のご紹介が終わりました。 アンソロジー「コリアン・ミステリ」の、最初の作品「本当の復讐」に、 こんなもの外国の読者に晒すなよ! と思ったスピノザでしたが、こうして みますと、本当はやはり巻頭を飾るだけあって、良くも悪くも韓国ミステリ を代表する作品だったのだなあ、と感慨深いものがあります。 どうせ、韓国のミステリなんて、と舐めまくった態度で読み始めた スピノザでございましたが、いやあ、結果は、予想を遙かに上回る (下回る)ものでした。(苦笑) でも、今まで読んできましたのは、それぞれ1998年と、2000年。 今から十年以上前の作品で。上の方でも仰っていた方がおられましたが、 ここ十年で、韓国ミステリがどのぐらいまで進歩したか。 その辺も、ニラニラと生温かくウォッチしてみたいと思います。
644 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 11:04:01.73 ID:6SC47ECj
さて、ここで「ミステリマガジン」2009年1月号から、米津篤八氏による 韓国ミステリの雑誌事情をご紹介いたします。 2009年時点では、ミステリの専門誌は「季刊ミステリ」(ファナム出版) 一冊のようです。 やはり、読書に娯楽ではなく、教養を求めるお国柄か、「推理小説は 犯罪の始まり」などと言われていた時期が長いようです。 受験戦争や、企業間の競争も激しいので、娯楽としての読書を楽しむ ゆとりはない、と米津篤八氏は思っているようです。 この、ゆとりのなさ=Aというのは、昔のエンジョイコリアや、今の KJの青組を見ていても、痛感するところでした。 その他には、2007年に創刊されたばかりの「fanntastique」という 月刊雑誌がありますが、これは、ミステリの他にSF、ファンタジィ、ホラー、 何でもありの総合雑誌のようです。 やはり、「ミステリマガジン」「小説推理」「ミステリーズ」「ジャーロ」 など、多彩な雑誌を持つ日本とは、いささか趣が違うようです。
645 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 11:06:16.89 ID:6SC47ECj
さて、それでは、今日は、「ジャーロ」2001年の夏号に収録された、二編の 韓国ミステリから、巨匠°熕ケ鐘の作品をお届けします。 帰ってきた死者 金聖鐘(キム・ソンジョン) あらすじ 私は、冷酷な殺し屋である。 手持ちの金が、底をついた頃に、ちょうど殺しの依頼があった。 代金は二億ウォン(当時のレートで二千万円)だったので、私は その仕事を引き受けた。 殺す相手は、金輝一(キム・ヒイル)という男。頼んできた組織に ついては、バラすことはできない。(ディテールの作り込みが甘い)。 私は、仕事の準備に一ヶ月をかけた。注意に注意を重ねた。 (具体的な記述が全くない。やはりディテールが甘い)。 旅慣れた私は、軽装で金浦国際空港に行った。そう、相手は外国 にいるのだ。 妻子が、空港まで見送りにきてくれた。
646 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 11:17:19.43 ID:6SC47ECj
この当時、韓国から外国に行くのは困難だった。(こう書きながら、 当時、とは何年頃のことか明示されていない。唐突に、「当時」と出て きます)。 金輝一は現在ローマにいる。 資料に目を通してみる。写真が四枚あった。 最初から感じていたのだが、その金輝一の顔は、私の顔とよく似て いるので、なんだか気分が良くなかった。 私は、無機質で冷酷な男である。 ローマまで二十時間ほどかかったので退屈し、機内で私はずっと 眠りこけていた。(ゴルゴ134みたいな描写と矛盾しないか?) ローマに着くと、組織が教えてくれた電話番号に電話した。 若くて、爽やかな声が聞こえてきた。意外にも韓国語だった。 私は、 「こちらモジリアーニ」 と名乗った。 先方は、 「チェロを弾く女性です」 と名乗った。
647 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 11:17:54.20 ID:6SC47ECj
コロセウムホテルの四〇五号室に行ってください」 彼女の声が冷たく感じられ、私は、二言三言話したいと思った。 (無機質で冷酷な、男、じゃなかったのかな?) 世間話をしようとしたが、電話は切れてしまった。 ホテルに行った。立派で大きかった。 私は、ミスター・パクという偽造パスロートで、チェックインした。 四〇五号室に入ると、女から電話が来た。 四〇九号室に、ターゲットがいるとのことだった。 私は、金輝一の姿を求めてロビーに行った。 しかし、自然に出会うチャンスを、漠然と待っているのは苦痛だった。 午後三時頃、いたたまれなくなり市中をぶらついた。そして、 ナイフを一つ買った。(無計画性!)
648 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 11:18:26.47 ID:6SC47ECj
金輝一は、夜九時頃に姿を現した。 彼は、私の側に空席を見つけて、座り込んだ。 私は、胸がドキドキしだした。(冷酷性は?) 金輝一は、キャメルを取り出して咥えたが、火がないらしい。 彼は、日本語で 「タバコの火を貸していただけませんか」 と声をかけてきた。 私は、ライターを差し出した。 金輝一は、山田、という日本人であると名乗った。 私は、ミスター・パクであると告げた。 私は、タバコとライターをわざと忘れて立ち去った。
649 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 12:04:17.15 ID:6SC47ECj
翌日の朝食時、金輝一は、私のライターとタバコを返してくれた。 そのライターは、妻が誕生日にプレゼントしてくれたものなのだ。 それをきっかけに、会話が弾んだ。 金輝一は、スイスに行くつもりであると言った。 二人でスイスに行くことに決めた。 列車は、一等車でコンパートメントになっていた。 二人のアメリカ人老夫婦が先客としていた。 私は、慌ててトイレに行った。 私は、ワインの小瓶を五本用意していた。そのうちの三本に睡眠薬 を入れ、私は、ただのワインの瓶をラッパ飲みした。 アメリカの老夫婦がボローニャで降りた。 金輝一はすやすやと眠っていた。 パスポートで身元を確かめ、ナイフを振り上げ、心臓を突いた。 それから、ナイフに付いていた指紋をきれいに拭き取った。 金輝一の身元を証明するものは、すべて細かくちぎってトイレに流した。
650 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 12:04:56.84 ID:6SC47ECj
私は、ミラノで降り、気紛れで何日か滞在しようと、ドルをリラに 換えようとした。しかし、パスポートを紛失していて、両替ができない。 パスポートをどこで紛失したのか、分からない。 犯人は、恐らく金輝一か、アメリカ人老夫婦だろう。 仕方がないので、ミスター・パクの偽造パスポートを使った。 私は、パリの韓国大使館に行き、パスポートの再発行を申請した。 一週間ほどかかると言われた。 チェロを弾く女性に連絡を取り、仕事が終わったことを告げた。 一週間の間、パリでナンパした韓国人女学生とセックスに明け暮れた。 こうして、ソウルの我が家に帰ると、妻は、私の姿を見るなり、 「ゆ……ゆ……ゆうれい」 と悲鳴を上げた。 私が、奥の部屋に入ると、そこには私の遺影が飾られ、棺が置かれていた。 棺を開けると、見分けも付かないほど腐乱した死体があり、その胸の上には、 私が紛失したパスポートが置かれていたのだった。
651 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 12:05:36.43 ID:6SC47ECj
◎感想 え? こ、これで終わり? どうやら、その腐乱死体が金輝一のもので……。 ここで、金輝一が私に似ているという伏線が効いてくる! という心づもりのようですが……。 まず、司法解剖に付された遺体が、見分けも付かないほど腐乱して いる、という設定に、少し???? になってしまいます。 作者の金聖鐘氏は、押しも押されもせぬ、韓国ミステリ界の元老で、 日本で言えば、江戸川乱歩と松本清張と横溝正史を足して、割らない ほどの人物です。 そんな人物が、日本読者に向かって書き下ろした短編がこれですから、 ちょっと日本の読者も舐められたものだ、という感じがいたします。
そして何気にザパニーズw まぁ凶器については、現地調達でも仕方ないと思いますよ、海外だから機内に持ち込むとかのリスクが発生するし。 …っていうことを考えてナイフを買わせたわけでもなさそうですけどね…
653 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 12:18:36.28 ID:6SC47ECj
とにかく、主人公の、私、のキャラクターがぶれまくるので、ちっとも 感情移入できません。 あらすじの方にも書きましたが、冷酷なゴルゴ13みたいな人物が、 チェロを弾く女性、なる人物にちょっかいをかけようとしたり……。 (エロばっかりの韓国人男性、というイメージ通りですね。苦笑)。 頻繁にトイレに行って、間抜けなことにパスポートを盗まれたり、 コントにしか見えません。 原稿用紙二枚ぐらいのショートショートのアイディアを、もの凄く 無駄な描写≠ナ膨らませた感じ。 星新一の逆をいっている感じです。 正直読み始める前は、少し期待していましたので、がっかり感は 大きいものがあります。 ここまで、なぜか、ハードボイルドを気取る小説が多すぎる気がします。 もしかすると、「本格推理」小説を書けないからではないでしょうか? トリックだの、謎解きの論理だのを考えるのが、面倒くさい? まあ、ニラニラしながら、ウォッチを続けます。
654 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 12:26:13.19 ID:6SC47ECj
>>653 >そして何気にザパニーズw
(苦笑)
あらすじには書きませんでしたが、とにかく日本、日本、日本。
本当に、日本と言わないと生きていけない方々だと、しみじみ思います。
>まぁ凶器については、現地調達でも仕方ないと思いますよ、海外だから機内に持ち込むとかのリスクが発生するし。
ところが、これはどうも金聖鐘氏の癖みたいなものの可能性が
ございます。
今スピノザが読んでおります、長編でもそういう場面がございますから。
それにしても、動画はパクリ、小説ではザパニーズ。
本当に、金型通りのミンジョクでございます。
この話は過去の回想ですよね? >この当時、韓国から外国に行くのは困難だった。 この文章のせいで、自分の葬式中に帰って来て大騒ぎになってイロイロ警察に調べられるとか 殺し屋だとバレるんじゃないかと余計な心配しちゃうんですがねえ
>>655 むしろ、当時、という単語と、私、という一人称とを使った時点で、
主人公は無事に任務を遂行するというのが、明確になるので
サスペンス風にしたい場合には緊張感を著しく削ぐんですよね。
…語り手が幽霊で、幽霊じゃないと知り得ないことなどが、作中に
散りばめられていて、それが、叙述トリックとして機能する場合とか、
その事件のせいで、今、別の人間として生活せざるを得なくなって、
そのせいで、語っている内容と与えられた情報がひどく矛盾して見えるとか
過去を振り返ることが、トリックや演出として機能する場合は別ですけど。
> まず、司法解剖に付された遺体が、見分けも付かないほど腐乱して
> いる、という設定に、少し???? になってしまいます。
なんかの理由があって、腐敗するまで死体が見つからない場所に遺棄した
ならまだしも。…列車の中に放置ですよね?w
それとも、妻のもとに届いたときは腐敗してなくて、妻がそのまま放置した?ww
そもそも、プロットの段階で
謎(?):殺した相手と自分が間違えられた
トリック(?):ターゲットのところにパスポートを落とし、顔が似ていたので間違えられた。
再発行までの間に、顔が腐敗したので見分けがつかなかった。
では、余程の演出を思いつかない限り、素人でもやり直し。と思うよなこれじゃ。
657 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 13:42:03.85 ID:6SC47ECj
>>655 >この話は過去の回想ですよね?
いえ、過去の回想というわけではありません。
司馬遼太郎風味の、三人称を気取っているのだと思います。
ただ、それが下手なので、違和感を感じさせる文章になって
おります。
>自分の葬式中に帰って来て大騒ぎになってイロイロ警察に調べられるとか
>殺し屋だとバレるんじゃないかと余計な心配しちゃうんですがねえ
仰る通りでして、その騒動を書いた方が、コミカルで面白いと思うのですが、
やっぱりそういう喜劇≠書くのは、かの方々には難しいことのような
気がいたします。
658 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 13:53:20.20 ID:6SC47ECj
>>656 そうなんです。人称の取り方がおかしい。必然性が
感じられないのです。
実は、先にも書きました「オンマをお願い」という小説が、
最初「あなたは」という二人称で語られるのですが、そこに
小説的な仕掛けが感じられないのです。
誰かがやったのを見て(倉橋由美子とか、多和田葉子など)
何となく格好がいいから真似してみた、という感じしかしない
のです。
>余程の演出を思いつかない限り、素人でもやり直し。と思うよなこれじゃ。
全くです。正直、読み終わったときには、唖然としました。(苦笑)
>>657 >司馬遼太郎風味の、三人称を気取っているのだと思います。
>ただ、それが下手なので、違和感を感じさせる文章になって
>おります。
ひぇー 三人称だとは全然気がつきませんでした。
最初に「私は、冷酷な殺し屋である」と啖呵を切るなら最後まで私の語りで統一すべきでは?
