マッコリが日本で大人気、「日本酒を追い越した」

大好き！ マッコリ … 甘みスッキリ、女性に人気

韓国伝統の濁り酒、マッコリが人気だ。大手メーカーが缶入りの新商品を次々に発売し、
本場・韓国の大手メーカーも日本市場に参入してきた。マッコリ風味の菓子が
登場するなど商品の幅も広がっており、酒類市場が縮小する中、関係者の期待は大きい。

大阪府吹田市の関西スーパー江坂店では、多い月で缶入りマッコリが約30ケース
（１ケースは350ミリ・リットル缶入りで２４本換算） 売れる。20歳代の女性は
「飲んだことがないけれど、甘くておいしそう」 と初めて買ったという。

マッコリは蒸し米や麦を発酵させて造る 「どぶろく」 で、日本ではこれまで焼き肉店や
韓国料理店などで出されてきた。アルコール度数が6〜8%程度と比較的低く、甘みがあり、
乳酸菌が多く含まれている。韓流ブーム以降、「美容にいいお酒」 とみられている。

調査会社の富士経済によると、国内のマッコリ市場は2008年に18億円程度だったが、
11年は５倍以上の101億円に拡大した。20〜30歳代の若い女性が市場を
引っ張っているという。

業務用のペットボトルや瓶が主流だった10年１２月、カルピスが国内大手で初めて
マッコリの缶入り商品 「カルピスとマッコリのお酒」 （185円） を発売した。
半年程度の期間限定商品の予定だったが、売れ行きが良く、定番商品に切り替えた。

（>>877 のつづき）

韓流スターのチャン・グンソクさんをCMで起用し、ブームに火を付けたのが
サントリーだ。昨年３月に炭酸入りの 「ソウルマッコリ」 （217円） を売り出し、
同年12月までに当初予定の3倍近い100万ケースが出荷された。

日本でのマッコリ市場の成長に韓国勢も刺激を受けた。韓国大手焼酎メーカー
日本法人の眞露ジャパン （東京） は昨年３月に炭酸入りの 「JINRO　CANマッコリ」
（207円・税抜き） を発売し、本場の味をアピールしている。

サッポロビールは韓国最大手の食品メーカー CJ 第一製糖と業務提携し、マッコリに
果汁を加えた 「CJ　おいしいマッコリ＜ピンクグレープフルーツ＞」 （217円） を
18日に売り出す予定だ。

マッコリ人気は菓子にも及ぶ。フルタ製菓 （大阪市） は２３日、マッコリ風味の
ホワイトクリームを入れた 「マッコリチョコ」 （18個入り、398円） を発売する。
「ブームに乗ってロングセラー商品にしたい」 （企画開発部） という。

（2012年1月12日 読売新聞）
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120112-OYO1T00265.htm?from=main4