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>>747 のつづき)
実際、業界関係者に聞いてみると、日本人客急減の主たる理由は円安だろうと
いう人も多いようです。
済州道観光協会の関係者は、次のように説明してくれました。
「円安に対応するためには、宿泊や食事など (韓国通貨の) ウォン建ての費用を
安くするしかない。でも、減っているのは日本人客だけで、中国人客はものすごい
勢いで増えている。東南アジア諸国からの観光客も2ケタ増が続いている。
需要はすごい勢いで増えてるんだから、価格を引き下げる理由なんかない。
結局、円建ての価格を上げることになってしまうので、デフレの日本からの客は
減るしかない」
そう言われると身もふたもないような気がしますが、納得できる説明でした。
韓国に来る日本人観光客は、7割がリピーターだと言われます。日本政府
観光局ソウル事務所の関係者も 「韓国へ来る旅行者は為替レートを見ている。
もう少し円高になるまで待とうという人も多いようだ」 と言います。
「急減した」 と言われる昨年の訪韓日本人数が、リーマン・ショック前よりずっと
多かったというのは、ちょっとした驚きでした。1年前だけを見ると「急減した」
としか見えない数字ですが、もう少し長いトレンドで見ると違ったものが
見えてくるようです。
毎日新聞 (2014年01月19日)
http://mainichi.jp/feature/news/20140119mog00m070001000c.html