「吾輩は猫である」の猫を見習って欲しいです。
660 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/01(水) 14:22:04.59 ID:6SC47ECj
>>659 そうなんです。語り手≠フ人称の統一。こんなところにまで
突っ込んでいると悲しくなりますので、敢えて突っ込んでおり
ませんが、本当にそういう文法≠フ、基礎のき、でさえ、
出来ていないのです。
ですから、折原一のような叙述トリックなどは、望むべくもないと
思います。
( ゚д゚ ) 司法解剖後の腐乱死体を一般家庭に移送して葬儀 _(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ \/ / ∧∧ ( ・ω・) 日本なら検視後即火葬だし _| ⊃/(___ 誰も腐敗臭に耐えられないから遺骸用冷蔵に / └-(____/ コンテナした状態でご葬儀するし  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <⌒/ヽ-、___ 細部がことごとくいい加減なので没 /<_/____/
>>661 >司法解剖後の腐乱死体を一般家庭に移送して葬儀
この点に関しましては、上野正彦、文國鎮著「日本の死体
韓国の屍体」p185に、当時の韓国ではソウルでさえ、火葬は
三十パーセントしか行わない、とありますので、土葬を前提と
して書かれているのかも知れません。
ちなみに、この「帰ってきた死者」が「ジャーロ」に掲載されました
のが2001年、上記の「日本の死体……」が出版されたのが
2002年です。
>細部がことごとくいい加減なので没
この点には、全面的に賛成です。
「殺し屋が仕事に成功し帰宅したら、自分のミスで“死体”になっていた」 人称の混乱は、読者向けサービスではないかと思われます。 気の利いたジョークかなんかの心算でしょう。 作家名がちょっと挙げられませんが、人称の転換が印象的な作家が居たと思います。 できてないので痛いだけですが。 密閉タイプの棺を開けたら、シュールストレミングの缶を開けたような惨劇が広がりますので 溶解しつつある遺体の前でうんたらは不可能と申し上げます(´・ω・`) そこはいいとしても… なんていうんでしょうかね、「脱現状願望」の触媒としてハードボイルドが使われているような 強い違和感を感じます。アウトローで社会的地位名誉と無縁な素寒貧でも、おのれの筋を通そうとする 「やせ我慢趣味」それがハードボイルドという探偵物の主題であると思いましたが… 「深夜プラス1」も読んじゃいないかもで('A`) 90年代半ばよりアメリカのドラマは日欧と急速に趣を変えていますが、 今の韓国製コンテンツなるものは、あの「鬱陶しさ」を真似しちゃった、やっちゃった感があると思います。 アメリカ人は自信を失い、いわば自分探しをしている。 「内面の苦悩と葛藤」は要するに罪の告白で、最後は許されて「真実の愛=自分はここに居ていいんだ」に帰着する。 北米のメインストリームに乗った作品が日本ではいまひとつである場合、たいていは 主人公が決定できずにぐだぐだループする部分がメインになっているかと(´・ω・`)
韓国の場合は幸か不幸か物語の構造解析力が劣っていますので、
偶然ながら自己肯定の劇的プロセスをコピーしきれず、大映的予定調和劇に類似してしまった。
先の
>>612 さんの指摘にあるように
「人物の関係の落着点が、結ばれたか否かしかない」―なにもかも恋愛(性欲)がらみでなければ落着しない。
歴史劇の場合は成功するか、自分を成功させなかった要因への復讐がそれを代替する。
そこに目を瞑るとしても、場当たり的な視聴率で物語分岐を弄る脚本システムでは
韓国人で無くたって、緻密な叙述は行い得ません。
日本人が「韓流ブーム」で向うのドラマを批判せず褒めちぎった結果、<`∀´>は反省する機会を完全に逸しましたね、
完全に、です。
この作品にOKを出した編集者は誰だぁ!よくも(以下略
>>663 >人称の混乱は、読者向けサービスではないかと思われます。
あ、いえいえ、そんな高等な話ではございません。ニムは、
まだいささかニダーさんに愛をお持ちのようでございます。
どの作品も、人称、視点がぶれまくり、素人が撮ったビデオ
映像を見ているような気分になるのでございます。はい。
>「やせ我慢趣味」それがハードボイルドという探偵物の主題であると思いましたが…
はい、武士は食わねど高楊枝。そんな価値観は、ニダーさんには
ないような気がいたします。もっとも、ニダーさん自身は、ソンビ、
なるものにそういう価値観がある、と主張するようですが、スピノザは
かなり眉につばを付けております。
>>664 >日本人が「韓流ブーム」で向うのドラマを批判せず褒めちぎった結果、<`∀´>は反省する機会を完全に逸しましたね、
>完全に、です。
はい。スピノザはドラマは見たことがございませんが、ミステリから
推測できる範囲で、完全に同意させていただきます。
>この作品にOKを出した編集者は誰だぁ!よくも(以下略
翻訳した方は、金容権という方です。多分、在日だと思われます。
>>664 > 日本人が「韓流ブーム」で向うのドラマを批判せず褒めちぎった結果、<`∀´>は反省する機会を完全に逸しましたね
毎日や朝日新聞、AERAなんかがよく韓ドラを絶賛するコラムを書いてましたねえ。
韓ドラの欠点である「脚本を練らず未完成のまま撮影を開始し、見切り発車で放送開始、
撮影しながら綱渡り的に放送し、視聴者の意見で先の展開を決める」というケンチャナヨな仕事を
「固定観念に囚われない柔軟さ」「先がどうなるか分からない面白さ」「こうした手法から
斬新な展開、ダイナミズムが生まれる」とか言ってましたわw
まあ、才能のある人間なら確かにその手法で傑作を生むこともあるかもしれませんが、
残念ながら韓国の作品はどれも質が低すぎて…。
なのに664ニムが言うように、日本の羊羹マスゴミや評論家はそんな韓国を「キミはそのままで
素晴らしい」とか言って増長させちゃいましたね〜。
667 :
マンセー名無しさん :2012/08/01(水) 22:20:36.17 ID:jYYEavp4
本日の苦行、お疲れ様です。 安物コメディじゃなくミステリなんですよね、コレ? ある意味、今までの中でも最悪の作品ですね。 このオチは想像つきませんでしたが、感想としては「フザケンナ!!」としか 筋立て等については、他の方が先に突っ込まれておられるので、細かい疑問点を 入念にした準備っていったいなんだったんでしょうか? 海外に出る韓国人が少ないのに、外国で死亡したのと同一人物のパスポートが 再申請されたのに、なんの問題もなく再発行・帰国できるって? ターゲットが日本語喋って日本名名乗ったのは伏線かと思いきや、何も関係なし? 本気でコメディにすりゃ良かったのにと思います。 >あらすじには書きませんでしたが、とにかく日本、日本、日本 この小説の中に日本に関する描写が多々あるってことでしょうか。 日本向け書き下ろしと言うことなので、アイムザパニーズ含めて「日本人読者向けサービス」 のつもりなんじゃないでしょうか、外タレの「ミナサン、コンニチワ〜」みたいな コンニチワと違って、全然嬉しくありませんが。 日本を含めた海外作品読んでるはずなのに、それらとのレベルの違いについては 自分達の中でどう整合性を持たせているのか、非常に興味深いです。
>>666 >>667 いらっしゃいませ。
>「固定観念に囚われない柔軟さ」「先がどうなるか分からない面白さ」「こうした手法から
>斬新な展開、ダイナミズムが生まれる」とか言ってましたわw
ああ、ございましたねえ。スピノザも、AERAを立ち読み(苦笑)した
覚えがございます。かなり、ポカーンになったものでございます。
ところで、ニム。666。すばらしいレス番号でございますね。(笑)
>ある意味、今までの中でも最悪の作品ですね。
>このオチは想像つきませんでしたが、感想としては「フザケンナ!!」としか
いや、正直、スピノザも(悪い意味で)意表をつかれました。
>入念にした準備っていったいなんだったんでしょうか?
これが、詐欺みたいな表現なのですねえ。たとえば、ゴルゴ13に見られるような
具体的≠ネ記述は、皆無≠ネのでございます。
すみません。日本、日本、日本、というのは、この作品だけではなく、
すべての作品についての話でございます。
この作品が、韓国界ダントツNO1作家の気合い≠入れた創作物である、
という事実が、韓国ミステリ界の深い闇を象徴していると思います。
割と最近、本国から売り込みに来た<`∀´>さんに「人称」について解説する機会がありました。 より正確には説教だったのですが(´・ω・`) 、そこで二人称について言及したところ 「そんなものは無い」と嘲笑しくさったので検討を打ち切って叩きだしてしまいました(´・ω・`) 一人称:語り手の主観⇔読者の仮想視点=物語への感情移入の基点 二人称:語り手の語り⇔読者の仮想視点=物語の仮想体験者(リプレイ感覚) 三人称:作者の主観⇔読者は第三者として作者の視点を共有する≒傍観者・観察者 物語を語る形式において、テキストしか存在しない小説の場合は「人称の決定」が全体の編成を規定します。 物語の中で焦点となる人物を描写するに当たり、「誰に感情移入させるか」「誰の心理描写を中心にするか」で 構成上の重心点が定まります。 わかりにくい言い方で恐縮ですが ・作中のイベント進行上の中心人物≠主人公 「ホームズ」なら、主人公はホームズなのかワトソンなのか?ということになります。 ホームズ諸作品ではワトソンの知りえる範囲でしか読者に情報が与えられません。 それを補完するためにホームズやレストレイド、事件の関係者に語らせることで事件推理に必要な情報を開示してゆく。 いわゆる「神の視点」を出さずに十分な情報を盛り込むのは大変なことです。 神の視点を出せば、物語の流れに他人事感が入り込み。没入感を支障する。 小松左京は“カメラの寄り引き”――人称の切り替えが実に巧みでした。 機会があれば「コップ一杯の戦争」をぜひお読みいただきたい。 スピノザニムご紹介の最新レビューは、 「韓国でミステリを書いている人間は全員そろって小説を書く基本がわかっていない」 「韓国の小説家はジャンルを限らず人称への理解が欠けている」 ことを余すところなくお伝えくださっています。 かなり致命的ですな…
視点人物をうまく切り替えることで、作中世界で実際に起こっていることと 読者の頭の中で構築されるイメージを、きっちりとずらして構築する 「叙述トリック」なんて、韓国では夢のまた夢なんでしょうな。 まあ、日本語以外ではやりにくいトリックではあるんだけど。
>>669 いつもご贔屓、ありがとうございます。
>より正確には説教だったのですが(´・ω・`) 、そこで二人称について言及したところ
>「そんなものは無い」と嘲笑しくさったので検討を打ち切って叩きだしてしまいました(´・ω・`)
なんだか、本当にニダーさんたちは、適当な小説作法の
入門書を読んだ方がいい気がいたします。二人称なんて、
ビュトール以来珍しくも何ともないものですのに……。
>小松左京は“カメラの寄り引き”――人称の切り替えが実に巧みでした。
スピノザの見ますところ、意外とニダーさんはこれをパクッたつもりでいるの
ではないかと……。
で、切り替えが上手くいかないでいることに、気がつかずに知らずに道化踊りを
踊っているのではないかと愚考する次第です。
>「韓国でミステリを書いている人間は全員そろって小説を書く基本がわかっていない」
>「韓国の小説家はジャンルを限らず人称への理解が欠けている」
はい。ですから、一読しただけでは、ストーリーを追えない場合もしばしばございます。
>かなり致命的ですな…
上のレスでも書きましたが、この作品が韓国ミステリ界のNO1作家の手になるもので
あることを考えますと、ちょっと目の前が真っ暗になります。
視点の切り替えがダメダメな折原一とか、島田荘司を読んでいるようなものですから。
>>670 いらっしゃいませ。
>「叙述トリック」なんて、韓国では夢のまた夢なんでしょうな。
いや、それがですねえ、ソンセンニム。
視点のブレ、人称の不明による意図しない¥柾qトリックに
やられて(苦笑)しまうことは、結構あるのでございます。
本当に、意外♂゚ぎる結末、に、ポカーン!!! となって
しまうことが、しばしななのでございます。
673 :
マンセー名無しさん :2012/08/02(木) 00:40:08.71 ID:LatVKWcT
>>668 ああ、すべてだったんですか、う〜ん。
日本の創作物では朝鮮半島や韓国はほとんど出ないのと対照的ですね。
中国関連が出てくるのは多いですが。
韓国人は無視されるのが何より嫌いらしいですが、嫌韓が増えても
相変わらず日本人の多数派は無韓心だというのは認めたくないでしょうねえ。
十二国記に韓国人を出してほしいなんて言ってたらしいですが。
>>669 >そこで二人称について言及したところ 「そんなものは無い」と嘲笑しくさったので
すごいですね、やっぱりたいして読書してないいんでしょうか、
かの国では識字率は高いものの、機能性文盲が25%だかもいるという記事を読んだ事があります
基本的に小説を書く以前の、作文能力や読解力にものすごく問題があるのではないかと。
>読書に娯楽ではなく、教養を求めるお国柄 応接間に飾る、中身が白紙の書籍セットが存在する国ですからね… 読書するウリって教養人ニダって自画自賛するアイテムなんですなぁ、書物は。 「帰ってきた死者」解析その2 要約 職業的殺し屋である「私」が仕事をして帰宅したら「私」は死体になっていた ・「私」は依頼により殺人を行うべく旅に出る →現地で標的と接触し暗殺した →帰国しようとしたらパスポートを紛失し無駄な時間を過ごした →帰国したらなぜか「私」の葬儀が行われていた ('A`)・・・私の身代わりになってる腐乱死体は、誰? 一週間で殺した金某は先に帰国して腐敗し発見されて「私」の代りになったわけ? あまりにも支離滅裂で解析できません・・・ 解せぬ… >>スピノザ様 この作品の場合はカメラの寄り引きは関係ないと思います。 分類を強いられてるんだ!!!1!みると、ご当地物に分けられるような感じですね。 旅先の風物描写がただの自慢にしかなっていない>一等のコンパートメント、海外、飛行機のファーストクラス しかも現地でなければ行い得ないトリックでもない。 トリックいらないだろ!w暗がりで襲えよ!ワイン要らないよw 尺者は確かに本国の長老作家ですが・・・…・・・馬鹿じゃねーの?AA略
>>673 >ああ、すべてだったんですか、う〜ん。
>日本の創作物では朝鮮半島や韓国はほとんど出ないのと対照的ですね。
そうなのです。
かの国の「国史」教科書を見ていますと、実に総ページ数の三分の一強が、
イルボンに関する記述なのでございます。
かたや、日本史の教科書には、かの国のことは五ページ以上出てくる教科書は
皆無でございますから、その差は絶望的なものがあるかと……。
>>674 >この作品の場合はカメラの寄り引きは関係ないと思います。
はい、そんな高等なものではないとスピノザも思います。
ご当地ものならご当地もので、何か一筆魅力的な描写が欲しいところで
ございます。
それも、皆無なのですよねえ……。
>>673 > かの国では識字率は高いものの、機能性文盲が25%だかもいる
やっぱりハングルが諸悪の根源だと思います。文字は思考に大きな影響を与えるんだな、
と初めて知りました。あのハングルを使って複雑で観念的な事象を表現できるとは思えません。
例え頭のいい人間がそれをやれたとしても、読む方はそれを読解できません。
韓国文学の隆盛を望むなら、早急に漢字教育を始めるべきですよね。
> 「帰ってきた死者」
「私は、無機質で冷酷な男である」に爆笑しました。無機質で冷酷な男はそんな自己紹介せんわw
あと、意味のないセックル話が邪魔。やっぱり韓国人作家って、主人公に自分を投影してるんだろうなあ。
要らん自慢()を書き込まずにいられないところを見ると。
韓国のSF・ファンタジー作品で唯一にまっとうな作品といえば「ドラゴンラージャ」であろうと思いますが 日本でヒットする要素は乏しいですしねぇ…基本はジャパンタジーなんですもの(´・ω・`) 日本のゲーム、漫画、アニメといった分野ばっかり輸入して、それを一次資料というか 「見切ったwww」などと軽く考えてるからワンダフルデイズとかヨンガリなんて お粗末な作品しか作れないのです。 「グエムル」と「WXlll パトレイバー劇場版3」を比較すると双方の抱える問題と 両者の差が明らかになるので、暇があれば見比べてみることをお奨めします。 かなりの苦行ですが('A`) 両者の差とは ・グエムルはB級モンスター映画 ・パト3(廃棄物13号)は東宝B級特撮映画 漢江様は日本版のパクリでも劣化コピーでもないと考えます。 どういう構造なのか解析できなかったので、古典的モンスターパニック映画になったものと 推測しております。 70年代にカーク艦長が登場していた巨大ゴキブリ映画とか、そのあたりですね。 レイバーの方は、ライナーノートでも明らかなように「馬渕薫やります」なので “往年の日本映画”に迫っているわけです。両者のアプローチは根底から異なります。 朴れてないから大丈夫です。
678 :
マンセー名無しさん :2012/08/02(木) 01:50:58.21 ID:LatVKWcT
>>676 ハングルのみが諸悪の根源には賛同します。
が、漢字教育の復活だけでは解決できないようなんです。
呉善花氏の『漢字廃止で韓国に何が起きたか』を読むと
ただ学校で漢字を習っても普段使わないので忘れる。
なぜ普段使わないかと言うと、単純に言えば「訓読みがないから」だそうです。
日本では日常「水」や「道」と使ってるので「水道」というのも説明されなくてもわかるけど
韓国の場合例えば「ミズ」「ミチ」なので、いきなり「水道」と言われても
