校内暴力に苦しむ高校生、自殺遺体損壊で逮捕
http://www.chosunonline.com/news/20110721000034 長期にわたり校内暴力にさらされた高校3年の男子生徒(18)が、マンションから
飛び降り自殺を図った高齢女性の遺体を刃物で刺す事件が起き、忠清北道の
清州清南署は20日、容疑者の男子生徒を死体損壊などの疑いで逮捕した。
調べによると、男子生徒は18日午前3時40分ごろ、清州市内のマンションの花壇で
血を流して死んでいた女性(70)を発見し、遺体を凶器で刺した上、性的な行為に
及んだ疑い。
男子生徒は自宅でコンピューターゲームをした後、散歩に出掛け、周辺をうろついて
いる途中、倒れている女性を発見し、犯行に及んだと供述している。男子生徒は
犯行後「花壇に人が倒れている」と平然として警察に届け出たが、警察は女性の
遺体の着衣が乱れていたことに加え、証言に矛盾点があることから男子生徒を
追及し、自供を得た。
男子生徒は「一度人を刺してみたかった」と話した以外、特に犯行動機を語っていない。国立科学
捜査研究院が司法解剖を行ったところ、女性の死亡後に遺体が損壊されたことが分かった。
一方、警察は女性が同日午前3時10分ごろ、赤いいすを持ってエレベーターに乗る
様子が監視カメラに映っていたことや、12階の非常階段にいすと靴が残されていた
点からみて、女性は飛び降り自殺を図ったとみている。
警察は男子生徒が校内暴力を受けていたことと今回の犯行の関連性に注目している。
男子生徒は「高校1年のころから同級生5−6人に暴行されていた」と話しており、警察は
長期にわたり校内暴力にさらされた男子生徒が報復として、反社会的な犯罪を犯したとみている。
男子生徒は昨年1月と3月にも通行中の高齢女性を理由なく暴行し、少年保護処分と
起訴猶予処分を受けていた。当時の取り調べに対し、男子生徒は「学校で殴られた後、
通りでおばあさんを見て、急に腹が立ち殴った」と供述していた。警察は犯罪心理分析を
行うプロファイラーを動員し、犯行動機や心理状況に解明を進める構えだ。