元の漢字を忘れてるので、意味がわからないんだとか。
日本人なら小学生でも理解できる「賢者」という単語も理解できる人の方が少ないそうです。
ちょっとピンと来ないんですが、漢字を英単語に置き換えれば
「日常使わない言葉は習っても忘れがち」ってのはなんとなくわかります。
そういえば併合時代を経験し朝鮮語ネイティブでありながら日本語もわかるお年寄り達が
「難しい事を考える時は日本語で考える」って証言もありましたね。
「生まれた時からパソコンがあって、漢字を書けなくても識別さえ出来れば 入力には困らない世代」ってどうなるんでしょうね。 識別さえもできなくなったら終わりなのは自明ですがw 読めるんだからなんともないような、ちゃんと覚えないとやっぱり記憶のされ方が 違って悪影響が出るような。
>>680 なぜ読めるのかといえば、書かれた物を読むからであって
辞書の中に存在するだけの文字は読むことなどできません。
普段使わない文字を読もうとするのは趣味人だけです。
「外郭環状道路」という例を使っているのですが、「外かく」と書かれて
それがなんだか識別できるとは思いません。
「外かく」という文字列構成でしか認知できなくなるのです。、
「がいかく」で変換候補を挙げると、外郭・外廓・外角・外殻が出てまいりますが
かく=郭を使用しなくなると「城郭」は「城かく」という奇怪な表現になります。
漢字構成文字列の良い点は、読めなくとも字面でなんとなく意味が掴める(ような気がする)ところにあります。
かつてはそういう教育でした。
「城郭」で城だけ読めるとしましょう。
「しろ+なんとか」だから、城に関係する用語だな・・・と考えるわけです。
「外かく団体」という単語で「外かく環状線」とリンクしたとしても「城かく」とは
リンクしません。
『1984年』のニュースピークでは新語法は言葉の拡張性を伐採し
意味を限定する方法として仮定されていますが、漢字使用の放棄はそれに等しい暴挙に映ります。
ナチス、コミンテルンという単語が特定の組織・事象しか意味しないように
「外かく」は「外郭」とは異なる特定の意味しか持たなくなり、城郭、外郭団体などとの
共通性を失ってゆく。
発音だけできても無意味に近い。
ワープロ漬けになってしまうと、手でメモしようとして
“林四郎の無学”を体現している自分を発見しますが(´・ω・`)
…笑顔が途中で引き攣る事態を迎えないとも限りません。
早急にルビが併用できるようにする時期ではないかと愚考いたします。
>>681 いや、問題は
アナログ人間で「外郭」と書こうとしたら「どうだっけ?」となるオールドタイプ
と
面倒な字を手で書こうなんて思いもしない、ただしPCなり携帯なりで「外郭」と
確実に変換できるニュータイプ
が
いたばあいに、漢字の認識や記憶の仕方がどう違うか。でしょ。
漢字を減らして「外かく」と書くのがあるべき姿だとか言っているアホが
論外なのは最初からわかりきっていることですし。
「物心ついた時からパソコンがあるのが当たり前」という世代が、あと10年も
しないうちに成人するわけですが、どうなることやら。
割と大丈夫じゃないかな?という気はしていますが。
スピノザニムを始め、その作者を「韓国での大御所」としてとらえておられますが、 思うのですが、それが日本と同じ経緯で現在の地位を築いた「大御所」だと思うから混乱するのでは… かの国の権威主義とか不正前提なやりくちを見ていると、小説の実力でのし上がったとかではなく、 「両班の家柄だから」とか、「財閥系のバックがついてて買い支えしてるから」とかでベストセラーを作り出して その末に文壇内で実力に見合わない地位を確立したのかもしれないじゃないですか… とか思ったら、ただ低レベルなだけじゃなくて、さらに闇は深くなってしまった気がする…
>>682 まぁ書いておいてなんですが、分極化していくから問題は乏しいでしょうな。
今も昔も、こいつは(´∀`#)が多数派なので。
「円周率は3とする」というデマと変らないかもしれませんなぁ…
ただ、常用しなくなれば辞書から外れるので変換もされませんよ。
認識が食い違った場合、自分ならどうするかなぁ(´・ω・`)
たぶん ( ´ー`)σ)Д`) 俺は酷い人間かもしれない…
>>684 旧世代にとっては、「読めるけど書けない漢字」ってのは結構あるけど
新世代にとっては、「読める=変換できる漢字」なわけで、
ある意味、漢字を書かなくなった世代のほうが、漢字については
許容性が高いんじゃないかなあ。
常用漢字でも、当用漢字でもない複雑な字を、旧世代はわざわざ覚えようとは
あまりしないでしょうけど、新世代にとっては、JIS第二水準までに入っていれば、
変換できる字ではあるわけですし。
変換候補に出てくるかどうかのほうが、よっぽど重要でしょう。
※もっとも、麻生氏の読み間違いのように「未だ曾て有らず」という意味は
わかるけど、音読みはいい加減という文字が、インテリでも結構あるわけで、
知っていると変換できるの間には微妙なズレがありますが。
弊害として「12ptで潰れる文字のディテールなんか知らない」という、えらく歪な
漢字の理解をしそうかな。
いやあ、すみません。ずーっと、内村の金メダルを見ていて、
おまけに今朝は歯医者に行ってグロッキーなスピノザです。
亀レスで失礼いたします。
>>676 >あのハングルを使って複雑で観念的な事象を表現できるとは思えません。
ウリナラの人々は、アルファベットを良く引き合いに出しますが、
やはりあれは違うもの後思います、英、独、仏、語の基層をなすギリシャ語
ラテン語もアルファベットを使用していました。
それにたいして、朝鮮語は、完全に漢字がベースとなった言語です。
それで、漢字を捨てるのは、愚かなことです。
しかも、豊田有恒の「韓国が漢字を復活できない理由」という本には、
その漢字語の八割弱が、日本語由来の熟語なのだそうです。
大売り出し、を大売出と書いて、テーメーチョルと読む。
自らの言語の成り立ちを知らない、と言うより、それをひたすら隠す、
という態度は、決してウリナラにプラスにはならないと思うのですが。
>無機質で冷酷な男はそんな自己紹介せんわw
実は、この描写の直後に鼻の下を伸ばして女の子を口説こうとする
シーンが入るのですね。
無機質という設定は、一行で忘れ去られてしまうのでございます。
>>677 >唯一にまっとうな作品といえば「ドラゴンラージャ」であろうと思います
これは知りませんでしたので、早速第一巻を注文して見ました。
ワクワク、テカテカ、ヌルヌル。
>>678 >そういえば併合時代を経験し朝鮮語ネイティブでありながら日本語もわかるお年寄り達が
>「難しい事を考える時は日本語で考える」って証言もありましたね。
これは、台湾人どころか、中国人もそうだそうですね。
日本語には、空海、道元、といった仏教哲学の思弁的な蓄積が
ございますから。
李氏朝鮮思想界に大きな影響を与えた、朝鮮朱子学について、少し
勉強していますのですが、どうもあれはスコラ哲学のように空理空論を
玩ぶ思弁であるような気がいたします。
近代思想を受け入れるための、基礎としての学問とはなり得ていないのでは、
という気がいたします。
>>679 こ、この動画は、なんなんでしょう? こういうライブが成立するところに、
昨今の若者文化は侮れないなあ、という感じを持つのでございます。
スピノザは、小学校の頃から漢字は読めるけど書けない、典型的な
お馬鹿さんでしたので、身につまされます。
>>680 >>681 >>682 読めるけど、書けない人々の増加。妙に漢字を仮名に
開いてしまうことによるニュースピーク化。
ちょっと、ゆとり教育による弊害の現実を見ますと、危機感
は感じますが、基本的には、682ニムが仰るように、
>割と大丈夫じゃないかな?という気はしていますが。
という気がスピノザもいたします。
スピノザ的には、2ちゃんねるに集う若者たちへの信頼感が、
とても大きいのです。
>>683 >文壇内で実力に見合わない地位を確立したのかもしれない
そうですねえ。そんな風に考えられたら、まだいいのですが、
実は、スピノザ、ちょっと趣向を変えまして、純文学の方も
読んでみたのでございます。中上健次が編集したものですので、
大いに期待して読んだのでございますが……。
えっと、いずれご紹介できる機会があろうかと思います。
>>684 >認識が食い違った場合、自分ならどうするかなぁ(´・ω・`)
そうですねえ。スピノザは、日本語の柔軟性、復元力と、2002年9・17
ショック以来、度重なった日本の国家的危機のために、覚醒しつつある
日本の有為な若者に対する確固とした信頼感がございます。
その点で、スピノザの認識は口曲がりと同様でございます。
日本語は、強靱≠ナございますから。
>>685 上にも書きましたように、日本語は強靱でございます。そして、若者は
優秀でございます。
少し前に、歌舞伎を見に行ったのでございますが、スピノザの住んでいる
ような田舎でも、歌舞伎見物に来る若者が、ぐっと増えておりました。
そして、イヤーフォンガイドなしで、近松を見物しておりました。
日本文化と、それを乗せている日本語は、着実に若い世代に継承されている、
そんな確信を得ました。
みなさま、スピノザは、日出ずる国の未来は、明るいと思っておりますよ。
690 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/02(木) 14:46:05.62 ID:a/4S+YzH
では、いつもの、苦行の成果を投下いたします。 わな 金且愛(キム・チャエ) あらすじ 彼は、消毒器から取り出した、まだ温かい緑色のガウンを羽織る。 黒々としていた彼の髪も、あの事件以来真っ白になってしまった。 カンミンス。 憎んでも憎みきれない男は、ドアの向こうに横たわっている。 五年前、一人娘だったウンヒは、カンミンスに恋をし、そして カンミンスの獣欲の犠牲になった。(強姦らしいが、ウンヒが恋を した、と書いてあるので、どのぐらいの強姦か不明)。 裁判が始まった。 しかし、金持ちの父親を持つカンミンスは、たった一年の 刑を受けただけだった。 そのカンミンスが、脳腫瘍の患者として、今彼の隣室に横たわって いる。麻酔で無力となって。
691 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/02(木) 14:47:03.35 ID:a/4S+YzH
(今から裁判の始まりだ) ウンヒは、結局手首を切って自殺した。 彼ら夫婦は、絶望の淵に沈んだ。 妻は鬱病となり、彼はカンミンスを殺す、具体的な殺人計画を 練るようになった。 そして、その殺人計画が完全だと確信できるまで、行動は控えて きた。 ところが、信じられない幸運がやってきた。 カンミンスが、彼の外来診療室にやってきたのだ。 脳腫瘍の権威である彼の下を、五年前の事件など忘れたカンミンス が訪れたのは、ある意味で当然かも知れない。 カンミンスは、自分の脳に腫瘍があるということに衝撃を受け、 彼の言葉に唯々諾々と従った。 彼の計画通りなら、カンミ ンスは最後の供物にならなければ ならないはずだった。
692 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/02(木) 14:47:42.07 ID:a/4S+YzH
しかし、運命は、カンミンスを最初の供物に選んだのだ。 殺しはしまい。 じわじわと、苦しみ抜いて死ぬようにしてやる。 ガラスドアを開けて、彼は手術室に入る。 手術の準備は、完璧だった。 「糸」 彼が言うと、針に通された糸が手渡される。 こうして、手術は進行していく。 手術中に、ちょっと余分な力を入れれば、簡単にカンミンスを 殺すことが出来るが、その衝動を彼は抑える。 彼は、いつもの手術と同じ注意深い手つきで手術を行っていく。 カンミンスに、こんな注意はいらないともお思うが、ナースたちの 目がある手前、普段と同じにしなければならないのだ。 長い時間をかけて、脳から腫瘍を分離させる。 腫瘍が除去され、空いへこみに、食塩水が入れられる。 万一の出血の際に止血用として準備された植物性止血剤サージセル によって、小さな出血部が保護される。
693 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/02(木) 15:04:59.96 ID:a/4S+YzH
彼は、こっそりと直径二ミリほどのガーゼをサージセルに包んで 脳に入れ込んだ。 手術は、完全に終わった。 サージセルに包まれた小さなガーゼは、ゆっくりと腐って浮くだろう。 そして、その周りの脳も死んでいくだろう。 だが、誰にもその理由は分からないだろう。 小さなガーゼは、レントゲンにも写らないのだから。 カンミンスは、苦痛のうちに死んでいくだろう。 あのウンヒの死から五年たった今日、やっと復讐がかなうのだ。 彼が、ガラス戸を開けて手術室を出て行く姿が、看護婦たちの 目に映った。(いきなりの視点の揺れ)。 彼は、おもむろに煙草を吸う。 そこに、リー看護婦がやってきて、謎めいた微笑を浮かべる。 その微笑を見て、彼はへなへなとその場に座り込む。
694 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/02(木) 15:05:40.88 ID:a/4S+YzH
◎感想 え! これで、おしまい? そうです。これでおしまいなんです。 タイトルの「わな」とは、誰が誰に仕掛けた罠なのか、さっぱり 分かりません。 最後に、いきなり登場したリー看護婦の存在も謎です。(前に、一応顔 だけは出しているのですが)。 でも、これは今まで読んできた韓国ミステリの中では、一番面白く 読めました。 まあ、サスペンスなんでしょうね。 作者は、これまでの作家たちと違い、一応取材はしているようです。 というより、看護学科卒業後、七年間看護婦として勤めているので、 江戸川乱歩賞風に、自分のよく知っている世界を舞台にしたのですね。 正解だと思います。 ええ、そうなんです。作者は、女性なんですね。
(=゚ω゚)ノぃょぅ 丁度新作投下のお時間でしたハンニバルレクターニダ 「溶ける糸」の犯行暴露その1ですね。 要約 医師が自分の専門分野で完全犯罪を企むが、僅かな齟齬から露見していた >直径二ミリほどのガーゼ そんな大きなもの16チャンネルMDCT使わなくても見えます… >彼は、こっそりと直径二ミリほどのガーゼをサージセルに包んで 脳に入れ込んだ。 無影灯ガンガンの衆人環視の中でですか? こっそりって、そこを書きなさいよ(´・ω・`) 手術室医療安全に則り、手術室の医療安全の確保(施術時の事故防止)と医療従事者の安全確保など 手術に関するリスクマネージメントが多重に張り巡らされております。 特に <体内異物遺残を防止するために、術後X線撮影による確認についてルールを決め、徹底する> こういう管理体制が定まっております(医療先進国ならば)。 医療サスペンスにするなら、そういう手術体制の描写があって初めて「衆人環視下での不可能犯罪」が 成立すると思うのが素人なんでしょうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
696 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/02(木) 16:00:19.21 ID:a/4S+YzH
ただ、細かいミスは、やはり目立ちますね。 いらない描写。 彼の髪が、「ふさふさ」だとか、 看護婦が「すでにわかっている、とでもいうように」はさみを 手渡す、とか。 流れを阻害する描写が見受けられます。 スピノザ的に興味深かったのが、ウンヒの裁判で、当たり前のように 金持ちや権力者は裁判の結果を左右できる、という描写ですね。 それにしても、何度読んでも、なにが「わな」なのか? リー看護婦の登場で、どうして彼はへなへなと座り込んでしまったのか? 分かりません。 そこそこサスペンスフルな作品なだけに、その辺の甘さが勿体ないです。
>>695 毎度ご贔屓に、ありがとうございます。
>そんな大きなもの16チャンネルMDCT使わなくても見えます…
あら! そうなんですか。
スピノザは、ガーゼなら見つからないのかな、などと安易に考えて
おりました。
>僅かな齟齬から露見していた
これが、露見しているのかどうかが、小説の描写からでは明確に
分からないのですね。
ううむ、こうして、改めて見直してみますと、思った以上にケンチャナヨ
な小説ですねえ。
手術後のX線写真でガーゼとサージセルがどのぐらい違って見えるのかは 医療従事者じゃないので知りませんけど。 術後のX線写真でも、サージセルと見分けがつかない素材のものを用意する とか、サージセルに薬剤を染みこませると、結果的に異物遺残と同じような 結果が起こるような仕掛けをしたとか、そういう描写があって、完全犯罪だと 自信を持っていたら、実は見落としがあってバレた。 というのなら普通のサスペンスでしょうね。 そういう仕掛けなしに、ガーゼを体内にワザと残してやったぜ、へっへっへ。では 単なるケンチャナヨな医療現場でのアホ医者の間抜けな犯罪でしかない気が。
割と真面目な話、韓国では割とありふれていそうな話ではあるんでしょうけどねぇ……w>単なるケンチャナヨな医療現場でのアホ医者の間抜けな犯罪
核磁気共鳴画像法がどの程度の解像度を持つかは調べればわかります。
極秘事項ということでもありません。素人でも調べられます。
ことさら揚げ足取るまでもなく2_なんて巨大な物体を残したら施術後の診断で
一発で露見しますよ。
>>696 毎度ありがとうございます('A`)
難癖付けたくて読むわけではないのですが('A`)
粗筋だけ読むと「だらか何。」とか思えないのが残念です。
短編だと思いますが、尺的に短編で扱うネタじゃないと思います。
お勉強小説はお奨めできません。
こんなご大層な仕掛にせず、短編向きの、実体験に基く簡潔明快なアイデアはないんですかね?
治療って殺人と表裏の行為だから、ちょっとした手順の違いで簡単に死亡事故に至るのに。
>>700 別に、これはミステリで、ノンフィクションを書いているわけではないし、
日本や欧米のミステリの有名所でも「現実的にはこれ絶対無理」という
トリックが使われていることも珍しくないので、それはまあいいとして。
説得力を持たせる努力や、緊迫感を出す努力を放棄されると
「だからなに」という以外の読後感は出ませんよね。
>>699 置き忘れなんてよくある事故なんでネタにしやすいっちゃそんなんですが、
それなら裁判での不正横行同様に「ウチの病院も表だけ」って描写が不可欠だと思います。
完全な手順はあるけど誰も守っていないから、隙はいくらでもある…
それだと手術する部位は盲腸でも腸閉塞でもいいわけで。
この話以外でも「この話はこのアイデアでなくてはならない」って厳密な囲い込みが見受けられないんですよね。
それはご都合主義が繁殖する絶好の苗床ですよ。
>>702 > それだと手術する部位は盲腸でも腸閉塞でもいいわけで。
> この話以外でも「この話はこのアイデアでなくてはならない」って厳密な囲い込みが見受けられないんですよね。
そこは、そこまでガチガチに固める必要はないのでは。
謎解きの論理が緩いのは困りますが、犯罪の手段の選択まで
すべて他の選択肢が全く存在しえない必然である必要はないでしょう。
韓国ミステリのロジックの緩さは、この議論のはるか手前の所で
斜め上方向にぶっ飛んでいますがw
>>702 結局、見せたい場面に行き着くまでの「積み重ね」というものが出来てないから不自然な流れのものばかりになっちゃうんですよねぇ>ウリナラ・ミステリ
>>698 >単なるケンチャナヨな医療現場でのアホ医者の間抜けな犯罪でしかない気が。
そうなんですよねえ。
あらすじだけを読んでいただいている方々には、ちょっと分かって
いただけないかと思いますが、本当に文章の細部がケンチャナヨ
なのでございます。
恐らく、医療現場もそんなものなのではないかと……。
>>699 ゲリョスの小手ニム。
本当にありふれているんでしょうねえ。(ため息)
>>700 >粗筋だけ読むと「だらか何。」とか思えないのが残念です。
大丈夫ですよー。
本文を読むと、もっと残念≠ノなりますから。(苦笑)
>>701 >説得力を持たせる努力や、緊迫感を出す努力を放棄されると
問題の要諦は、ここだと思われます。
そういう努力≠ェ必要であることを、多分理解していないのでは
ないかと愚考する次第です。
>>702 >この話以外でも「この話はこのアイデアでなくてはならない」って厳密な囲い込みが見受けられないんですよね。
そうなのです。言ってみれば、「アイディア」に対する愛がありません。
正直、自分の書いているものを客観的に見て、それでも自己の分身として
どこまでも愛する、という態度が全く見えてこないのです。
言ってはいけないことかも知れませんが、どうも「金儲け」の手段としてしか
文学を考えていないのではないか。もしくは、権威付けの手段としてしか
考えていないのではないか。
そういう疑念を、払拭できないのでございます。
>>703 >韓国ミステリのロジックの緩さは、この議論のはるか手前の所で
>斜め上方向にぶっ飛んでいますがw
はい、そうです。斜め上方向≠ノ、緩い、というのは、言い得て妙だと思います。
>>704 ゲリョスの小手ニム。
そうなのですねえ。
論理も何も、「積み重ね」をしないのです。
ミステリと言いながら、そもそも、お前はなんのためにこの小説を書いたんだよ!
という、書いた動機、何も思い≠竅A切実さ≠積み重ねずに、書いてしまった
意図そのものがミステリだという、何とも笑えない状況なのでございます。
>>703 こちらの書き方が悪くて恐縮ですが、違いますよ。
>犯罪の手段の選択まで すべて他の選択肢が全く存在しえない必然である必要はないでしょう
ミステリにおけるアイデア選択の絶対条件です。
「このネタを使う必然」があるかないかを問うているのです。
ほかに置き換えて成立する場合、そのアイデアを盛る皿には問題があるということです。
編集者なら必ず「これってほかに置き換えても成立するよね?」と聞きます。
それは脳手術を使った殺人というプロットに必然性が欠けているからです。
「この犯罪はこのトリックでなければ成り立たない」
これがミステリにおける差別化です。
この作品は脳外科医でなくても。幹部が胃癌でも肝硬変でも犯行を成立させられるので絞込みが甘いと判断しました。
708 :
マンセー名無しさん :2012/08/02(木) 17:07:22.54 ID:TXbF7cG1
>>698 たった2mm位のガーゼではよほどクリティカルな脳幹部でも
マスエフェクトを起こせるかな?医療過誤でガーゼの置き忘れ
が問題となるのはそれが大きいからで、感染は一応無菌状態
のはずだから無問題だろうし・・・
709 :
マンセー名無しさん :2012/08/02(木) 17:10:05.90 ID:TXbF7cG1
切除標本を他人の悪性のと取り替えて抗がん剤放射線を やりまくって後遺症!!!というのが おもしろいかな。
>>707 > 「このネタを使う必然」があるかないかを問うているのです。
> ほかに置き換えて成立する場合、そのアイデアを盛る皿には問題があるということです。
例えば、
あるアリバイトリックXがあって、そのXにはある程度汎用性があるので
A、B、Cの3箇所で同種のトリックを使用することが実は可能である。
それはさておき、作中の登場人物の行動圏の設定からAが舞台として
適切と判断して、AでトリックXを使ったミステリを作成した。
という場合、なんで場所がAなんだ。BでもCでもいいだろ。
必然性が欠けている。アイデア選択の練り込みが足りない。
とは、ならないでしょう。
まあ、この作品の場合、それとは別にアイデアが陳腐なんですがw
>>710 全く違いますよ。
アイデアはアイデアだから別に陳腐な案の選択でもいいんです。
わからないんですか?本当に。
>>690 > わな 金且愛(キム・チャエ)
「だから何?」って感じるのは、やっぱりナントカの一つ覚えみたいに時間線が
単純な一本調子だからかなあ。こういう話こそ時間線を弄ってちょっと複雑にすれば
小説として面白いのに。
例えば、主人公の勤務する大病院で相次いで医療事故が発覚し社会問題になる(経済効率
優先の結果とか、病院長の資質の問題とか、大手製薬会社の薬害隠蔽と癒着とか、社会的な
ネタを入れて読者の目を逸らす)。
過去の治療や手術の徹底的な検証と調査が第三者委員会によって行われ、主人公の「手術中の
ガーゼの置き忘れ」が発覚し……みたいな流れで。カンミンスの死後から話が始まる構成。
713 :
マンセー名無しさん :2012/08/02(木) 20:57:01.15 ID:LatVKWcT
今回は「>直径二ミリほどのガーゼ」が医療現場では「大きい」という 新たな知識が増えた事が収穫…アレッ?? まあ途中までは今までのに比べれば…ってこういう限定条件付でしか褒められないのが何とも。 オチもどんでん返しもなく、かといってヒキで終わらせてるわけでもなく 自分の元の職業と離れたら話が作れなくなったんでしょうか。 萩尾望都の「アロイス」や、レヴィンの「ブラジルから来た少年」のように ラストでその先の話を暗示するような終わり方をするものはありますが これ、明らかに違いますよね。 これでOK出す編集も無能、って前のほうのレスで韓国の編集について暴露なさってましたね。 >「難しい事を考える時は日本語で考える」これは、台湾人どころか、中国人もそうだそうですね それは知りませんでした。 明治時代以降日本は、西洋諸国の専門用語や新しい概念に対する 熟語や漢字つくりまくってましたもんね。 この頃は日本通の外国人に「外来語をまんまで使うな」と苦言を呈される始末ですが。
誰も突っ込んでないけど 「カンミンス」 もうこれだけで無理wwwおなかいたいwww
>>707 >>708 >>709 >>710 >>711 いやあ、読み応えのある議論ですねえ。
こういう、談論風発、という雰囲気は、スピノザ大好きでございます。
>>712 >「だから何?」って感じる
そうなんです。
結末を読者の想像にゆだねる、リドルストーリー、としても出来が悪い。
本当に、なんの工夫もないのでございます。
>>713 >今回は「>直径二ミリほどのガーゼ」が医療現場では「大きい」という
新たな知識が増えた事が収穫…アレッ??
(苦笑)
いえ、スピノザも、これは初めて知りました。
>萩尾望都の「アロイス」や、レヴィンの「ブラジルから来た少年」のように
ニム! な、何をニダーさんにお求めですか!
小惑星を、アンドロメダ星雲と比べるような暴挙を!
>>714 >「カンミンス」
>もうこれだけで無理wwwおなかいたいwww
来ましたか!
スピノザも、この笑劇に一事再起不能になったのでございます。
いや、天の配剤!
まさに、内村選手の跳馬のような感動を与えてくれました。
717 :
マンセー名無しさん :2012/08/03(金) 08:03:08.79 ID:LINZsFE8
詰将棋ではお互い最善手を指して進行していくのですが、 その時趣向というかわざと損する手を指すのがよいとか まぎれさせるようにしています。それがあとでなっとくというか うならせてくれるのですが、韓国のミス照りは淡々とこんなものだろう と進行していくだけのようで”つまんね!”です。
おはようございます。
オリンピック観戦で、かなり寝不足のスピノザです。
>>717 >韓国のミス照りは淡々とこんなものだろう
>と進行していくだけのようで”つまんね!”です。
ぐふっ!!
す、スピノザの苦行の全否定! (苦笑)
でもねえ、本当にそうなんでござ生ます。
これがニラニラとネタにする、という目標がございませんでしたら、
バッ、バカヤロー!!
と雄叫びを上げて本を投げつけ、踏みつけ、太陽に放り込んで
核融合の業火で浄化したい、と思うほどの生ゴミ≠ナござい
ます。
はい。
>>718 おはようございます、実にMでござりますなぁ。
脳内エンドルフィンでまくりの薬中状態・・・そこに
痺れる、あこがれませぬ!
ネット小説を時々読んでいるのですがそれが スピノザニムの巻酷ミステリの抄訳とよく似ているようです。 一言でいえばオナニー・・・自分の書きたいことだけ書いて 読者のことは考えていない。アマならそれでもいいでしょうが・・・
721 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 12:12:55.15 ID:OWN48+OS
>>719 >>720 いらっしゃいませ。そしておはようございます。
>脳内エンドルフィンでまくりの薬中状態
い、いえ、そんな。スピノザはジャンキーではございませぬ。
電 波<Wャンキー気味にはなっておりますが。(苦笑)
>一言でいえばオナニー・・・
はい、むくつけき野郎のそれを見せつけられるのは、本当に
不快でございます。
この後に、究極の出オチ小説、厨二病小説をご紹介いたします
ので、十分に毒電波をお楽しみ下さい。
722 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 12:16:27.28 ID:OWN48+OS
おはようございます。 今日は、「ミステリマガジン」2009年1月号からお届けします。 以前、十年以上も前のものだから、もしかすると今は違うのでは? ひょっとすると、進歩しているのでは? という疑問に答えが見いだせる かも知れません。 そして誰もいなくなった ソル・インヒョ あらすじ ソンミンは、雉岳山(標高千二百八十八メートル)に登り、尾根筋 のルートを歩いている。 山には、自信があるので、この季節なら一日で登って帰れるだろう、 と考えていた。 しかし、それがゲリラ豪雨に遭ってしまう。ジャンパーは、防水 加工をしていないので肌が冷える。 後ろから呼ぶ声がある。三十代半ばの男だ。 「秋の山なのに、予想外の大雨に遭いましたね」 と彼は言う。 雨でぬかるんで、当分下山は無理だろうと話し合う。
723 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 12:16:57.50 ID:OWN48+OS
男は、もう少し先に、閉鎖した山小屋があるという。電気・ガスは ないが、雨露はしのげるだろう。 すると、向こうの方にも、数人の人影が見える。 やはり、その山小屋に避難しようとしているようだ。 こうして、三十代と思われる登山家が、七人集合した。 一行は、山小屋があるという岩山に向かう。その岩山のてっぺんが 平らなので、山小屋を建てたのだ。 しかし、老朽化が進み、今では案内の掲示板もない有様だ。 さっきの男、キム・ジヨンの先導で、一行は岩山にたどり着く。 壁のように真っ直ぐに切り立った絶壁に、錆だらけの鉄製の 梯子がかかっていた。 一行は、心配そうに顔を見合わせながら十五メートルほどの梯子 を登りはじめる。
724 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 12:41:34.02 ID:OWN48+OS
と、ギギーッ! と、梯子が折れる音がした。 「どうも、梯子を固定していた金具が落ちたようです。なるべく 用心して登りましょう」 キム・ジヨンが言う。 途中で、さらに梯子は壊れそうになるが、ソンミンは犠牲的な精神を 発揮して、自分の体を伝わらせて、人々を上に登らせる。 まさに梯子が落ちた、そのときに、ソンミンもどうにか引きずり 上げてもらう。 一人が、ランタンを灯す。それ以外は、懐中電灯も雨に濡れて 使えないようだ。 しかも、携帯電話も、みんな水に濡れて使い物にならない。 一行は、連絡手段もなく孤立してしまったのだ。 一人一人自己紹介を行う。
725 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 12:42:04.78 ID:OWN48+OS
中学教員の、キム・ジンソン。 結婚前に、思い出にと登ったチェ・ソンミン自身。 登山好きのユ・ヒョク。 登山同好会に所属している、イム・ギンチャン。 尾根歩きが好きな、チェ・ミンヒョク。 山小屋まで案内してくれた、キム・ジヨン。 ランタンを持ってきた、ユン・ギョンチョル。 以上七名である。 ユ・ヒョクが、ユンのランタンを借りて、台所に行った。 食料を探すためである。 ランタンが、台所に入ると、辺りは真っ暗闇になった。(?) 台所から、いきなりユの呻き声が聞こえてきた。 台所から漏れ出ていた、朧気な光が消えた。
726 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 12:42:55.42 ID:OWN48+OS
みんなで行ってみると、ユは、みぞおちを刺されて死んでいた。 誰かが、 「そういえば、連続殺人犯のユ・インチョルが、裁判所から脱走し、 この辺りで姿をくらました、とラジオで言っていた」 と言い出す。 では、この中に、殺人鬼、ユ・インチョルがいるのだ。 ユ・インチョルは、正面から相手のみぞおちを刺して殺す。 そう思うと、ソンミンは」、疑心暗鬼にとらわれる。 多分、他のメンバーもそうだろう。 と、頼みの綱のランタンが、いきなり消えてしまう。 一同は、半ばパニック状態に陥る。 ユ・インチョルの顔を誰も知らない。公開された動画では、いつも 大きなマスクをかけるか、顔にモザイク処理(?)がされていたのだ。
727 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 13:13:26.16 ID:OWN48+OS
ソンミンは、婚約者の顔を思い浮かべ、死ぬわけにはいかない、 と心を決める。 と、背後から、誰かが忍び寄ってくる気配があった。 すかさず、ソンミンは体の向きを変え、海兵隊で訓練した 無敵道で、相手の首に両腕をかけていた。 ソンミンは、そのまま相手を殺してしまった。 ソンミンは、ユ・インチョルの首から背中にかけて、幼少時に つけた長い傷跡があることを思い出した。 今殺した相手の首から背中を探ると、そんな傷跡はなかった。 では、自分は、無辜の民を殺してしまったのだ。 皆が疑心暗鬼になっているので、ソンミン自身が、他のメンバーに ユ・インチョルではないかと疑われる。 そこで、ソンミンは習い覚えた無敵道を駆使し、次々にメンバーを 殺していく。 しかし、こうして殺した相手にも、首から背中に走る傷はなかった。
728 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 13:14:50.08 ID:OWN48+OS
ついに最後の一人と対峙する。 では、この男こそ、憎い殺人鬼ユ・インチョルなのだ。 いきなり鈍器のようなもので頭を殴られ、血が流れ落ちる。 倒れたソンミンの手に、偶然にも! 転がっていた果物ナイフ が握られる。 ソンミンは、そのナイフで相手の腹を刺した。 そのまま、自分も気を失った。 鳥のさえずりで目が覚めた。 部屋には、四人の死体が、無残に転がっていた。 みんなのリュックを探り、MP3プレーヤーを見つけた。 腹が減ったので、台所に何か非常食のようなものがないか、 探しに行った。 ユ・ヒョクの死体を、脇に押しやった。 台所の棚を探ると、ソンミンの好物の、見慣れた赤い袋が(多分 辛ラーメン)見えた。
729 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 13:15:25.93 ID:OWN48+OS
と、足に何かが刺さった。ふらふらと後ずさりすると、いきなり 衝撃が腹に走った。 腹を見ると、みぞおちから何か鋭利なものが飛び出していた。 力を振り絞って、壁から身を離すと、何かの工事をしていたのか、 先の尖った鉄骨が飛び出していた。足下には、コップが割れたような ガラスの破片があった。 さっきは、そのガラスの破片を踏んだのだろう。そして、恐らく、 ユ・ヒョクもまた、同じようにガラス片を踏んでよろめいて、 偶然!! 今ソンミンに突き刺さったと同じ鉄骨に突き刺さってしまった のだろう。 息も絶え絶えのソンミンの耳に、MP3ラジオから、逃走中の ユ・インチョルが逮捕されたことを告げるニュースが聞こえてくる。 では、自分は、なんの罪もない人々を、勘違いで殺し、自分も 死んでいくのだ。 そして、誰もいなくなった。
730 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 13:55:12.06 ID:OWN48+OS
◎感想 え、えーと、何と言ったらいいのでしょう? 畏れを知らないにもほどがあると言いますか。 これ、オマージュのつもりなんでしょうか? ある意味、究極の出オチミステリとでも言いましょうか。 まあ、一番困るのは、このタイトルと、「ミステリマガジン」編集部 が付けました惹句、「嵐の山荘のバトルロワイヤル」で、もうあらかたの 筋は読めてしまう、ということですね。 そして、殺人鬼、ユ・インチョルの名前が出た瞬間に、ああ、無実な みんなが殺し合った後に、ユ・インチョル逮捕の情報が入ってくるんだな、 と読めてしまう。 前半四分の一で、種も仕掛けも丸見えになってしまって、以後は、ただ それをなぞっていくだけ。 ちょっと意外だったのは、殺すのが全部ソンミン一人で、殺し合いには ならなかったことぐらいでしょうか。 あらすじにも書きましたが、あの韓国で、殺人犯のプライバシーに 配慮して顔にモザイクをかける、なんてあるんでしょうか?
ぽかーんん! なんですかこのご都合主義というかわけわかめな展開は?! 金ニダ少年とかでもこういう隔離されたいえという密室での 連続殺人事件は多かったように思いましたが・・・比較できないくらい お粗末。ふつうこういうのは探偵役とかリーダーがいろいろ調べて いくのに・・・続く
732 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 13:56:23.12 ID:OWN48+OS
いや、文章は、今まで読んだ中では、かなりいいと思いました。 まあ、普通にサクサク読めます。 視点が、ソンミンから移動しませんしね。 でも、最初のユ・ヒョクと、最後に死ぬソンミンが、おんなじ偶然で、 たまたまガラスの破片を踏み、たまたまよろめいたら、同じ鉄骨に 突き刺さってしまった、というのはいたたけません。 しかも、なぜか、その辺の肝心な情報をぼかすのが格好がいいとでも 思っているのか、最後の場面を一度や二度読んだのでは、この二人が 同じ偶然で死んだのだ、と気付けませんでした。 ですから、最初にユ・ヒョクを殺したのは、いったい誰だい? と、本当に????? になってしまいました。 これ、2009年の「ミステリマガジン」に載っていますが、 元は韓国の雑誌〈季刊ミステリ〉に載った作品だそうです。 前にも、どなたかがおっしゃっておりましたが、「コリアンミステリ」 は1998年刊行でしたので、十年もすれば、韓国ミステリ界にも何らかの 進歩があるのではないか、と思っておりましたが、なかなか難しいようです。 以上です。
犯人の特徴を皆でチェックしあいもしない!(殺人犯なのに 顔がわからないというご都合主義はおいといて) 凶器がどんなものかも傷口から推理しない・・・単に毒虫たちを 集めて蠱毒にしてみましたという感じ。ワセミスの娘に 見せてやりたい・・・”このミステリーが面白い”に選ぶかもw。
734 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 14:14:18.11 ID:OWN48+OS
>>731 >>733 いかがでしたでしょうか?
「そして誰もいなくなった」
このタイトルを付けるからには、それこそ相当な覚悟がいると、
スピノザは思うのであります。
それが、このぐだぐだでございます。
まさに、十年一日のごとし。
進歩のない方々でございます。
>。ワセミスの娘に
>見せてやりたい・・・”このミステリーが面白い”に選ぶかもw。
そうですね。このミステリーが面白い。ぐらいに開き直りませんと、
コリアン・ミステリをウォッチするのは難しいかと。
それにしても、優秀な娘さんをお持ちで羨ましい。
>凶器がどんなものかも傷口から推理しない
とにかく、十数編の自称ミステリを読んで参りまして、一度も
推理≠ノ出会わなかったのでございます。
なかなか、珍な現象かと存知ます。
>>734 まあ推理というのは想像と論理ですからかのミンジョクが
一番苦手なことなのでしょう。 妄想と無理が通るしかないw
736 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 14:35:01.63 ID:OWN48+OS
>>735 不思議なのは、理詰めで考えなければいけない、
以後が、ウリナラは強い、ということですね。
朝鮮朱子学などを見ていましても、一定の枠を
はめられると、その範囲内で理屈を考えるのは、
得意なのかな、という気持ちがいたします。
でも、ミステリも、決められた枠の中で推理を競う
側面がありますから、これがまるで苦手なのは、
やはり不思議な感じがいたします。
737 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/03(金) 14:35:38.87 ID:OWN48+OS
すみません、以後ではなく、囲碁でございます。
>>736 囲碁は日本棋院が応援したりしたのが発展のもとで
かなり高額な賞金も出るため必死になったので強く
なったのでしょう。(やはりイルボンが悪い)
大学入試が現代の科挙になっていて基地外じみた
ことになっているのとおなじでで、かち負け競争は
得意なのです。見栄が一番大事w
>>738 >かち負け競争は
>得意なのです。見栄が一番大事w
うーん、どうもそのようでございますねえ。
朝鮮朱子学には、李退渓と李粟谷という大儒がおり、
それぞれ一〇〇〇ウォン札と五〇〇〇ウォン札の
肖像画となっておりますが、粟谷の方は、九回科挙を
受けて、すべてで壮元(首席)になったということで、
「九度壮元公」と称せられているのですが、官僚を選ぶ
ための科挙に、九回挑むというのが全く理解できません。
やはり、試験で一番≠ノなることに、異様に価値を置く
文化なのだなあ、と痛感させられます。
学問も、勝ち負けなのかなあ、と愚考する次第でございます。
>>739 宮崎先生の科挙という本では中華で状元合格ともなれば
官吏となって試験する側になりますから何回も受験
ということはないです、もし再度の試験で落ちたら天が選んだ
というの否定されかねないからです。
本場のカンニング予防は徹底していたようですが、
焼酎カノは杜撰と情実で行われていたような気がします。
(=゚ω゚)ノぃょぅ 今日もまた止むに止まれず名状しがたき小説を読んでしまった…('A`) 作者ニム、「マークスの山」と「そして誰もいなくなった」を読みましたね?(´・ω・`) この作品にOKを出したのは誰だあっ!!
>>740 はい、クラシックのショパンコンクールや、チャイコフスキー
コンクールの優勝者が、またぞろコンクールに出るような
ものでございまして、とにかく意味が分かりません。
本来なら、審査員になるべき人間だと思いますから。
小柴昌俊先生が、ノーベル賞をお取りになったときに、韓国の
女学生が、東大で首席でもなかったのに、ノーベル賞だなんて
おかしい、と不満げに言っていたのが印象的でした。
ウリナラでは、試験の首席=天才。という等式が常に脳裏に
浮かんでいるもののようでございます。
>>741 >今日もまた止むに止まれず名状しがたき小説を読んでしまった…('A`)
いえいえ、かのお国の人々は、這い寄る混沌の眷属ではなく、
インスマウスのパシリ程度のものかと。
とにかく、毎日一編ずつ、コツコツと、バッ、バッカヤロー! と魂の
雄叫びを上げつつ、読み進めているスピノザでございます。
>この作品にOKを出したのは誰だあっ!!
マジレスいたしますと、「韓国推理スリラー短編選3」
の編集者でございますね。はい。(苦笑)
743 :
マンセー名無しさん :2012/08/03(金) 18:16:07.60 ID:Um7Ywldg
本日の苦行、お疲れ様です。 ミステリマガジンもタイトル変えるとか何とか ああ、惹句からするとヤケクソにも取れますね。 後半のトンデモ展開に押されて忘れるトコでしたが 山小屋ってそんな岩の上に造ったりするもんなんでしょうか。 そんな危険な小屋に、避難しなきゃならないほどの 極限状態でもないのに行って、帰りはどうする気だったんだろう。 素直に吹雪の山荘にしときゃ良かったのに、無駄なトコに半端に凝って 肝心の部分がダメダメってのも韓国ミステリの特徴の一つですかねえ。 韓国のドラマや映画のタイトルって往年の名作からパクってくるのが多いんですが これはパクリではなく、作者だけはオマージュのつもりなんでしょうね。 ゴミの山をかき回す苦行の結果、いずれ一つでも宝が出てくる事を ムダと思いつつ祈っております。
>>742 >部屋には、四人の死体が、無残に転がっていた。
とあるのですが7人が登場人物ですからソンミンを
勘定に入れても2人分死体が足りないです、りっぱな
ミステリーです。素晴らしい、ちょっぱりは深読みできない
二だね!
>>743 >ああ、惹句からするとヤケクソにも取れますね。
そうでございますねえ。
良心的な編集者であればあるほど、ヤケクソにもなって
しまいますものかと。
>>744 あっ、あーっ!!
す、すみません。確認しましたら、スピノザのタイプミスで
ございます。
部屋に転がっている死体が、五人分。それに、台所に転がって
いるユ・ヒョクの死体。そしてソンミン自身。
都合、七人で、数は合っているのでございます。
伏してお詫び申し上げます。
め、名作に、いわれのない傷を付けてしまったー!
>>746 ひ、ひぇー!!!
お代韓様!
謝罪はいたしますが、賠償は、勘弁シル……。
>>747 賠償の代わりに・・・クローズドサークルものという分類にはいると
思いますが、これは殺す順番とか方法、見立て殺人になっている
とかがミステリーとしての神髄だと思うのですが、そこは詳しい
描写とか何かあるのでしょうか?単に殺すだけでは寒すぎます。
>>748 >賠償の代わり
ありがとうございます。
>、これは殺す順番とか方法、見立て殺人
はい、これは、調べるまでもなく、はっきり、きっぱりとお答えできます。
そのような、いい意味での、遊び≠フ要素は、
ご ざ い ま せ ん !!!
なんの工夫もなく、ただ名前だけの記号として出てきた登場人物が、
なんの洒落もなく、あたかも鶏の首をひねるかのごとく、
殺 さ れ て い く 。
のでございます。
第一、ニム、この作品は「ミステリマガジン」で、11ページの作品で
ございますよ。
スピノザ的には、とにかく登場人物が 多 す ぎ る 。
のでございます。
なんの工夫も入る余地はないものと思われます。
>>749 や、やはりそうでしたか、ほんのちょっとかけらというか1涅槃静寂でもと
期待したウリは禍の国のことを知らなかったニダか・・・謝罪はするが賠(略
たった11ページだからこそ趣向を凝らさないと・・・水子の年を数えるのは
やめます。はぁと
金田一少年とか名探偵コナンが稀代の名作に思えてきましたよ… コナンなんて今まで何回山荘密室タイプに遭遇してきたか、って思う訳ですが、 その中にこんな低レベルのものなんて一本もなかったもんなー。
>>751 少年ジャンプに代表される週間漫画誌は競争が
シビアなんですよ、評判が悪ければ即:oo先生の次回作に
ご期待を!なんだそうです。無事これ名馬みたいなものです。
>>750 >ほんのちょっとかけらというか1涅槃静寂でもと
>期待したウリは禍の国のことを知らなかったニダか・・・
いあいあ、はすたー。
あ、違った。
いえいえニム。やはりそのように愛欲に迷うことこそ、人類の
人類たる所以かと。
そのようなお心こそ、ホモサピエンスの真の心根かと愚考いたします。
>>751 >金田一少年とか名探偵コナンが稀代の名作に思えてきましたよ…
これは、正直に申し上げますが、スピノザもまさかこのような惨状とは
思いもよりませんような次第でございました。
読んでも読んでも暗い闇。
コナンは、名作でございますよ。ニム。
まして金田一少年は、「占星術殺人事件」問題を除けば、かなり練れた
トリックも使われ、かなり読み応えがございました。
>>752 >、評判が悪ければ即:oo先生の次回作に
>ご期待を!なんだそうです。
スピノザは、今贔屓にしております「クロガネ」が、打ち切りポジションに
おりますので、戦々恐々としております。
>>754 ちょ、ちょっと・・・愚具って見たら禍の国が原因で終わったとも言われる
oの碁のようなストーリーでは・・・今度満喫で読んでみます。
>>755 子供が買ってくるジャンプを借りまして、読んでいるので
ございますが、オサーンには、一番分かりやすい漫画
なのでございます。(苦笑)
目付きの悪い小僧はキム田一少年より長いので、gdgdになるのも致し方ないかと(´・ω・`) コナンって当初は「金田一の二番煎じ」という評価だったのですが… それでも<`∀´>さん直輸入物件とは雲泥の差があります。 日本で形になってる(とされる)韓国漫画作品は日本の編集者がネーム切ってますんで、
>>757 >日本で形になってる(とされる)韓国漫画作品は日本の編集者がネーム切ってますんで、
ああ、なるほど、そういう仕組みなのでございますか。
ちなみに、どんな作品があるのでございましょうか?
教えていただけますと、幸甚でございます。(ぺこり)
> そして誰もいなくなった ソル・インヒョ > > ソンミンは、ユ・インチョルの首から背中にかけて、幼少時に > つけた長い傷跡があることを思い出した。 韓国警察が殺人犯の顔にマスク&モザイクかけて隠しながら、そんな ピンポイントな情報を公開する理由がよく分からないんですが、まあいいとして そこまで分かってるなら全員集めて上半身脱いで確認し合えと。 しかし、孤立した状況で中に一人殺人犯が混じってる!という状況で、話し合いにも 情報を出し合って推理合戦にもならず、即殺し合い(いや、主人公がパニクって 大量虐殺かw)になるという展開は韓国的にリアルと言えるのかも。 どうでもいいけど山小屋に到着するまでの部分が無駄に長い割に、各登場人物の人物描写や 設定が全然書けてないのがスゴいです。こういう容疑者一同の人物設定紹介マンガだけあって 金田一とかコナンは上手ですよね。いかにも怪しい無実の人間を混ぜてみたり。
推理ドラマってなにを見せたいのかが定まっていないと 最後は銃撃戦でみな死にます(´・ω・`) *今回もフォーマットを解析してみましたが忍法帖リセットのため 長文投稿は後日にでも('A`)おのれリアルプレーヤめ…
>>759 お、ありがとうございます。
「暗行御史」とはまた、ウリナラの歴史、まんまの
タイトルでございますね。
>>760 >話し合いにも
>情報を出し合って推理合戦にもならず、即殺し合い(いや、主人公がパニクって
>大量虐殺かw)になるという展開は韓国的にリアルと言えるのかも。
はい。
まさに、ファビョッテ、トビデテ、ジャジャジャジャーン!!
でございますね。
昔、ハングル板で、ウリナラのミステリとは、こういうものではないか?
と推理≠ウあれておりましたもの、そのままでございます。
>各登場人物の人物描写や
>設定が全然書けてないのがスゴいです。
そうなのでございます。とにかく、無駄なことばかり書いてありまして、
肝心なことが書いてない! (少なくとも、愚劣なチョッパリには、そうと
しか思えないのでございます)。
>>761 おやおや、ニム。
ニムの解析は、楽しみにしておりましたのに。
後日、よろしくお願いいたします。
>>759 えっ、あれでですか?
伏線なしの唐突どんでん返し、登場人物の描写のブレ等
ミステリと同じ欠点が多々あったのに。
元はどんなんだったんだろう。
悪魔弁護士も弁護される奴に共感・同情しにくかったしなあ。
今韓国人原作者切って日本人原作者で連載してますが
新しいキャラが出るとそっちに視点が移って、主役が定まらない感じがするのは
原作者か漫画家かどっちの責任なんだろう。
あの原作者の前の作品読んでないから、いまいちわからないんですが。
>>763 原作の尹仁完をコントロールしきれなかったのでは?
比較的短いエピソードで完結している間は、編集がネームで手を入れれば
それなりに辻褄が合って問題ないものに仕上がるけど、「滅亡した聚慎に関する
壮大な物語」を描くとなると、原作者を完全にシカトでもしない限り、原作者レベル
でのストーリーの矛盾は、ネームの手直しでは埋めきれんでしょ。
ある程度の長さを持った物語の構成ができない、というのが韓国人の能力的限界
なんでしょうな。
>>764 >ある程度の長さを持った物語の構成ができない、というのが韓国人の能力的限界
なんでしょうな。
それをいうとイルボンでも本宮ひろ○や村上もと●とかちょっとgdgdになりやすい
方も見えますぜ、まあLvが数ケタ違うかもしれませんが。
>765 本宮ひろ○は登場人物の造形が上手いし(女性などには嫌われるかもしれませんが) 無茶な展開も力づくで話を纏めあげられるし、村上もと●は昔も今も細部がものすごく 精密で正確(JINの医療や江戸時代の考証は素晴らしい)なので、比較対象が最初から 間違ってます。 誰ならいいか考えましたが、グインサーガがgdgdなまま終わってしまった温帯かなと思ったら あれも最初の20巻位は傑作だったわけで、日本では今まで紹介された韓国ミステリみたいな 箸にも棒にも掛からないような初手からgdgdなヤツは発表の機会すら与えられない、ってことに 気づいたですよ。 こうやって日本で活字になってスピノザニムに読まれる機会に恵まれたのも、単に「韓国人だから」 ってだけの下らん理由だとしか。英米ミステリでこのレベルの連中のアンソロが日本で 翻訳発行されますか? こんな低レベルなもの、されるわけありません。韓国枠だから許されてる、 それだけです。
>>766 本さんの作品の主人公の首を持って行った刺客が敵を殺して大団円というのは
強引で清々しくさえ思えましたw
村さんのjinは大好きで一つ一つのエピソードは専門家から見てもケチが
つけにくいものでしたが、脳内胎児という謎が消化不良で終わって残念でした。
龍は…・略
温帯はあと3年生きていれば完全にまとめられたんです!キリッ
>>766 雑誌の「落ち目の韓流れ」の多くが、ページ買い取って雑誌もまとめ買いするニダーのハク付けに協力して
経営難を乗り切ろうとするパターンですが、
それは今まで築いてきた読者との信頼関係を地に落とすよね。
おはようございます。
数十年ぶりで、オリンピックイヤーにはまってしまった、
いけないスピノザです。
>>763 >>764 >伏線なしの唐突どんでん返し、登場人物の描写のブレ等
>原作の尹仁完をコントロールしきれなかったのでは?
ううむ、なんとなくニラニラとウォッチできそうなマンファでござい
ますね。
ちょっといけない心を持ちまして、「新暗行御史」第一巻を注文
してしまったスピノザでございます。
>>765 >>766 >>767 本宮氏も、村上氏も、広げた風呂敷と言いますか、広げた絨毯
の大きさが違いますからねえ。ハンカチをたためないコリアン
ミステリと同断に語るのは無理かと思われます。
温帯は……。
二十年ほど前に病気をしてしまってから、グインの勇姿を拝めない
まま、九十巻ぐらいで挫折してしまったら、温帯自身があんなことに。
それにしてもお母さん、あの魔界水滸伝、どこに消えてしまったんで
しょうねえ。(遠い目)
>>768 >今まで築いてきた読者との信頼関係を地に落とすよね。
そうでしょうねえ。
スピノザは、雑誌本体はほとんど読まずに、ネット情報だけで
ございすが 、AERAやプロ市民の嗜好品、「習慣」金曜日なら
ともかく、結構、え、こんな雑誌が! と驚くような雑誌が、河童
よろしく溺れそうになりながら、ドンブラコッコしておりますねえ。
>>768 ミステリ周りは、韓国でもミステリを育てようと交流を重ねてきて
「日本でも是非作品を発表させてくれ。自信作を持ってくるから」
と言われて断りきれなかったんじゃないかなあ。
何十年と付き合いのある相手にそう言われたら
「あんたの所は何十年たってもレベルが低すぎるからダメ」と言って
断るのも難しいでしょ。
>>769 > ちょっといけない心を持ちまして、「新暗行御史」第一巻を注文
> してしまったスピノザでございます。
最初のうちは、短編だけなので日本の編集者にきちんとコントロール
できていて、比較的まともに読めます。
そこで、「韓国の漫画って実はそこそこのレベルなんじゃなかろうか」
と誤解すると痛い目にあいますw ご注意くださいwww
>>771 韓国の文化とか消費者を「育てて」、正規ルートでの日本コンテンツ受け入れを促進しようとする動き、
色んな方向であるけど…
最後は裏切られて恨まれて終わるんだよね。
歴史的にそうしかならないのはわかってるのに、なんでそっちに手を出すやら。
>>771 いらっしゃいませ。
>ミステリ周りは、韓国でもミステリを育てようと交流を重ねてきて
>「日本でも是非作品を発表させてくれ。自信作を持ってくるから」
>と言われて断りきれなかったんじゃないかなあ。
う、うーん。
ここでも、チョッパリの善意が空回りしているのでしょうか。
>と誤解すると痛い目にあいますw ご注意くださいwww
は、はい! 心します。ピシッ。敬礼。
772
>最後は裏切られて恨まれて終わるんだよね。
ポス子鉄鋼の経緯なんか見ておりますと、その線で確定で
ございましょうね。
「恨まれて終わる」
774 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/04(土) 11:16:46.60 ID:Tia1tYql
さて、スピノザが所有しております、韓国ミステリの短編も、いよいよ 最後の一編となりました。 では、投下いたします。 親友 ソン・シウ グッドフレンド動物病院を経営している、院長の私は、シュナウザー犬の ナバギを、顧客のヨンギョンから預かっている。 ナバギは、四ヶ月ほど前にヨンギョンに拾われてきた捨て犬である。吠え癖 があり、皮膚病を患っていた。それを、ヨンギョンは動物病院に連れてきたのだ。 (ヨンギョンが、感じのいい女として描かれているわけではない)。 ヨンギョンは、ナバギを預けた後、車に乗った。助手席に、野球帽を目深に かぶった男が乗っていた。 約束の日に、ヨンギョンは、ナバギを受け取りにこなかった。 連絡が取れないので、私は、隣の不動産屋に行き、ヨンギョンの住所から、 道順を聞こうとする。(カーナビは?)
775 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/04(土) 11:17:24.43 ID:Tia1tYql
ヨンギョンは、ウジョン不動産の社宅化してしまったマンションに住んで いた。 不動産屋の女社長は、 「そこの社員は誰も犬を飼っていないはずだけど」 と言い、なのに 「ウジョン不動産の社員に会うと、犬の吠え声でまいっちゃうって言ってたわ」 と矛盾する証言を行う。(この証言の矛盾は、十二行の中で起こる!) ウジョン不動産の社長夫婦も、この狭いマンションに住んでいる。娘は結婚し、 息子は軍隊に行っているので、夫婦二人にはちょうどいいのだ。 私は、ヨンギョンの住む平和ヴィラまで行く。 唐突に、私は、獣医になりたいと父に言ったときに、 「何をバカなことを」 と叱られたことを思い出す。父は、犬はもちろん、父自身以外の誰も 愛したことなどなかったのだ。 家出した母のことを思い出し、センチメンタルになったりもする。
776 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/04(土) 11:17:57.31 ID:Tia1tYql
ナバギを拾った後、ヨンギョンは、足繁く動物病院に通い、予防接種 などを受けさせた。 何でも食べる癖のあるナバギは、ボールペンのキャップを飲み込み、下痢 したこともあった。 そんなナバギを、キチンと面倒を見ていた。 そういうヨンギョンが、ナバギの引き取りを二日も忘れるはずがなかった。 (おお! 珍しく、回想シーンですね。しかも、ダブルで)。 平和ヴィラ三〇二号室、ヨンギョンの部屋の呼び出しベルを鳴らす。 なんの反応もない。 隣の、三〇一号室からオバサンが現れ、ヨンギョンは、事件で死亡した と告げる。
777 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/04(土) 11:32:59.21 ID:Tia1tYql
私が、呆然としていると、段ボール箱が上体にぶつかった。 後から、また段ボール箱を持った、目つきの鋭い男が階段を登ってくる。 ナバギが、ワンワンと吠える。 私は、ヨンギョンの青白い死体を幻視する。 その後から、ブドウの箱を持った中年女性が上がってくる。 その中年女性に向かって、 「三〇二号室の犬ですって」 と三〇一号室のオバサンが告げる。 私は、その中年女性に何があったのか聞くと、 「自己か何か分からないけど、とにかくヨンギョンはなくなった」 と言う。 仕方がないので、私は、ナバギを連れてマンションから出た。 駐車場に、二人の刑事がいた。その一人が、 「グッドフレンド動物病院のキム・ドンピョ院長ですね」 と聞いてくる。(ここでやっと主人公の名前が分かる)。
778 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/04(土) 11:33:38.98 ID:Tia1tYql
私が、ヨンギョンの携帯に連絡を入れたのを知り、あいたいと思っていた のだそうだ。 二人の刑事の話によると、ヨンギョンは勤めていた設計事務所の同僚によって、 発見された。 数回にわたって顔を殴られ、押し倒されたところ、テレビ台の角に、 頭をぶつけて亡くなったらしい。 計画的な犯行ではないが、諮問などは拭き取られており、証拠は隠滅 されていた。 死亡推定時刻は、土曜日の夜九時から、日曜日の朝四時の間である。 (どうしてこんなに幅があるんだろう?)。 近所のピザ屋が、ピザを届けたときに、浴室に男がいるのが分かった、 と証言する。
779 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/04(土) 11:34:37.20 ID:Tia1tYql
しかし、被害者は、性的に奔放な生活を送っていて、色々な男と短く 関係を持っては分かれているので、容疑者が絞りきれない。 そう言えば、私は、人の姿を無意識に記憶してしまうのが特技で、 見たことのあるたいていの人物は思い出せるのだが、例の、助手席にいた 野球帽を目深にかぶった男は思い出せない。(何の伏線もなく、唐突に 出てくる特技)。 そこで、チョン刑事は、私に提案する。 犬、つまりナバギに、容疑者を面通しさせてみようというのだ。(バウ リンガル!)。 渋る私を説得し、二人の刑事は面通しを承知させる。 まず、第一発見者のイ・ジンミョンの面通しを行う。 ジンミョンは、ヨンギョンと関係があり、真剣に付き合おうとしたのだが、 つい最近簡単に振られてしまった。 「腹が立ったでしょう」 という刑事の言葉に、ジンミョンは、 「ヨンギョンというのは、昨日まで好きだと言っていた男を、今日は分けもなく 振る、そんな女だったんです」 と言う。 ナバギは、ほとんど反応を示さない。
780 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/04(土) 11:42:47.80 ID:Tia1tYql
次いで、中年の下腹だけが突き出た男が入ってくる。キム・テファという男だ。 妻子がある、ヨンギョンの直接の上司である。 しかし、妻子はカナダに親子留学に行っていて、一人で韓国に残っている。 いわゆる、キロギ・アッパである。 テファは、ヨンギョンが多情な女だという噂を聞き、一度熱いメールを 送ったことがある。 しかし、それだけだと言う。 ナバギは、やはり反応を示さない。 と、ナバギが、いきなり私の膝から降り、 血の混じった水気の多い便を出した。 私は、ナバギを連れて動物病院に戻り、ナバギのレントゲン写真を撮る。 ナバギの胃の中には、金属片のような異物があった。 私は、開腹手術を行う。 ナバギの胃から出てきたものは、 軍人の認識票だった。 その名前は、 ハン・ウジョン。 ウジョン不動産の社長の息子。 軍の休暇中に帰ってきて、関係を持ったのだろう。 ハンの帰隊を前に、二人は小旅行を行い、そのときにナバギを預けに来た。 そして、些細な諍いから、ハンはヨンギョンを殺してしまったのだろう。 私は、ナバギを抱きしめた。
781 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/04(土) 12:00:55.02 ID:Tia1tYql
◎感想 う、うーん……。 一応、ナバギが、ボールペンのキャップを飲み込んでしまったことが、 ハン・ウジョンの認識票を飲むことの伏線になっているんですね。 まあ、こうやって、伏線があることや、時間線をいじっていることなどは、 加点になるのかも知れませんが……。 なにぶん、あまりにもつまらないのですね。 退屈そのもの。 ナバギという犬が可愛くないし。 ヨンギョンも、奔放だけど魅力的な女、という風には書かれていないので、 視点はぶれないんですけど誰に感情移入していいのか分からない。 それなのに、延々と事件が起こらずに、動物病院の退屈な描写が続く。 これは、その後に、超絶的なトリックが待っていることが分かっている 大家や、もの凄く魅力的な文章が書ける名文家以外やっちゃいけないでしょう。
782 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/04(土) 12:01:30.51 ID:Tia1tYql
そして、何と言っても、ヒロインであるヨンギョンの人物像が、支離滅裂 です。 少なくとも、ミステリを読む限りでは、韓国人作家は人物像の統一性、 に全く考慮を払わないものと推察されます。 これは、もしかすると、悪いお爺さんが懲らしめられて、いきなり良い お爺さんに心を変える、といった、説話風の物語を語っていた時代から、 心性が進歩していないのかも知れません。 その場その場の、作者の都合で登場人物のキャラがころころと 簡単に変わってしまうように見えます。 それにしても、うんちやおしっこの好きな国民でございますね。 本当に、フロイトか筒井康隆にでも、精神分析をしてもらいたい ミンジョクでございます。 というわけでして、このレポートも、不可、でございますね。
783 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/04(土) 12:02:24.60 ID:Tia1tYql
ええと、こうしてアンソロジー「コリアン・ミステリ」に収録された 十三編。 「ミステリマガジン」と「ジャーロ」に掲載された、八編。 合わせて、二十一編の韓国ミステリ短編を読んできました。 多分、今、現在、日本語で読める短編は、全部読んだものと思われます。 すべて、韓国人が、日本でも通用する、と自信を持って送り出してきた もののようですので、スピノザは、次のように断言できます。 韓国に、世界的に通用する、ミステリ短編は存在しない=Bと。 まして、論理的な推理に基づいた、推理小説、はない、と。 それで、当初、短編がだめでも、長編ならあるかも知れない。 という、超絶的に希望的な観測の元に、長編を読んでみようかと思った のでございます。
784 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/04(土) 12:19:09.27 ID:Tia1tYql
しかし、上の方で、少しリハビリをした方がいいのではないか、という ご忠告を頂いたり、また「韓国文学」なども入れてみたら、というご忠告を 頂いたりもいたしました。 そこで、スピノザ、コスイことを考えたのでございます。 中上健次編。「韓国現代短編小説」というアンソロジーを、スピノザ、 所有しておるのでございます。 この他にも、二、三韓国現代文学を手に入れております。 これをネタ元に、韓国文学、 ノ ー ベ ル 文 学 賞 への道を、 探訪してみようか、などと考えたのでございます。 というわけでして、このスレ、 もうちょっとだけ続くんじゃ。(苦笑)
うぇーーーーぇん、こんなのはミステリーじゃぁない、ただの日記だ!!! 認識票が犬の胃から派遣された・・・これが終わりでなく謎の始まりなら・・・略 真犯人のトリックとは考えないのか・・・小一時間問い詰めたい 刑事が事件の詳細を関係者に漏らすなんて・・・杉下右京を派遣しろ! 化の国の法医学がどんだけ遅れているんだ、ボーンズかダメなら 海堂尊の検視官呼んで来い。 主人公の人の姿を無意識に記憶する特技って何の役にたった?! ぜいぜいぜい・・・疲れた 韓性熱中症かもしれん スピノザニム懲りずに次の物を4649
苦行お疲れ様でございますw 資料性を高め、あとから自分でも読んでみたいと思う物好き(いないと思うけど) の便宜をはかるためにも、各短編の初出誌を書いておいていただけると、 なおよろしいかと思います。 しかし、「被害者が死ぬ前に医者に預けた犬から見つかった遺留品」では、 状況証拠としてすら不十分だよな。 殺害の当日、現場にそれがなかったのは確実なんだから。
スピノザ様、苦行お疲れ様でした。 韓国人は話を一から作るのが苦手なら、昔話とかを元にミステリを書くといいんじゃないかと思いました。 朝鮮民話「ねぎを植えた人」あたりは弄れば面白いミステリになるのではと思います。 ミステリよりもホラーになりそうではありますが。 「ねぎを植えた人」あらすじ ある国で、人間が牛に見えるという恐ろしい病気が流行りました。 沢山の町や村でこの病気が流行り、病気にかかった人たちは、 お互いに牛に見える人間を食べようと思って殺し合いました。 しばらくして、この病気には。ねぎが良く効くということがわかり、 ひとりの男が自分の畑に一生懸命ねぎを植えはじめました。 男は沢山ねぎを植えて、病気にかかった人々に食べさせ治したいと思っていたのです。 しかし、この男の村にも病気が流行り始めました。 男は一生懸命畑で働いています。 男の畑の近くに、病気にかかった人たちがやって来ました。 病気の人たちは、「畑の中に牛がいる。殺して今夜はご馳走にしよう」と言って、 ねぎを植えた人の畑に入り込み、男を殺してしまいました。 殺した人たちは、牛だと思ったものが人だということに気づいて、 自分たちのしたことを悔やみ泣きました。 そして、彼らは植えてあるねぎを食べ、病気が治りました。
>>787 うわーっ
ねぎを植えた男ってこんな話だったとは‼
楳図かずおの漂流教室かよっ
まんが日本昔話で放送してたらトラウマ
ですよ。
今までアップしたどの韓国ミステリーより怖かったかも
>>785 >うぇーーーーぇん、こんなのはミステリーじゃぁない、ただの日記だ!!!
はい、まさに!
前半は、それこそ厨二病患者の痛い日記を延々と読まされて
いるような気分になりました。
>スピノザニム懲りずに次の物を4649
ありがとうございます。しばらく続けたいと思っておりますので、
是非、今後ともご贔屓に。(ぺこり)
>>786 ありがとうございます。
分かりました。分かる限り、初出誌を探してみます。
>状況証拠としてすら不十分だよな。
そうなのでございますよ。
韓国の警察も、ケンチャナヨ体質に染まっているのか。
実は、読みかけております長編推理? でも、日本の警察なら
考えられないような捜査をするのでございます。この長編に
関しましては、また後日。
>>787 ありがとうございます。
しかし、かの国は、古い民話などもどうやら貧弱な模様なので
ございます。
妖怪と言えばトッケビ≠オかいなかったりしましす。
何と言っても、「昔々」が「虎が煙草を吸っていた頃」になってしまう
お国柄ですから。
タバコって、お前、そんなもの朝鮮半島に入ったのは四〜五百年前頃
だろう。それが、いつとも知れぬ大昔、でいいのか! と小一時間
問い詰めたいところなのでございます。
それにしましても、この「ねぎを植えた人」。いつ読んでもシュールな
内容でございますねえ。
>>788 いらっしゃいませ。
>今までアップしたどの韓国ミステリーより怖かったかも
はい、怖いお話だと、スピノザも思います。
でも、かのお国のリアルを、かなり忠実に反映した物語
のような気もいたします。
>>787 (´-`).。oO(蒲松齢の聊齋志異に有りそうな話ですねw)
(;´-`).。oO(聊齋志異を思い出したら、画皮をもう一度見たくなりました・・・・)
<>
人々が泣いたのは、両脚牛を喰い終わってから葱を発見したからだと思うの… 本作も「お勉強小説」でした。 途中の薀蓄が本筋の展開になんら寄与していません。改稿の必要も認められません。 没。
>>791 刺青ニム。
「聊齋志異」とは、また凝ったものを。
スピノザは、あの手の怪談は苦手なものでございますから、
(恐がりなのでございます)読んだり見たりはしておりませんが、
「画皮」でググりましたら、ちょっとガクブルなお話のようで……。
>>792 >途中の薀蓄が本筋の展開になんら寄与していません。
これも不思議なのですねえ。
江戸川乱歩賞作品の、悪いところばかりを真似したのでしょうか?
>>793 「自分は頭の良い人間だ」と主張しているわけです。
適当に難しいことを並べていればそれっぽく思えてくるのでしょう。
お手盛りで酔いしれている分には何も言いませんが、これで金取るんだから話は別です。
>>793 (´-`).。oO(映画の画皮は1も2も近年見た中では)
(´-`).。oO(秀逸な作品ですので、お薦めです)
(´-`).。oO(原作ほどグロくなく、妖(あやかし)をテーマに美しく描かれてます)
(´-`).。oO(音楽を担当したのが、日本人の藤原いくろう氏なので)
(´-`).。oO(日本人には耳からも入りやすい作品かと)
(´-`).。oO(画皮の大ヒットで、メインキャスト3名をそのままに)
(´-`).。oO(新たなストーリーで2を作ったのですが)
(´-`).。oO(支那が舞台なのに、平安な雅さが映像や音楽にも足され)
(´-`).。oO(違和感無く楽しめました)
(´-`).。oO(2のバージョンの主題歌MVを置いておきます)
(´-`).。oO(雰囲気だけでも味わってくださいw)
http://www.youtube.com/watch?v=q9WTDjNn2OQ <それに比べて日本映画は・・・・・>
>>794 >「自分は頭の良い人間だ」と主張しているわけです。
なるほどねえ。
そうですね。ひたすらホルホルしているのだと考えると、
辻褄が合います。困った方々です。
>>795 刺青ニム。
主題歌、聴かせていただきました。
映像と音楽からは、何となく泉鏡花を思い出しました。
(的外れだったりして。苦笑)
ありがとうございます。
>>796 ブラウザ入れ直したら忍法のスキルが初期化されたようで書ける字数ががが
作品鑑賞ではなく商業作品としてどう売るか、という観点でしか見てませんので
ウリも偏ってますが(´・ω・`)
余計な情報ばかりで肝心の本筋がお粗末。それではいけません。
>>797 本当に、ひのきの棒の勇者の時は、字数の制限がきつい
のですねえ。お察しします。
>余計な情報ばかりで肝心の本筋がお粗末。それではいけません。
まあ、スピノザは、まだ短編しか読んでおりませんので、あまり
口幅ったいことは申し上げられないのですが……。
実は、純文学の方でも、そういう病弊が仄見えるのでございます。
韓国文学の闇は、マジで深そうでございます。
799 :
マンセー名無しさん :2012/08/04(土) 19:59:02.66 ID:oTnWYtQ9
>>765 すみません、2巻までしか読んでないんです。
その上この後もっとgdgdになるとの情報見たもんで。
サンドのヴィジュアルは好みだったんですけどねえ。
唐突は第1・2話、人物描写のブレは特に2巻後半の話の島の少年についてです。
第1話のオチも後のキャラ描写とは無関係で、1回限りだったような。
本日の苦行お疲れ様でした。
この話、ミスマガが図書館にあったので、借りて読みました。
で、スピノザ様のあらすじではなく、読んだ感想を。
散々文章ひどいと言われてたので構えていたせいか
思ったよりは読みやすくい、普通につまらない小説
ナバギは手のかかる犬だけど、「自分以外この子の面倒を見る人はいないだろう」と
強調してるわりには、獣医に連れてくるなどの「行為」ばかりで
ヨンギョンの可愛がってる心情が描かれてない。
タイトルにナバギを関連付けてるし、描写が多いので
ナバギと殺害理由に関連あるのかと思ったら、無関係。
結局「腹に証拠が」という道具立てに出しただけの印象。
獣医がヨンギョンを思慕してるような描写もあるけど、はっきりしない。
人の容貌を覚えるという獣医の特技は最後に使うものの、特技にする意味はない。
全体に無駄な描写・設定が多くて筋立てやキャラ描写に生かされていない。
推理もトリックもないんだから、都会に一人で暮らす女の寂しさを
テーマにするとか、犬を支えにふしだらな生活を変えようとしたら
そのせいで殺されたとかなら、まだ読めたのに。
軍籍認識票のあり場所が事件解決のキーであるなら、別に犬でなくとも成立します。 なんでも口に入れてしまう幼児でも成立するのです。 だから「この作品はこのアイデアでなければ成立しない」という検証ルーチンから見ると がっちりと穴が開いております。 >人の容貌を覚えるという獣医の特技 認識票が出てくるんだから馬鹿犬でも盲人医師でも問題ないと思われます…
「そこにあるはずのない物体から犯人が特定される」 今回の事件発覚にいたるパターンがこれですが、アイデアらしいものがこれしか存在してませんね。 犯行発覚に犬を介在させるなら仕掛そのものが欠けている。 枝葉を付けるのは、基本構成確立のあとで好きなだけ繁らせればよろしい。落ち葉を集めても巨木にはなりませぬ(´・ω・`)
>>774 > 親友 ソン・シウ
皆さんも書いているように、この話で一体何を描きたいのかさっぱり分かりませんね。
今まで紹介された短編も、話のテーマってものが見当たらなかった気がします。
小学生の社会見学の感想文に似てます。見たこと、体験したこと、その時考えたことを
順番にだらだらと書いているアレ。
この話は特に、途中で意味もなく唐突に父親を回想したりして、書いている最中に思いついた
ことを推敲せずにそのまんま書いてみました、感がスゴい。事件の遠因に上手くいかなかった
親子関係があったとか普通はあるもんですが。
探偵役の主人公の過去回想や、日常の詳細などの描写は宮部みゆきなんかがやったらきっと
面白いんでしょうが、この作者じゃ邪魔にしかなってませんね。
803 :
マンセー名無しさん :2012/08/04(土) 21:42:21.72 ID:oTnWYtQ9
>>800 >認識票が出てくるんだから馬鹿犬でも盲人医師でも問題ないと思われます
一応ラストで獣医が「あの時マンションですれ違ったあの男が…」
という描写をやっており、そこへの伏線のつもりのようなんです。
が、それでもおっしゃるように「まったく不要な特技」だと思います。
韓国人ってのはよっぽど人の容貌を覚えられないんだろうかと思っちゃいます。
日本含めた他国のミステリでは、顔覚えるのが苦手な自分なんか反対に
「よく見かけただけの人の顔を覚えてられるなあ」と思うんですが。
実際一つでも読んでみると、余計なというか無駄な枝葉が多いので
あらすじまとめるスピノザ様の苦労が忍ばれます。
私は苦行はとてもできませんので、今後の紹介をwktkしながら待っております。
ペラ20枚あったとして、そこにどれだけ入るのかが把握できていませんねぇ。 韓国の物書き全般に共通してますが。 誹謗に近くなりますが、推敲してないんじゃないでしょうか(´・ω・`)
>>803 >韓国人ってのはよっぽど人の容貌を覚えられないんだろうかと思っちゃいます。
だって… 別人レベルで顔が変わるのが日常的だから…
>>799 おお! 素晴らしい。
ニムも苦行なさったのですか!
>普通につまらない小説
はい。ただ、これが韓国ミステリを代表して、イルボンに
紹介されてきた、という点ががががが……。
>>800 >>801 >別に犬でなくとも成立します。
もうね、この一言で、すべてが言い表せてしまう点が……。
>>802 >探偵役の主人公の過去回想や、日常の詳細などの描写は宮部みゆきなんかがやったらきっと
>面白いんでしょうが、
当人は、真似をしているつもりなのだと思います。
まったく、真似できてないのでございますが……。
>>803 >あらすじまとめるスピノザ様の苦労が忍ばれます。
子供に、「好きでやってるんだろう。苦労してないじゃん」
と言われてしまいました。ショボーン……。
>>804 >ペラ20枚あったとして、そこにどれだけ入るのかが把握できていませんねぇ。
これが、不思議なのでございます。
スピノザのような素人でも、原稿用紙の枚数は、ある程度
把握して書いておりますのに。
>>805 >だって… 別人レベルで顔が変わるのが日常的だから…
爆笑!!!
808 :
マンセー名無しさん :2012/08/04(土) 22:39:04.15 ID:TAtdU1vm
容貌が覚えられないんじゃなくて、同じ人物の容貌が会うたびに違うだけなんじゃないかな
ところで皆様、気付きましたら、479バイトでございます。 文学全般についてのスレッド、ということで、以下のようなスレタイ、 テンプレで、新スレッドを建てるか依頼したいと思うのですが、 いかがでしょうか? 【ノーベル賞への】韓国文学【どこでもドア】 武の国イルボンに対して、文の国ウリナラ。 ウリナラの誇りにかけて、ノーベル文学賞を取る! こう宣言してから幾星霜。 胸像を乗せる台座と、写真を入れる額縁の準備だけは万端なのに……。 そんなカンシャク裂けるウリナラ文学について語るスレッドです。 ただし、縛りは緩く、スレの流れに身を任せ、韓国文化全般につきましても、 話題にしたいと思います。 新スレッドを建ててよろしいかどうか、ご検討をお願いいたします。
>>808 >容貌が覚えられないんじゃなくて、同じ人物の容貌が会うたびに違うだけなんじゃないかな
(笑)
本当に、免許証やパスポートは、どうするのでしょう?
コリアン・ミステリの2で構わないのでは。 下手に拡大すると妙なウィルスが常駐して面倒なことになるような気がします(´・ω・`) 話題は謝罪と賠償もといお天気と家族の二つだけ。いいわねヘンリー?
新スレ案、賛成です。 それと、韓国では名前や顔だけじゃなくて生年月日も変えられるとか。 なんでそこまで徹底的に自己を否定するんでしょうかね。
験が悪いからなんでも換えるってのは、風水思想系の悪用だと思いますよ。
ええと、明日の午前中まで、ご意見をお待ちしております。
815 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/05(日) 08:45:21.98 ID:W4Zi9fL/
おはようございます。 すみませんが、ちょっと上げさせていただきます。
あれ、人がいないですねぇ。スピノザ様、深く静かに続けていただければ 幸いに存じます。 しかし私はコリアは滅ぼされるべきであると思う
コリアン・ミステリだけだと、ネタが続かないような気がするんですが…
>>817 狐狸庵文芸全般についてということでいかがでしょう?
しかし私はコリアは滅ぼされるべきであると思う
819 :
スピノザ ◆ehSfEQPchg :2012/08/05(日) 12:13:52.36 ID:W4Zi9fL/
新スレ建立に、ご異議は取り立ててございませんようですので、 以下のスレタイで、建ててみようかと思います。 新スレも、ご贔屓にお願いいたします。 【ノーベル賞への】韓国ミステリ等【どこでもドア】
今、スレ建て代行をお願いしてきました。 新スレが建ちましたら、今後もご贔屓にお願いいたします。 なお、このスレは、韓国全般に関する、雑談スレとしてでも ご活用いただけたら幸いです。
>>819 しかしノーベル賞は文学、経済、平和はgdgdですから・・・
火の国の唯一のノーベル賞が平和賞、イルボンの文学賞が
大江何某、美国の破産経済学者・・・しかし私はコリアは滅ぼされるべきであると思う
>>821 日本人の文学賞2人めは安部公房であるべきだったよなあ。
三島由紀夫は諸々の事情で無理としてw
乙ですー
新スレ立て乙です。
827 :
マンセー名無しさん :2012/08/05(日) 20:43:11.94 ID:6KhbVRBb
大江より筒井康隆の方が日本人としては説得力ある気がする。 阿部公房が惜しかったのは賛同。
>>827 筒井康隆がノーベル文学賞などということになれば、
SF村は、狂喜乱舞、水着開脚の獅子踊りとなりましょう。
スピノザも、胃を切ってからめっきり弱くなりました酒で、
一晩中飲み明かすことと存知ます。
もうちょっと残っているのでぬるぽ。 なぜ<`∀´>さんたちは、ウリナラ小説が日本他で高く評価されていると思えるのだろう。 彼らは二言目には「日本語って簡単ですからw」と嘯くけど、そういう増長した思考である限りは その、簡単な言語しか使わない遅れた文明に受け入れられない理由にたどり着かないでしょうな。 日本国内の羊羹文学者が褒めるから、なお自省能力を失ってノーベル賞がどうこうと浮かれるのでし。 何の益もない文学賞獲得に汲々とするより自国の出版市場を拡充するとか、 ハリー・ポッターやペリー・ローダンといった世界中が読む児童文学を産む努力でもしたらどうか。 ポッターは面白くありませんでしたがね…とりあえず売れたし(´・ω・`)
>>829 まだちょっと残っているので、
ガッ!!!
>ノーベル賞がどうこうと
スピノザも、少し調子こいてしまいまして、次スレのスレタイに
うっかり「ノーベル賞」などと入れてしまったのでございますが……。
いやはや、ウリナラの「純文学」のレベルの、あまりと言えばあまりな
陋劣さに唖然としております。
あれでは、あの民族史観高等学校の台座に乗るべきウリミンジョク
個人が現れるのは、弥勒の下生を待つよりも覚束ないことかと
存知ます。
>ハリー・ポッターやペリー・ローダンといった世界中が読む児童文学を産む
ニム。
そ、それは少々……。木に魚を求めるより難きことかと。
無理難題が過ぎるというものでございます。
スピノザは、ローダンは95巻ほどで挫折してしまったのでございますが。(ショボーン)
831 :
マンセー名無しさん :2012/08/06(月) 23:37:53.00 ID:GPincC1F
児童文学って言っても、そもそも基礎になりそうな民話もアレですし 絵本でも「子犬のウ○チ」とか、病気のおばあさんの枕元で孫が洗面器にウ○チしてるのとか 男がお尻突き出して女性に向かって放屁だかウ○チぶっ掛けてるんだかしてるのとかですし。 世界的に需要は見込めないんじゃないかと。 文学ではないですが、長編アニメもことごとくコケてる模様ですし いかにも韓国らしい「アーチ&シパック 世界ウンコ大戦争」もやっぱり… 子供向け5分番組のアニメではホルホルしてましたが、あまり未来は明るくなさそうですね。
>>829 >ペリー・ローダンといった世界中が読む児童文学
読んでいたら100巻くらいでおじさんになってしまった
ウリが通りますね・・・邦訳でしたけれど
しかしあれに付き合っている読者ってどれほどいるのか???
>>832 こち亀に付き合っている日本人ぐらいにはいるんじゃないかなあw
サー、まるぺは原作1000巻(翻訳版は500巻目前後)からが本番というもの!(`・ω・´)
>>831 >絵本でも「子犬のウ○チ」とか
あの表紙を見たときは、いささかショックを受けたものでございます。
>いかにも韓国らしい「アーチ&シパック 世界ウンコ大戦争」もやっぱり…
そうなのでございますか。
どこまでも、排泄物から離れられないミンジョクなのでございますねえ。
>>832 >読んでいたら100巻くらいでおじさんになってしまった
ナカーマ。なのでございます。
>>833 こち亀は、もの凄いものでございますねえ。今でも、ジャンプで頑張っておりますから。
>>834 ロ、ローダンは500巻まで行ったのでございますか!!
読むことを再開いたしましても、一生読み終われそうにございませぬ。(ショボーン)
第1000話「ダー・フロストルービン(無限艦隊)」の同人抄訳を読んだのが 既に四半世紀前であったような気がしますが、毎月新刊が読めるのはローダンだけ(`・ω・´) あまりにも長い作品のため翻訳データの蓄積が半端ではなく、 自動翻訳システムのプロトコルのテストベッドとして使われているそうで。 リュスケル!
>>830 スピノザさん。
ローダンシリーズですか。懐かしいですね。
私も読んでましたよ。
古本屋で買った"A1の破壊工作者"がきっかけですね。
私が好きなのはアトランと言う人物の一人称での回です。
一つの本に二章ずつ載せられているんですよね、あのシリーズ。
それから前後に進んで全巻コンプリートを目指したのですが・・・・・挫折しました。
巻数は憶えていないのですが、
確か、「アンドロメダ星雲の島の王たち」の回の途中までは読んだと思います。
"テフローダー"と言う異星人達が出てくるやつです。
(こう言えば、概ねの巻数が解る方々も居られるでしょう。)
あのシリーズは現在も刊行されているようですが、
スピノザさんと同様に挫折してしまいました・・・。
何時終わるか解らないシリーズの長大さに負けた事以外にも、
私自身の興味が、歴史認識問題に移った事も有ったのですが。
ふっと思ったんですが… ミステリーよりある意味闇が深いような気がしないでもないんですが、 かの国では…存在してるんでしょうか、SF…
>>836 >あまりにも長い作品のため翻訳データの蓄積が半端ではなく、
>自動翻訳システムのプロトコルのテストベッドとして使われているそうで。
なーるほど、でございます。
毎月のように、ローダンとグイーンを読んでいた頃が懐かしゅうございます。
>>837 アトランでございますか。
いやあ、それを読んでおりました頃は、もの凄い番長高校に勤務しておりまして、
ひととき現実から楽しく逃避しておりました。
>>838 >ミステリーよりある意味闇が深いような気がしないでもないんですが、
>かの国では…存在してるんでしょうか、SF…
そ、それは、ニム。
言ってはいけないことでございます。
SF村の住人スピノザが、ミステリでスレを建てざるを得なかったのには、
それ相応の分けがあるのでございますから……。
グ、グイーンって、なんだ、オレ……orz グインサーガのことでございます。
>>839 >いやあ、それを読んでおりました頃は、もの凄い番長高校に勤務しておりまして、
>ひととき現実から楽しく逃避しておりました。
久しぶりに見ましたね。「番長」と言う言葉。昔は居たようですが。
確か、学校によっては、
「表番」と「裏番」がいるらしいと言う話をどこかで読んだ様に思います。
私の考えですが、今は不良が変質した上に便衣兵化しているから、
誰が不良で誰が普通ないしは真面目な学生か解りません。
うっかり接触してしまうと、大津事件の様になってしまう。
昔は、不良達は意図的に特異な服装をして、区別出来るようにしていた。
それは不良達の意図するところではなかったのかもしれませんが、
結果として、一般学生や教師が不良達に対して用心する事が出来た。
今は違いますからね。かなり怖いですよ。
ローダンシリーズですが、初期巻の翻訳版あとがきによれば、
あれは本国ドイツでは駅売りのペーパーバックで、広告が載っているそうです。
その広告がアダルト関係のだったから、翻訳者の方は困ったそうですね。
>>841 >久しぶりに見ましたね。「番長」と言う言葉。
そうでございますね。
スピノザは、田舎育ちでございましたから、番長などという
ものは漫画の中にだけいるものだと思い込んでおりました
のでございます。
それが、赴任した首都圏の高校が、近隣百の中学校から、
元番長が全員集合するという、とんでもない高校でござい
まして、文弱の徒のスピノザは難儀いたしました。
>その広告がアダルト関係のだったから、翻訳者の方は困ったそうですね。
松谷健二先生は、実直な方だったようでございますから、
さぞかし困惑なさったことと思います。
>>842 >番長などという
>ものは漫画の中にだけいるものだと思い込んでおりました
>のでございます。
私も実際に見た訳じゃないんですが、そう言う人が居るらしいとの話は聞いていましたから、
現実味がないんですよね。でも、スピノザさんはそれを御覧になられていた。
元番長が全員集合するって、そこは凄い学校だったんですね。
なにはともあれ、無事で良かったです。
今だから、こうして言えるのでしょうが、当時はかなり危険だったでしようから。
言うならば、そこは元番長の集束手榴弾のような学校だったのでしょうね。
>松谷健二先生は、実直な方だったようでございますから、
>さぞかし困惑なさったことと思います。
そうのようですね。あとがきにも困っている様子が書かれていました。
確か、松谷健二先生は、クルト・マイヤー著の「擲弾兵」の翻訳も手がけていたと思います。
訳本の訳者の名を見て、「ローダンシリーズを訳してた人だ」と気付いたんです。
登山が趣味でも有ったようですね。あとがきにはその話も載ってました。
>>843 懐疑主義者ニム。
>今だから、こうして言えるのでしょうが、当時はかなり危険だったでしようから。
そうでございますねえ。
あまり書きますと、高校名が特定されてしまいますので、
この辺にいたしますが。
先公(先生)は敵!
ほぼ毎日喧嘩をする生徒ばっかり。
他校の生徒は、うちの高校のバッジを見ただけで逃げていく。
そんな高校でございましたから。
おまけに、田舎に帰りましても、不良の扱いは上手いだろう、
ということで、そういう高校ばかりを経巡りましたから。
いささか難儀な半生でございました。(苦笑)
>>842 すごい過去があったんですね、あ、それで電波
ソムリエになる経験値を集めたのですねw
マルペの初回、スターダスト計画 k.hシェール
わくわく物の出始めでしたが50巻以降はマンネリ化
でもなかなか中毒から抜け出られずに読んでました。
この系統がお好きならデイヴィッド・ウェーバーの「
”反逆者の月”やオナーハリントンシリーズがおぬぬめです。
>>845 >あ、それで電波
>ソムリエになる経験値を集めたのですねw
い、いえ、ですからその称号に相応しいのは、高千穂ニム
ただ一人かと推察いたします。
とてもとても、あのような至高の境地に到達するのは、スピノザ
には無理だと思うのでございます。
>この系統がお好きならデイヴィッド・ウェーバーの「
>”反逆者の月”やオナーハリントンシリーズがおぬぬめです。
ご紹介ありがとうございます。
実はスピノザ、二十年前に追突されてから、鞭打ちの後遺症で
ほとんど、寝たきりに近い状態でおったのでございます。
読書など、夢のまた夢でございましたそれが、医学の進歩と
いうものは恐ろしいものでございまして、最近新薬のおかげを
持ちまして、多少は本を読んだり、こうして書いたりすることも
出来るようになったのでございます。
そんなわけでございまして、最近の出版以上に疎いもので
ございますから、こういう読書案内は、本当にありがたいので
ございます。(ぺこり)
>>846 スピノザさん。韓国発の作品を紹介していただけるのは有りがたいですが、
お身体の状態に気をつけて、無理しないで下さいね。
じっくりとやってもらえれば良いのですから。
さて、韓国人の書いたものが日本語に訳されて読めると言う事は、
『韓国人の考え方を政治・思想抜きで知る事が出来る』と言う事ですから。
私が以前読んだ、アシモフの「はだかの太陽・日本語版」にも、
主人公のベイリ刑事が、派遣先のソラリア人の考え方を知る為、
スピノザさんと同様に、
ソラリア人の電子書籍小説を、複数読む苦行に挑む場面が有りました。
顔に掛けて使う大型の眼鏡の様な装置でしたね。そこにデータの入った媒体を装着していました。
こうした方法でなら、普段は見えない相手の考え方が解ると言う事になります。
しかし、ベイリ刑事の方は内容が地球人にとっては意味不だったので、途中で寝てしまいましたが。
>>847 懐疑主義者ニム。
>お身体の状態に気をつけて、無理しないで下さいね。
あ、お気を遣わせてしまい、申し訳ございません。
今は、本当に新薬のお陰をもちまして、元気になり、趣味の
コーラスなども楽しんでおりますので、大丈夫でございます。
ありがとうございます。
>>848 スピノザさん、そう聞いて安心しました。
色々と医療は発達しているようですね。
>>849 懐疑主義者ニム。
はい。医学の進歩は、本当に著しいものがございます。
スピノザは、その恩恵を非常に受けているのでございます。